私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
そこで今回は、その月名を表す言葉の「文月」が何月なのか。
文月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また文月の季語や行事などと共に、文月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめました。
1月、2月、3月など、各月には別に名称があります。
その文月は何月かと言うと「7月」にあたります。
文月は日本の旧暦での7月の呼び方で、その由来や意味はその月の特徴を表したものが元になっています。
昔は単純に月を数字で数えるだけではなく、それぞれの季節感を持って呼んでいました。
ただ、和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたものなので、現在の季節感とは1ヶ月ほどのズレを感じることもあります。
文月は「ふみつき」という読み方をします。
文月というのは「陰暦7月の称」です。
文月の「文」は
模様。飾り。文字。言葉。文章。手紙。書物。学問。芸術。教養。
という意味を持った漢字で
など、たくさんの言葉で使われます。
文月は7月なので、英語でいうと
なぜ7月は英語でJulyなのかというと、その由来は
「ローマの執政官ユリウス・カエサル(Julius Caesar)」
が誕生した月が7月だったため、その名から取られJulyとなりました。
誕生月である7月を、彼自身の名に変更させたのですね。
文月は7月を表しますが、実はそれ以外にも7月には別名があり、
相月(あいづき)秋初月(あきそめづき)歌見月(うたみづき)女郎花月(おみなえしづき)親月(おやづき)瓜月(かげつ)神月(かみづき)歌見月(かみづき)建申月(けんしんげつ)巧月(こうげつ)皓月(こうげつ)申の月(さるのつき)相月(しょうげつ)親月(しんげつ)申月(しんげつ)相月(そうげつ)袖合月(そであいづき)七夕月(たなばたづき)桐月(とうげつ)七夜月(ななよづき)否月(ひげつ)文披月(ふみひらづき)愛合月(めであいづき)蘭月(らんげつ)涼月(りょうげつ)
など、他にもたくさんあるようです。
このようにたくさん7月の別名がある中で、「文月」と呼ばれることが一般的ですね。
では、なぜ7月が文月というように呼ばれるのか?
その文月の由来や語源、そしてその意味について見ていきましょう。
文月と呼ばれる由来や語源は、7月という状況に大きく関係しています。
7月が文月と呼ばれるのは、いくつかの有力な説があります。
その中で特に言われるのは2つの説で、
昔の7月は現在の8~9月頃にあたります。
その時期の稲の様子をみると、しっかりと育って稲穂にはお米が含まれている様子が伺えます。
そんな稲穂がお米を含んで成長している様子から「穂含月(ほふみづき)」が由来となり、これが文月になったという説があります。
そして7月7日といえば七夕の行事がありますよね。
七夕では字や短歌などの歌の上達を願ったり、書物を開き日光に当てて虫干しするなどの習慣があったことから、「文被月(ふみひらきづき)」と呼ばれ、次第に文月になったという説があります。
その他にも文月となった由来があり、
という説もあると考えられています。
「穂見月(ほみづき)説」は、稲穂をよく見る月という意味からきています。
そして「文開く月説」は、こちらも本を日光で虫干しをする時に本を開く様子から、文開く月とよばれ文月となったという由来が言われています。
7月の文月と言えば、たくさんの行事や風物詩が思い浮かびますよね。
それらを季語として手紙などの中に入れると、季節感が出るし整いやすくなります。
そんな7月の風物詩ですが、例えばどのようなものがあるかピックアップしてみました。
【風物詩】海開き、山開き、七夕、七夕飾り、織姫彦星、夏休み、夏祭り、海水浴、浴衣、花火、花火大会、土用の丑の日、お中元、暑中見舞い、浴衣、風鈴、うちわ、蚊取り線香、ビール、かき氷、すいか、そうめん、うなぎ、熱中症、夏バテ、祇園祭、天神祭
【気候】梅雨明け、入道雲、夕立、落雷、盛夏、酷暑、熱帯夜
【自然】せみ、金魚、カブトムシ、蚊、ひまわり、朝顔、夕顔、カンナ、睡蓮、月見草
手紙を書く時などは、こういった行事や気候を季語として使い、自分だけのお手紙など書いてみるといいですね。
その文月にやり取りするお手紙で使われる時候の挨拶で、7月の上旬・中旬・下旬でどういった言葉が使われるのか。
また、その書き出しと結びの言葉について、例文などを紹介しながらこちらのページにまとめています。
手紙を書く上で参考になると思うので、ぜひ読んでみて下さい。
7月は文月という名前の和風月名ですが、他の月にもこのような異称の読み方が存在します。
その各月の別名と読み方は
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもづき)
12月:師走(しわす)
このような呼び方が一般的です。
各月ごとにリンクを張ってますので、気になる月についての由来や語源、意味などをチェックしてみましょう。
季節を表す「二十四節気」と呼ばれる節目の中で、7月の文月には
という時期を迎えます。
夏至(6月21日頃):6月21日頃~7月7日頃の前日まで
小暑(7月7日頃):7月7日頃~7月23日頃の前日まで
大暑(7月23日頃):7月23日頃~8月7日頃の前日まで
特に夏至は大切な節目で、
ということで知られていますね。
この逆に、冬に訪れる「冬至(12月22日ごろ)」は
全く違っているんですね。
この夏至と冬至の日では、昼の時間はなんと「約5時間」も差があります。
そして、小暑(7/7頃)~立秋(8/7頃)までは「暑中見舞い」の時期にもなります。
この時期に相手の健康を気遣うお手紙を出す場合は、暑中見舞いとしてお便りを出しましょう。
その暑中見舞いについて友人や親戚、仕事の上司などに送る文例をコチラでまとめています。
暑中見舞いのマナーや書き方など載せてますので、ぜひご覧になって参考にして下さい。
この二十四節気から全体を見渡すと一年の流れがわかりやすくなりますが、私たちの生活にどんな意味をもたらしているのか?
日本の季節や文化にも大きな影響を与えている「二十四節気」について、一覧カレンダーで確認しながら理解できるページを用意しています。
農作物の収穫や時候の挨拶、季節の行事などに今でも大きく関わっているので、ぜひこの機会にご覧になってください!
文月とは何月のことなのか。
文月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また文月の行事や季語などと共に、文月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめましたがいかがでしたか。
普段なかなか使う機会はないかもしれませんが、7月が文月とつけられた由来や意味を知っていると、またその見方も変わるかもしれませんね。
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