蚊取り線香は昔ながらの蚊対策グッズで、これまで100年以上も愛されてる商品なんです。
蚊取り線香に使われる原料って、除虫菊という花の成分(ピレトリン)が使われていると思いがちですが、実は有効成分は化学合成されたピレスロイド系の原料なんですね。
蚊取り線香は火を使うので、熱に強くて殺虫成分もあるように改良が加えられてます。
じゃあピレスロイド系の成分って人体に悪くないの?
心配な部分もありますよね。
そこで今回は、蚊取り線香の成分や原料について注目してみました。
蚊取り線香の成分のピレスロイドとはどんな有効成分なのか。
また人体への影響や蚊取り線香の原料。
そして金鳥やアース、フマキラーの蚊取り線香の違いなどまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
蚊取り線香成分のピレスロイドは人体に影響あるの?
蚊取り線香にはピレスロイド系の成分が練り込まれていて、火で燃焼させることでその成分を揮発させてます。
そしてその有効成分を煙に乗せて空気中へ広げることで、蚊対策として役立っているわけですね。
蚊取り線香のピレスロイド系の有効成分ですが、私が購入したアースの蚊取り線香では、
dl・d-T80-アレスリン(ピレスロイド系)
この成分が使われているようです。
このピレスロイド系の有効成分は人体に影響あるのか、気になるところですよね。
蚊取り線香を始めピレスロイド系の殺虫成分は、除虫菊(シロバナムシヨケギク)から抽出される有効成分の「ピレトリン」などのピレスロイド系成分なんですね。
ピレトリンという成分は殺虫効果を持っていて、このピレトリンを科学的に合成したものの一つが蚊取り線香にも使われているわけです。
このピレスロイド系の殺虫成は、哺乳類や鳥類などの恒温動物には分解できる力があります。
でも昆虫類・両生類・爬虫類などには効くといった「選択毒性」を持っています。
ここが非常に便利で使いやすいので、たくさんの殺虫剤に使われていると言うワケです。
現在は家庭用殺虫剤の有効成分には、この「ピレスロイド」が90%以上を占めていると言われてます
蚊取り線香はペットに影響があるかも?
蚊取り線香にも使われるピレスロイド系成分は、選択毒性があるので人間には悪い影響は少ないと思います。
でも、これがペットに対しては毒になる可能性があるんです。
犬や猫などのペットは大丈夫ですが、観賞用として飼っているクワガタやカブトムシ、鈴虫なんかの昆虫には効いて死んでしまうことがあります。
カブトムシなどは体が大きいのですぐには死なないですが、蚊取り線香を焚いていてカブトムシやクワガタが死んだという声は本当によく聞きます。
他にも蛇やイグアナ、亀やカエルなどでペットとして飼われている方は注意が必要でしょう。
また、観賞魚がいる場合も使わない方がいいと思います。
これは蚊取り線香の説明書きにもしっかり書かれています。
液体詰め替えボトルタイプのアースノーマットの場合ではホームページには
ハムスターや小鳥などのペットや観賞魚がいる部屋で使っても大丈夫
というように書かれていますが、
私が別で持っている「蚊がいなくなるスプレー」には
という注意書きがされてます。
生き物がいる部屋ではあまり使わない方がいいかもしれませんね。
蚊取り線香で頭痛や喉の痛みはあるかも
蚊取り線香は人体に悪くないといっても、使い方が悪いと頭痛やのどの痛みもあります。
やっぱり煙が出るため部屋をずっと閉め切っていると、煙が充満するし空気も悪くなるので、定期的な換気をしておきましょう。
またアレルギー反応などが現れることもあるようなので注意してください。
蚊取り線香成分の原料は何なの?
蚊取り線香の原料にはピレスロイド系の「dl・d-T80-アレスリン」という成分が含まれてますが、これは除虫菊からとれる成分を練り込んだわけではありません。
これは熱に対する安定性が高いようで、火をつけて煙に成分を乗せて拡散させるのに向いているわけですね。
そういった成分の研究が進んで化学合成され、いろんな用途によって少し違った成分が考えられているんです。
だから除虫菊の成分ピレトリンを直接使って蚊取り線香を作っているわけではなんですね。
蚊取り線香の原料には、「dl・d-T80-アレスリン」という有効成分を始め、
- デヒドロ酢酸ナトリウム
- 植物混合粉
- 香料
- 他3成分
こんなふうに原料表に乗ってます。
有効成分を木粉などの植物成分に混ぜて、タブ粉や澱粉などの粘結剤を加えて練りこんで渦巻状にして乾燥させたのが蚊取り線香です。
蚊取り線香って緑色をしているものが多いですが、もともとは茶色になるようです。
でも緑色にすると夏の爽やかなイメージになるし、むらなくキレイに染まるので緑色になっているようですね。
蚊取り線香以外のグッズの有効成分は?
蚊取り線香だと先ほど見てもらった「dl・d-T80-アレスリン」という有効成分ですが、他のグッズになるとまた違うものが使われてます。
- アースノーマット:メトフルトリン
- 蚊がいなくなるスプレー:トランスフルトリン
- どこでもベープ:メトフルトリン
これらをひっくるめると「ピレスロイド系殺虫成分」となるわけですが、その用途や作りによって有効成分も違うわけなんですね。
アースやフマキラーの蚊取り線香成分は違う?
蚊取り線香にもいろんなメーカーがありますが、有名なところでいうと
この3社ではないでしょうか。
私は今回アースの蚊取り線香を買いましたが、金鳥の蚊取り線香とかは歴史が長いですよね。
一応違いがあるか確認してみると、それぞれのメーカーで使われて歌有効成分は、
金鳥:dl・d-T80-アレスリン
アース:dl・d-T80-アレスリン
フマキラー:dl・d-T80-アレスリン
というように3社とも同じ成分を使っていました。
成分の違いはないようです。
と思いますが、おそらく効果についてはほとんど同じではないでしょうか。
だからその他の「バリエーション」といった部分で違いを見せています。
例えば「香り付き蚊取り線香」や「ハエにも効く」といったように様々な種類を増やして特徴を出していますね。
各メーカーでどういった蚊取り線香があるのかまとめてみました。
金鳥の蚊取り線香
昔ながらの蚊取り線香を今も続けて販売していて、蚊取り線香と言えば金鳥という人も多いんじゃないでしょうか。
蚊取り線香も通常のものに加えて、12時間使える大型サイズや、3時間で終わるミニタイプなど用途に合わせたものを購入できます。
また香り付きの蚊取り線香もあり、
ローズ・ラベンダー・森の香り
昔ながらの除虫菊を使った「元祖蚊取り線香」などの販売もあります。
昔懐かしい蚊取り線香を使いたいなら金鳥の蚊取り線香ですね。
アースの蚊取り線香
私はアースの蚊取り線香を使っていますが、普通に臭いも好きですし効果もわりとあるので良いと思います。
こちらも通常の7時間タイプに加え、ジャンボタイプの12時間用もあります。
香りにもバリエーションがあって、
ローズ・白檀の香り・ラベンダー・カモミール・フルーツバスケットなど
そして煙臭さを抑えた、低刺激タイプの蚊取り線香もあります。
いろいろ販売されてますが、その年によっては発売されていないものとかもあるので、ネットで探すと見つかりやすいです。
フマキラーの蚊取り線香
フマキラーというとゴキブリとかの殺虫剤に強いイメージがあって、蚊取り線香のイメージがあまりないのは私だけでしょうか。
フマキラーも蚊取り線香があって、通常版、ジャンボタイプがあります。
5色パックというのもあって、
デラックスローズ、ピースフルラベンダー、リラックスカモミール、リラクシンググリーン、ファインシトラス
という香りをセットにしたパックも販売されてます。
日によって楽しみ方を変えれるので、ちょっとしたアロマのような感じで使えますね。
あとがき
蚊取り線香の成分のピレスロイドとはどんな有効成分なのか。
また人体への影響や蚊取り線香の原料。
そして金鳥やアース、フマキラーの蚊取り線香の違いなどまとめましたがいかがでしたか。
蚊取り線香のピレスロイド系成分は除虫菊から直接取られたものではなく、それをルーツにした化学合成成分で活用されているわけですね。
ピレスロイド系の選択毒性は非常に使いやすいため、家庭用殺虫剤の多くで活用されているというのも納得です。
だから使い方はしっかりと守った上で、換気などもちょくちょくはさみながら安全に使ってくださいね。
そんな蚊取り線香の使い方が分からない、効果的な置き方が知りたい人も多いと思います。
そこで蚊取り線香の缶ケースの中身や蚊取り線香の楽しみ方。また室内と屋外での基本的な使い方や、玄関・ベランダでの蚊取り線香の活用法などまとめたページをこちらに用意しています。
蚊取り線香を実際に使った様子を写真で見れるので、購入前に想像したり、買った後のチェックにも使ってみてください!
コメント
火を使うので火災には注意ですね!!!!!!
たああああさん、コメントありがとうございます。
そうですね。
成分やら何やらありますが、火元は一番注意しないといけませんね!