喪中はがきを用意しないといけなくなった時、喪中はがきの書き方とかマナーってわからないですよね。
文面の内容も何を書けばいいのか、普段そんなに触れるものでもないので、難しいと思います。
そんな喪中はがきの書き方にはいくつかポイントがあって
- 句読点はいれない
- 数字は漢数字で書く
そして文面では、
- 喪中であるために年賀状を欠礼する旨
- いつ誰が何歳で亡くなったのか
- お世話になったことへの感謝の気持ち
- 新年の挨拶や相手を気遣う言葉、これからの付き合いについて
- 日付
これらを意識して書けば、喪中はがきの構成はしっかりと整うと思います。
では、具体的にどういうことなのか?
そこで今回は、喪中はがきの書き方のマナーには何があるのか。
句読点や夫婦連名の時の続柄など、喪中はがきを書く時に必要なことをまとめました。
喪中はがきの書き方のマナーや内容とは?
喪中はがきは「身内に不幸があって、喪に服すため年始の挨拶状を欠礼します。」というお詫びの意味の挨拶状です。
その喪中はがきの書き方にはいくつかのマナーがありますが、まずは喪中はがきの文面がどのような感じなのか、その文例を見て説明していきたいと思います。
妻の父(義父)を亡くした喪中はがきの文例
喪中につき年末年始のご挨拶を慎んでご遠慮申し上げます
本年九月に義父〇〇が八十五歳にて他界いたしました
平素のご厚情に深く感謝申し上げますとともに 皆様に良い年が訪れますようお祈りいたします
令和◯年◯月
妻の父(義父)が亡くなった場合の喪中はがきの文例を用意しましたが、必要な書き方のマナーとして、
- 句読点はいれない
- 数字は漢数字で書く
そして文面では、
- 喪中であるために年賀状を欠礼する旨
- いつ誰が何歳で亡くなったのか
- お世話になったことへの感謝の気持ち
- 新年の挨拶や相手を気遣う言葉、これからの付き合いについて
- 日付
これらを意識して書けば、喪中はがきの構成はしっかりと整うと思います。
では、順番に説明していきますね。
喪中はがきの書き方は句読点をつけない
喪中はがきのような儀礼的な挨拶状には句読点を付けません。
句読点は文を読みやすいように区切るものであって、もともとはありませんでした。
ですので、弔事ようなあらたまった挨拶状などでは、以前からの慣例に習って句読点を付けないことが多いのです。
また句読点をつけることで「ここで区切りをつけて読む」というような指示が入っていると感じさせられることからも、避ける傾向にあります。
今では句読点を入れても気にならないという人も増えてきたようで、句読点のマナーは少し弱まっているようです。
それでも「敬意を払う」という意味では、マナーとして句読点は入れないほうが良いでしょうね。
喪中はがきの書き方:数字は漢数字で書く
喪中はがきを書くときは縦書きですが、縦書きの手紙を書く時の数字は漢数字を使います。
逝去した月や年齢、日付などすべて漢数字です。
住所なども書き入れる場合も漢数字です。
郵便番号も縦書きなら漢数字で、横書きなら普通に書き入れても良いと思います。
前文を省略して年賀状欠礼の旨を書く
通常の手紙は前文に時候の挨拶などから入りますが、喪中はがきはいきなり欠礼の挨拶から入って下さい。
例えば、
- 喪中につき 新年のご挨拶をご遠慮申し上げます
- 喪中につき 年頭のご挨拶をご遠慮させていただきます
- 服喪中につき 年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
このような文面で始めると良いと思います。
いつ誰が何歳で亡くなったのかを書く
喪中はがきには「いつ誰が何歳で亡くなったのか」を書くようにします。
どれかを省略することもありますが、書いてあったほうが相手側にも伝わりやすいです。
本年九月に義父〇〇が八十五歳にて他界いたしました
というように、
いつ:本年九月
誰が:義父〇〇が
何歳で:八十五歳にて
と、入っているとわかりやすいですね。
ただ、あまり相手に情報を伝えたくないときは、この文面自体を入れず続けて書くケースもあります。
喪中はがきの書き方で夫婦連名の時の続柄は?
妻の父母(義父母)が亡くなった場合、夫目線から見るとそれは義父母になります。
本年九月に義父〇〇が八十五歳にて他界いたしました
というのは、妻の父(夫から見て義父)が亡くなったことになるため、夫婦連名で喪中はがきを出す時はこう書きます。
ただ形式上は義父母なのですが、妻の立場から自分の父親を義父などと書かれるのは妻の気持ちを考えると辛いかもしれません。
そこで形式上は義父や義母ですが、妻の気持ちも考え
義父○○
父○○
妻の父○○
妻●●の父○○
●●の父○○
岳父○○
こういったパターンで書いても大丈夫です。
岳父(がくぼ)とは「妻の父」のことを意味しています。
妻の母は「岳母(がくぼ)または丈母(じょうぼ)」と言います。
父○○と書いても、フルネームなら名字も違うので、受け取った相手も察してくれると思います。
また、別のケースとして、
- 夫や妻が個人的に出している年賀状(例年、夫婦連名ではない年賀状)では、義父、義母などとして出す。
- 夫婦連名の年賀状の場合、名前を入れず欠礼の挨拶を送る。
続柄に悩んだら名前を書かない方法もありますが、家族ぐるみの付き合いなどの場合は、相手も気になると思うので書いた方がいいと思います。
喪中はがきの書き方:感謝の気持ち
そして喪中はがきに本年中のお礼として感謝の気持ちや、今後の付き合いについてを書いていきます。
例えば、
- 平素のご厚情に深く感謝申し上げますとともに 皆様に良い年が訪れますようお祈りいたします
- 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに 明年も変わらぬご厚誼を賜りますよう慎んでお願いいたします
- ここに本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに 皆様方が健やかなる新年をお迎えになりますよう心よりお祈り申し上げます
などといった文面ですね。
そして最後に日付を書き入れればいいでしょう。
これで文章は出来上がりますが、この挨拶状は年賀状欠礼のための手紙なので、それ以外で私的なことを書くのは止めておきましょう。
- 今年は北海道に行きました。
- 引っ越ししてから一年たちだいぶ慣れてきました。
- 子供と仲良く暮らしてます。
こういった内容は、今回の喪中はがきにはふさわしくないですね。
喪中はがきのフォントや文字色は?
喪中はがきの文面はだいたいこれでいいと思いますが、文字を書くときや喪中はがきのデザインなども気になりますよね。
喪中はがきを書くときには、派手できらびやかな絵柄は好まれません。
またパソコンで作成するなら文字のフォントは楷書体や明朝体が多いようです。
郵便局で購入するはがきも、切手部分が「胡蝶蘭」の官製はがきを購入しましょう。
もし切手を買うなら花文様の「弔事用切手」を購入して下さい。
喪中はがき自体の準備については、こちらの記事で詳しくまとめてます。
官製はがき、私製はがきどちらで作るのか?
もしくは業者に頼むのかなどいろんな選択肢があるので、合う方法を考えてみましょう。
喪中はがきを手書きする時のペンは?
喪中はがきを手書きする時、ペンはボールペンとかでも大丈夫なのか気になりますよね。
喪中はがきを書くときは筆ペンでいいと思います。
正式には万年筆ですが、筆ペンのほうが馴染みがあるし購入するにも安いです。
なまえペン(サインペン)なども滲むことがあってベストではないので、筆ペンを用意して下さい。
そこでそれらをまとめたページを用意しました!
年賀状について受付や販売期間をはじめ、余った年賀状の扱いや例文の一言メッセージなど、わからないことがあればぜひ参考にしてください!
あとがき
喪中はがきの書き方のマナーには何があるのか。
句読点や夫婦連名の時の続柄など、喪中はがきを書く時に必要なことをまとめましたがいかがでしたか。
普段触れる機会の少ない喪中はがきなので、書き方をマスターしている人なんて少ないと思います。
その喪中はがきもいくつかポイントがあるので、それさえ押さえていれば無難に良いものが出来上がるので大丈夫でしょう。
その喪中はがきのマナーには「時期」も関係します。
あんまり遅くなると、相手が年賀状を作ったあとになってしまうので失礼ですよね。
その喪中はがきを出す時期についてこちらでまとめてます。
しっかりした書き方を身に着けて、遅れないで出すようにして下さい。
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