私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
そこで今回は、その月名を表す言葉の「皐月」が何月なのか。
皐月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また皐月の季語や行事などと共に、皐月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめました。
1月、2月、3月など、各月には別に名称があります。
その皐月は何月かと言うと「5月」にあたります。
皐月は日本の旧暦での5月の呼び方で、その由来や意味はその月の特徴を表したものが元になっています。
昔は単純に月を数字で数えるだけではなく、それぞれの季節感を持って呼んでいました。
ただ、和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたものなので、現在の季節感とは1ヶ月ほどのズレを感じることもあります。
皐月は「さつき」という読み方をします。
皐月というのは「陰暦5月の称」です。
皐月の「皐」は
さわ、きし、水ぎわ、岸辺
という意味を持った漢字で
などの言葉で使われます。
皐月以外では馴染みは薄いかもしれませんね。
皐月は5月なので、英語でいうと
なぜ5月は英語でMayなのかというと、その由来はローマ神話の
「豊穣の女神マイアス(Maius)」
から来ています。
皐月は5月を表しますが、実はそれ以外にも5月には別名があり、
悪月(あくげつ)菖蒲月(あやめづき)五色月(いついろづき)稲苗月(いななえづき)鶉月(うずらづき)雨月(うげつ)午の月(うまのつき)梅色月(うめのいろづき)建午月(けんごげつ)午月(ごげつ)早稲月(さいねづき)狭雲月(さくもづき)早月(さつき)早苗月(さなえづき)早苗取月(さなえとりづき)五月雨月(さみだれづき)賤男染月(しずおそめづき)賤間月(しずまづき)写月(しゃげつ)授雲月(じゅうんづき)鶉月(じゅんげつ)星月(せいげつ)田草月(たぐさづき)橘月(たちばなづき)月不見月(つきみずづき)浴蘭月(よくらんづき)
など、他にもたくさんあるようです。
このようにたくさん5月の別名がある中で、「皐月」と呼ばれることが一般的ですね。
では、なぜ5月が皐月というように呼ばれるのか?
その皐月の由来や語源、そしてその意味について見ていきましょう。
皐月と呼ばれるようになった由来や語源は、5月という状況に大きく関係しています。
旧暦5月の時期は現在で言うところの6~7月頃にあたり、田植えの月でありました。
ですので「早苗を植える月」という意味で
「早苗月(さなえづき)」
と呼ばれており、それが短くなって「皐月(さつき)」となったというのが大きな由来の一つです。
その他にも皐月となった由来があり、
という説もあると考えられています。
昔は「サ」という文字自体に「田植え」という意味が込められていました。
ですので、この時期は「田植え月」
だから5月を「さつき」と呼んだという由来があります。
ここで「皐月」という漢字が当てられた理由には、「皐」という漢字は
という意味が込められていて、それで皐月と書くようになったと考えられています。
5月の皐月と言えば、たくさんの行事や風物詩が思い浮かびますよね。
それらを季語として手紙などの中に入れると、季節感が出るし整いやすくなります。
そんな5月の風物詩ですが、例えばどのようなものがあるかピックアップしてみました。
【風物詩】ゴールデンウィーク、端午の節句、鯉のぼり、兜、柏餅、菖蒲湯、八十八夜、茶摘み、メーデー、博多どんたく、母の日
【気候】五月晴れ、走り雨、薫風、晩春
【自然】若葉、新緑、バラ、菖蒲、牡丹、シャクナゲ、カーネーション、つつじ、すずらん、たけのこ、そらまめ、新茶、ツバメ、カッコウ、ホトトギス、おたまじゃくし
手紙を書く時などは、こういった行事や気候を季語として使い、自分だけのお手紙など書いてみるといいですね。
ツツジの花の中で、1ヶ月程度遅い5~6月頃(旧暦5月頃)に一斉に咲き揃うツツジを「サツキ」と言い、5月の皐月から付けられたと言われていますね。
この花がサツキですね。
その皐月にやり取りするお手紙で使われる時候の挨拶で、5月の上旬・中旬・下旬でどういった言葉が使われるのか。
また、その書き出しと結びの言葉について、例文などを紹介しながらこちらのページにまとめています。
手紙を書く上で参考になると思うので、ぜひ読んでみて下さい。
5月は皐月という名前の和風月名ですが、他の月にもこのような異称の読み方が存在します。
その各月の別名と読み方は
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもづき)
12月:師走(しわす)
このような呼び方が一般的です。
各月ごとにリンクを張ってますので、気になる月についての由来や語源、意味などをチェックしてみましょう。
季節を表す「二十四節気」と呼ばれる節目の中で、5月の皐月には
という時期を迎えます。
穀雨(4月20日頃):4月20日頃~5月5日頃の前日まで
立夏(5月5日頃):5月5日頃~5月21日頃の前日まで
小満(5月21日頃):5月21日頃~6月6日頃の前日まで
これが時候の挨拶で使う言葉にも関わる場合もあるので、うまく使い分けていければいいんじゃないでしょうか。
特に立夏は大切な節目で、暦の上ではこの日を境に「夏」となります。
その他の立春や立秋、立冬なども季節の境目となっていて、
季「節」が「分」かれる
このことから、「立春」や「立夏」、「立秋」や「立冬」の前日を
と呼んでいます。
特に立春の場合は1年の初めとも考えられる重要な暦であったため、その立春の前日は、今でも節分としての行事が残っていますね。
コチラで節分の由来や意味についてまとめているので、ぜひ読んでみて下さい。
この二十四節気から全体を見渡すと一年の流れがわかりやすくなりますが、私たちの生活にどんな意味をもたらしているのか?
日本の季節や文化にも大きな影響を与えている「二十四節気」について、一覧カレンダーで確認しながら理解できるページを用意しています。
農作物の収穫や時候の挨拶、季節の行事などに今でも大きく関わっているので、ぜひこの機会にご覧になってください!
皐月とは何月のことなのか。
皐月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また皐月の行事や季語などと共に、皐月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめましたがいかがでしたか。
普段なかなか使う機会はないかもしれませんが、5月が皐月とつけられた由来や意味を知っていると、またその見方も変わるかもしれませんね。
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