蚊取り線香を使ってみたいと思うけど、使い方や置き方がわからない人も多いと思うんですよね。
私もここ最近まで使ってませんでしたが、夏の風情もあるし匂いもわりと嫌いじゃないので買ってみました。
せっかくなので、蚊取り線香の中身ってどうなってるのか、使い方とかどうすればいいのか。
蚊取り線香に触れたことがない人もとっつきやすいように、基本的なことを写真付きでわかりやすく説明しようと触れてみました。
という事で今回は、蚊取り線香缶のケースの中身や使い方について。
蚊取り線香立てや皿、蚊取り線香入れの楽しみ方。
また室内と屋外での基本的な使い方や、玄関・ベランダでの蚊取り線香の活用法などまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
蚊取り線香って安全なの?
蚊取り線香を焚くと煙が出て蚊を撃退してくれるグッズですが、煙を吸い込んでも安全なのか気になりますよね。
蚊取り線香には「除虫菊(シロバナムシヨケギク)」から抽出される有効成分の「ピレトリン」などのピレスロイド系の成分が練り込まれていて、火で燃焼させることで成分を揮発させてます。
そして有効成分を煙に乗せて空気中へ広げることで、蚊を撃退してくれるわけなんです。
蚊取り線香のピレスロイド系の有効成分は昆虫や爬虫類、魚類といった生物に効果があり、哺乳類や鳥類などの恒温動物には分解できる力があります。
蚊取り線香って渦巻き状の形をしていますが、最初は棒状のものだったようです。
でも30~40分くらいしか持たなかったので、今のような渦巻き状にすることで何時間も連続使用できるようにしたのですね。
蚊取り線香を使う前の注意点
蚊取り線香の使う時にはいくつか注意点があります。
- 昆虫や爬虫類、魚類を飼っている場合は使わない。
- 小さな子供や赤ちゃんがいるときは使わない方がいい。
- 換気はこまめに行う。
- 目につかない所には置かない。
- 臭いが気になる人は使わない。
- マンション等、隣人からクレームが来ることもある。
使い方を間違うと事故につながったり後悔することになるので、注意するポイントをあげておきます。
昆虫や爬虫類、魚類を飼っている場合は使わない。
蚊取り線香はピレスロイド系の殺虫成分を使っているので、蚊以外の昆虫にも影響が出ます。だからカブトムシやクワガタなどを飼育している部屋で使うのはご法度です。
魚類や両生類にも影響を及ぼす可能性があるため使わない方が良いです。
観賞用の熱帯魚とか飼っている部屋で使うのは止めておきましょう。
となると、犬や猫など飼っている家では蚊取り線香使っても大丈夫なのか?といった疑問も出てきますよね。
ペットを飼っている家で蚊取り線香を使う場合には、いくつか注意点があるのでこちらで確認してください↓
小さな子供や赤ちゃんがいるときは使わない方がいい。
蚊取り線香は商品の性質上、火を使います。
小さな子供や赤ちゃんは知らず知らずに触ってしまうと火傷の可能性があるし、灰を口の中に入れる可能性もあります。
子供には蚊取り線香は危険性が高いので使わない方が良いでしょう。
換気はこまめに行う。
蚊取り線香は煙が出ますので、室内で長時間使用するとだんだん空気が悪くなり気分不良につながることも多いです。
ピレスロイド系の成分は人体に影響はないと言っても限度があり、煙を吸い続けるのは体に良くないので、こまめに換気をすること、風通しのいい場所で使う事は必須です。
これは「臭いが気になる人は使わない。」という事にもつながっていて、煙の臭いが気になる人は蚊取り線香を使わないようにしましょう。
*「換気をしては蚊取り線香の効果がなくなるので、換気をしてはいけない。」というのはあり得ません。
蚊取り線香のキンチョウのホームページにも、換気について注意書きが書かれています。
蚊取り線香をお部屋などの室内で使用する際は、必ず窓を開け、風通しの良い状態にして風上に置いてお使い下さい。部屋を閉め切ると、煙がこもって目やのどに刺激を感じることがあります。
目につかない所には置かない。
蚊取り線香は火を使うため、特に室内で使う場合は目を離した間に火事になる可能性もあります。
小さな子供がいる場合の注意点にもつながりますし、一度つけたら放ったらかしと言うワケでもないので目につかない所には置かないようにしましょう。
蚊取り線香には火事にならないように安全な消し方がありますし、使用後の灰にも利用価値があります。
また、実は蚊取り線香って「タイマー使用」のように消すことができる消し方もありますよ。
マンション等、隣人からクレームが来ることもある。
実際によくある事なんですが、マンションなどで蚊取り線香を使うと「煙が隣のベランダに流れ込んで洗濯物に臭いがついた」などでトラブルになる事例がよくあるそうです。
アースノーマットのような煙の出ないタイプのものより、蚊取り線香が好きな人は自分が住んでいる場所で使っても問題ないのか確認しておかないといけません。
タバコなどでもこういったトラブルはありますよね。それと同じようなことが蚊取り線香でも考えられるという事です。
「ベランダで使っていて、風で蚊取り線香の灰が吹かれて飛んでいき、下の階の人の洗濯物についてトラブルになった。」
なんていう事も蚊取り線香トラブル事例にあるので、使い方には注意しましょう。
蚊取り線香の使い方は?缶ケースタイプにて
夏の風物詩ともいえる蚊取り線香ですが、今まで全く使ったことがないという人も多いようです。
私も詰め替えボトル式の蚊取り器とか、蚊に刺されないスプレーとかが主流で一切使っていませんでした。
そこで私もこの機会に蚊取り線香を使ってみたいという事で、こちらの「アース渦巻香ジャンボ」を購入してみました。
中身はこんな感じで、大きな缶ケースの中に蚊取り線香がたくさん入っています。
この1セットがスーパーやドラッグストアなど、いろんなところで売ってますが、缶で購入すると、上フタが線香皿として使用できます。
缶でなくても蚊取り線香だけのバージョンも売っていて、線香立てもついているので、お得に使いたい人は缶入りじゃなくても大丈夫ですね。
蚊取り線香を使ってみよう
では、この蚊取り線香を実際に使ってみますね。
まず中身を取り出し、蚊取り線香を袋から出します。
袋から出すとこんな感じで収まってるんですが、これは2つ1組になっているので、これを外して二つに分けましょう。
これ、初めてやると結構難しいと思います。
あんまりキツくすると折れちゃいそうで怖いんですが、取り外すときのコツは、渦巻きの中心を軽く押して上下に動かしてみること。
そして両方見るんじゃなくて、片方の渦だけに集中して外していくとすんなり外れます。
蚊取り線香が初めての人は、これが2個重なっているとかわからずに、そのまま火をつけちゃう人もいるようです。
そのまま火をつけたら一気に全体に燃え移るので、エライことになっちゃいますよね。
そして外した蚊取り線香は蚊取り線香立てや、線香皿の上に置いて使います。
今回は線香立てにつけて使ってみましょう。
こんな感じですね。
下には何か受け皿のようなものを置いて、灰が下にこぼれないようにしてください。
別にこの缶の皿を受け皿にしてもかまいませんよ。
これで準備ができたら、端に火をつければ蚊取り線香の有効成分が煙に乗って効果を発揮してくれます。
蚊取り線香皿を使ってみよう
缶のタイプでは蚊取り線香皿がついているので、ここに置いて蚊取り線香を使っても構いません。
その場合は、先ほどの蚊取り線香を皿の上に置きます。
こんな感じですね。このまま端に火をつけてもいいし、缶にセットするとこんな感じになります。
使い方は別にどちらでもいいので、お好きな方で使ってください。
蚊取り線香ケースのアレンジで楽しく!
これをもっと進化させると、
っていう楽しみ方もあるんですね。
例えば、こんな豚の置物に蚊取り線香を入れて、インテリアとしても楽しめるわけです。
この豚の入れ物は「蚊遣り豚(かやりぶた)」と言って、昭和の時代には人気のあったアイテムです。
映画とか漫画とかでも見たことある人は多いんじゃないでしょうか。
こういう入れ物もたくさん売ってるし、針金や陶器の入れ物を使って自作することもできます。
蚊取り線香もこんな楽しみ方があるので、いろいろアレンジしてみましょう。
蚊取り線香缶の一つの値段は?
この蚊取り線香缶ですが、1セットでだいたい700円くらいしました。
ただ、ジャンボタイプなので通常のものだと500円くらいの値段ですね。
何が違うのかというと
通常タイプは一巻きが約7時間ほどですが、ジャンボタイプは約12時間持ちます。
また、入ってる蚊取り線香の数も通常タイプは30巻で、ジャンボタイプは50巻入っていたりするので値段の差がついていますね。(*メーカーによって異なります。)
蚊取り線香の室内での使い方や置き方は?
蚊取り線香を室内で使う場合は、いくつか使い方に注意が必要です。
まずは安全面で気を付けないといけないですよね。
近くに燃えやすいもの(紙や布類)があると、何かあった時に燃え移りやすくなります。
蚊取り線香を使う時は、周辺に燃えやすい物を置かないようにしましょう。
また、蚊取り線香皿に灰がたまった状態のまま使うと、高温になって燃焼時間が短くなったり異常燃焼の危険があったりするので効果的に使えません。
効果のマイナスに働くような使い方は止めておきましょう。
そして閉め切った部屋で蚊取り線香を使うと煙が濃くなることもあるので、定期的に換気をするなど少し気を付けてください。
また、エアコンや扇風機、サーキュレーターを使うことも多いと思います。
そういった風が当たると灰が飛んで行ってしまうこともあるので注意してください。
蚊取り線香の置き方は?
蚊取り線香を使う時は置き方も意識してみましょう。
部屋の中に空気の流れがあると、比較的有効成分が部屋の隅にも行きやすくなります。
だから窓際の風上に置くというのが一つ基本になりますね。
また、蚊取り線香は「高さ」も考えて使うとより効果的です。
蚊取り線香の煙はどんどんと昇っていくため、有効成分も煙に乗って運ばれていきます。
だから蚊取り線香を低い位置に置くと、足元付近にも届きやすくなるので効果的に使えますね。
蚊取り線香を玄関に置く
蚊取り線香を玄関に置くことは、効果的な使い方の中でもかなり有効だと思います。
というのも、蚊の出入り口で最も多いのは玄関だからなんです。
これって実は、堂々と玄関や窓から入ってきてるんですね。
仕事や買い物に出かけるときとか玄関を開けて家に入る時、宅配便を受け取る時など、人の出入りと一緒に蚊も室内に入ってくるわけなんです。
だから玄関に蚊取り線香を置いておけば、蚊が入ってきてもすぐに対処できると言うワケですね。
玄関での蚊対策は別のページでも詳しくまとめてます。
蚊取り線香以外での方法も触れてるので、ぜひ読んでみてください。
蚊取り線香の屋外での使い方や置き方は?
蚊取り線香は屋外でも使えます。
ただ屋外の場合は蚊取り線香の有効範囲が極端に狭くなります。
だいたいの目安ですが、蚊取り線香を中心に半径2m程度の効き目という事を覚えておきましょう。
だから「吊り下げタイプのホルダー」を買って使うのが効果的です。
吊り下げタイプのホルダーの中に蚊取り線香を入れておけば、これをベルトなどに引っ掛けてガーデニングや散歩などができます。
そうすると蚊取り線香があなたを守ってくれるわけですね。
ただ、野外でもその場からあまり動かないようなBBQの時は、会場の四隅に置いておくと風向きに関わらず蚊取り線香の効果が行き渡ります。
準備の一番最初に蚊取り線香を設置しておくと、準備中も食べてる時も蚊対策ができますね。
蚊取り線香をベランダに置く
蚊取り線香をベランダに置くというのも一つの蚊対策になります。
ベランダに蚊が集まってきやすい家では、窓を開けた時に蚊が入ってきやすくなりますよね。
蚊取り線香を焚いておけば、周りに蚊が寄り付きにくくなるので、ベランダに出た時に蚊に刺されたり部屋に入ってきにくくなります。
一人暮らしとかで、出入り口が玄関とベランダしかないワンルームも多いと思いますが、そこに蚊取り線香を焚いておくことで部屋の中に蚊を侵入させないようにもできますね。
蚊取り線香は他の虫にも効果あるの?
蚊取り線香は蚊の退治にはもちろん役立つアイテムですが、他の虫にも効果があるのか気になるところですよね。
害虫のゴキブリとかハエに効果があると嬉しいですが、実はそこまで効果は期待できません。
というのも、蚊取り線香の殺虫成分量ではゴキブリやハエなどの大きな虫に対しては効果が見込めないためです。
コバエくらいの蚊と同じくらいのサイズの虫であれば効果は期待できます。
ゴキブリやハエは体が大きい上に頻繁に移動しますし、蚊取り線香くらいではビクともしません。
カブトムシやクワガタなど飼っている人は、ほとんどがケースの中で育てていると思うので移動範囲が限られますよね。
だから蚊取り線香の殺虫成分がカブトムシに蓄積されて死に至るケースがあると考えられるため、昆虫を飼育されている方は使用を避けた方が良いというのが理由の1つです。
蚊取り線香はダニにも効果があるという人もいますが、現実世界ではダニは布団や衣類の中に潜り込んでしまうため効果はほとんどないでしょう。
ダニは洗濯機で回しても生きてるくらいですからね。
あとがき
蚊取り線香缶のケースの中身や使い方について。
蚊取り線香立てや皿、蚊取り線香入れの楽しみ方。
また室内と屋外での基本的な使い方や、玄関・ベランダでの蚊取り線香の活用法などまとめましたがいかがでしたか。
今回私も購入をした蚊取り線香ですが、やっぱり使ってみるとそのメリットやデメリットがよくわかります。
また、ずっとお世話になっているリキッドタイプの蚊取り器や、最近人気の蚊がいなくなるスプレーなどとの効果の違いもハッキリ出てます。
そんな蚊取り線香の効果やその比較を別のページでまとめました。
蚊取り線香の効果など、購入する前にどんなものか知っておきたい方は、ぜひこちらも読んで参考にしてください。
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