熱中症と日射病、熱射病の違いって何?熱疲労や熱けいれんとは?

2019年2月16日

熱中症23

昔はよく「日射病」「熱射病」という言葉が言われていましたが、今では熱中症という言葉に変わっています。

でも実は、熱射病も日射病も、大きなくくりで見たら熱中症ということに含まれています。

 

ただ、熱中症が起こった現場で大事なのは、病名じゃなくて、

熱中症の「どんな症状」が出たら、「どう対処」をしたらいいのか?

だと思います。

これをわかりやすく、すばやく、正確にできるようにするために「熱中症の分類」も改善されてきました。

それについても熱射病や日射病ということを知ることで、より熱中症の症状の理解も深まると思います

 

そこで今回は、この

「熱中症と日射病、熱射病の違い」

それと、

「熱疲労や熱けいれん」

といった言葉と一緒にまとめました。

ぜひ、最後までご覧になって下さい。

スポンサードリンク

熱中症と日射病、熱射病の違いって何?

熱中症というと「めまいやふらつき」といった症状から、「頭痛や発熱」といったような症状が思い浮かびますよね。

これが重症になってしまうと、意識不明や最悪のケースで死亡してしまうこともある怖い症状です。

 

この「熱中症」という言葉ですが、昔は「日射病」とか呼んでいたけど、いつの間にか熱中症という言葉になっていたという方も多いと思います。

なんとなく、

熱中症も日射病も同じかな?

と感じている人も多いと思いますが、実は熱中症と日射病ではハッキリとした違いがあります。

 

熱中症や日射病って何なの?

熱中症症状01

まず熱中症とはいったい何なのか。

ここに注目したいのですが、熱中症というのは現在3つのステージに分類されていて、

  • 軽度のⅠ度
  • 中等症のⅡ度
  • 重症のⅢ度

こうなっているのですね。

その状態というのが、順番に、

Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症
Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症
Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症

これを環境省の熱中症マニュアルでは、その度合いを分かりやすく表にまとめてくれています。

熱中症分類

環境省:熱中症健康保険マニュアル参照
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf

 

熱中症の熱けいれん・熱疲労・熱射病の段階について

このように症状別で熱中症は分けられていますが、以前はこれが

  1. 熱失神
  2. 熱けいれん
  3. 熱疲労
  4. 熱射病

この4つのタイプに分けられていました。

でも、私が聞いたことがあったのは「熱射病」くらいでした。

 

だから、この4つの言葉を聞いてピンと来た人は少ないと思うし、それぞれどんな症状かわかりにくいですよね。

だからそれを、

「今、熱中症のこの段階だからちょっと危険」 「今、熱中症のこの段階だからちょっと危険」

というのを分かりやすくするために、3段階に分けたのですね。

 

だから、熱中症といっても軽い熱中症もあれば、症状の重い熱中症もあります。

スポンサードリンク

熱射病と熱中症の違いって何?

熱中症08

熱射病とは、先ほどの表の中にもあるように「重症のⅢ度」に分類された、熱中症における重症のケースに当てはまります。

炎天下の作業で熱が体にこもったり、高温多湿の環境で水分補給が全然できていなくて脱水を起こしていたりすることで、体の体温調節機能が効かなくなっている状態です。

 

それが度を越してしまうと、

Ⅱ度の症状(頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感)に加え、

意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温・「肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害」

こういった命の危険もある症状に発展してしまいます。

この状態が熱射病です。

 

だから熱射病という名前は、

熱中症の重度の症状

これを指しているのですね。

 

日射病と熱中症の違いって何?

熱中症05

では、もう一つの「日射病」ですが、これは

直射日光で体に熱がこもったり脱水症状になったりして、めまいやふらつき、頭痛などの症状を引き起こしてしまうこと。

つまり、原因が「日光」なんです。

 

一方の熱中症ですが、熱中症が起こる環境は色々ありますよね。

もちろん炎天下で直射日光にさらされることで起こる場合もありますが、

  • 高温多湿の室内
  • 車中
  • 熱帯夜

こういった「日光に当たらないケース」でも熱中症は起こります。

 

つまり日射病は、

熱中症になる原因の一つからついた名前

ということになります。

 

ですので、日射病が重度になれば熱射病という診断にもなります。

昔は「炎天下でずっと遊んでたら日射病になる」なんて言われてましたが、そういうことだったんですね。

 

スポンサードリンク

熱中症の熱疲労とは?

熱中症には熱疲労という言葉もあります。

この熱疲労も、先ほどの環境省のマニュアルに記載されていた表の中にあります。

熱中症分類

 

この熱疲労は「中等症のⅡ度」

Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症

この熱中症の「中等症のⅡ度」の症状には、

頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感

このような症状が確認されています。

体がぐったりする、力が入らないなどがあり、「いつもと様子が違う」程度のごく軽い意識障害を認めることがあります。

 

私が熱中症にかかってしまった時は、この中等症のⅡ度で「頭痛、軽い吐き気と下痢」といった症状がありました。

これらの症状は「熱疲労」とも呼ばれていて、水分と塩分が過剰に失われたことによって発症します。

 

熱中症の頭痛は熱疲労の段階

熱中症頭痛02

「頭痛」というと熱中症でなくても普段でも十分起こる症状ですが、熱中症の場合ではすでに「中等症のⅡ度」に分類されています。

だから、たかが頭痛だと思って甘く見ているとどんどん症状が進行してしまい重症化する危険性があります。

私もかなり甘く見ていたので、もっと初期の段階で休んでいれば良かったと思うような症状ですね。

 

基本的な応急処置の方法は先ほどの場合と同じですが、頭痛の症状は薬ではよくなりません。

理由についてはこちらで詳しくまとめているので、ぜひ読んでください。

 

スポンサードリンク

熱中症の熱けいれんとは?

けいれんというと、なにやら重い症状のようにも聞こえますが、全身けいれんではなくて手足のけいれんで、熱けいれんと呼ばれています。

熱中症の度合いで言うと

Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症

というように分類されています。

熱中症24

熱けいれんは、わかりやすくいうと「筋肉のこむら返り」で、発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます。

大量の汗が流れると水分と一緒に「塩分」も失われますが、水だけしか飲まず塩分が補給されないと、塩分の血中濃度が下がって筋肉がけいれんを起こすと考えられています(熱けいれん)

 

熱中症の初期症状の熱けいれん

熱中症25

この熱けいれんも含めて、熱中症のサインとして初期に現れやすい症状の一つです。

熱中症の初期症状には、

めまい・失神

「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともあります。

暑さで足元がふらついたり目の前がチカチカしたりするときは、日陰に入ってしばらく休みましょう。

 

筋肉痛・筋肉の硬直・手足のしびれ・気分の不快

こういった症状が出てくるので、気づいたらすぐに涼しい場所に移って水分補給しましょう。

 

あとがき

熱中症と熱射病や日射病の違い。

そして熱疲労や熱けいれんなど、熱中症に含まれるこれらの症状について見てきましたがいかがでしたか。

 

それぞれにつけられた名前はありますが、熱中症の中に含まれているものばかりです。

症状や原因によっての違いはありますが、とにかく熱中症ということをしっかりと理解して、どんな時になりやすいのか。

どんな症状が出るのかしっかりとわかっておきたいですね。

 

その熱中症についてですが、実は「熱中症になりやすい人」というのがあります。

自分がそのような状態になっていないか確認するためにも、ぜひこちらの記事も続けて読んでみてください。

 

スポンサードリンク