霜月は何月なの?由来や意味は?
私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
霜月は何月なの?由来や意味は?
私たちの生活の中で「今は何月か?」を言う時に、普通は「1月」「2月」と表しますよね。
でも、何月かを表す時に、
ということは、みなさんご存知だと思います。
その呼び名が「睦月、如月、弥生…」というように、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
これらは「和風月名」とも呼ばれていますね。
そこで今回は、その月名を表す言葉の「霜月」が何月なのか。
霜月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また霜月の季語や行事などと共に、霜月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめました。
1月、2月、3月など、各月には別に名称があります。
その霜月は何月かと言うと「11月」にあたります。
霜月は日本の旧暦での11月の呼び方で、その由来や意味はその月の特徴を表したものが元になっています。
昔は単純に月を数字で数えるだけではなく、それぞれの季節感を持って呼んでいました。
ただ、和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたものなので、現在の季節感とは1ヶ月ほどのズレを感じることもあります。
霜月は「しもつき」という読み方をします。
霜月というのは「陰暦11月の称」です。
霜月の「霜」は
しも。としつき。白いもの、冷たいもの、厳しいものなどのたとえ。
という意味を持った漢字で
などの言葉で使われます。
霜月は11月なので、英語でいうと
なぜ11月は英語でNovemberなのかというと、その由来はラテン語で
「novemは9番目の月の意味(3月を初月として)」
から来ています。
古代ローマ暦では2月が年末で3月が年の始めでした。だから3月はローマ歴で最初の月となります。
そこから数えて9番目の月ということですね。
霜月は11月を表しますが、実はそれ以外にも11月には別名があり、
鴨月(おうげつ)革月(かくげつ)神楽月(かぐらづき)葭月(かげつ)神帰月(かみかえりづき)神来月(かみきづき)建子月(けんしげつ)広寒月(こうかんげつ)辜月(こげつ)子月(しげつ)霜降月(しもふりづき)霜見月(しもみづき)章月(しょうげつ)神帰月(しんきづき)千月(せんげつ)達月(たつげつ)暢月(ちょうげつ)露隠月(つゆごもりづき)露隠葉月(つゆごもりのはづき)天正月(てんしょうがつ)子の月(ねのつき)復月(ふくげつ)雪待月(ゆきまちづき)雪見月(ゆきみづき)陽月(ようげつ)竜潜月(りゅうせんづき)
など、他にもたくさんあるようです。
このようにたくさん11月の別名がある中で、「霜月」と呼ばれることが一般的ですね。
では、なぜ11月が霜月というように呼ばれるのか?
その霜月の由来や語源、そしてその意味について見ていきましょう。
霜月と呼ばれる由来や語源は、11月という状況に大きく関係しています。
この旧暦11月は現在で言うと12月頃にあたります。
朝晩の冷え込みもあり、霜が降りることも多くなるでしょう。
そんな様子を例えて「霜が降りるような寒い月」という意味から
というように呼ばれるようになったという説が一番有力ですね。
これが広く一般的にも、霜月の由来として説明されています。
はじめは
などと呼ばれて、これが次第に「霜月(しもづき)」へと変化していった説が有力です。
奥義抄にも
「霜しきりに降るゆえに、霜降り月といふを誤れり」
また日本書紀の神武天皇紀の中に
「冬十有一月丙戌甲午年(しもつきひのえいぬきのえうまどし)、天皇、筑紫国、岡水門(おかのみなと)にいたりたもう」
などと記してあることからも有力な説としてあげられています。
その他にも霜月となった由来があり、
という説もあると考えられています。
普段の計算や数字を数える上で、私たちは「10進法」を使っています。
つまり「1~10」「11~20」というように、「10」で折り返すため、
という考えから、11月は「下の無い月」「下無月(しもなしつき)」となり、これが転じたという説です。
同じように10月は「上の無い月」と言われ「上無月(かみなしつき)」となり「神無月」と転じたという説もあります。
11月は秋の収穫を祝う新嘗祭が行われます。
新嘗祭は「五穀の収穫を祝う大切な行事」として神様に感謝する、とても大切な行事として古来から日本に存在していた行事なんです。
そして、この行事の中では、毎年天皇陛下がその年の新穀を神殿にお供えをして、農作物の収穫を神様に感謝し、そして自らも食す儀式でありました。
「食物(たべもの)」という言葉は、本来「多米都物(ためつもの)」と言われ、米などの収穫物のことを指していたと考えられています。
一方で、魚や鳥などの食べ物は「美物(びぶつ)」と言われ、お米などの収穫物とは分けらていたのですね。
この秋の収穫物を食べる月として「食物月(をしものづき)」と呼ばれたことが語源となって、霜月へと転じたと言われています。
旧暦11月は現在の12月頃にあたるので、日が沈むのも早くなってきます。
12月22日頃は冬至もあり「最も昼が短く、最も夜が長い日」を迎えることになることから、
「日が凋む(短い)月」ということが転じたという説ですね。
霜月の由来には、この他にも「末つ月」説や「摺籾月」説がありますが、最初の「霜降り月・霜降月」説が一番有力ですね。
11月の霜月と言えば、たくさんの行事や風物詩が思い浮かびますよね。
それらを季語として手紙などの中に入れると、季節感が出るし整いやすくなります。
そんな11月の風物詩ですが、例えばどのようなものがあるかピックアップしてみました。
【風物詩】文化の日、文化勲章、七五三、お宮参り、千歳飴、酉の市、新嘗祭、勤労感謝の日、落ち葉、行楽、焚き火、鍋物、湯豆腐、白菜、ふぐ、銀杏、みかん、ボジョレーヌーボー、おでん、牡蠣
【気候】小春日和、初しぐれ、木枯らし、木枯らし1号、冬将軍、初霜、初雪
【自然】いちょう、紅葉、菊、ひいらぎ、山茶花、野菊
手紙を書く時などは、こういった行事や気候を季語として使い、自分だけのお手紙など書いてみるといいですね。
その霜月にやり取りするお手紙で使われる時候の挨拶で、11月の上旬・中旬・下旬でどういった言葉が使われるのか。
また、その書き出しと結びの言葉について、例文などを紹介しながらこちらのページにまとめています。
手紙を書く上で参考になると思うので、ぜひ読んでみて下さい。
11月は霜月という名前の和風月名ですが、他の月にもこのような異称の読み方が存在します。
その各月の別名と読み方は
1月:睦月(むつき)
2月:如月(きさらぎ)
3月:弥生(やよい)
4月:卯月(うづき)
5月:皐月(さつき)
6月:水無月(みなづき)
7月:文月(ふみづき)
8月:葉月(はづき)
9月:長月(ながつき)
10月:神無月(かんなづき)
11月:霜月(しもづき)
12月:師走(しわす)
このような呼び方が一般的です。
各月ごとにリンクを張ってますので、気になる月についての由来や語源、意味などをチェックしてみましょう。
季節を表す「二十四節気」と呼ばれる節目の中で、11月の霜月には
という時期を迎えます。
霜降(10月23日頃):10月23日頃~11月7日頃の前日まで
立冬(11月7日頃):11月7日頃~11月22日頃の前日まで
小雪(11月22日頃):11月22日頃~12月7日頃の前日まで
これが時候の挨拶で使う言葉にも関わる場合もあるので、うまく使い分けていければいいんじゃないでしょうか。
特に立冬は大切な節目で、暦の上ではこの日を境に「冬」となります。
これから寒い時期を迎えるので、風邪やインフルエンザなども気をつけなければいけなくなってきますね。
この二十四節気から全体を見渡すと一年の流れがわかりやすくなりますが、私たちの生活にどんな意味をもたらしているのか?
日本の季節や文化にも大きな影響を与えている「二十四節気」について、一覧カレンダーで確認しながら理解できるページを用意しています。
農作物の収穫や時候の挨拶、季節の行事などに今でも大きく関わっているので、ぜひこの機会にご覧になってください!
霜月とは何月のことなのか。
霜月の読み方や語源、そして由来や意味にはどんな経緯があったのか。
また霜月の行事や季語などと共に、霜月以外の各月の異称と読み方や暦の二十四節気についてまとめましたがいかがでしたか。
普段なかなか使う機会はないかもしれませんが、11月が霜月とつけられた由来や意味を知っていると、またその見方も変わるかもしれませんね。
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