私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
そこで今回は、その月名を表す言葉の「葉月」が何月なのか。
葉月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また葉月の季語や行事などと共に、葉月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめました。
1月、2月、3月など、各月には別に名称があります。
その葉月は何月かと言うと「8月」にあたります。
葉月は日本の旧暦での8月の呼び方で、その由来や意味はその月の特徴を表したものが元になっています。
昔は単純に月を数字で数えるだけではなく、それぞれの季節感を持って呼んでいました。
ただ、和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたものなので、現在の季節感とは1ヶ月ほどのズレを感じることもあります。
葉月は「はづき」という読み方をします。
葉月というのは「陰暦8月の称」です。
葉月の「葉」は
草や木の葉。重ね継ぐ世。時代。薄く平たいもの。血筋などのわかれたもの。
という意味を持った漢字で
などの言葉で使われます。
いろんな意味を持つ漢字ですよね。
葉月は8月なので、英語でいうと
なぜ8月は英語でAugustなのかというと、その由来は
「初代ローマ皇帝アウグストゥス(Augustus)」
から来ています。
アウグストゥスは、共和政ローマの執政官ユリウス・カエサル(シーザー)の姪であるアティアがお母さんです。
7月のJulyの由来は
「ローマの執政官ユリウス・カエサル(Julius Caesar)」
このカエサルが誕生した月が7月だったため、その名から取られJulyとなりました。
そしてアウグストゥス(Augustus)の誕生月が8月だったので、それにならってAugust(オーガスト)となったわけですね。
葉月は8月を表しますが、実はそれ以外にも8月には別名があり、
秋風月(あきかぜづき)燕去月(えんきょづき)燕月(えんげつ)桂月(かつらづき)雁来月(かりきづき)観月(かんげつ)木染月(きぞめづき)草津月(くさつづき)桂月(けいげつ)建酉月(けんゆうげつ)高秋(こうしゅう)紅染月(こうぞめづき)木染月(こぞめづき)濃染月(こぞめづき)ささはなさ月(ささはなさづき)柘月(しゃげつ)清月(せいげつ)壮月(そうげつ)素月(そげつ)其色月(そのいろづき)染色月(そめいろづき)月見月(つきみづき)酉の月(とりのつき)難月(なんげつ)葉落月(はおちづき)萩月(はぎづき)葉月(はづき)紅染月(べにそめづき)酉月(ゆうげつ)
など、他にもたくさんあるようです。
このようにたくさん8月の別名がある中で、「葉月」と呼ばれることが一般的ですね。
では、なぜ8月が葉月というように呼ばれるのか?
その葉月の由来や語源、そしてその意味について見ていきましょう。
葉月と呼ばれるようになった由来や語源は、8月という状況に大きく関係しています。
昔の8月は、現在の9月~10月頃になります。
この季節はすでに秋に入っていて、木の葉も紅葉に近づいていきますよね。
そして徐々に葉が落ちていく様子(落ち葉)から
というように呼ばれ、これが次第に「葉月」となったとされる説が有力視されています。
その他にも葉月となった由来があり、
という説もあると考えられています。
旧暦8月は現在の9~10月頃にあたるので、稲穂が育ち収穫も間近となっている頃です。
ですので、稲穂が張っている状態から穂張り月(ほはりづき)と呼ばれ、転じたことが由来している説ですね。
この月には初めて渡り鳥の雁(かり)が来る月ということから、
「初雁月」「発来月」「初来月」
などと呼ばれ初月(はづき)となり、それが転じていったという説です。
この時期は南から台風が多くやってくるということから、南風月と呼ばれる月になって、それが転じたという説です。
葉月の由来にはいくつかありますが、一番最初の「葉落ち月」が自然な形ということで有力視されています。
ただ、実際にどれが正しい由来なのかはハッキリと分かっていないようですね。
8月の葉月と言えば、たくさんの行事や風物詩が思い浮かびますよね。
それらを季語として手紙などの中に入れると、季節感が出るし整いやすくなります。
そんな8月の風物詩ですが、例えばどのようなものがあるかピックアップしてみました。
【風物詩】夏休み、夏の甲子園、帰省、お盆、盆踊り、花火大会、お墓参り、残暑見舞い、海、プール、日焼け、熱中症、日傘、エアコン、扇風機、きもだめし、終戦、ねぶた祭り、五山の送り火、ビール、そうめん、とうもろこし、かき氷、冷やし中華、アイスクリーム、すいか
【気候】夕立、入道雲、台風、残暑、処暑、立秋、真夏日、猛暑日
【自然】カブトムシ、クワガタ、蚊、ひぐらし、セミ、とんぼ、カンナ、やまゆり、りんどう、鳳仙花、ひまわり、朝顔
手紙を書く時などは、こういった行事や気候を季語として使い、自分だけのお手紙など書いてみるといいですね。
その葉月にやり取りするお手紙で使われる時候の挨拶で、8月の上旬・中旬・下旬でどういった言葉が使われるのか。
また、その書き出しと結びの言葉について、例文などを紹介しながらこちらのページにまとめています。
手紙を書く上で参考になると思うので、ぜひ読んでみて下さい。
8月は葉月という名前の和風月名ですが、他の月にもこのような異称の読み方が存在します。
その各月の別名と読み方は
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもづき)
12月:師走(しわす)
このような呼び方が一般的です。
各月ごとにリンクを張ってますので、気になる月についての由来や語源、意味などをチェックしてみましょう。
季節を表す「二十四節気」と呼ばれる節目の中で、8月の葉月には
という時期を迎えます。
大暑(7月23日頃):7月23日頃~8月7日頃の前日まで
立秋(8月7日頃):8月7日頃~8月23日頃の前日まで
処暑(8月23日頃):8月23日頃~9月8日頃の前日まで
これが時候の挨拶で使う言葉にも関わる場合もあるので、うまく使い分けていければいいんじゃないでしょうか。
この二十四節気から全体を見渡すと一年の流れがわかりやすくなりますが、私たちの生活にどんな意味をもたらしているのか?
日本の季節や文化にも大きな影響を与えている「二十四節気」について、一覧カレンダーで確認しながら理解できるページを用意しています。
農作物の収穫や時候の挨拶、季節の行事などに今でも大きく関わっているので、ぜひこの機会にご覧になってください!
葉月には「立秋」の暦が訪れます。
立秋を迎えると、暦の上では秋となりますがまだまだ暑い時期が続きますよね。
その立秋を境に送るお手紙に「残暑見舞い」があります。
立秋(8/7頃)から8月いっぱいまで、相手の健康を気遣うお手紙を出す場合は、残暑見舞いとしてお便りを出しましょう。
残暑見舞いの例文などはこちらのページで紹介しています。
残暑見舞いは、相手から来た暑中見舞いの返事にも使えるので便利です。
ぜひ、活用してくださいね。
葉月とは何月のことなのか。
葉月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また葉月の行事や季語などと共に、葉月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめましたがいかがでしたか。
普段なかなか使う機会はないかもしれませんが、8月が葉月とつけられた由来や意味を知っていると、またその見方も変わるかもしれませんね。
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