節分の豆まきをいつの時間帯にするかは、一般家庭では家族全員がそろった時にやることが多いのではないでしょうか。
ということは、平日だとお父さんが仕事から帰ってきた夜にすることが多いと思います。
実は、この節分の豆まきを「いつどの時間にするか」というのは、特に大きな決まりはないんですね。
とはいえ、豆まきの時間帯にも最適な時間というのがあるようです。
また、豆まきに欠かせない「鬼役」の存在ですが、これも実は必ずしも必要ではないんですね。
そんな豆まきのやり方や場所、順番は現代の豆まきと本来の豆まきで少し違いがあります。
そこで今回は、
節分の豆まきの時間はいつやるのが正しいのか。
また、本来の豆まきのやり方や順番、そして鬼役には誰が適任なのかなど、豆まきについてまとめました。
節分の豆まきは家族のキズナを深め、お父さんの株をアップさせるチャンスです!
そんな豆まきの進め方についてみていきましょう。
豆まきの時間はいつやるのが正しい?
節分では豆まきしたり、恵方巻きを食べたりなどの行事がありますよね。
あなたは豆まきするときって、いつやろうとしていますか。
まあ、家の都合もあるので「必ずこの時間にする」という縛りは特にないんですね。
ただ、その豆まきをする時間はいつがいいのか?
というと、
と言われています。
これは豆まきの時に現れる鬼(=邪気)は、夜に現れるということからきているようです。
だから豆まきの時間はいつにするか、特にこだわりがない場合は夜に豆まきしましょう。
豆まきの由来と鬼の意味
豆まきには、「豆」と「鬼」が重要なキーワードになってきますが、ここで言われる「鬼」というのは、
このことを指しています。
昔は「 姿の見えないもの」「人の力ではどうにもできないもの」「邪悪なもの」のことを
というように呼んでいました。

ですので、本来は目には見えない恐ろしいものなんです。
これが陰陽道の思想が加わって、赤鬼や青鬼のような姿格好の鬼が生まれたようなんですね。
そんな鬼は、北東の「鬼門」と呼ばれる所からやってきます。
鬼門とは縁起の悪い方角の事で、北東は丑寅の方角になります。
0時を北としたら、2~4時は北東になりますよね。
ですので、この深夜2~4時ごろに鬼が出てくると言われています。
でも、そんな夜中に豆まきできないですし、もしやってたら、さすがにやばい家族と思われるのでやめておきましょうね。
豆まきのやり方の場所や順番は?
豆まきのやり方で、一つのモデルケースとして
お父さんが鬼役になって、
この掛け声で子供たちに豆をぶつけられる。
⇒ 鬼は多少反撃しながらも、退散する。
⇒ みんなで豆を食べる。
⇒ お片付け
まあ、こんな感じの節分の豆まきのやり方をよく見ますよね。

そもそも節分で豆まきをするのは、簡単に言うと豆やお米などの穀物には邪気を払う力があると昔から言われていたんですね。
またさきほど話に合ったように「鬼」というのは、姿の見えない「災いや疫病、飢え」の事なんです。
その鬼を豆の力で追い払って、厄払いしようというのが豆まきの由来です。
豆まきの由来については、別の記事でも詳しくまとめているのでぜひご覧になってください。
参考ページ豆まきの由来や意味は?節分との関係と鬼は外、福は内の掛け声の意味

本来の豆まきのやり方
そんな豆まきのやり方というのは、実は本来
年男(その年の干支生まれの男性)、もしくは一家の主人が
この掛け声をしながら豆をまきます。
この際、玄関や窓は開けておき、外に向かって「鬼は外」で豆をまきます。
そうしたらすぐに窓を閉めて鬼が入ってこないようにするんですね。
そして「福は内」と言って室内に豆をまきます。
これを奥の部屋から順番に行いながら、最後は玄関といった流れで家の邪気を追い払い福を招き入れるんですね。
地方により場所や順番など作法の違いはありますが、大筋はこのようなやり方です。
節分の豆まきのやり方の場所や順番
その節分の豆まきのやり方では、場所や順番など細かな所で少しポイントがあるのでまとめますね。
- 生の大豆ではなく、煎った豆を枡などに入れて神棚に供えておく。
- 鬼は夜にやってくるとされるので、豆まきは夜に行う。
- 北東(鬼門)→南東→南西→北西の順番で部屋を回る
- 「鬼は外、福は内」の掛け声を2~3回しながら豆をまく
- 豆まきが終わったら豆を食べる
まあ、すべてしなくてもいいとは思いますが、一応このような豆まきのやり方が大筋にあるようですね。
もちろんこちらも地方、地域によって違いはあると思います。
豆まきの豆の種類について
先ほどの細かなポイントのところにもある、
生の大豆ではなく、煎った豆を枡などに入れて神棚に供えておく。
というこの豆なんですが、豆まきで用意する豆は「カサカサの豆」を使いますよね。
水分がなくてパサパサになった豆を使って豆まきしますが、あの豆は大豆で「煎った豆」を使っているんです。

でも節分の豆まきで使う豆の種類は、大豆だけではなく落花生の地域もあるんですね。
それは北海道や東北を中心とした地域なんですが、それには納得の理由があったんですね。
また、他にも豆じゃなくてお金をまくなんて風習のあるところも。
こちらも地域によっての特色があって面白いので、ぜひ読んでみてください。
豆まきの鬼役は誰がするの?
さて、本来の豆まきなら鬼というのは目に見えない「災いや疫病、飢え」の事です。
だから、本来では今のような鬼役というのは無くて、家の中を順番に豆まきしていく行事だったようです。
でも、現在では子供たちも鬼役がいた方がわかりやすいし面白いので、今のようなスタイルも定着したんでしょうね。
そんな鬼役はなんとも損な役回りですが、一般的な家ではお父さんが豆まきの鬼役として適任ですよね。

節分の豆まきでは親子のキズナを深める機会でもあるので、鬼役は友達とかにやってもらって、家族全員で鬼をやっつけるという構図が一番いいと思うのですが…、なかなか難しいかもしれませんね。
豆まきの鬼役の提案
豆まきの鬼役ですが、できればお父さんがするのは避けた方がいいとも言われています。
子供の時に、鬼をやっつける父親の姿を見せる方が子供にとっては父親への信頼感が生まれるようです。
ですので、豆まきの鬼役の提案の一つに、
おじいちゃん、おばあちゃん
損な役回りですが、その一家のキズナを深めるためには祖父母の力を借りるというのもいいと思います。
お父さんの威厳や信頼をアップさせるために、一役買ってあげてください。
豆まきの鬼役の提案;親戚
親戚の中に高校生~大学生くらいの人がいれば、頼んでみるというのも一つの方法です。
このぐらいの年齢になると、わりと頼みやすいかなとは思います。
ただし、お礼は弾んであげましょう!
豆まきの鬼役の提案;鬼役なし
もう一つは鬼役を作らない、本来の節分の形で行う豆まきです。
これも伝統的な豆まきに従った方法なので、別に悪いことはないと思います。
もし、鬼役を作りたいのなら、段ボールなどで作った鬼のお面を窓の外にセットしておき、窓を開けたら
「鬼がいてる!豆をまいて!」
といって子供と一緒に豆をまき、すぐに窓を閉めて
「ここの鬼はやっつけたから、別の部屋にいてないか見て回ろう」
と言い、別の部屋でも同じようにしていくという提案です。
多少準備が必要ですが、家族みんなで楽しめる豆まきになると思います。
ただ、マンションなどではちょっと考えてできるようにしてください。
節分の日には豆まき恵方巻きなど特別な催し物が目白押しですが、豆まきや恵方巻きって何のためにあるのか意味ややり方も気になりませんか?
今年の恵方巻きの方角とか豆まきで食べる豆の数とか?
そんな節分に関する豆知識についてまとめました。
楽しい節分にするためにも、ぜひ気になる記事をご覧になってください。
節分の豆まき不要な渡辺さんとは?
そんな節分の豆まきは、どこの家でもやることがあると思います。
しかし、この節分の豆まきを
「渡辺さん」と「坂田さん」
この名前の家では「豆まきをしなくてもいい」と言われているんです。

って思いますよね。
実は、渡辺さんのお宅では、節分の豆まきをしなくても鬼はやってこないんです。
豆まきには、いろいろと不思議なことが多いので、ぜひこちらもご覧になってください。
あとがき
節分の豆まきの時間はいつやるのが正しいのか。
また、本来の豆まきのやり方や場所と順番、そして鬼役には誰が適任なのかなど、豆まきについてまとめましたがいかがでしたか。
豆まきのやり方ってその家によってもいろいろあると思いますが、本来は鬼役っていなかったんですね。
そしてこの豆まきが終わった後は、お掃除したり豆を食べたりしますが、
- 「豆を食べる風習」
- 「なぜ豆を食べるのか」
- 「豆を食べる個数やその意味」
というのはご存知でしょうか。
実は、この豆を食べることも、非常に大切で意味のある風習だったんですね。
重なる説明もありますが、また別の視点からも見える豆まき事情なので、ぜひこちらも読んでみてください。
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