電気あんかは値段も電気代も安くて、しかも使い勝手のいい暖房器具なので持っている方も多いと思います。
そんな使いやすい電気あんかですが、あまり油断をしていると痛い目を見ることもあり、
低温やけどや火事
こういった危険もある暖房家電だと覚えておかないといけません。

電気あんかの温度調節とその表面温度も含めて、普段の使用方法の注意するポイントをまとめました。
意外とやってしまっていることも多いので、改めて見直す意味でも最後までご覧になって下さい。
電気あんかの温度調節と表面温度
冬の就寝時に冷たい足元を温めてくれる強い味方の電気あんか。
そんな電気あんかの表面温度ってどのくらいなのか気になりますよね。

そこで具体的に一つの商品を例に、どのくらいの温度になるのか確認していきたいと思います。
電気あんかの消費電力ですが、
この山善の電気あんかは「弱中強」の三段階で温度調節ができ、それぞれの表面温度が
表面温度(目安)弱=約30℃
中=約45℃
強=約60℃
このようになっています。
弱でも30℃あるので、これくらいの温度でも暖かさは感じますね。
参考ページ電気あんかの電気代や消費電力、値段は?電気毛布や湯たんぽとの比較
電気あんかで火事や低温やけどってあるの?
電気あんかは就寝時に使うことが多いと思いますが、そんな電気あんかの使い方で注意したいのが
低温やけど
低温やけどとは、低温であっても長時間同じ箇所が暖め続けられることによって起こります。

暖房器具の使用でこの低温やけどが起こりやすく、湯たんぽや電気毛布といった暖房器具でも聞きますね。
この低温やけどは、およそですが

このくらいの温度のものに長時間触れ続けることによって起きる火傷です。
44℃では3時間~4時間
46℃では30分~1時間
50℃では2分~3分
圧迫しながらではこれくらいの温度で低温やけどとなるようです。
今回の電気あんかの場合では、
表面温度(目安)弱=約30℃
中=約45℃
強=約60℃
温度調節で表面温度がこのようになっているので「弱」では安心できますが、「強」だと低温やけどを考えた使い方が必要です。
電気あんかで火事になることってあるの?
低温やけどの危険もある電気あんかですが、火事の危険性はあるのか。

こんなふうに考える人が多いと思いますが、家電である限り可能性はゼロではありません。
電気あんかの火事というのも、実際たくさん起こっているようです。
電気あんかの火事で多いのは、
- 電源コードのあんか側の付け根の部分のショート
- コンセント部分のショート
- コードの断線
本体が何らかの理由で熱くなりすぎると、中の温度ヒューズが溶けて電源が切れる安全装置が働くようです。
でも、コード部分に接触不良があったりすると、そこがショートして火事になることが多いようですね。
電気あんかの安全な使い方は?
電気あんかでも低温やけどや火事の危険性があるので、安全な使い方が大切になってきます。
まず、火事にならないためには、
- 電源コードを折り曲げない、引っ張らない。
- 収納するとき、コードをあんか本体に巻き付けない。
- 電源コードを束ねて使用しない。
- 異臭や不具合が起こったら使うのをやめる
- 犬や猫の暖房に使わない(傷つけられる可能性)
- 電気毛布などと併用しない(変形の可能性)
主に、こういったことが問題になりやすいようです。
取扱説明書にはもっと詳しく書かれていると思います!
寝るときに使うと、知らない間にコードを引っ張ったりするときがあるので、使う前には傷みがないかの確認もしておきたいですね。
電気あんかの低温やけどの注意した使い方
そして、電気あんかでは低温やけどにも注意しておきたいですよね。
その低温やけどには、実は「なりやすい人」というのがあります。
どんな人なのかというと、例えば「皮膚の薄い高齢者」は注意が必要なんですね。
他にも
- 寝返りができない乳児
- 糖尿病などで手足の循環が悪い
- 体の感覚が鈍い
- 体に麻痺がある
こういった人は注意が必要です。

特に就寝中のような無意識の状態では、ずっと同じ箇所に当て続けていると低温やけどになりやすくなります。
そんな低温やけどの危険性について、説明してくれている動画があります。
【福島ドクターズTV低温やけど】
低温やけどは目に見えて火傷を負っているように見えなくても、皮膚の奥では確実にダメージを負っています。
また、低温やけどはダメージの回復にかなり時間がかかるようなので、使い方は十分に注意しましょう。
あとがき
電気あんかの温度調節で、それぞれの表面温度はどのくらいなのか。
また火事や低温やけどの危険性、そして安全な使い方など見てきましたがいかがでしたか。
電気あんかは値段も安く、電気代も非常に安いのでとても使いやすい暖房器具です。
でも、寝ている時にコードを引っ張ったり同じ箇所にあて続けていると、火事や低温やけどの危険もあります。
本体も小さいし温度もそこまで高くならないから安心しがちですが、家電である限りそういった危険は付きまとってくるので油断はできないですね。
冬場は電気あんかをはじめお世話になる暖房器具はたくさんありますが、消費電力や電気代、体に悪い使い方にならないためのメリットやデメリットなど、別のページでもまとめています。
低温火傷や火事の危険性、洗い方などのメンテナンスを含めてわかりやすくまとめてるので、ぜひ参考にしてください。
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