お正月が近くなると正月飾りを買ってきて、新年に供える準備をしますよね。
その正月飾りの中に鏡餅がありますが、いつからいつまで飾るものなんでしょう?
あまり早く飾りすぎると、手作りしてる人はカビが気になりますし、あまり遅すぎると縁起が悪いとも言われます。
この鏡餅のタイミングは、いつ飾るのが最適なんでしょうか。
そこで今回は、
鏡餅はいつからいつまで飾るのか。
また、鏡餅を飾る時期が関東と関西で違うのはどうしてなのか。鏡餅を飾って食べるまでの意味などと一緒にまとめました。
鏡餅はいつから飾る?
お正月飾りの鏡餅はいつからいつまで飾るのが正しいのでしょう?
私も特に考えることはなくて、なんとなく「そろそろお持ちを食べないと傷んじゃうな~」って思ってお餅を食べます。
でも、正式に鏡餅を飾る期間はどのくらいなのか知りたいですよね。
まず、鏡餅を飾るのはいつからかですが、これは年が明ける前の12月28日が最適だと言われています。
鏡餅を飾る時期の条件として、早すぎず遅すぎずというのがあるので、28日が理想的です。
28日の8は漢字で書くと「八」なので「末広がりの数字」として「家が繁栄していく」として縁起が良い数字なんです。
結婚式のご祝儀で8万円を選ぶ事が多いのもそのためです。
だから鏡餅を飾る日の最有力候補は12月28日と覚えておきたいですね。
もう少し細かく言うと、本来は「12月13日の正月事始め」から用意するものだと言われています。この日は鬼宿日(きしゅくにち)と言われ、「鬼が宿にいて危険のない日」なのです。
ちなみに、お歳暮を贈る本来のマナーとしても12月13日からとなっています。
でも、ちょっと早い感じがしますし鏡開きのことも考えると、カビも生えたりしてかなり傷んでしまいそうです。
ですので、28日くらいがちょうどいいんじゃないかな。
鏡餅を飾る日:12月30日
鏡餅を飾る日で間に合うのが12月30日です。
30日と言う数字も縁起は悪くないですが、飾る時期としてはチョット遅いのでもう少し早めに準備したいですね。
30日は晦日(みそか)と呼ばれ、旧暦12月は30日までしかなかったため、この日が年内最後の日でした。
そのことからもやっぱり28日が最適な日だとも言われます。
鏡餅を飾る日に不向きな12月29日と31日
29日も大丈夫っぽく感じますが、これも数字の関係で「29」が「苦しい、二重苦」などを連想させる数字ということから、鏡餅を飾る日に好まれてません。
そして大晦日の12月31日は、元旦の前日ということもあり「一夜飾り」「一夜餅」と言われ、お正月にやってくる歳神様に対して失礼だと考えられています。

だから年末には「12月28日か30日」あたりがリミットの日にちだと覚えておきましょう

と思うので、わかりやすいのは「クリスマスが終わってから」準備を始めると良いんじゃないでしょうか。
他に最適な日は、大安を選んで飾り始める人も多いですね。
大安の日にちについてはコチラでチェックしてみましょう!
鏡餅の意味
ちなみに鏡餅を飾る意味を簡単に説明すると、鏡餅はお正月にやってくる歳神様(としがみさま)が宿る依代としての役目があります。
歳神様は元旦にやってきて、1年間家族を災いや不幸から守ってくれる神様です。
だから鏡餅がなかったら歳神様が家の中にいられないので、お正月を迎える前に用意しておかないといけないのです。
もし1月1日になって鏡餅が家にないと、歳神様は帰って行ってしまい縁起の悪い一年を過ごす羽目になってしまうので、年明けで鏡餅を飾るのは論外なんです。

そんな神様の宿った鏡餅を割って家族に振る舞う儀式が「鏡開き」です。
鏡開きで割れたお餅は家族全員で食べて、一年間の無病息災を願いました。
そしてそれは歳神様の宿るお餅ということで「御歳魂(おとしだま)」と言われ、現在のお年玉の由来ともなっているんですよ!
お年玉が「お餅」から「お金」に変わった理由などもわかりますよ!
鏡餅はいつまで飾る?
私はなんとなくお餅の傷みそうな加減で外してましたが、鏡餅をいつまで飾るのかという期間は正しい時期があります。
それが鏡開きの日(1月11日)までと言う期間です。
なぜ鏡開きが1月11日なのかというのを簡単に説明すると、江戸幕府では1月11日が「蔵開きの日」となっていました。
蔵開きとは、商人たちが新年初めて蔵を開き商売繁盛を祈る風習のことで、それが鏡開きになったと考えられています。
1月11日はゾロ目で縁起が良いからなんていう話もありますね。
鏡餅をいつまで飾るか、一般的には1月11日と覚えておくと良いでしょう。
鏡餅をいつまで飾るかは関東や関西で違う?
鏡餅はいつからいつまで飾るかというのは、一般的には12月28日~1月11日で間違いないと思います。
でも鏡餅を飾る時期は関東と関西、または京都など各地方によって違いがあります。
それは先程の鏡開きの日が関係してくるのですが、実はこの鏡開きの日が関東と関西で違うんですね。
- 関東は1月11日
- 関西は1月15日もしくは20日
このように大きく差があります。
これは江戸時代から大きく違いがあったようで、そもそも鏡開きは1月20日で、1月15日(小正月)までが松の内だったのですが、蔵開きの日(1月11日)に江戸幕府が合わせちゃったため、関東ではこの日が鏡開きなんです。
また、徳川三代将軍家光の忌日が4月20日であったため、大名家が20日という命日を嫌って1月11日に合わせたという話もあります。
九州や北海道などの地域でも関東と同じく1月11日までのようですが、関西では、従来どおりの期間で鏡餅を飾っていたわけですね。
また、区切りの良いところで現在の松の内(1月7日)に鏡開きする家もありますし、京都では1月4日に鏡開きが行われるようです。
このように鏡餅をいつまで飾るかは、関東と関西で大きく違いを見せているようですね。
鏡餅はいつまでに食べるか?カビの心配
鏡餅を飾る期間が11日までってなると、カビが心配ですよね。ましてや関西では1月20日とか、結構期間があくので危ないです。
いまだと鏡餅も真空パックされた市販のものが多いですが、そうでない昔ながらの鏡餅もたくさんありますよね。

カビが生えて食べれなくなるくらいだったら、早めに食べるという手もありますが、やはり鏡開きの日を大切にしたい。
そんな人は、カビの生えたお餅は危険なので、鏡開きをしたら神社で行われる「どんと焼き」で炊き上げしてもらうか、お塩で清めて捨てるか、どちらかで処分するほうが良いでしょう。
カビの部分だけ取り除いて食べてもいいですが、内部でカビが生えているとわからないので、安全にするなら処分したほうが良いです。
新年早々、食中毒とかそれこそ縁起が悪いですしね。

鏡餅には歳神様が宿っていて、それを食べることで縁起が良いので、カビが生えて食べれなくなるまで飾っておくのは良くないですね。
食べれなくなるくらいだったら、早目に鏡開きして食べるほうが良いんじゃないでしょうか。
そんな鏡餅を割って食べる時には、お雑煮やおしるこなどにすると柔らかくなって美味しいです。
鏡餅の食べ方とかもチョット別ページで触れてます。
食べ方どうしようか迷ったら読んでみて下さい。
鏡餅の飾り方や置く場所は?
鏡餅を飾るとき、飾り方や置き場所に悩むことはないですか?
鏡餅と言うと、
- 台の上にお餅乗せて、
- お餅の上にみかんが乗ったり、
- 紅白の紙が垂れ下がったり、
色々ありますが、あの飾り付けにはすべて意味があって、一年間の無事を祈ったり、家の繁栄を願うものなんです。
また実は鏡餅を置く場所にも意味があって、仏壇の前とか玄関先とかに置くのは「その場所にいる神様を祀るため」に置くんです。

こういったお話をもっと詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
鏡餅の飾り方や飾りの意味、置き場所や方角など、いろいろ面白いことが多いですよ。
あとがき
鏡餅はいつからいつまで飾るのか。また、鏡餅を飾る時期が関東と関西で違うのはどうしてなのか?鏡餅を飾って食べるまでの意味などと一緒にまとめましたがいかがでしたか。
鏡餅というのは神様を出迎えるために必要な正月飾りです。
時期を間違ってしまうと逆に失礼にもなってしまうので、しっかりと飾り付けの期間は覚えておきましょう。
そして、鏡餅を飾り終えたらしっかりと食べてくださいネ。
そんな正月を迎えるにあたって正月飾りやお年玉の準備などいろいろ忙しくなると思います。
正月は飾りやお年玉などでいろいろと悩みもありますよね。
楽しく正しいお正月を迎えるために知っておきたいマメ知識やマナーなど、たくさんの記事をこちらでまとめています。
正月飾りの意味や出す時期、関東と関西の文化の違いやお年玉の相場など、面白い話もたくさんあるのでぜひ気になるページを読んでみてください!
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