しめ飾りを飾る、外す日はいつからいつまでなのか?しめ飾りの種類や意味と飾り方や飾る場所について。
しめ飾りの片付けや捨て方、使い回し。
今回はこのようなお話をしていこうと思いますが、お正月の飾り付けには門松やしめ飾り、鏡餅などありますよね。
実は、しめ飾りにも飾る期間がしっかりと決まっていて、時期が過ぎれば処分する必要があるんです。
そんなお正月飾り事情について見ていきましょう。
しめ飾りを飾る日はいつから?
お正月飾りの一つであるしめ飾りですが、玄関の前に飾って歳神様を出迎えます。
しめ飾りはいつから飾るか、これは年明け前の12月28日が最適だと言われています。
2025年を迎えるしめ飾りは
しめ飾りを飾る時期の条件として「早すぎず遅すぎず」なので、28日が理想的です。
28日の8は漢字で書くと「八」なので「末広がりの数字」として「家が繁栄していく」として縁起が良い数字なんです。
しめ飾りを飾る日の最有力候補は12月28日と覚えておきましょう。
本来「12月13日の正月事始め」から用意するものだと言われていて、この日は鬼宿日(きしゅくにち)=「鬼が宿にいて危険のない日」なのです。
お歳暮を贈る本来のマナーとしても12月13日からとなっています。
だから13日あたりから飾り付けを始めてもいいですが、クリスマスが途中であるので28日が最適な日ということですね。
正月飾りの門松やしめ飾り、鏡餅など同じ時期に一緒に準備するのがいいでしょう。
しめ飾りを飾る日:12月30日
しめ飾りを飾る日で間に合うのが12月30日です。
30日は晦日(みそか)と呼ばれ、旧暦12月は30日までしかなかったため、この日が年内最後の日でした。
旧暦で考えると年明け前日の飾りは縁起が悪いので、そのことからも28日が最適な日だとも言われます。
しめ飾りを飾る日に不向きな12月29日と31日
29日は数字の関係で「29」が「苦しい、二重苦」を連想させる数字ということから、しめ飾りを飾る日に好まれてません。
そして大晦日の12月31日は、元旦の前日ということもあり「一夜飾り」と言われ、お正月にやってくる歳神様に対して失礼だと考えられています。
一夜飾りは葬儀と通じるものがあるので、縁起が悪いのです。だから年末には「12月28日か30日」あたりがリミットの日にちだと覚えておきましょう
と思うので、わかりやすいのは「クリスマスが終わってから」準備を始めると良いんじゃないでしょうか。
他に最適な日は、大安を選んで飾り始める人も多いですね。
大安の日にちについてはコチラでチェックしてみましょう!
しめ飾りを外す日はいつまでなの?
では2025年を迎えてしめ飾りはいつまで飾るのか?
片付ける日はいつなのかと言うと、1月7日の松の内というのが一般的のようです。
松の内というのは歳神様が滞在している期間のことを言うので、松の内が終わればしめ飾りも片付け始めるといいでしょう。
門松もこのタイミングで外せば良いと思います。
ただ、鏡餅には鏡開きというタイミングがあり、それが1月11日となっています。
詳しくはコチラに書いてますが、
鏡餅は歳神様の宿る依代として用意されるもので、それを食べることで健康や繁栄を願いました。
鏡開きがどうしてこの日にちになったのか、その由来や意味についてまとめてるので、ぜひ読んでみて下さい。
しめ飾りをいつまで飾るかは関東や関西で違う?
しめ飾りはいつからいつまで飾るかというのは、一般的には12月28日~1月7日で間違いないと思います。
でも鏡餅を飾る時期は関東と関西によって違いがあります。
それは先程の松の内の日が関係してくるのですが、実はこの松の内が関東と関西で違うんですね。
- 関東は1月7日
- 関西は1月15日
このように大きく差があります。
これは江戸時代から大きく違いがあったようで、このあたりの詳細も「鏡開きの日にちについての記事」でまとめてます。
2025年用のしめ飾りを飾る期間はいつからいつまでなのか、ほぼ間違いない期間は
コレで覚えておきましょう!
しめ飾りの種類や意味は?
しめ飾りは、しめ縄に様々な種類の縁起物の飾りをつけますよね。
その装飾の種類はいろいろありますが
橙:代々家が続く
裏白:後ろめたい暗いことがない、清廉潔白
昆布:喜ぶの「こぶ」
ゆずり葉:子孫が途絶えない
末広(扇):末広がりに広く繁栄する
このようにしめ飾りの装飾にもそれぞれ意味があります。
これらの飾りは「鏡餅」を飾る際にも同じように使われますね。
鏡餅の場合は、他にも四方紅や柿串があったり、地方によっては海老が乗ってたりいろいろあります。
鏡餅の由来や意味なども含め、飾りについてはこちらの記事でチェックして下さい!
このしめ飾りの意味は、自分の家が歳神様(としがみさま)をお迎えする準備が整った、神聖な場所だという証として玄関に飾るわけです。
歳神様は元旦にやってきて、1年間家族を災いや不幸から守ってくれる神様です。
しめ飾りがあることで、歳神様が安心して家に入ってくれるわけですね。
しめ縄の由来
しめ縄は神社などに行くとよく見かけますが、出雲大社などにも大きなしめ縄がありますよね。
しめ縄には「神様をまつるのにふさわしい神聖な場所」を示す意味があります。
しめ縄の由来は日本神話の天照大神の話にあり、天照大神が天の岩戸から出た際に、再び天の岩戸に入らないようしめ縄で戸を塞いだことからこのような意味を持ちました。
しめ縄は神の世界とこの世を隔てる結界となって、不浄なものが入らないようにする役目があります。
この天照大神の話から、正月飾りのしめ飾りは一度家の中に入った神様が外へ出て行かないようにするためとも言われています。
しめ飾りの飾り方や飾る場所は?
しめ飾りの飾り方や飾る場所ですが、一般的には玄関に飾ることが多いですよね。
玄関先に飾ることで、歳神様をお迎えする準備はできている事を示すわけです。
しめ飾りは玄関以外でも、神棚や水回り(台所やトイレ)、他にも車のナンバーの周辺につけたりしますよね。(最近は少ないですが)
というのも、古くから歳神様は「分霊(ぶんれい)」されると信じられてきたので、縁起を担ぎたい場所にしめ飾りを飾っても大丈夫なのです。
これは鏡餅を飾るときも同じように、各部屋に小さめの鏡餅を置いたり、会社のデスクに飾ったりなどしても構わないんですね。
しめ飾りの片付け捨て方は?
しめ飾りは松の内の1月7日までというのが一般的で、その日が過ぎれば役目を終えるので外して片付けます。
ちょっと悩みますよね。
だから本来であれば、正月飾りの門松やしめ飾りは、「どんど焼き」「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる炊き上げで燃やします。
どんど焼き・左義長(さぎちょう)とは、小正月の1月15日に行われる火祭りの行事で地方によって呼び方が変わります。
正月飾りの門松やしめ縄などで出迎えた歳神様を、焼いて炎と共に見送る意味があるわけなんですね。
七夕の笹の葉を処分する時なども、神社で炊き上げされてる所もありますが、炎で焼くことで見送るというのは日本ではよくある光景です。
【どんど焼き】
神社やお寺だけでなく、河川敷で催しがされていたりなど安全にも配慮されてると思います。日にちは1月7日なのか15日なのかなどはバラバラです。
一度、あなたの近くの地域で確認されてみてはどうでしょうか。
でも、どんど焼きなどが近くでやってない、タイミングが合わなかったなどあると思います。
基本的には、正月飾りは燃えるゴミで処分します。
とはいえ神様をお出迎えする門松などを乱雑に捨てるのもどうかと思うので、ある程度は分解して塩で清め、新聞紙などの紙に包んで燃えるゴミに出すのがいいでしょう。
正月飾りの処分についてはコチラで詳しくまとめてるので、悩んだら読んでみてください!
しめ飾りって使い回していいの?
そんなしめ飾りも処分せず、使い回しすればもったいなくないし処分に困ることもありません。
しかし従来、炊き上げし神様をお見送りする事が大切なんです。
お正月には歳神様が天から降りてきて家に留まってくれています。それを先程のどんど焼きは、神様に天に戻っていただくのを見送る儀式なんですね。
だから、その年の正月飾りの門松やしめ飾りを燃やして、神様に感謝し天に送り返すことまで必要なんです。
ただ、現在では考え方が合理的になり、使い回しした方が環境面でもエコだしお金ももったいなくないです。しめ飾りくらいならかさばらず置いておいても邪魔にならないのであれば、何年も使い回す家もあるようです。
昔からの風習を大切にする家庭ではないなら、門松やしめ縄などの正月飾りも使い回しするのもアリでしょうね。
そんな正月を迎えるにあたって正月飾りやお年玉の準備などいろいろ忙しくなると思います。
正月は飾りやお年玉などでいろいろと悩みもありますよね。
楽しく正しいお正月を迎えるために知っておきたいマメ知識やマナーなど、たくさんの記事をこちらでまとめています。
正月飾りの意味や出す時期、関東と関西の文化の違いやお年玉の相場など、面白い話もたくさんあるのでぜひ気になるページを読んでみてください!
あとがき
2025年のしめ飾りを飾る、外す日はいつからいつまでなのか?
しめ飾りの種類や意味と飾り方や飾る場所について。その片付けや捨て方など処分の方法や、使い回しについてまとめましたがいかがでしたか。
正月飾りは歳神様をお迎えするために必要なものなので、しっかり飾る時期については把握しておきたいですね。
神様を出迎えるという意味では、門松もあります。
今では大きな門松を玄関先に飾る一般家庭は少ないですが、こちらもきちんとした意味があり縁起物なんですね。
門松についても興味深いことが多いので、ぜひ合わせて読んでみて下さい。
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