インフルエンザは冬場の11月ごろからよく耳にしますが、長い時は5月ごろになっても聞きますよね。
そんなインフルエンザに私もかかったことがありますが、その時は1月に感染して病院では「インフルエンザa型」と診断されました。
当時はそこまで気に留めてませんでしたが、このインフルエンザa型の他にも「b型」「c型」とあり、それぞれで症状や流行時期の違いなど特徴があることを知りました。
そこで今回は、私がかかったa型ではなくもう一つのインフルエンザb型について、潜伏期間や完治までの日数なども含め触れていきたいと思います。
インフルエンザb型の症状の特徴は?
私はインフルエンザa型にかかった経験がありますが、その時の症状は想像を絶するほどの苦しみでした。
その時の状況については、こちらのページでまとめています。
一方でインフルエンザb型ですが、こちらにもつらい症状がたくさん現れることがわかっています。
インフルエンザb型ってどんな症状?
発熱
頭痛
咳・喉の痛み
クシャミ・鼻水
吐き気・嘔吐
腹痛・下痢
倦怠感
寒気
関節痛、筋肉痛
こういった症状が現れます。
インフルエンザa型の場合とそこまで大きな症状の違いはなく、やはり特徴的な高熱や関節痛、筋肉痛といった全身症状も現れます。
ただし、インフルエンザb型の特徴は、
- 下痢や腹痛などの消化器官系の症状が出やすい。
- 微熱(37~38℃)しか熱が出ない場合がある。
こういった症状があります。
インフルエンザb型の初期症状
私はインフルエンザa型にかかってしまいましたが、その時の初期症状で関節痛や筋肉痛は感じませんでした。
最初はやはり風邪のような
頭痛
咳
微熱
こういった初期症状がありました。
インフルエンザb型の場合はこの傾向がさらに強いようで、先ほど症状にもあったように「微熱しか出ない」ということがよくあるようです。
だから『インフルエンザ = 高熱』といった図式と違うときがあるので、その時は風と勘違いしてしまいそうですね。
ただし、微熱の場合でも「インフルエンザ」なので、その感染力やウイルスの増殖力は高いものがあります。
一番ここで怖いのは、
ここが問題ですね。
インフルエンザだとはっきり分かれば、家族でも隔離して感染しないよう十分注意できます。
でも、インフルエンザb型にかかっても、微熱で中途半端に動けてしまうとそのまま家をウロウロしたり、会社や学校に行ったりして感染が拡大する恐れもあります。
初期症状を感じる段階では風邪かインフルエンザかわかりにくいと思うので、この時点で病院に行って検査してもらう方が安心だと思います。
インフルエンザb型の頭痛や熱、嘔吐について
私がインフルエンザa型にかかったときには頭痛や高熱があり、また嘔吐も1~2回ほどありました。
そして、全身の関節痛や筋肉痛など風邪にはない症状がありましたが、下痢や腹痛などはありませんでした。
インフルエンザb型の場合は腹痛や下痢など消化器系症状が出ることが多いようで、それに伴って吐き気や嘔吐といった症状も現れやすくなるようです。
この場合、時期的にもノロウイルスなどと症状が判別しにくくなるので、病院で診断してもらうのが一番確実だし安心できるでしょう。
発熱は微熱(37~38℃)程度の場合もあるので、なおさら判断に困りますよね。
また、インフルエンザの予防接種を受けていることで、
ということが研究の結果からも発表されています。
ですので、予防接種を受けている方がかかりにくくなる、もし感染しても症状が弱くなったり重症化が避けられるケースも多くなります。
インフルエンザに感染したけど、あまり熱が出ないといったこともあり、事前にしっかりと予防しておきたい場合は予防接種を受けることがオススメです。
2015年度のインフルエンザの予防接種から、インフルエンザb型に対するワクチン株が追加されました。
これによって、さらにインフルエンザb型への予防が強化されたことになります。
インフルエンザb型の潜伏期間は?
インフルエンザb型に感染すると発症までの潜伏期間は、だいたい1日~2日(長くて3日)ほどと言われています。
1個のインフルエンザウイルスは約8時間で100個にまで増殖し
16時間後に1万個
24時間後に100万個
このような急激なスピードで増え、24時間後の100万個の時点でインフルエンザを発症すると言われています。
これはインフルエンザb型だけでなく、a型でも同じような潜伏期間です。
インフルエンザb型の潜伏期間の対処
もし、インフルエンザb型の潜伏期間中から初期症状に気づいていたら、一度病院に行って検査してもらうと、後が安心になります。
私の場合、インフルエンザa型だったのですが
と思ってタカをくくっていたのですが、実際にはインフルエンザa型に感染していました。
これがもし病院に行っていたとすると、インフルエンザの検査をしてもらうことが可能なので、まだ体が動く時にいろいろ対策が取れました。
例えば、病院で薬を処方されたり、インフルエンザにかかったときの食事などの準備ができていたと思います。
私の場合は、まだ周りの家族が助けてくれましたが、一人暮らしだったりすると本当に身動きが取れなくなります。
そういう状況も考えると、まだ体が動けるときにできることはやっておきたいですね。
インフルエンザb型の潜伏期間の検査
インフルエンザに家族や友人がかかっていて、自分もうつったかもしれない。
そんなとき「自分もインフルエンザかどうか検査してもらいたい。」と思うかもしれません。
でも実は、インフルエンザの潜伏期間中では、
ということが起こりえます。
ですので、
だから、しんどいですが実際に症状が出てからでないとわかりにくいという事なんですね。
インフルエンザb型の完治までの日数は?
私がインフルエンザa型にかかり、私が完治するまでにかかった日数はおよそ5~6日程度です。
症状自体がようやくおさまるまでに2~3日ほどかかったと思います。
ただ、その時点で病院に行って診察してもらいましたが、
このようなことを言われました。
まあ、とてもじゃないけどいつも通りの生活ができる状態ではなかったので安静にしていましたが、症状がおさまってもまだウイルスは体に残っています。
その状態でも無理をすれば、また体の調子を崩してしまうことがあるようです。
特にインフルエンザb型の場合は、
「長引くことがある」
「ぶり返すことがある」
このようなケースも多いようですね。
インフルエンザb型で熱があまり出なかったりすると、風邪と思って風邪薬に頼ったり仕事したりしてしまいますよね。
そうすると、なかなか治らず長期化し一週間以上続く場合もあるようです。
インフルエンザb型が長引くと潜伏していたウイルスがまた活発に活動し始め、ぶり返す可能性も高いようです。
インフルエンザb型の感染力
インフルエンザb型が完治する前はまだ体の中にウイルスが残っている状態なので、体が回復していても感染力が残っており周りにうつす可能性があります。
感染力自体はピーク時よりも弱くなりますが、近くに赤ちゃんや子供、高齢者がいる場合は注意が必要ですね。
また、学校や会社では感染させる危険性もあるので注意が必要です。
学校では「学校保健安全法」というもので出席停止が定められており、
この期間は学校に行ってはいけません。
これはインフルエンザの潜伏期間中も感染させる可能性があるから、それを防止するための措置ですね。
学校を休むときは医師の診断書、処方箋や領収書のコピーなどでインフルエンザを証明する手続きも必要です。
会社の場合ではこんな法律はありませんが、「会社規定」によって定められている場合もあるので上司などに確認をとることが必要です。
学校や会社を休むときはこちらも参考に。
ここまで見てわかるように、インフルエンザb型の感染力はとても高いことがわかりますね。
ですので、「トータル7日間くらいは完治にかかる」と考えておくのが妥当です。
できるだけ、一週間くらいは無理をしない生活をしましょう。
インフルエンザb型の感染経路
インフルエンザの感染経路は主に、
空気感染
飛沫感染
接触感染
この3つに分けられますが、主に他人の咳やクシャミなど『飛沫感染』でうつされることが多いと考えられてます。
だから、ウイルスを吸い込むということに特に注意しないといけません。
そのために有効な予防対策に「マスクをすること。」
この時期は絶対にマスクをして予防するようにしましょう。
とくに
人が多い所
空気が乾燥している
周りで流行している
このような時は要注意なのでしっかり意識してください。
インフルエンザa型とb型の感染経路の特徴
インフルエンザa型は、実はヒト以外にもトリやブタにも感染します。
だからこの時期になるとよく「鳥インフルエンザ」といった単語をよく聞きますよね。
人だけではなく別の動物にも感染するため、その間にウイルスの種類もたくさん変異していき、それによって症状や感染能力も変化することが多いようです。
インフルエンザb型の流行時期は2月~4月ごろで、5月ごろまで流行している地域もあります。
インフルエンザa型は10月~2月ごろなので、その流行時期がかぶる期間は少ないようですね。
ただ、大きくインフルエンザの流行時期として考えると、かなり長い期間猛威を振るっていることがわかります。
あとがき
インフルエンザb型の症状の特徴はどうなのか。
潜伏期間や完治までの日数などについてまとめましたがいかがでしたか。
インフルエンザb型は、イメージとは違って微熱の場合が多かったり、腹痛や下痢なども含め風邪と間違われる場合も多いようです。
だから知らない間にインフルエンザウイルスを周りに感染させたり、長期化したりするなど、a型とはまた少し違った特徴を持っていますね。
ただ、やはりインフルエンザは予防することが一番なので、事前にできる事はしっかりとやっておきたいところ。
やり方はたくさんあるので、その予防対策をこちらの記事で詳しくまとめてます。
予防には手洗いや食べ物をはじめ、グッズや予防接種など様々あるのでぜひ一度ご覧になって下さい。
何か一つでも新たな発見があるかもしれませんよ。
このインフルエンザについて別の記事でもいろんな悩みについて触れています。
それらの記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期はいつからいつまでなのか。そして予防接種の効果や副作用について。
そしてインフルエンザの潜伏期間からA型とB型の症状の違いについて、感染経路や期間も触れた記事を用意しています。
流行のピークを知って予防に努めたり、インフルエンザ対策の食べ物や湿度管理もまとめています。また学校や会社を休むときの出席、出勤停止期間などもあるので一緒に確認していきましょう!
コメント
よく部屋を換気しなさいといいますが要注意の所に「空気が乾燥している」という文がありますがどっちが本当の情報ですか?今B型インフルエンザになっていますがマスクもして換気もしていました。この情報は矛盾していませんか?
あと下痢や嘔吐の対処法しか載ってなくて喉の痛み咳鼻ずまりの対処法が載っていません。この対処法についても載せていただいても良いですか。お願いします。
匿名さん、コメントありがとうございます。
換気をしなさいと一般的に言われるのは、おそらくインフルエンザを発症した人について言われていることを指すことが多いと思います。
例えばインフルエンザに罹患した人が部屋にいて、その部屋に入った家族が空気感染しないようにするためにこまめに喚起することを推奨されているのだと思います。
一方で、この記事内で要注意としたのは「空気が乾燥していることによってインフルエンザウイルスの活性化が進む」ということを指しています。
インフルエンザウイルスは「湿度50%、室温20℃付近で活性化が抑えられる」ということが研究結果からも得られています。(1961年に研究者のG・J・ハーパー氏の研究より)
ですので、湿度や温度が下がるとウイルスの活性化につながるため、空気が乾燥していることはリスクになります。
だから冬場の低温乾燥の季節に日本のインフルエンザが流行するわけです。
こちらは主に予防面に関しての注意喚起という傾向が強い項目になると考えてます。
もちろん換気で部屋の空気は乾燥方向に進みますが、そんな長時間の換気ではない限り急激に部屋の湿度が下がるわけではないので、数分程度の換気をして家族内での感染リスクを減らそうと予防するわけですね。
腹痛や嘔吐、のどの痛みや咳などは、こまめな水分補給で脱水の危険を予防することに加えて、喉を乾燥させないことが大切だと思います。
加湿器があるのなら部屋の湿度も50%程度には保った方が良いと思います。
マスクも喉の乾燥予防の意味でいいと思います。
ただそれらの症状はインフルエンザによるものなので、これが快復に向かうことでよくなるものだと思いますが、医師から薬の処方など指示があるのならその指示通りに従って休息をとり安静にするのが一番だと思います。