節分は渡辺家と坂田家は豆まきしない?苗字による鬼の扱いとは?

節分 渡辺家

節分では「鬼は外、福は内」の掛け声で豆まきをする風習がありますよね。

でも実は、

渡辺家と坂田家には節分の豆まきは必要がない!

こんなことが言われているんです。

これは一体どういうことなのか?

 

いろいろ不思議に思いますが、その背景には平安時代にまでさかのぼり、渡辺と鬼との戦いが関係していました。

そこで今回は、

節分での渡辺家と坂田家の行事はどう違うのか。

また節分で苗字や地域で鬼の扱いが変わったりするのはどうしてなのか。

こんな節分の裏事情についてまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

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節分は渡辺家は豆まきしない?

節分の日には豆まきの行事がありますよね。

豆まきというのは、

「鬼は外、福は内」

この掛け声とともに、

悪いものを追い出して、良いものを家の中に入れる。

という厄払いの意味を持っています。

 

こんな厄払いの意味を持つ豆まきをしなくてもいい!

と言われる家があって、それが

「渡辺家」

なんですね。

 

渡辺家が、どうして豆まきをしなくてもいいのか?

それには過去の「渡辺」と「鬼」との激しい争いにありました。

 

節分と渡辺綱と鬼の関係

節分 由来 子供向け

渡辺家の人は豆まきをしなくてもいいというのは、実は平安時代の出来事が由来していると言われています。

それは平安時代に、京都の大江山と呼ばれる場所に拠点を構えた酒呑童子(しゅてんどうじ)と呼ばれる鬼(妖怪)がいました。

この酒呑童子は仲間の茨木童子(いばらきどうじ)をはじめとする鬼集団を引き連れて京都に現れ、女性を誘拐したり殺したりなど悪行を重ねていたのですね。

そんな鬼をやっつけるために、源頼光は「渡辺綱(わたなべのつな)」を中心とする討伐隊を結成したんです。

そうしてこの討伐隊は、酒呑童子の成敗に成功したのですね。

ただ、その時に仲間の茨木童子は逃げ延びたようです。

 

そして後日、酒呑童子の敵討ちに茨木童子が襲い掛かったのですが、そのときに返り討ちに合い渡辺綱に腕を切り落とされてしまいました。

このようないきさつがあって、鬼は渡辺綱を恐れたようなのです。

これには様々な説がありますが、大筋ではだいたいこのようなお話となっています。

だから渡辺家には鬼が恐れて近寄らないので、節分は豆まきはしないでも大丈夫ということなんです。

 

地域によっては「渡辺」以外にも

「渡部」「渡邊」

といった別の渡辺家でも節分は鬼は外としないところもあるようですね。

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節分は坂田家も豆まきしなくてもいい?

豆まき 由来

さて節分の渡辺家の関係は、鬼の腕を切り落としてしまうほどの達人で、鬼が恐れてしまったからなんですね。

そして、この渡辺家と同じく、坂田家も同じ節分を過ごすと言います。

これにはどんな話があるのでしょうか?

 

実は先ほどの渡辺綱がいた討伐隊のメンバーが

  1. 渡辺綱
  2. 坂田金時
  3. 碓井貞光
  4. 卜部季武

この4人で結成された「頼光四天王」なんですね。

その中にいる「坂田金時」は、なんとあの金太郎なんです。

マサカリ担いだ金太郎のあの人です。

坂田金時の幼名を金太郎と言っていたのですね。

 

金太郎は童話にもあるように幼いときに熊を投げ飛ばしています。

また、その怪力を源頼光に見込まれて「坂田金時」との名前を与えられて、渡辺綱と肩をならべる頼光四天王の一人にまでなりました。

そんな坂田金時にも鬼は恐れていたため、節分で坂田家にも鬼はやってこないようなんです。

 

とはいえ、渡辺家も坂田家も節分には参加したいですよね。

子供の頃だったら、そう言い聞かされてもやりたいってなるでしょうね。

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節分は苗字で鬼の扱いが変わる?

さて、渡辺家や坂田家の節分事情についてまとめましたが、実は他にも変わった節分を過ごす苗字があります。

それは、苗字に「鬼」がつく人

例えば、

鬼塚さん
九鬼さん
鬼頭さん

 

このように「鬼」が苗字につく人の家では、

鬼を追い出すと縁起が悪い!

と言われているんです。

 

だから、節分では「鬼は外、福は内」ではなく

「福は内、鬼は内」or「福は内、鬼も内」

このような掛け声をする家が多いそうですね。

ですので、苗字によっては鬼に対して肝要に迎え入れる家もあるんです。

 

地域別の節分の掛け声

こんなふうに鬼に対して優しいのは「家」単位だけではなく、神社や寺でも鬼を受け入れている場所があります。

その中でも有名なのが、

千葉県の成田山新勝寺の節分会

成田山新勝寺の節分会での掛け声は「福は内」だけなんですね。

「鬼は外」とは言いません。

 

【成田山新勝寺節分会】

これは御本尊である不動明王の前では、その大慈悲心によって鬼も心を入れ替えてしまうからだと言われています。

ここには節分になると、有名なお相撲さんや芸能人のかたが豆まきに来られていますね。

 

実は、こういった「掛け声」が全然違う地域が他にもあるんです。

この掛け声が

「福は内」だけとか
「福は内、鬼は内」や
「福は内、鬼も内」だったり
「福は内、鬼は内、悪魔外」

などといった掛け声に代わる地域があります。

 

節分の掛け声が「福は内、鬼は内」

さて節分の行事での掛け声が「福は内、鬼は内」になる地域が

群馬県藤岡市 鬼石地区

この町は「鬼が投げた石でできた町」という伝説があるようですね。

その鬼石地区では、

「鬼恋節分祭」

といって、他の地方で追い出された良い鬼を呼び込むんだそうです。

 

【鬼石町 鬼恋節分祭 豆撒き】

これも、さきほどの苗字に鬼の名前がつく人のように、鬼にも優しい地域になっています。

他にはどこの地域がこんな掛け声になるのか、豆まきの由来や意味とともにまとめた記事がこちらにあります。

参考ページ

豆まきの由来や意味は?節分との関係と鬼は外、福は内の掛け声の意味

その様子も動画で確認できるので、ぜひご覧になってください。

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あとがき

節分での渡辺家と坂田家の行事とはどう違うのか。

また節分で苗字や地域で鬼の扱いが変わったりするのはどうしてなのか。

こんな節分の裏事情についてまとめましたがいかがでしたか。

実は結構いろんな形があるんですね。

 

節分の日には豆まき恵方巻きなど特別な催し物が目白押しですが、豆まきや恵方巻きって何のためにあるのか意味ややり方も気になりませんか?

今年の恵方巻きの方角とか豆まきで食べる豆の数とか?

そんな節分に関する豆知識についてまとめました。

楽しい節分にするためにも、ぜひ気になる記事をご覧になってください。

 

この節分の事情ですが、実は他にも地域によっていろいろ違うことがあります。

それはなんと豆自体の事なんですね。

私は関西生まれなので、節分では煎った大豆をまいたりたべたりするのかと思っていましたが、落花生を使う地域もあるようなんです。

そんな節分の「豆」について別の記事で詳しくまとめました。

参考ページ

豆まきの豆の種類は大豆?落花生の地域は北海道や東北?犬への危険性

こちらも地域によっての特色があって面白いので、ぜひ読んでみてください。

 

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