正月飾りの名前や意味は?飾る日と外す時期にも決まり事があるの?
2018.10.23
「正月飾りっていろんな種類あるけど、どんな意味があるんだろう?」
「飾る日とか外す日に決まりってあるのかな?」
私の家ではしめ飾りと鏡餅をスーパーで買ってきて、それを玄関先に付けたり、台所に鏡餅をおいたりするくらいです。
門松とかはチョット無理なので、小さな飾り程度の門松を買うこともありますね。
今はマンションとか住宅事情もあるし金銭面もあるので、なかなか全部揃えるのはしんどいですけど、これだけでも雰囲気は出ますよね!
今回はそんな正月飾りについて、触れていこうと思います。
正月飾りにも門松やしめ縄・しめ飾り、鏡餅と言った主なものから破魔矢や羽子板について。
そして末広や昆布などの縁起物なども触れながら、正月飾りを飾る日と外す日などについてまとめてみました。
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正月飾りの各種類の名前や意味は?
お正月を迎えるにあたって「正月飾り」というものを玄関先や神棚に飾り、正月にやってくるという歳神様を迎えるための準備をします。
歳神様は元旦にやってきて、1年間家族を災いや不幸から守ってくれる神様です。
その正月飾りにも種類がたくさんあって、よく耳にする所で「門松」「しめ縄・しめ飾り」「鏡餅」という名前の飾りがありますよね。
他にもまだ正月飾りの種類はあって
- 「神様をお出迎えするための物」
- 「神様へのお供え物」
- 「縁起の良いもの」
と言うように、役割があって正月を迎えるにあたって大切なものです。
現在では特に「しめ縄・しめ飾り」と「鏡餅」を飾る家庭は多いんじゃないでしょうか。
「門松」は小さなサイズのものを玄関に飾ったり、大きな門松は会社や商店街などでよく見かけます。
一般家庭では近年の住宅事情や金銭面からも、頻繁に見かけることはないですね。
まずはこの門松としめ縄、鏡餅の正月飾りの意味について見ていきましょう。
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正月飾りの門松の意味とは?
門松はお正月にやってくる歳神様(としがみさま)を最初に迎えるという大切な役目があり、歳神様は門松を目指して家にやってきます。
門松を玄関先に出すことで、神様を迎い入れる準備が出来ていますよ~、というサインでもあったわけです。
歳神様を迎え入れ、家で留まってもらうために鏡餅を置き、一家の健康や繁栄を願ったわけでして、そういう意味で正月飾りは必要なんですね。
だから門松がないと、神様が目印にするものがなくて迷ったり、この家はまだ準備ができてないから入っちゃダメなのかな?
なんて思って家によって来ないかもしれませんね。
門松は「かどまつ」と言う名前ですが、松は1年中葉を落とさない(永遠の命)ので、神様が宿ると信じられてきました。
ですので、縁起の良い正月飾りとして神様をお迎えする役目があるのですね。
正月飾りのしめ縄の意味とは?
しめ飾りは、しめ縄に様々な種類の縁起物の飾りをつけますよね。
その装飾の種類はいろいろありますが
橙:代々家が続く
裏白:後ろめたい暗いことがない、清廉潔白
昆布:喜ぶの「こぶ」
ゆずり葉:子孫が途絶えない
末広(扇):末広がりに広く繁栄する
このようにしめ飾りの装飾にもそれぞれ意味があります。
これらの飾りは「鏡餅」を飾る際にも同じように使われますね。
鏡餅の場合は、他にも四方紅や柿串があったり、地方によっては海老が乗ってたりいろいろあります。
このしめ飾りの意味は、自分の家が歳神様(としがみさま)をお迎えする準備が整った、神聖な場所だという証として玄関に飾るわけです。
しめ飾りがあることで、歳神様が安心して家に入ってくれるわけですね。
正月飾りの鏡餅の意味とは?
門松やしめ飾りを用意して歳神様を出迎えた後は、年神様にくつろいでもらう場所を用意します。
その依り代となるのが鏡餅の役目なんです!
鏡餅の役割でいちばん大切なことに、お正月に訪れる「歳神様を宿す依代」としての意味があります。
鏡餅に歳神様が宿り、一家の繁栄や健康を願うという大切な正月飾りなんですね。
それは鏡餅の名前や形にもすべて意味があって、鏡餅(かがみもち)という名前は丸型の餅が鏡を表しているからなんです!
鏡には昔から霊や神様が宿ると信じられ、その鏡を模したお餅が作られたわけなんですね。
- そして丸形は「円満」を意味し、夫婦や家族が円満に過ごせる。
- また丸形は「心臓」を表し、家族全員が健康で暮らせる。
つまり鏡餅には歳神様が宿り、夫婦円満・健康家族をもたらしてくれるという大切な正月飾りなのですね。
そんな鏡餅を1月11日(関西では15日)の鏡開きで細かく分け、家長が一家全員に振る舞う「御歳魂(おとしだま)」をみんなで食べることで、今年一年を無事に過ごせるよう縁起を担いだのです。
この御歳魂は現在のお年玉の由来となってるんですね。
お年玉が「お餅」から「お金」に変わった理由などもわかりますよ!
鏡餅の飾り付けの意味とは?
その鏡餅には橙(だいだい)や四方紅、御幣や裏白と行った飾り付けを行います。
ちなみに、鏡餅の各飾りの意味を簡単にですがまとめると、
鏡餅:歳神様が宿るところ
橙:代々栄える
三方:神事によく使われる。月見とかでも。
四方紅:四方に繁栄するよう。
裏白:一家繁栄、夫婦円満
御幣:前に大きく広げ繁栄を願う。赤色は魔除けの意味
昆布:喜ぶの「こぶ」や子生(こぶ)子供が生まれるの意味
末広:扇が末広がりに広がるから、繁栄を意味
干し柿(串柿):「嘉来(かき)」喜び幸せが来るの意味
飾り付けにもいろいろありますが、これらの飾りの意味については、
こちらのページで鏡餅の意味や由来と一緒に見ていくとわかりやすいですよ。
なぜ「鏡」餅なのかという由来もわかると結構面白いので、ぜひ読んでみて下さい。
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正月飾りの破魔矢の意味とは?
破魔矢と言う名前にあるように、「魔を打ち破る」として厄払いの意味が込められています。
ただ、正月飾りの歳神様とは関連はないようで、縁起物として飾られるようになり、お正月の初詣で授かるようになったと言われています。
破魔矢の由来は「射礼」(じゃらい)という行事に使われた弓矢とされています。
「ハマ」と呼ばれる的に向かって射る矢なので、「はま矢」と呼ばれ、これが悪魔を破る「破魔」に通じるとして、破魔矢という名前になったのです。
そしてそれは、男児のいる家に贈られる風習が生まれ、女児がいる家には羽子板が贈られるようになったと言われています。
正月飾りの羽子板の意味とは?
羽子板も正月に飾ることがありますが、こちらも歳神様とは関連がないようです。
羽子板も縁起を担いだもので、女児のいる家に贈られる縁起物だと言われています。
今羽子板で遊ぶ子供は少ないですが、昔は羽子板で羽の玉を付き合って遊んでいました。今で言うバドミントンのような感じですが、その時、先が黒く堅い玉のついた羽を使っていました。
この黒の固い玉の部分は「むくろじ」という大木の種を使い、漢字で「無患子」と書かれ「子供が患わない」という意味が込められていたのです。
このように羽子板も破魔矢も、新年が始まってからの厄払いの意味で生まれたものなんですね。
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正月飾りを飾る日と外す時期にも決まり事があるの?
お正月飾りにはしめ飾り(しめ縄)や鏡餅、門松などありますが、いつから飾るかというと、年明け前の12月28日が最適です。
28日の8は漢字で書くと「八」なので「末広がりの数字」として「家が繁栄していく」として縁起が良い数字なんです。
だから正月飾りを飾る日の最有力候補は12月28日と覚えておきたいですね。
もう少し細かく言うと、本来は「12月13日の正月事始め」から用意するものだと言われています。
この日は鬼宿日(きしゅくにち)と言われ、「鬼が宿にいて危険のない日」なのです。
ちなみに、お歳暮を贈る本来のマナーとしても12月13日からとなっています。お歳暮について見ておきたい人はこちらもチェックして下さいね。
正月飾りの門松やしめ縄、鏡餅など同じ時期に一緒に準備するのがいいでしょう。
また正月飾りを飾る日で間に合うのが12月30日です。
30日と言う数字も縁起は悪くないですが、飾る時期としてはチョット遅いのでもう少し早めに準備したいですね。
30日は晦日(みそか)と呼ばれ、旧暦12月は30日までしかなかったため、この日が年内最後の日でした。旧暦で考えると年明け前日の飾りは縁起が悪いので、やっぱり28日が最適な日ですね。
正月飾りを飾る日に12月29日と31日は厳しい!
29日も大丈夫っぽく感じますが、これも数字の関係で「29」が「苦しい、二重苦」などを連想させる数字ということから、正月飾りを飾る日には避けたい日です。
大晦日の12月31日は元旦の前日で「一夜飾り」と言われ、お正月にやってくる歳神様に対して失礼だと考えられています。
一夜飾りは葬儀と通じるものがあるので縁起が悪いのです。だから年末には「12月28日か30日」あたりの日にちを覚えておきましょう
全然いいんですよ。
「12月13日の正月事始め」から準備してくれて構わないんですが、途中クリスマスがあるからちょっと変じゃないですか!
だから、わかりやすいように「クリスマスが終わってから」準備を始める人が多いんですね。
他に最適な日は、大安を選んで飾り始める人も多いですね。
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