冬の寒い日に暖房をつけますが、
暖房温度の設定の目安
って何度くらいなんだろう?
ちょっと気になりますよね。
みんなとあまりにかけ離れていないか心配ですが、地域や服装、男女の違いや体調とかで変わるのであまり心配はいらないと思います。
あえて目安を言うなら、環境省が発表した20℃が適温となっています。

こんなふうに感じる人もいると思うので、この20℃というのを基準にして平均的な温度も調べてみました。
また温度だけじゃなく
「湿度」や「体感温度」
というのも結構大切になってきます。
そこで今回は、冬場の暖房温度と湿度の関係、そして気になる「電気代!」
そんな電気代を少しでも抑えるための「節電の方法」といった
これらをまとめました。
節電や温度設定でできる事が意外と多いので、ぜひ最後まで読んで下さい。
暖房温度の設定目安は何度くらい?
寒くなると暖房をつけるようになりますが、そんな暖房器具の中でも活躍するのが「エアコン」
エアコンを使うと、設定した温度に合わせられるので管理が簡単です。
そんなエアコンの暖房ですが、
設定温度の目安は何度くらいなのか?
ちょっと気になりますよね。
この暖房温度の設定の目安は、環境省からの発表では「20℃」が適温というようになっています。
「省エネや二酸化炭素の排出量などを考えて何度が適温なのか。」
として出たのがこの温度のようです。
- 電気18.78kWh
- 原油にして4.73L
- CO2削減量7.8kg
- 電気40.73kWh
- 原油にして10.26L
- CO2削減量16.8kg
※電力の排出係数0.413kg-CO2/kWhで試算
1日1時間冷暖房を減らすと、こういった資源削減ができるようです。
また暖房温度の設定を1℃低くすると、約10%の消費電力の削減になると言われています。
暖房の設定温度をなるべく低くすれば、それだけ節電になるわけですね。

そういう場合は厚着をしたりして、着衣での温度調節が向いています。
暖房温度が目安では低い場合の対処
暖房温度が目安の20℃の設定だと肌寒いと感じる人は、着るもので調整するのが簡単です。
暖房の温度を上げるのもいいですが、電気代がかかるようになるし外気温との差も大きくなります。
着るものや羽織るもの、また電気毛布やこたつなど消費電力の少ない暖房器具と併用して、上手に暖かくする方法があります。
他にも、加湿器と併用することで乾燥を防ぐとともに、体感温度を上げて快適に過ごす事も出来ます。
実は電気毛布はとても消費電力が低く、1時間で30w程度しか電力を使いません。
電気代に直すと1円程度なので、1日中使っても30円かからないくらいなんですね。
だから、一枚持っておくとかなり重宝すると思います。
参考ページ暖房温度と湿度
加湿器は「乾燥を防ぐ」といった仕事をしてくれるので、湿気に弱い「インフルエンザ予防」にも役立ちます。
インフルエンザウイルスは、温度20℃で湿度50%以上でほとんど活動できなくなります。
参考ページ
それと含めて、湿度が上がると「体感温度」も上昇します。
梅雨時とか特に思いますが、雨が降っていると気温以上に暑く感じますよね。
実は、冬場の日常生活の平均的な室温の中では、湿度が10%上がると体感温度も1℃ほど上がります。
こちらの表を見てもらうとわかりやすいですが、無風状態での室温と湿度の関係から体感温度を出したものです。
湿度 | 温度 | 体感温度 |
10% | 27℃ | 21.9℃ |
20% | 26℃ | 22.0℃ |
30% | 25℃ | 22.0℃ |
40% | 24℃ | 21.9℃ |
50% | 23℃ | 21.8℃ |
60% | 22℃ | 21.6℃ |
70% | 21℃ | 21.3℃ |
これを見てもわかるように、湿度も大きく体感温度にかかわっている事がわかります。
逆に、
今回の場合は冬場の日常生活の平均的な室温の中での話です。これよりも大きく外れた室温や湿度では、この通りにはなりません。
乾燥すると喉の痛みもありますし、女性は肌のことも気になりますよね。
ですので、冬場は積極的に加湿器を活用することも考えたいですね。
暖房温度の平均やみんなの適温は?
暖房温度の設定を20℃にしても寒いと感じるのは、人によって大きく変わってくると思います。
また、部屋の環境や服装の違い、男女の違いや体調などいろんなことが重なってくるので、すべての人が「何度が適温」と決めるのは難しいですよね。
暖房温度の適温はそれぞれで違いますが、平均してどのくらいの温度なのか調べると、
環境省が推奨する20℃では、少し肌寒いと感じる人が多いのでしょうね。
ただし、暖房の温度設定を上げすぎると、外気温との差が激しくなって体調不良を起こすケースもあります。
それを「ヒートショック」と呼んでいます。
暖房の温度差によるヒートショック
冬場は外が寒くなりますが、外気温が10℃以下なんて日が多い地域もあったりします。
そんな外が寒い状況の中で、室温が23~25℃といった温度設定をしている事も多いですよね。
でも部屋の外に出ると、トイレや風呂場は10℃なんていうケースは多々あると思います。

その激しい温度差によって体には大きな負担がかかり、血圧が急激に上昇し脈拍が早くなる・・・。
すると高齢者の方などは、脳梗塞や心筋梗塞などを起こすキッカケにもなりかねません。
こういった症状を「ヒートショック」と呼んでいます。
だから、環境省が暖房温度の設定目安を20℃というように定めているのは、この温度差をできるだけなくすためとも言われています。
暖房の設定温度を上げるとその部屋は快適ですが、省エネの他にもその部屋を出たときに体の負担が少ないようにすることも考えておきたいですね。
暖房温度で節電節約を考える
暖房温度の設定で悩む人も多いと思いますが、環境省が推奨する20℃を基準にして、そこから微調整するのが良いと思います。
ただ、それも節電や節約の面から見ると、あまり高い温度設定にはしたくないですよね。
暖房温度の設定を1℃低くすると約10%の電気代が安くなるから。
だから、エアコンの暖房温度は下げながらも、衣服や安い電気代ですむ暖房器具で済ますことが必要ですね。
他にも、
- サーキュレーターを使った暖房温度の均一化
- エアコンの運転方法
- 断熱できる部屋の工夫
- フィルター清掃を行う。
- 他の暖房器具との併用
- 加湿器の使用
などなど、節電に役立つことがたくさんあります。
エアコンの暖房温度を抑え、節約・節電しながらも快適に過ごすことができるので、賢くお得に生活できる方法をいっしょに見ていきましょう。
サーキュレーターを使った暖房温度の均一化
夏場によく活躍することで目立つサーキュレーター。
サーキュレーターの使い方の一つに、
エアコンの風を部屋中に対流させて温度を均一にする。
といった目的があります。
夏場にしか使えないと思われがちですが、実は冬場も活躍します。
暖房にサーキュレーターを使うのに違和感がある人も多いと思いますが、扇風機とは目的が違うのでここは切り替えが必要ですね。
こちらの場合は、上に向けて風を送ります。
このような感じですね。
温められた空気は上に上がる性質があります。
だから上の方には暖かい空気がたまりがちなので、それをサーキュレーターで循環させてあげるのですね。
その為にサーキュレーターを上に向けて運転させるのです。
または、タンスの上など高い場所において、上の空気を混ぜるというやり方もあります。
これも部屋の状況に合わせてもらうといいですが、暖房の場合は上に向けて使うのがよさそうです。サーキュレーターを使うと暖かい空気が下に降りてきます。

サーキュレーターは冷房の時にしか使えないわけではないので、暖房の時の使い方や置き方もこの機会に知っておきましょう。
参考ページエアコンの運転方法
エアコンを使っていると、何かのタイミングで少し出かけるなんてこともあると思います。
ただ、にエアコンを切ってしまうと、せっかく暖まった部屋がすぐに寒くなってしまい、帰ってきたらイチから暖めなおさないといけません。
実は、エアコンは一番初めが一番消費電力を使います。
そこからいったん設定温度まで上がると、あとはそれを維持するだけなのでそこまで電気代がかからないのです。
これは自転車で例えると、
このイメージがわかりやすいですね。
少しの時間部屋をはなれるだけなのに暖房を消して外出すると、部屋の温度はまた元に戻ります。
そこで再びエアコンのスイッチを入れると、また初めからになりますよね。
自転車でもせっかく漕ぎ出したのに信号につかまってばかりだと、必要以上に体力を使うのと同じです。
だからエアコンもつけっぱなしの方が電気代が安いと言われているのです。

というと必ずしもそうとは言えません
あなたの使用環境や気温、家の作りや部屋にいる人数など様々な条件に左右されるので、必ずしも「エアコンもつけっぱなしの方が電気代が安い」とは言えないようです。
たとえば半日仕事で家にいないのに、エアコンをつけっぱなしで仕事に行くなんてもったいないですよね。
この時間は何の恩恵もないですし。
この目安としては、
- 1時間ほど外出するならつけっぱなしの方が良い。
- 長時間あけるなら、電源を切った方が得。
このくらいで考えておきましょう。
断熱できる部屋の工夫
暖房温度を高めに設定しても温まるまで時間がかかったり、なかなか設定温度まで行かない時があったりします。
その原因の多くは、
- 外気温にさらされている。
- 暖房が部屋から逃げている。
こういった場所があると、いつまでたっても部屋が暖まりません。
そんな時は断熱シートや断熱カーテンを使うと抑えれる場合があります。
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例えば、こういう断熱シートを使って窓からの放熱を防ぐといいですね。
結露が激しい場合は、そこから熱が逃げていることが考えられるので、結露防止も含めて使えると思います。
フィルター清掃を行う
エアコンの冷房の記事でも説明しましたが、暖房も同じくエアコンの掃除は必須です。
フィルター清掃などエアコンの掃除をすることで、エアコンの運転の負担が少なくなり節電効果があります。
経済産業省エネルギー庁でも、このエアコン掃除による節電効果がどんなものなのか計算しています。
フィルターを月1・2回清掃
年間で電気31.95kWhの省エネ
約700円の節約
原油換算8.05L
CO2削減量15.6kg*フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合の比較
参照:経済産業省エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html
あ、こんな頻繁に掃除する必要はないと思いますけど、使うシーズンになる前に一度やっておいたらそれで大丈夫かと。

と、気になる人はこちらの記事を参考にどうぞ。
参考ページエアコン掃除を自分でやる!スプレーやファン掃除などのやり方は?
他の暖房器具との併用
他の暖房器具との併用は、節約・節電で大きな効果を発揮します。
とくに、電気毛布は消費電力が少ないのに暖かいのでかなりオススメ。
他にも「湯たんぽ」「電気あんか」とかもかなりエコです。
コタツなんかも意外といいですね。
参考ページ
加湿器の使用
加湿器については上の方で説明したように、湿度が上がると体感温度も上がるので使い方次第でかなり有効です。
でも、結露の心配や、ダニの繁殖などには気を付けないといけません。
人が過ごしやすいと感じる湿度は「40~50%」なので、このあたりに設定すると快適ですよ。
あとがき
暖房温度の設定の目安は何度なのか。
また、平均的な適温や湿度、節電のためにできる事も含め見てきましたがいかがでしたか。

人それぞれで最適な温度があると思いますが、なにもエアコンだけがすべてじゃないというワケです。
エアコンは便利ですが、極端な使い方をすると体の負担がかかるし、電気代も高くつきます。
だから他の暖房器具とも合わせたり衣服で調整してあげれば、節約しながらでも快適に過ごす事ができることを覚えておきたいですね。
そんな気になる冬の暖房器具ですが、特に気になるのは電気代や効率の良さではないでしょうか。
- 今、使っている暖房器具ってどうなの?
- 他にも電気代が節約できる暖房器具ってあるんじゃないの?
- こんな時はどの暖房器具がオススメ?
そんな暖房器具の節約を含めて、暖房器具を選ぶポイントをこちらの記事にまとめました。
あなたが気づかなかったことや意外なことが、たくさんあるかもしれません。
今年の冬の暖房器具選びの参考になると思うので、ぜひご覧になって下さい。
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