お歳暮は、新年に年神様を迎えるために準備していたお供え物を、お世話になった人へも送るようになったことが由来です。
年末、挨拶に回る「歳暮周り」の際に手渡す贈答品を「お歳暮」と言い、それが現代のような形として残っているのですね。
これは江戸時代の商人の影響が強いと言われています。
お歳暮を贈る時期は早すぎても遅すぎてもダメで、贈るタイミングを外さないようにしなくてはなりません。
そこで今回は、
- 2024年のお歳暮を贈る時期はいつからいつまで?
- お歳暮を渡す時期は関東と関西で違う?
- 北海道や東北、九州や沖縄のお歳暮の時期はいつ?
- お歳暮を贈る時期のマナーは?
- お歳暮の予約申し込みやピークの時期はいつからいつまで?
- お歳暮商戦の時期はいつ頃から始まる?
- お歳暮のお返しの時期はいつ?
- お歳暮を会社に贈る時の時期は?
- お歳暮には何を送る?ふさわしいものは?
- お歳暮の贈り物の値段の相場は?
- 相手が喪中の場合はお歳暮を贈ってもいいの?
- お歳暮が遅れ時期が過ぎたらどうしたらいい?
- お歳暮とお中元の時期の違いは?
- お歳暮が11月中だと早すぎて失礼?
このような項目でまとめてみました。
2024年のお歳暮を贈る時期はいつからいつまで?
お歳暮の贈る時期はいつからいつまでか。
あまり遅くなるとバタバタしちゃうので、できれば早めに準備したいところです。
お歳暮を贈る時期は年々早くなっている傾向がありますが、
関東では12月1日~25日頃まで
関西などは12月10日~25日頃まで
この期間に到着するように贈られます。
地域によって多少の違いはありますが、今では関東のスタイルになりつつあり、12月上旬頃を目安にお歳暮を贈るよう準備すれば大丈夫だと思います。
それぞれの節目の日にちと曜日は
- 12月1日
- 12月10日
- 12月25日
このようになっています。
お歳暮の到着が25日以降になると、相手も新年への準備が忙しいので迷惑になる可能性があります。
お歳暮を贈ると受け取れないケースもあるので、遅くなりすぎないようにして下さい。
ただし、生鮮食品を送る場合はなるべく正月に近い日付の方がよいので、事前に連絡を入れておき確認しておきましょう。
お歳暮を渡す時期は関東と関西で違う?
本来、お歳暮を贈る時期は、正月を迎える準備を始める12月13日の「事始めの日」から贈るのが正式でした。
それが関東では12月初旬頃と早くなっています。
関東のお歳暮時期:12月1日~12月25日頃まで
関西のお歳暮時期:12月10日~12月25日頃まで
関東在住の人で関西圏などに送る場合は、少し注意が必要かもしれません。
12月25日とありますが、ここは年末1週間前ということでこの日を過ぎないようにして下さい。
マナーにこだわる家に贈る場合も含め、12月13日~20日がベストでしょう。
北海道や東北、九州や沖縄のお歳暮の時期は?
関東と関西でお歳暮の時期が違いますが、北海道や九州など他の地域はいつからいつまでなのか?
こちらも含めまとめると、
北海道:12月10日~25日頃
東北:12月10日~25日頃
北陸:12月10日~25日頃
関東:12月1日~25日頃(11月末からのケースも)
東海:12月10日~25日頃
関西:12月10日~25日頃
中国:12月10日~25日頃
四国:12月10日~25日頃
九州:12月10日~25日頃
沖縄:12月初旬~25日頃(地域で変化)
このようになります。
全国的に見ても12月10日~25日頃の期間が多いですね。
関東だけは早いですが、お中元の時期なども関東は早いです。
そして関東のお歳暮の時期は他にも影響があり、徐々に他の地域もお歳暮の時期は早まっています。
これは全国的なスーパーやネット通販などでのお歳暮商戦の早まりや、CMなどの効果も影響が高いと考えられています。
お歳暮とお中元の時期の違いは?
お中元は三元の内の『7月15日が中元』と呼ばれ、その時期に家を離れた子供たちが盆に親などに贈りものをしたことが広がって「お中元」という現在の形となりました。
お中元は夏に贈られる物ですが、こちらも関東と関西で時期が違います。
関東:7月初旬~15日まで
関西:8月初旬~15日まで
お中元の時期は関東と関西で一ヶ月も違います。
これは関東と関西で、お盆の時期が異なることが大きく関係しているからです。
しかし、現在のお中元を送る時期は7月15日までとなっているところが多くなっています。
こちらもスーパーやネット通販などの影響が強いと考えられていますね。
お歳暮が11月中だと早すぎて失礼?
お歳暮の時期は12月に入ってからですが、事情があったりして12月には送れない。だから11月中に送ってしまったほうが世話がない。
などの事情があるかもしれません。
でも、お歳暮が11月中だと早すぎて失礼になったりするのか?
というのも、スーパーなどでは11月中にはすでに申し込みが始まっています。人によっては「お歳暮が目立つために」などとの理由で早くから配送するケースもあるようです。
11月中にお歳暮が届くのは失礼なのかどうかは、一般的なマナーからすれば必ずしも適当な時期とは言えません。
というのも歳暮とは「歳の暮れ」であり、12月の年末に届くからこそのお歳暮です。ですので、少なからず11月中だと早いと感じる人はいると思います。
ただ、これも受け取り手の考え方次第になることが多く、別に11月中でも気にならない人もいれば「お歳暮とは12月に贈るもの」と考える方もいます。
11月中に贈っても必ずしも失礼ではないですが、相手にどう受け取られるかですね。
ただ、言えることは「12月中のほうが無難」というのは確かでしょうね。
お歳暮を贈る時期のマナーは?
そんなお歳暮を贈る時期のマナーとして、波風を立てたくないなら11月中には贈らないのがマナーです。
関東と関西で時期の違いがありますが、12月13日~20日の間に届けるのが理想的ですね。
ただし手配する時にスーパーやネットなどで購入する方も多いと思いますが、やはりこの時期は他の人とも重なります。
そのあたりも考慮して、申込みの際に話を通しておくとスムーズになります。
お歳暮が遅れ時期が過ぎたらどうしたらいい?
お歳暮もいつからいつまでと時期がありますが、もし準備が遅れてしまったらどうすればいいのか?
25日以降になりそうな場合ですが、生鮮食品(数の子やカニなど)で日持ちがしにくいものを送る場合には、年末に近いほうが相手を気遣ってのことなので良いと思います。
生鮮食品などの場合はしっかりした理由で25日以降になりますが、諸事情で年を越しそうな場合は、お歳暮として贈ってはいけません。
お歳暮はその年の感謝の気持ちを込めた贈り物なので、新年にお歳暮では意味がおかしくなります。
ですので、お歳暮ではなく表書きの部分を
- 御年賀
- 寒中御伺
- 寒中御見舞
このようにして贈れば問題ありません。
「御年賀」とする場合は、
関東地方では1月7日(松の内)まで
関西地方では1月15日まで
これより遅れる場合は、「寒中御伺」や「寒中御見舞」として立春(2月4日頃)までに贈ります。
ただ、やはり遅れ過ぎは良くないので「1月7日(松の内)まで」としておきたいですね。
お歳暮商戦の時期はいつからいつまで?
スーパーやネット通販などでは、年末が近くなるとお歳暮商戦も激しくなってきます。
お歳暮商戦の時期がいつからいつまでかと言うと、かなり早まっている傾向があり、予約申込みは早いところで10月中旬頃から始まります。
店によっては早期予約をすることで「○○%割引き」「送料無料」などのサービスを付け、顧客の確保や混雑を緩和させようとする狙いがあります。
お歳暮商戦が激しくなるのは11月中旬頃で、最も激しくなるピークは12月1週目~12月中旬です。ですので、この時期になって慌てることのないように11月中には余裕を持って済ませたいところです。
年末には何かと忙しいと思うので、お歳暮のような前倒しで準備できるものは早目にしておいて下さい。
お歳暮を贈る相手は?
お歳暮を送る相手の基本は
親兄弟や親戚、会社の上司や取引先、知人や恩人など様々あると思います。
お歳暮は誰に贈らないといけないとかはないですが、感謝の気持ちなので送りたいと感じた人や付き合いなどもありますよね。
また、今では少なくなった結婚での仲人をしてくれた人には、お礼に3年間ほどお歳暮を贈る習慣があるようです。
ただし、相手の職業によってはお歳暮を受け取ってはいけない職種もあります。
例えば、公務員は公務員規定などに触れる場合があったりするので、相手の職業はきちんと考えないといけません。
そうなると相手にも迷惑をかけてしまうので注意しましょう。
また、今後も付き合いを続けていくような相手に贈ります。
お歳暮の相場は?
お歳暮に掛ける金額の相場は、
お中元も贈っている人であれば、その2~3割増しぐらいがお歳暮の相場にもなっています。
送る相手にもよると思いますが、年々高くなるとしんどくなるので、この相場内で予算を決めたほうが無難でしょう。
送る相手別で相場を見てみると、
親:4,000円~6,000円
親戚:3,000円~5,000円
仲人:4,000円~5,000円
上司や取引先:4,000円~5,000円
その他:3,000円~4,000円
関係が近ければ4000~5000円前後が多くなる傾向です。
あまり高価になると相手が気を使うので、負担にならない程度のものを選びましょう。
お歳暮には何を送ればいいの?
お歳暮の相場から予算が決まれば、何を送ればいいのか迷います。
送り先の相手の嗜好などもありますが、一般的に人気なのが、
- お酒類(ビール・日本酒・ワイン・焼酎等)
- 洋菓子・和菓子
- 飲料類(ジュース・コーヒー・お茶)
- ハム・ソーセージ
- 乾物・缶詰
- 調味料・食用油
- 洗剤等の生活用品
これらであれば保存が効くものも多いし、日常生活で消費しやすいので使い勝手も良いと思います。
お酒類は趣味嗜好もあるので相手に合わせましょう。
お歳暮にふさわしくないもの
お歳暮では送る相手によってあまりふさわしくないものもあります。
- 文房具・筆記具・時計・カバン等:勤勉であるように
- 下着類:身に着ける物で苦労してる。
- 靴や靴下:踏む、踏みつける
- 刃物:縁を切る
- ライバル会社の商品:当てつけ
- 相手の嗜好に合わないもの
- クシ(苦・死をイメージ)
- 数字の「4(死)」や「9(苦)」がつく語呂がよくない品物
- 金券、現金、商品券
などなど、特に目上の人に対して送るのに気をつけたいものが多いです。
無難に行くのであれば先ほどの消耗品や生活用品、飲食物がいいですね。現金や商品券は嬉しいですが、「金に困っている」と受け取られお歳暮には向かないようです。
ただし気心の知れた知人や親戚などの場合、商品券でのお歳暮のやり取りもあるようですね。
お歳暮を会社に贈る時の時期は?
会社によってお歳暮のやり取りがあるかもしれません。
上司や取引先などに送る場合もあると思いますが、会社関係で贈る場合はいくつか注意が必要です。
時期としては通常通りでいいですが、上司や取引先に贈る場合は、ライバル会社の商品を贈ったりすることは絶対に避けましょう。
また会社として贈る場合は、相手の会社宛に送る事があると思いますが、その時は年末年始の休暇に入っていないか確認しておいて下さい。
また会社によっては、規則で贈答品の受け取りを禁止しているところもあります。
お歳暮のお返しの時期はいつ?
お歳暮のお返しには迷いますよね。
自分は贈っていないのだから、なにかお礼をしないといけないのかと考えてしまいます。
ただ、お歳暮はお返しをする必要はありません。
しかし頂いたのに何もないと言うのは礼儀がなっていないので、お礼の返事などを送ったりします。
お歳暮のお礼について詳しくはこちらのページでまとめてます。
お歳暮のお返しをするなら時期はいつからすればいいのか考えますが、頂いてからすぐにお返しするのがマナーです。
しかし年末は忙しい時期でもあるので、松の内まで。もしくは寒中見舞いの時期までにお返しを心がければ大丈夫だと思います。
お歳暮のお返しの相場には「いただいたお歳暮の半額から同額程度」が一般的です。
いただいたお歳暮以上の金額のものを贈ると「お歳暮を断っている」と言う意味を含むといった考えもあります。
あまり大きな金額にならないようにしましょう。
相手が喪中の場合はお歳暮を贈ってもいいの?
喪中や忌中のときにお歳暮を贈っても大丈夫なのか?
デリケートな問題ですし難しいですよね。
一般的には、
自分or相手が「忌中」の場合はお歳暮は贈らない。
*忌中:故人が亡くなって49日を過ぎない期間のこと
自分or相手が「喪中」の場合はお歳暮は贈っても構わない。
このような違いがあります。
ただ、そうはいっても気になる事もあると思うので、相手に連絡し大丈夫かどうか確認したほうが良いかもしれません。
また、あえて時期をずらし「寒中御見舞」 として松の内が過ぎた後に贈るという選択肢もあります。
喪中の時はお歳暮もですが、年賀状についても送るかどうかの問題がありますよね。
その時使われる喪中はがきですが、こちらについては別ページで詳しくまとめてます。
まずは喪中はがきの時期から順番にチェックしてください。
あとがき
2024年のお歳暮を贈る時期はいつからいつまでなのか。
関東や関西など地域での違いや、贈る時期のマナーなどまとめましたがいかがでしたか。
お歳暮を準備できる時期は11月前からでもできるように早まってきてるので、年末忙しいのがわかっているなら早目に手配しておきたいですね。
ただ届くのが早すぎると快く思われない可能性もあるので、特に目上の方に贈る場合などは気をつけて下さい。
たくさんの疑問もあるお歳暮について、時期やマナーなどの悩みに答えたページを用意しました!
お歳暮を贈る際に相手に失礼のないようするために、ぜひ参考にしてください。
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