師走は何月なの?読み方や語源、由来や意味とは?季語や行事について

師走 何月

師走は何月なのか?その由来や意味とは?

私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。

でも、何月かを表す時に、

各月には別名がある。

ということは、みなさんご存知だと思います。

その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。

これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。

そこで今回は、その月名を表す言葉の「師走」が何月なのか。

師走の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。

また師走の季語や行事などと共に、師走以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめました。

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師走は何月なの?

1月、2月、3月など、各月には別に名称があります。

その師走は何月かと言うと「12月」にあたります。

師走は日本の旧暦での12月の呼び方で、その由来や意味はその月の特徴を表したものが元になっています。

昔は単純に月を数字で数えるだけではなく、それぞれの季節感を持って呼んでいました。

ただ、和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたものなので、現在の季節感とは1ヶ月ほどのズレを感じることもあります。

 

師走の読み方とは?

師走 読み方

師走は「しわす」という読み方をします。

師走というのは「陰暦12月の称」です。

師走の「師」「走」は

「師」:資格、軍隊を率いる人、先導者、指導者
「走」:走る、~に向かう

という意味を持った漢字で

などの言葉で使われます。

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師走は英語で何という?

師走は12月なので、英語でいうと

December(ディセンバー)

なぜ12月は英語でDecemberなのかというと、その由来は

「decemは10番目の月の意味(3月を初月として)」

から来ています。

古代ローマ暦では2月が年末で3月が年の始めでした。だから3月はローマ歴で最初の月となります。

そこから数えて10番目の月ということですね。

 

師走以外の12月の別名は?

師走 由来

師走は12月を表しますが、実はそれ以外にも12月には別名があり、

丑の月(うしのつき)梅初月(うめはつづき)乙子月(おとごづき)弟月(おとづき)親子月(おやこづき)限月(かぎりづき)嘉平月(かへいげつ)窮月(きゅうげつ)極月(きょくげつ)暮古月(くれこづき)厳月(げんげつ)建丑月(けんちゅうげつ)茶月(さげつ)三冬月(さんとうづき)柊月(しゅうげつ)除月(じょげつ)丑月(ちゅうげつ)年積月(としつみづき)年満月(としみつづき)年世積月(としよつむつき)果ての月(はてのつき)春待月(はるまちづき)晩月(ばんげつ)氷月(ひょうげつ)雪月(ゆきづき)余月(よげつ)臨月(りんげつ)﨟月(ろうげつ)

など、他にもたくさんあるようです。

 

このようにたくさん12月の別名がある中で、「師走」と呼ばれることが一般的ですね。

では、なぜ12月が師走というように呼ばれるのか?

その師走の由来や語源、そしてその意味について見ていきましょう。

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師走の由来や語源、その意味とは?

師走と呼ばれる由来や語源は、12月という状況に大きく関係しています。

師走というのは

師馳(しは)せ月(しはせつき)

この言葉が転じて師走(しわす)になったという説が有力です。

それぞれの漢字に分けて意味を考えると、

師:お坊さん、先生など
馳:「馳せる」から、忙しく走り回る様子

つまり、お坊さんや師匠(先生)などが年末に慌ただしく駆け回る様子から、この言葉が生まれたと言われているのですね。

昔は年末も先祖供養をしていたので、師(お坊さん)がお経をあげるために忙しく走り回っていたと言われています。

また、普段はどっしりと構えている師匠も、年末には忙しく奔走する様子などから転じたものだと考えられています。

 

師走となった他の由来

師走 意味

その他にも師走となった由来があり、

という説もあると考えられています。

 

年果つ(としはつ)説

12月は1年の最後の月なので、「年が果てていく月」となります。

歳極・年果・歳終

こういった言葉から転じたという説があります。

 

四極つ(しはつ)説

四季が果てる意味の「四極つ(しはつ)説」が由来となる説です。

昔の12月は現在の1~2月頃を指していると言われています。

立春が2月3日頃にあるので、冬の終わり(四季の終わり)を表現する言葉として使われたと考えられています。

 

為果つ(しはつ)説

「為果す説」とは、「やらなければいけないことをすべて果たした」という意味です。

年末だから、一年のやるべきことをすべて終えたということですね。

他にも、師走は当て字という説や成終月(ナシハツルツキ)が転じたものなどいろんな説がありますね。

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師走の暦にある行事や季語、歳時記など

12月の師走と言えば、たくさんの行事や風物詩が思い浮かびますよね。

それらを季語として手紙などの中に入れると、季節感が出るし整いやすくなります。

そんな12月の風物詩ですが、例えばどのようなものがあるかピックアップしてみました。

【風物詩】

クリスマス、サンタクロース、ツリー、プレゼント、イルミネーション、冬のボーナス、冬休み、忘年会、年末ジャンボ宝くじ、冬至、ゆず湯、大掃除、大晦日、除夜の鐘、紅白歌合戦、年越しそば、帰省ラッシュ、お歳暮、年賀はがき、ストーブ、暖房、コタツ、インフルエンザ、風邪、スキー、鍋物

【気候】

初雪、木枯らし、冬将軍、寒波、氷結、氷柱、霜柱、山おろし

【自然】

葉牡丹、ひいらぎ、ポインセチア、シクラメン、福寿草、キタキツネ、白鳥、カモ、雷鳥、うさぎ

手紙を書く時などは、こういった行事や気候を季語として使い、自分だけのお手紙など書いてみるといいですね。

 

その師走にやり取りするお手紙で使われる時候の挨拶で、12月の上旬・中旬・下旬でどういった言葉が使われるのか。

また、その書き出しと結びの言葉について、例文などを紹介しながらこちらのページにまとめています。

参考ページ

時候の挨拶12月の書き出しと結びの例文

 

手紙を書く上で参考になると思うので、ぜひ読んでみて下さい。

 

師走以外の各月の異称と読み方

師走 語源

12月は師走という名前の和風月名ですが、他の月にもこのような異称の読み方が存在します。

その各月の別名と読み方は

1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもづき)
12月:師走(しわす)

このような呼び方が一般的です。

各月ごとにリンクを張ってますので、気になる月についての由来や語源、意味などをチェックしてみましょう。

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師走に関わる二十四節気は?

季節を表す「二十四節気」と呼ばれる節目の中で、12月の師走には

小雪・大雪・冬至

という時期を迎えます。

小雪(11月22日頃):11月22日頃~12月7日頃の前日まで

大雪(12月7日頃):12月7日頃~12月22日頃の前日まで

冬至(12月22日頃):12月22日頃~1月5日頃の前日まで

これが時候の挨拶で使う言葉にも関わる場合もあるので、うまく使い分けていければいいんじゃないでしょうか。

特に冬至は大切な節目で、

一年の中で最も昼が短く、最も夜が長い日

ということで知られていますね。

この逆に、夏に訪れる「夏至(6月21日ごろ)」は

一年の中で最も昼が長く、最も夜が短い日

全く違っているんですね。

そして、この夏至と冬至の日では、昼の時間はなんと「約5時間」も差があります。

だから12月の師走の頃は、日が沈むのがとても早いですよね。

この二十四節気から全体を見渡すと一年の流れがわかりやすくなりますが、私たちの生活にどんな意味をもたらしているのか?

日本の季節や文化にも大きな影響を与えている「二十四節気」について、一覧カレンダーで確認しながら理解できるページを用意しています。

農作物の収穫や時候の挨拶、季節の行事などに今でも大きく関わっているので、ぜひこの機会にご覧になってください!

 

あとがき

師走とは何月のことなのか。

師走の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。

また師走の行事や季語などと共に、師走以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめましたがいかがでしたか。

月の名前を単純に数字で数えず、その月の様子を捉えて呼ぶ和風月名は、伝統的な日本文化の良いところでもありますよね。

普段なかなか使う機会はないかもしれませんが、12月が師走とつけられた由来や意味を知っていると、またその見方も変わるかもしれませんね。

 

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