熱中症

熱中症になりやすい体質や環境がある?高齢者や子供は?

熱中症 なりやすい

熱中症は気を付けてもなってしまうことがある怖い症状です。

重症化すると死に至るケースもあるので、本当に気を付けないといけないのですが、実は、

熱中症になりやすい体質や環境

このケースがあります。

 

同じ状況や環境でも、熱中症になって気分が悪くなる、倒れやすいといった人がいるんです。

じゃあ一体どんな人が?

 

そこで今回は、熱中症になりやすい体質の人や環境高齢者と子供が注意したいことについてまとめました。

あなたの普段の生活や体の状態は大丈夫なのかどうか?

この機会にしっかりとチェックしてください。

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熱中症になりやすい体質や環境とは?

暑い季節に気を付けたい熱中症。

熱中症にならないように、普段からしっかりと予防している人やいろいろ対策をしている人も多いと思います。

 

熱中症には、

なりやすい環境

というのがありますが、例えば「炎天下で日陰の無い場所での作業」はすぐ思い浮かびますよね。

  • サッカーや野球など野外で行うスポーツ
  • 外の工事現場での作業
  • 野外のコンサートやフェス

 

部活で○○人が熱中症の症状で救急搬送 部活で○○人が熱中症の症状で救急搬送

なんていうようなニュースもよく耳にします。

 

最近では、梅雨時の急に気温が上がるような環境では、熱中症になりやすいことも次第に知られてくるようになりました。

だから「熱中症になりやすい環境」というのは、あなたの中でも少しずつ浸透してきたと思います。

 

熱中症になりやすい体質の例

熱中症04

でも実は、熱中症になりやすいのは周りの環境だけでなく、

熱中症になりやすい体質、状態

というのもあるんですね。

 

一番わかりやすいのが「年齢」です。

熱中症は高齢者や幼児がなりやすく、体温調節機能が成人に比べると低かったり、暑さに対する抵抗力が弱いために熱中症になりやすいんですね。

 

でも、同じ年齢の人で同じ環境であっても、熱中症にかかりやすい人とそうでない人がいます。

では、いったい何が違うというのでしょうか。
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熱中症になりやすい人の特徴

体調が悪い

熱があって発汗が激しかったり下痢などの場合は、水分が体に足りていない事も考えられます。

また「寝不足や二日酔い、食事をしていない」など、お酒による脱水や体力が低下しているような状態は熱中症になりやすい状態です。

 

肥満や運動不足

肥満の人は内脂肪が多く熱を蓄えてしまうような体質になっています。

また、普段運動していないと、汗をかくのに慣れていないということから上手な発汗ができません。

 

だから意外と「5~6月の早い時期」にも熱中症は起こりやすくなっています。

たまに6月あたりでも急に暑くなる日がありますが、熱中症で搬送されたというニュースがたまにあります。

 

夏の猛暑に比べると、そこまで暑い日じゃないのにどうして?

と思うかもしれませんが、暑さに慣れていないと急に気温や湿度が上がると起こってしまうことがあるのです。

 

高血圧などの持病を持っている人

心臓疾患、糖尿病、精神神経疾患、広範囲の皮膚疾患などの人も、体温調節がうまくできない状態であるということです。

心臓疾患や高血圧などで投与される薬剤も、自律神経に影響することがあります。

 

仕事上の問題などで普段から厚着の人

仕事上の問題で、ふだん作業着などが厚着になって通気性が悪いと、熱がこもってしまい熱中症にかかりやすくなってしまいます。

仕事の関係でどうしてもということはあると思いますが、倒れてしまってはいけないので、定期的に服を緩めて風を通したり、日陰に入ったり、こまめな水分補給ができるようにして対策をしないと厳しいです。

 

また、他にも熱中症の条件をまとめた図が環境省のマニュアルにも掲載されています。

熱中症引き起こす条件

環境省:熱中症健康保険マニュアル参照
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf

 

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熱中症になりやすい高齢者が注意したいこと

最近は特に「高齢者の人の熱中症」がひんぱんに報道もされています。

 

実際に高齢者の人が熱中症にかかりやすく、2010年~2013年の熱中症に救急搬送された人の年齢別のグラフもあります。

熱中症年齢別

このグラフによると高齢者の型の熱中症は年々増加傾向にあって、65歳以上の高齢者が2013年は27,828人で全体の47%を占めるようになりました。

 

また、その救急搬送された人で死亡してしまった割合が次のようなグラフとなっています。

熱中症死亡年齢別

環境省:熱中症健康保険マニュアル参照
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf

 

90歳以上となると単純に人口が少ないのでこういったグラフになっていますが、70歳、80歳の高齢者の死亡割合がかなり多いですよね。

熱中症死亡総数に占める65歳以上の割合は、1995年は54%でしたが、2008年は72%、2010年は79%に増加しており高齢者の割合が急増しています。

熱中症は外でかかりやすいと思われがちですが、室内でも十分に熱中症になる可能性があります。

特に気温が30度を超えたり、熱帯夜と呼ばれる蒸し暑い日に熱中症が起こりやすくなります。

 

高齢者が熱中症になりやすい環境

熱中症22

みんな暑いのは同じなのですが、高齢者の人はこの暑さに対する抵抗力が成人に対して弱っている方が多く、汗をかきにくくなるため体温調節もうまくできにくい傾向です。

なおかつ、

  • 冷房が嫌いでクーラーをつけない
  • 水分補給が十分でない
  • 暑さを感じにくい
  • 熱中症に対しての意識が低い
  • 持病を持っている人が多い

こういった行動や環境が、さらに高齢者の熱中症を引き起こしやすくさせていると言われています。

 

一番いいのは本人が自覚をもって、熱中症対策や予防をしっかりとすることですが、周りの人も様子を伺って水分補給をこまめに促したり、温度管理もしっかりしてあげることが必要なんだと思います。

高齢者の注意点

 

冷房嫌いの高齢者の方に

高齢者の人の中には、人工的なクーラーの風が体に合わない人もいますよね。

そういう方には、昔からの納涼術というものが有効です。

扇風機は基本中の基本ですが、それに加えて「すだれやよしず」で日光を遮ったり、打ち水で気化熱を利用し温度を下げるといったこともできます。

色々とやり方はあるので、もしクーラーの風が体に合わない人がいたら、別の記事でまとめているので参考にして下さい。

 

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熱中症になりやすい子供が注意したいこと

熱中症は高齢者だけではなく、小さな子供も熱中症になりやすい体です。

こちらも成人に比べると熱さに対しての抵抗力は弱めで、子供も体温調節機能がしっかりと出来上がっていないために熱中症への危険は高齢者と同じく高めです。

また、経験がないので無理をしがちです。

ちょっとフラフラしたりしても平気で遊んでいる子供もいますし、なかなか親に言わずひどくなってから親に言うこともあったりしますよね。

 

また、子供の場合は成人に比べると背が低いので、地面からの輻射熱をかなり感じやすくなっています。

夏場のアスファルトって尋常じゃない熱さですよね。

そこで成人と子供の頭の高さを比べてみましょう。

子供の方がその熱い地面に近いので、地面からの熱(輻射熱)をとても感じやすくなってしまうのです。

熱中症と輻射熱

環境省:熱中症健康保険マニュアル参照
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf

 

外では状況によって大人よりも暑さを感じているので、ちょっと気を配ってあげたいですね。

 

子供が熱中症になりやすい環境

子供の熱中症でよくあるのが、

「車内閉じ込め」です。 「車内閉じ込め」です。

本当にいつになってもこの手のニュースが飛び込んできますが、夏場の車内は50℃以上になることも多く、そんな中でいてたら熱中症もですが死に至ってしまいます。

熱中症09

そして、車内にクーラーがついていなくて直射日光が入り込んだりすると、10分もあればものすごい暑さになります。

ちょっとの時間と思って離れる際でも、絶対に車内に置き去りにするようなことは止めましょう。

 

また、普段から汗をかくような運動をさせて、慣れさせておくということも大切です。

服装も親が通気性の良い服を選んであげて、暑い時は服を緩めるなど、しっかりと言っておかないといけませんね。

ただ、喉の渇きは大人と同じくしっかりと感じるので、高齢者のように喉が渇かないという子供は少ないようです。

だから、喉が渇く前に汗がいっぱい出たら、しっかりと水分補給をするように学ばせておかないといけませんね。

 

あとがき

熱中症になりやすい体質の人や環境とは。

また、高齢者や子供の注意点など見てきましたがいかがでしたか。

 

熱中症はすべての人が気を付けないといけませんが、体調が悪かったり持病を持っているような人は、さらに注意してこまめな休息を心がけて下さい。

でも、気を付けていても熱中症にかかってしまうときがあります。

そんな熱中症にも、

なりかけのサイン

というのが必ずあります。

 

そういった初期の症状にあるサインを見逃さず、重症にならないことも大切なので、自分も周りにも気を配れるようにしておきましょう。

 

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