正月飾りの鏡餅の飾り方で迷ってませんか。
- 飾る場所は床の間に置こうか、台所に置こうか?
- それとも寝室や仏壇の前とかの方がいいのか?
- 鏡餅の飾り方って、どんな順番で紅白の紙とかお餅とか並べたらいいんだろう?
- 鏡餅って何個も置いていいのかな?
いろいろわからないこともありますよね。
そこで今回は、
鏡餅の飾り方の順番や飾る場所。
そして方角や飾り付けの意味、関東関西の違いなどまとめました。
鏡餅の飾り方の順番は?
正月飾りの鏡餅には、本体のお餅の他にも紅白の紙があったり、みかんが上に乗っていたり、葉っぱのようなものを敷いたりなど、いろいろ飾り付けがありますよね。
その鏡餅の飾り方には地方や家によって、飾る順番が変わったり、追加で他の飾りが増えたりなど様々です。
まずは一般的にどんな飾り方なのか、その順番を追っていきましょう。
鏡餅の飾り方の順番で、まず必要なものが
鏡餅
橙(みかん)
三方(台)
四方紅または奉書紙(お供え物を乗せる色紙)
裏白(シダの葉)
御幣(紅白の紙)
一般的な鏡餅の飾りはこれだけあれば十分かと思います。
飾りをしっかりとした鏡餅だと、他にも昆布や末広(扇)、干し柿なども用意します。
この動画のようにここまで飾るとすごく立派になりますが、鏡餅の飾り方の順番は、
三方(台)の上に四方紅または奉書紙を乗せる。
↓
裏白と御幣を前に出るような形で乗せる。
↓
鏡餅を置く
↓
上に橙を乗せる
これでしっかりとした鏡餅の完成です。
市販の真空パックされたものとかだと、だいたいワンセット飾りもついたものが販売されてるので、その商品の飾り方に従って用意すればいいでしょう。
最近はなかなか自分で一からお餅をついて作るというのも難しいですよね。
市販の鏡餅でも雰囲気は出るし、場所も取らないし準備も面倒がないので便利です。
鏡餅の飾り昆布や干し柿の意味は?
ちなみに、鏡餅の各飾りの意味を簡単にですがまとめると、
鏡餅:歳神様が宿るところ
橙:代々栄える
三方:神事によく使われる。月見とかでも。
四方紅:四方に繁栄するよう。
裏白:一家繁栄、夫婦円満
御幣:前に大きく広げ繁栄を願う。赤色は魔除けの意味
昆布:喜ぶの「こぶ」や子生(こぶ)子供が生まれるの意味
末広:扇が末広がりに広がるから、繁栄を意味
干し柿(串柿):「嘉来(かき)」喜び幸せが来るの意味
飾り付けにもいろいろありますが、これらの飾りの意味については、
こちらのページで鏡餅の意味や由来と一緒に見ていくとわかりやすいですよ。
なぜ「鏡」餅なのかという由来もわかると結構面白いので、ぜひ読んでみて下さい。
鏡餅の飾り方と飾る場所の方角は?
では、この鏡餅を飾る場所はどこに置けばいいのか?
- 大きな部屋の床の間に置く
- リビングに置く
- 玄関に置く
など様々あるようです。
昔とは違い家の形態も様々だし、一人暮らしのマンションとかだと鏡餅を飾る場所も限られますよね。
特に大きな決まりもないので、飾れるスペースのある所に置くのがいいでしょう。
また、鏡餅と言うと大きなものを想像してしまいますが、市販で小さなコンパクトサイズも販売してますし、何なら木製やガラス製のオブジェが売ってたりします。
鏡餅の飾る場所は、別に一箇所じゃなくていいです。
家によっては玄関と台所と床の間と、などいくつも置いて構いません。
小さなものも用意して各部屋に鏡餅を飾っても大丈夫ですし、鏡餅のオブジェを購入してオフィスの机や車の中、トイレなどに飾る人もいますね。
一般的な一軒家でのモデルケースとしては、
- 床の間にメインの鏡餅を飾る。
- 小さめのものを神棚や仏壇にお供えする。
- 他では台所や書斎、寝室や子ども部屋など歳神様を招きたい部屋に置きます。
歳神様を家の深くまで迎えるために、床の間の奥に大きな鏡餅を飾るのがいいようです。
テレビのそばとかはチョットやかましいので、静かな場所に置きましょう。
飾る位置も、床や低い位置は見下ろす形になるので、少し高めの場所に置くように飾るのが望ましいですね。
古くから歳神様は「分霊(ぶんれい)」されると信じられてきたので、家のいろんな所に鏡餅を飾っても大丈夫なので、大事だと思う場所に飾りましょう。
これはしめ飾りを飾るときも同じように、神棚や台所、車などに飾ったりしても構わないんですね。
鏡餅の飾り方で方角って関係あるの?
鏡餅の飾り方で方角も関係あるのか、意外と気になると思います。
鏡餅を飾る方角は「その年の恵方」または「南向きか東向き」が縁起が良いといわれています。
恵方と言えば、節分でも恵方巻きがあるように方角を気にして食べますよね。
今年の恵方についてはこちらのページでまとめてます。
とは言え、方角についてはあまり言われなくなってきました。
ですので、好きな方角に鏡餅を飾っても構わないと思います。
鏡餅の置き場所にトイレもアリ?
鏡餅の置き場所にはトイレに置くのもアリなのか?
実は、トイレにも鏡餅を置かれる方が結構いるようですね。
以前「トイレの神様」という歌が流行を見せたように、トイレでも鏡餅を飾って神様をまつる方もいます。
「トイレは不浄な場所だからお供えしない」という考えを持つ人もいますが、逆に歳神様をトイレにも迎えることで清められるというプラスの考えを持ってみてはどうでしょうか。
ただトイレにそのまま鏡餅を飾るというのは、食べ物ですしチョット気分的にも良くないということで、木製やガラス製の飾りとして鏡餅を置くケースも多いようです。
トイレで座っていて鏡餅が見える所にあったら、トイレ内でもちょっとした正月気分が味わえていいですね。
鏡餅の飾り方は関東と関西で違う?
鏡餅の飾り方ですが、実は関東と関西でチョット違うところがあります、

いつから飾り始めるか、というのはそれほど違いはなく12月20日頃から始まり12月28日が最適だと言われます。
ただ鏡餅をいつまで飾るかという部分で関東関西に違いがあるんです。
- 関東は1月11日
- 関西は1月15日もしくは20日
どうしてこれだけ期間が違うのか不思議ですが、しっかりした理由があるので詳しく知りたい方はコチラの記事も読んでみて下さい。
関東と関西で時期についての違いがありますが、置き場所や飾り付け、方角など関東関西で違いはあるのでしょうか?

二段重ねの鏡餅は、それぞれが月(陰)と太陽(陽)を表していると考えられています。太陰暦、太陽暦とあるように月と太陽は重要な存在ですし、丸形の餅は三種の神器の鏡を表しています。
そして「丸い=円満・心臓」という意味も込められていて、夫婦や家族が円満に、元気に過ごせるようにとの願いが込められているのです。
三段は「荒神」様に関係する鏡餅で、台所など火の神様をまつり大切にするものと考えられています。
鏡餅の飾り付けや順番については関東関西の違いと言うよりも、地域や家の宗派によって違いがあるようなのでまとめにくいですね。
串柿が無かったり、スルメを敷いたり、伊勢海老を飾ったり、福岡の方では餅と餅の間にユズリハを挟んだり、などいろんなスタイルがあります。
昆布とスルメを細かくし米に混ぜて半紙でくるんだ物を乗せる地域などもあるようです。
そんな正月を迎えるにあたって正月飾りやお年玉の準備などいろいろ忙しくなると思います。
正月は飾りやお年玉などでいろいろと悩みもありますよね。
楽しく正しいお正月を迎えるために知っておきたいマメ知識やマナーなど、たくさんの記事をこちらでまとめています。
正月飾りの意味や出す時期、関東と関西の文化の違いやお年玉の相場など、面白い話もたくさんあるのでぜひ気になるページを読んでみてください!
あとがき
鏡餅の飾り方の順番や飾る場所。そして方角や飾り付けの意味、関東関西の違いなどまとめましたがいかがでしたか。
鏡餅は歳神様を宿すために必要な正月飾りです。鏡餅がないと歳神様が来ても帰っていっちゃうので、しっかりと準備をしておきましょうね。
その鏡餅ですが、飾って食べるまでがワンセットです。
鏡餅には歳神様が宿っていて、鏡開きして食べる餅は「御歳魂(おとしだま)」と言い、それを食べることで繁栄や健康を願うのです。
今のお年玉の原点なんですね!
そんな鏡餅を割って食べる時には、お雑煮やおしるこなどにすると柔らかくなって美味しいです。
鏡餅の食べ方とかもチョット別ページで触れてます。
食べ方どうしようか迷ったら読んでみて下さい。
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