湯たんぽは低コストで、体に優しい暖房器具で昔から愛され続けています。
実は、湯たんぽは他の暖房家電ではなかなか表現できない
- 緩やかな温度の下降
- 乾燥肌に優しい暖房
こんなメリットを持っているんです。
ただ、一方でデメリットもあり、お湯を使うので低温やけどの危険や準備が面倒であったりします。
寝るとき湯たんぽを使うと気持ちいいけど、熱湯だと火傷するし、お湯も量が必要で沸かすのに時間がかかるし準備がちょっと大変だったりするんですね。
そこで今回は、湯たんぽの効果や低温やけどに気を付けたい温度、そして効果的な使い方や使用上の注意についてまとめました。
結構イメージが変わると思うので、ぜひ最後までご覧になって下さい。
湯たんぽの効果と睡眠の関係
今ではいろんな暖房器具が販売されていて、どれを使ったらいいのか迷っちゃうくらい多いですよね。
エアコンやオイルヒーターなど部屋全体を暖めるものがあったり、寝るときに電気毛布や電気あんかをつかったり、布団乾燥機で温めるなんてことも出来ます。
そんなたくさんある暖房器具の中で、時代と逆行するような「湯たんぽ」ですが、今も根強い人気があってさらに注目されているんです。
似たような暖房器具に「電気あんか」がありますが、湯たんぽにしかできない効果もあったりするので、実はすごいアイテムだったりするんですね。
そんな湯たんぽの効果を一番体感できるのが、寝るときではないでしょうか。
足元が冷たくて、湯たんぽをして寝ると気持ちがいいですよね。
そんな湯たんぽの効果が、体の芯からじんわりと暖めてくれることです。
冷え性を持っている女性は多いと思いますが、冷えの原因は血流の悪さが考えられています。
そこで湯たんぽで温めることで血液を暖め、血流をよくして冷えの改善をしていく働きがあるんですね。
湯たんぽの効果と緩やかな温度下降
湯たんぽは寝るときに使うけど、
こんな疑問が湧いてきますが、湯たんぽの良いところは
これがポイントです。
電気あんかや電気毛布の場合、朝までずっとつけっぱなしでいると一晩中同じ温度で暖め続けることになるので、体温が下がらず深い眠りにつくことができません。
でも湯たんぽの場合は自然にぬるくなっていくので、眠りを妨げるような温度が朝まで続かず眠りやすくなるというわけです。
電気あんかや電気毛布を使う場合は、しっかりとタイマーをかけた状態で使うなりしないと、眠っていても疲れが取れなくなるかもしれないんですね。
湯たんぽの効果と乾燥肌
湯たんぽは体の芯から温めてくれることもですが、乾燥しにくいというのもポイントです。
でも、足元が寒いし電気毛布や電気あんかをつけて寝たら、肌が乾燥してそっちでも悩みが増えたなんて言う方も多いんじゃないでしょうか。
電気毛布や電気あんかは温度が常に保たれてるので、朝までつけてると肌の水分を蒸発させ乾燥してしまいます。
一方の湯たんぽは徐々に冷えていくので乾燥をさせにくく、乾燥肌の人にも優しい効果が期待できるんですね。
湯たんぽの効果と肩や首のコリ
湯たんぽで体を温めることで血流がよくなると、肩や首のコリも徐々に解消されるといった声をよく耳にします。
血流の悪さで現れる肩や首のコリは、頭痛や不眠の原因にもなってしまいますよね。
基本的には凝っている部分に湯たんぽをあてて、血流をよくするといった使い方が良いようです。
湯たんぽの効果と便秘
腸内が冷えていると腸の働きが悪くなってしまうので、冬に便秘になりやすいという方も多いようです。
そういう時に湯たんぽをお腹に抱えるようにして寝ると、おなかを暖めてくれて腸の働きを助けるということも言われています。
同じようにお腹を温めることで、子宮や卵巣の血流をよくして生理痛を軽くできるとも言われています。
ですので、おなか周辺を暖めることで便秘や生理痛、腰のコリなども含めていろんな効果が期待できそうですね。
湯たんぽの効果的な使い方は?
湯たんぽを使うと、電気毛布や電気あんかなどとは違って自然な温度の下がり方をしてくれるので、睡眠を妨げたり乾燥を招く心配が少なくなります。
そんな湯たんぽを効果的に安全に使うためには、ちょっとした工夫や注意が必要になってくるんですね。
さっきは湯たんぽの効果について見てきたのですが、その効果で一番期待できるのは、
この血流の流れで冷えやコリといった体の不調を、いい方向に持っていきたいわけです。
でも、適当に布団の中に入れてるだけじゃ、湯たんぽの効果的な使い方とはいかないですよね。
便秘や生理痛の場合はお腹を中心に湯たんぽを使うといったように、手足の冷えを感じるなら、まずはその部分に湯たんぽを置いて温めるとラクになると思います。
そんな湯たんぽを使って「お風呂に入る前に温めておく」ことで、お風呂に入ったときに体が温められるとスムーズに血流が良くなるとも言われています。
湯たんぽの使い方と低温やけどの危険性
さて、湯たんぽを使う上で絶対に注意しないといけないのが「低温やけど」です。
低温やけどの温度については後で詳しくまとめていますが、同じ箇所に直接当て続けていると低温やけどの危険があります。
だから、あまり高温にせず位置をズラしながら使うのがポイントです。
熟睡している時にずっと足に密着したままとかだと危険なので、少し離した位置に置いておきましょう。
湯たんぽの低温やけどを防ぐ温度は何度?
低温やけどは、低温であっても長時間同じ箇所が暖め続けられることによって起こります。
冬場はカイロや湯たんぽなどでこの低温やけどが起こりやすく、よく問題になっていますね。
およそですが
のものに長時間触れ続けることによって起きる火傷です。
44℃では3時間~4時間
46℃では30分~1時間
50℃では2分~3分
圧迫しながらではこれくらいの温度で低温やけどとなるようです。
特に就寝中のような無意識の状態では、寝返りを打たず同じ姿勢でいると低温やけどになりやすくなります。
そんな低温やけどの危険性について、説明してくれている動画があります。
福島ドクターズTV『低温やけど』
この低温やけどを考えたときに、湯たんぽに入れるお湯の温度が人と注意するポイントとなってくるのですが、そのお湯の温度に適しているのは約70℃~80℃のお湯です。
70℃くらいのお湯でも湯たんぽは熱くなるので、専用のカバーに入れたりタオルでくるんでズレないように固定して使うことが必要です。
これは湯たんぽの材質によっても適した温度が変わってくるようですが
ポリ湯たんぽ:80℃以下
ゴム湯たんぽ:70℃以下
陶器湯たんぽ:70℃以下
このくらいの温度になるようですね。
ポットなどでお湯を作ると温度がわりと管理しやすいですが、やかんなどで作る場合もありますよね。
そのとき、いちいち温度計を使って測る人なんてほとんどいないと思うので、沸騰しない程度でお湯を作って下さい。
また、水で薄めたりタオルを余分にまいたりして調整するなど、火傷のないよう注意してくださいね。
また、直に皮膚につけている時間が長くなると低温やけどの危険も増えるので、長時間触れ続けることは避けたいですね。
衣服の上からだけでもだいぶ変わってくるので、直に肌に触れ続けさせるようなことは止めておきましょう。
あとがき
湯たんぽにはどんな効果があるのか。
そして低温やけどの温度などに注意した、効果的な使い方も含めて見てきましたがいかがでしたか。
湯たんぽは昔から長く愛され続けている暖房器具ですが、それにはやっぱりしっかりとした理由や効果があったわけですね。
湯たんぽは低温やけどに注意しながら使えば体に優しいですし、コストもあまりかかりません。
でも、お湯を用意したり入れ替えたりするのがちょっと面倒ですよね。
そんな代わりになる「電気あんか」という暖房家電もあります。
気になる人はこちらで電気あんかについてまとめているので、よければこちらの記事もご覧になって下さい。
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