熱中症

熱中症の症状の段階とは?初期の軽度~重症度レベルまでチェック!

熱中症 症状 段階

熱中症の症状には段階があり、

  1. 軽度のⅠ度
  2. 中等症のⅡ度
  3. 重症のⅢ度

このように3つのステージに分類されています。

 

この3段階でそれぞれ症状が変わりますが、それに応じた応急処置や救急搬送の必要性も変わってきます。

そして実は普段でもよくある「頭痛」といった症状を例に挙げると、熱中症の場合はすでに「中等症のⅡ度」まで進んでいる事になるのです。

私もこの頭痛を甘く見て後悔しました

そんな熱中症の初期の軽度~重症までの症状をここであらためてチェックしましょう。

そして、それぞれの段階でどんな対処が大切なのか?

熱中症で苦しい思いをしないように、ぜひ最後までご覧ください。

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熱中症の症状には段階がある

熱中症にかかってしまうと「めまいやふらつき、頭痛や吐き気」といった症状が現れることがあります。

ただ、この熱中症の症状は他にもあるし、どんどん進行してしまうと「意識障害や高体温」など、さらに恐ろしい症状が出ることもあります。

そして最悪の場合は死に至ることもあり、暑くなる時期は特に注意しないといけません。

 

でも、この熱中症の症状も初期段階で気づいて、しっかりと水分補給や日陰や涼しい所での休息をとれば、重症化することも防げますし長引く可能性も減ります。

熱中症の症状に初期段階で気づくことは大切なんですね。

熱中症は一つの症状だけではなくて軽い症状から重い症状まで段階があり、環境省のマニュアルにも3つの段階に分けて分類をしています。

では、熱中症の症状がどのように段階分けされているのかチェックしていきましょう。

 

熱中症の症状の3つのステージ

環境省の熱中症マニュアルの重症度分類

環境省の熱中症マニュアルでは、その熱中症の度合いを分かりやすく表にまとめてくれています。

熱中症分類

環境省:熱中症健康保険マニュアル参照
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf

 

熱中症の3つのステージ

熱中症の症状は3つのステージに分類されていて、順番に、

Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症
Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症
Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症

このように分けられています。

 

それぞれの状態に応じて重症度が変わるし、また、救急搬送が必要かどうかなどの対応の仕方も変わってきます。

ここには記載されていないような「腹痛や下痢、寒気」といった症状もでることがあります。

私も熱中症にかかったことがありますが、その時は「頭痛、軽い吐き気と下痢」といった症状がありました。

ですので「中等症のⅡ度」だったことがわかります。

 

こんなふうに、その症状によってだいたいどのくらいの危険度なのかというのがわかるようになります。

では、それぞれの段階でどんな症状が出るのか順番に見ていきましょう。

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熱中症の症状で初期段階の軽度のレベルは?

熱中症05

熱中症の初期段階のレベルでは

Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症

というように分類されています。

まだ軽症なので、この段階でしっかりと水分補給や涼しいところで体を冷やす行動が取れれば、後から重症になるといったことは少なくなりますね。

 

熱中症の初期症状

めまい・失神

その症状には、

めまい・失神

「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともあります。

暑さで足元がふらついたり目の前がチカチカしたりするときは、日陰に入ってしばらく休みましょう。

 

筋肉痛・筋肉の硬直

筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。
発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます。

大量の汗が流れると水分と一緒に「塩分」も失われますが、水だけしか飲まず塩分が補給されないと、塩分の血中濃度が下がって筋肉がけいれんを起こすと考えられています。(熱けいれん)

そんな熱中症にはなりかけのサイン・前兆があります。

初期段階で済ませるためにも、こちらの記事も参考にしてください。

参考ページ

熱中症になりかけのサインや前兆とは?

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熱中症の初期段階での応急処置

熱中症14

熱中症の初期段階では命にかかわるような重篤な症状は出ていませんが、それでもそのまま放っておいて無理を続けていると、症状がどんどん進行する可能性があります。

この時点でしっかりと応急処置ができれば症状は軽く済むので、この段階でしっかりと対処しておきましょう。

 

熱中症の応急処置で大切なポイント

熱中症の処置で大切なポイントは主に3つあります。

  1. 涼しい場所に移る。
  2. 体を冷やす。
  3. 水分補給をする。

とにかく体に熱がこもった状態なので、それを放出し体を冷やしてあげることが大切です。

 

1.涼しい場所に移る。

熱中症12暑い場所にいたらいつまでも熱がこもるので、まずは涼しい場所に移動しましょう。

日陰で風の当たるところや、クーラーの効いた室内に移るようにしましょう。

 

2.体を冷やす。

体の冷やし方についてですが、まずは服を緩め通気性をよくし熱を放出しましょう。

体を冷やすには濡らしたタオルを首回りや脇下、足の付根に当てて冷やすことが効果的です。

熱中症冷却

このようにすると血流が多い所を効果的に冷やすことができるので、覚えておきたいポイントですね。

 

3.水分補給をする。

熱中症11

スポーツドリンクや経口補水液などで、水分と塩分を両方バランスよくとることがポイントです。

水だけだと「熱けいれん」につながる恐れもあるので注意しましょう。

初期の軽度の段階では、まだ意識もあり吐気も少ないと思いますが、もし吐き気があったりしたら無理に水分補給はしない方が良いと言われています。

吐気や嘔吐がある場合は「中等症のⅡ度」に分類されるので、胃も一緒に弱っている可能性があるからです。

 

環境省の熱中症マニュアルにもこれについて記載があり、

「呼び掛けや刺激に対する反応がおかしい」
「応えない(意識障害がある)」

時には誤って水分が気道に流れ込む可能性があります。

また「吐き気を訴える」ないし「吐く」という症状は、すでに胃腸の動きが鈍っている証拠です。

これらの場合には、経口で水分を入れるのは禁物で病院での点滴が必要です。

環境省:熱中症健康保険マニュアル参照
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf

 

このようにあるので、まずは涼しいところに移って体を冷やすことから対処していきましょう。

もし熱中症のような症状になったらどうしたらいいのか?

詳しくこちらでまとめているのでご覧になって下さい。

熱中症の症状で重症度レベルとは?

熱中症の初期レベルの軽度の状態について見てきましたが、自分では意外と気づかなかったり大丈夫だろうと思ってしまうことがよくあります。

そしてだんだん気分が悪くなってきて、頭痛や吐き気、そしてひどい時にはそのまま意識がなくなって倒れてしまう。

こんな重度の熱中症にかかり救急搬送されることは少なくありません。

熱中症13

意識不明で倒れてしまったりするともう自分ではどうしようもないので、誰の目にも止まらなければ最悪死に至るなんてことも。

そうならないためにも、やはり初期の段階でしっかりと対処しておきたいところです。

 

そんな熱中症の症状で、

  1. 中等症のⅡ度
  2. 重症のⅢ度

この2つにはどんな症状があるのか。

それぞれ順番にチェックしていきたいと思います。

 

熱中症の「中等症のⅡ度」の症状とは?

熱中症「中等症のⅡ度」の症状には、

頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感

このような症状が確認されています。

体がぐったりする、力が入らないなどがあり、「いつもと様子が違う」程度のごく軽い意識障害を認めることがあります。

 

私が熱中症にかかった時は、この中等症のⅡ度で「頭痛、軽い吐き気と下痢」といった症状がありました。

これらの症状は「熱疲労」とも呼ばれていて、水分と塩分が過剰に失われたことによって発症します。

 

熱中症の頭痛症状

熱中症頭痛01

「頭痛」というと熱中症でなくても普段でも十分起こる症状ですが、熱中症の場合ではすでに「中等症のⅡ度」に分類されています。

だから、たかが頭痛だと思って甘く見ているとどんどん症状が進行してしまい重症化する危険性があります。

私もかなり甘く見ていたので、もっと初期の段階で休んでいれば良かったと思うような症状ですね。

 

基本的な応急処置の方法は先ほどの場合と同じですが、頭痛の症状は薬ではよくなりません。

理由についてはこちらで詳しくまとめているので、ぜひ読んでください。

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熱中症の「重症のⅢ度」の症状とは?

熱中症の進行が止まらず、最後に行きついてしまうのがこの「重症のⅢ度」です。

ここまで症状が悪化するとⅡ度の症状に加え、

意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温・「肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害」

このような症状が現れ、最悪死に至るケースも多くなります。

重症のⅢ度は

入院して集中治療の必要性のある重症 入院して集中治療の必要性のある重症

このようになっているのでかなり危険な状態です。

 

意識障害・けいれん・手足の運動障害

呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけがある(全身のけいれん)、真直ぐ走れない・歩けないなど。

もう明らかにおかしい状態ですよね。

 

高体温

体に触ると熱いという感触です。

汗が一切出ない状態になり体温調節ができておらず、熱が体の中にこもり続けている状態です。

これがひどくなると体温が40℃を超すようなこともあり、かなり危険な状態です。

「肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害」といったことは、医療機関での採血により判明します。

 

実は、熱中症では熱が出るケースも少なくありません。

風邪かなんかかな?と思って風邪薬などを飲んでも治るものではないので、しっかりと見極めが必要です。

簡単な見極め方ですが、熱中症では咳やクシャミなど呼吸器系症状は表れにくいというのが特徴です。

 

熱中症の重症レベルの応急処置は?

熱中症08ここまで熱中症が進行しているとかなり危険な状態なので、すぐに救急搬送が必要になります。

ただ、救急が到着するまでに周りの人ができる事は、先ほど応急処置でも説明した3つのポイントの中の、

  1. 涼しい場所に移る。
  2. 体を冷やす。

この2つです。

体の中にこもった熱をとにかく放出させることが最優先です。

この応急処置を行っているかどうかで、その後の生存率も大きく変わると言われています。

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重症レベルでの水分補給は?

水分補給も大切なことですが、ここまで重症化してしまうと逆に水分補給が危険になってきます。

というのも、意識がハッキリしていない状態で水分補給をすると、間違って肺の方に水分が行ってしまう(誤嚥)も起こりかねません。

そうなるとまた別の問題が発生してしまうので、とにかく体を冷やすことを優先させるのが良いわけなんですね。

 

あとがき

熱中症の症状の段階はどのようになっているのか。

また初期の軽度から重症のレベルまで、その分類の内容について見てきましたがいかがでしたか。

 

暑くなる時期は熱中症が怖い時期でもあります。

こうやってあらためて段階別で症状を見ると、体からしっかりと不調のサインが表れていることがわかりますね。

熱中症も初期段階なら意外と自分の中でも

別にそんな大した症状じゃない
全然いける

なんて思ってしまいがちですが、私のように甘く見て後で痛い目を見ることが無いよう注意してくださいね。

 

また、ふだんから熱中症の予防にも意識しておきましょう。

どんな熱中症予防があるのかは、こちらの記事が参考になると思います。

ぜひご覧になって下さい。

 

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