インフルエンザは病院に行かないで放置で治る病気です。
ただし、小さな子供や高齢者など免疫力が弱い人、また持病があったり症状が長期化したりすると合併症も危ぶまれています。
そんなリスクと隣り合わせのインフルエンザですが、病院に行くと薬を処方されたり正確に診断してくれるので安心感はありますよね。
また、学校から治癒証明を求められることもあるので、その場合は病院に行かないと作ってもらえません。
病院へ行かず自宅療養する場合でも早く治すための過ごし方は知っておきたいところです。
そこで今回は、
インフルエンザは放置したらどうなるのか?
また病院に行かないことのリスクや自宅療養での過ごし方をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
インフルエンザを放置したらどうなる?
インフルエンザは高熱や頭痛、関節痛などつらい症状が襲ってきます。
そんなインフルエンザに感染したら、家で安静にしておきたいですよね。
ここまで重い症状が出ると動けないので仕事に行くとかも出来ませんが、インフルエンザは放置しても基本的には自然治癒で治る病気とされています。
放置というのは語弊があると思いますが、特に治療を受けず自宅で安静に過ごすことです。
今ではインフルエンザも「抗インフルエンザ薬」によってウイルスの増殖を抑えることも可能になりました。
しかし昔はこのような薬もなく、インフルエンザは放置し自力で治すしか方法がありませんでした。
インフルエンザの放置による危険性
インフルエンザにかかってしまうと、1個のウイルスは
8時間で100個
16時間後に1万個
24時間後に100万個
このような急激なスピードで増えていきます。
そして、この24時間後の100万個の時点で、インフルエンザを発症すると言われています。
このインフルエンザによって小さな子供や高齢者のような免疫力が低い人は、肺炎などの合併症を起こす可能性も言われています。
また、持病があったりするとそれにも影響が及ぶかもしれません。
インフルエンザは放置しても治るかもしれませんが、
- 何日も熱が引かない。
- 症状がおさまらない。
- 日に日に悪くなっていく。
そうなってからでは遅いので、症状が出てまだ動けるうちに病院に行くほうが安心できると思います。
抗インフルエンザ薬とは?
病院に行くと抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザなど)が処方されるケースがありますが、この薬はインフルエンザ発症から48時間以内でないと、効果が発揮できないものです。
だから、熱もおさまって動けるようになってからでは遅いですね。
抗インフルエンザ薬は、ウイルスの増殖を抑える効果を期待して使われますが、インフルエンザ自体を治すものではないことは覚えておきたいところ。
結局は自然治癒に任せて治すしかないのですが、症状を抑える意味で使用されるのですね。
だから、病院に行くときは最初の段階で行かないとこの薬が使えません。
インフルエンザで病院に行かないのはアリ?
インフルエンザに感染しても病院に行かない人もいると思います。
インフルエンザにかかっても、結局は自分の自然治癒能力で治すしかありません。
だから病院に言っても仕方がないと考えるかもしれませんね。
とは言え、インフルエンザの症状は重いし、病院に行かないとつらい期間があったり危険な場合もあります。
例えば、
重い症状で苦しみたくない。
つらい時に楽にしたい。
熱で寝れない
子供や高齢者の重症化が心配。
早めに仕事に復帰したい
こんな場合に病院に行くと安心です。
必要に応じて病院で「抗インフルエンザ薬」や「解熱剤」がもらえると思いますが、つらい時にあるとちょっと安心できますよね。
また、かかりつけの病院だと、持病との兼ね合いで危険な症状が出たときにすぐ対処できたり、アドバイスをもらえたりするので安心です。
学校や会社を休むときの証明が必要
病院に行くにはいろんな理由がありますが、たとえ放置し自力で治すといった人でも学校や会社を休むときに、「インフルエンザであった証明」は病院でないとできません。
病院に行かないで、自分で判断して、
熱が38℃出たからインフルエンザだったでしょ。
なんて言っても、例えば学校からは、
- そしたら処方箋や領収書のコピーなどを所定の用紙に張り付けて提出してください。
- 学校指定の治癒証明書に医師のハンコをもらってください。
このようにインフルエンザを証明する物を提出しないといけない場合は、病院に行かないといけません。
インフルエンザの自宅療養や過ごし方は?
インフルエンザにかかってしまったら、安静にして余計な体力を使わないように自宅療養しましょう。
また治りかけの時でも「熱のぶり返し」ということもあります。
熱が引いてもウイルスは体の中に残っているので、無理をすると再活動してしまうかもしれません。
すると余計に長引くので、解熱後2日ほどは安静にしておきたいですね。
自宅療養での過ごし方は安静にすることを基本に、
- 食事・水分補給
- お風呂
- 家族の注意
普段の生活がかなり変わります。
実際どうするのか、その過ごし方について触れていきましょう。
インフルエンザ時の食事・水分補給
インフルエンザの時には発熱で汗が大量に出たり、食欲がなくなったり、体力が奪われることが多いです。
そんなつらい時でも、水分補給だけはしっかりとやっておきたいですね。
スポーツドリンクだと、水分と一緒に塩分や糖分も補給できるので最適です。
ただ、あまり冷えすぎていると胃に負担がかかるので、冷たすぎない温度で口に含むようにしましょう。
自宅療養で食事に関しては、食べても嘔吐するようなら無理に食べずに食欲が出てからの方が良いです。
その時は体に優しい、胃に負担が少ないものを食べるようにしましょう。
インフルエンザ時のお風呂
インフルエンザの時にお風呂に入っても構わないのか気になりますよね。
私も病院で聞いてみたのですが、熱がある程度落ち着いてきたら別に構わないと言われました。
ただしいくつか条件もあって、
- 湯冷めしないように脱衣所も温かくして、すぐ布団に入る。
- 長風呂はやめておく
- あまり熱いお湯での入浴は控える。
- 髪の毛はしっかり乾かし、体もしっかりと拭く
- 入浴後は水分補給
普段通りの過ごし方や入浴はできないと考えた方が良いですね。
インフルエンザ時の家族の注意
家族も普段通り過ごしたいところですが、インフルエンザの感染力はものすごいので、部屋を隔離して家族がうつらないようにしないといけません。
食事もいっしょに取るのは無理で、同じ食器を使ったりしてもうつる可能性があります。
また、感染者が使った後のトイレなども、こまめに消毒をしておいた方が安心できます。
とにかく家族は必要以上に近寄らない
たまに換気をして部屋の湿度や温度も気にしておきましょう。
インフルエンザの感染経路はこちらの記事で注意するポイントがわかります。
参考ページどんな行動が感染しやすいのか、予防対策に役立てれると思うので、ぜひご覧になって下さい。
あとがき
インフルエンザを放置したらどうなるのか。
また病院に行かないリスクや自宅療養での過ごし方をまとめましたがいかがでしたか。
インフルエンザは自然治癒で治る病気ですが、治るまでにいかに危険を減らすかの、治る期間を短くするのか。
そのために病院に行くことや過ごし方を考えたいですね。
でも、やっぱり一番いいのはインフルエンザにかからないこと。
インフルエンザにかかっていいことはないので、やはりそのための予防をしっかりとしておくことが大切ですね。
その予防についてこちらの記事で詳しくまとめています。
予防には手洗いや食べ物、グッズや予防接種など様々あるのでぜひ一度ご覧になって下さい。
何か一つでも新たな発見があるかもしれませんよ。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期はいつからいつまでなのか。そして予防接種の効果や副作用について。
そしてインフルエンザの潜伏期間からA型とB型の症状の違いについて、感染経路や期間も触れた記事を用意しています。
流行のピークを知って予防に努めたり、インフルエンザ対策の食べ物や湿度管理もまとめています。また学校や会社を休むときの出席、出勤停止期間などもあるので一緒に確認していきましょう!
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