石油ファンヒーターの燃費や電気代は?エアコンと比較するとどう?

石油ファンヒーター 燃費

石油ファンヒーターと聞くと、

灯油代に加えて電気代もかかるから、そうとう燃費が悪いんじゃないの?

こんなふうに思いますよね。

でも、具体的に数字化してみると、意外とそうでもなかったりします。

むしろ、使い方によってはエアコンよりも得になる可能性もあったりするんですね。

今回は、この石油ファンヒーターの燃費と、エアコンや同じ燃料の石油ストーブとの比較もしてみました。

この比較で結構意外なことや面白いことがわかったりするので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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石油ファンヒーターの燃費はどのくらい?

冬の暖房器具のなかでも強力なパワーで部屋を暖めてくれる

石油ファンヒーター 石油ファンヒーター

そんな石油ファンヒーターが好きで、よく使っている方も多いんじゃないでしょうか。

最近では種類も豊富だし、安全性もわりと高いのでエアコンに変わって使っている方も多いと思います。

そんな石油ファンヒーターを使うときに気になるのが、灯油の燃費と電気代を合わせたお金の問題ですよね。

いったいどのくらいかかるのか、これから購入したいと考えている方も心配になると思います。

そこで、石油ファンヒーターの灯油と電気代を合わせた燃費を、具体的な商品を見ながら数字に表してみました。

 

ダイニチ石油ファンヒーターの灯油燃費

今回の例として見ていこうと思うのがこちらの、

ダイニチ石油ファンヒーター(木造9畳/コンクリート12畳)FW-3220S-S

このダイニチの石油ファンヒーターのスペックは

タンク容量:5.0(L)
質量:7.4(kg)

暖房出力

最小:0.74(kW)
最大:3.20(kW)

燃料消費量

最小:0.072(L/h)
最大:0.311(L/h)

燃焼継続時間(h)

小火力:69.4
大火力:16.1

消費電力(50/60Hz)

小火力時:52/52(W)
大火力時:98/98
待機時 1.0/1.0(W)
最大(点火時):390/390(W)
着火時間:40(秒)

運転音

最小:24(dB)
最大:35(dB)

本体外形寸法(置台含む)
高さ×幅×奥行(mm):429×371×299

このようになっています。

さて、ここでまず見ていきたいのが、灯油の燃費です。

これが

燃料消費量

最小:0.072(L/h)
最大:0.311(L/h)

燃焼継続時間(h)

小火力:69.4
大火力:16.1

タンク容量:5.0(L)

このようになっていますよね。

つまり最大まで強くして使うと「16.1時間」使えますということ。

もちろん誤差はあると思うので理論上の話ですが、これは「油タンクの容量:5L」なので

5(L)÷0.311(L/h)=約16.1(h)

となるわけですね。

では最小の状態で少しずつ暖房を使ったとすると、

5(L)÷0.072(L/h)=約69.4(h)

となります。

つまり、この計算ではこの石油ファンヒーターは、タンクを満タンで運転すると、「16.1~69.4時間使い続けることができる」ということです。

1日8時間使ったとすると「およそ2~8日間」は使える。 1日8時間使ったとすると「およそ2~8日間」は使える。

ということになりますね。

 

石油ファンヒーターの灯油の値段と燃費

石油ファンヒーター 灯油代

さて、ここからどのくらいの燃費になるのか計算していきましょう。

灯油の値段というのは、地域によっても購入時期によっても値段が変わってきます。

そこで今回は、
「18L=1260円、1L=70円」
で計算したと仮定しますね。

まずは、満タンにしたとき5Lですから

70(円)×5(L)=350円

満タンにして350円かかります。

そして最大燃焼すると16.1時間使えるので、1時間当たりの燃費は、

350÷16.1=約21.7円

最少燃焼の場合は、

350÷69.4=約5.0円

つまり1時間当たりの燃費は「約5.0~21.7円」

このくらいの金額で使えることになります。

補足

また、灯油の値段は2016年に「18L:1100円」ほどで、かなり安い時期がありましたが、少しずつ値段が上がっています。

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石油ファンヒーターの電気代はどのくらい?

石油ファンヒーターの場合は、灯油だけでなく電気も使うので、電気代の計算も入れておかないといけません。

具体例にあげたダイニチ石油ファンヒーターの消費電力は、

消費電力(50/60Hz)

小火力時:52/52(W)
大火力時:98/98(W)
待機時 1.0/1.0(W)
最大(点火時):390/390(W)
着火時間:40(秒)

こうなっていて、50/60Hzともに同じですね。

小火力時は52Wなので

52×27÷1000=約1.4円

大火力時は98Wなので

92×27÷1000=約2.5円

(*1kWh=27円として計算)

ですので、1時間当たりの電気代は、

「およそ1.4~2.5円」

ということになります。

着火時間に40(秒)かかり、点火時の消費電力390Wなので、約4.3Wかかっています。(390×40÷3600=4.33)

ですので、電気代は0.1円程度ですね。(4.3×27/1000)

だから、合計で1時間当たりの電気代は「およそ1.5~2.6円」ほどかかることになります。

 

石油ファンヒーターの灯油燃費と電気代の合計は?

ようやく石油ファンヒーターの灯油代と電気代が計算できました。

ここまでの結果をまとめると、

灯油の燃費

最少:約5.0円
最大:約21.7円

電気代

最少:約1.5円
最大:約2.6円

合計

最少:約6.5円
最大:約24.3円

石油ファンヒーターの「1時間当たりの灯油の燃費と電気代の合計」は、おおよそですがこのくらいの金額になります。

どうでしょうか。

思ったよりも安く感じた人も多いと思います。

でも、もっとわかりやすくするために、エアコンの電気代や他の暖房器具のランニングコストとの比較も行ってみましょう。

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石油ファンヒーターとエアコンの比較は?

エアコンの電気代ですが、6畳用のものでおよそ490W消費されると考えられています。

エアコンも冬を代表する暖房器具ですが、こたつと併用して使っている方も多いと思います。

エアコンの場合、一度設定温度まで上がったら、あとはその温度を維持するだけの電力で済むので、そんなビックリするような電気代にはなりません。

*外気温との差や部屋の気密性、大きさなど左右することはあります。

 

6畳用490wで1kWh=27円の場合で計算して、8時間使ったとすると

エアコン電気代

1時間:490×27÷1000=13.2円
8時間:13.2円×8=105.8円

こんな感じですね。

参考ページ

暖房をつけっぱなしで寝るのは健康に悪い?電気代や火事の心配は?

 

長時間の運転になると、必要な電力が温度の維持だけになり、これよりも電気代が下がる可能性もあります。

エアコンの8畳用のもので630Wほどの消費電力となり、1時間当たり約17.0円になります。

今回の石油ファンヒーター(木造9畳)の燃費は

最少:約6.5円、最大:約24.3円

6畳用エアコンの電気代

約13.2円

となっているので、大きく使わなければそこまで大差なく使えそうです。

だから、灯油の値段が高くなってきたと感じたらエアコンに変えたり、その逆も出来たりしますよね。

使い方や環境によっては、石油ファンヒーターの燃費も悪くないですね。

 

石油ストーブとの比較は?

石油ストーブ メリット

同じ灯油を燃料とする暖房器具には、石油ストーブもあります。

こちらも冬を代表する暖房器具ですが、この石油ストーブの燃費とも比較してみましょう。

こちらのページに計算など詳しく載せています。

参考ページ

石油ストーブの燃費や価格は安いの?エアコンの電気代比較

 

上のリンクのページで例にした6畳用の石油ストーブの場合、燃料消費量が0.218L/hだから、

0.218×70=15.26円

1時間約15.3円の料金がかかります。

一方、石油ファンヒーターが先ほどのように「約6.5~約24.3円」なので、こちらも使い方や環境によって石油ファンヒーターの方が燃費が安くなる可能性もあります。

こうやって比較すると、実は石油ファンヒーターのランニングコストは意外と優秀なことがわかりますね。

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あとがき

石油ファンヒーターの灯油の燃費や電気代はいくらなのか。

その金額やエアコンの電気代との比較、そして石油ストーブと見比べてまとめましたがいかがでしたか。

石油ファンヒーターって、燃費が悪いと思っていた方も多いんじゃないでしょうか。

こうやって具体的に数字にして出してみると、意外と優秀なことがわかりますね。

でも、エアコンと電気代は大きく変わらないと感じる方もいると思います。

石油ファンヒーターは灯油の準備とかニオイとか気になることもあって、敬遠されてる方も多いんじゃないでしょうか。

それでもここまで愛されてるには、何か秘密があるはずですよね。

冬場は石油ストーブをはじめお世話になる暖房器具はたくさんありますが、消費電力や電気代、体に悪い使い方にならないためのメリットやデメリットなど、別のページでもまとめています。

低温火傷や火事の危険性、洗い方などのメンテナンスを含めてわかりやすくまとめてるので、ぜひ参考にしてください。

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