セラミックヒーターとは、他の暖房器具とどう違うのか。
その原理は簡単に言うと、本体の中にある「セラミック」を電気で発熱させて、それをファンで室内に送り出すというもの。
ちょっと原理は違いますが、イメージしやすいのは「ドライヤー」でしょう
- 一瞬で暖かくなる。
- 必要な時に暖かい風が出る
- 暖まる範囲は狭い
こんな特徴がありますよね。
セラミックヒーターはこれと似たような性質を持っているので、トイレなどのエアコンが届きにくいけどちょっと暖まりたい場所で使うときに、とても頼りになる暖房器具なんですね。
今回は、そんなセラミックヒーターの特徴や暖かさの能力
そして、どんな時に使うのが向いているのか、セラミックヒーターのメリットとデメリットもまとめました。
セラミックヒーターとは、いったいどんな暖房器具なのかが見えてくると思うのでぜひ最後までご覧ください。
セラミックヒーターとはどんな原理で動いてるの?
セラミックヒーターは小型のトイレ用のものから、加湿器くらいの大型の物もあったりします。
人感センサー機能や温度調節機能もついてたりして、いろいろと進化している暖房器具ですね。

ちょっと気になってしまいますよね。
そのセラミックヒーターは、本体の中にある「セラミック」を電気で発熱させて、それをファンで室内に送り出す方式です。
室内の空気を循環させるためファンが付いているので「セラミックファンヒーター」と呼ばれることもあります。
温風が出るので、感覚的にはエアコンに近いように感じますが、分類としては「ヒーター」となるので、石油・ガスファンヒーターに近いです。
大きな系統では、カーボンヒーターなどの電気ストーブ系やオイルヒーターなどと同じ部類です。
セラミックヒーターの特徴とは?
セラミックヒーターはエアコンのように温風を出して、その熱で温まるといった暖房器具ですが、この家電ならではの特徴がたくさんあります。
例えば、温風がすぐに出ること。
起動させてからほんの数秒で温かな空気が出ます。
部屋から出て寒いトイレに入ったとき、すぐに温風が出るのでこの使い方が非常に便利なんですね。
他に似たようなシチュエーションは

こういう場所でも活躍します。

かといって、電気ストーブだと火事の心配もある。
こんなふうに
- 狭い場所で
- すぐに
- 火事の心配がほとんどなく
- 短時間の使用で
- 空気が汚れず
- 人感センサー機能があれば勝手につく
これがセラミックヒーターの特徴です
もちろん大きな部屋で使うことも可能ですが、そうなると目立ってくるのがセラミックヒーターのデメリットなんですね。
セラミックヒーターのデメリット
セラミックヒーターは、狭い場所での短時間の使用が向いています。
というのも、セラミックヒーターのデメリットには「電気代が高い」という特徴があります。
セラミックヒーターの消費電力と電気代は
弱:600W(16.2円)
強:1200W(32.4円)
(1kW/h当り27円として計算)
このくらいかかります。
もし1日8時間の運転を1ヶ月したとすると、
弱:3,880円(16.2円×8時間×30日)
強:7,776円(32.4円×8時間×30日)
これだけの電気代がかかってしまうことになるのです。
エアコンや他の電気代と比べると、その高さは一目瞭然なんですね。
だから、部屋で長時間使うとなるとかなりの電気代は覚悟しておかないといけません。
また、それだけではなく
暖房能力が低い
広い部屋は向いていない
空気が乾燥する
温風がホコリを舞い上げる
こんなデメリットがあります。
エアコンや石油・ガスファンヒーターのようにパワーがあるわけでもないので、広い部屋全体を暖めるには向いていません。
また、石油・ガスファンヒーターは、燃料が燃える際に水蒸気が発生するため乾燥しにくいですが、セラミックヒーターはエアコン同様空気も乾燥しやすいので、加湿も必要になります。

なので、ぜんそくや肺が弱い人にはちょっと向いていないかもしれません。

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人によってはこちらのパネルヒーターの方が使いやすいかもしれないので、どんな暖房器具なのか見ておきたい人は読んでみてくださいね。
セラミックヒーターの暖かさはどのくらい?
セラミックヒーターは起動して数秒で暖かい空気が出てきますが、その温風の温度は約70~80℃ほどです。
*温風吹き出し口から、5cm離れた場所の気温を実測した値
*20cm離れた場所では40℃前後(環境や機種による違いはあります)
だから暖かい空気がすぐに出る印象ですね。
製品によっても変わってきますが、セラミックヒーターは住宅が木造だと3~5畳、鉄筋だと5~8畳の範囲でカバーされてる製品が多いです。
大型のものは10畳にも対応しているといった説明もありますが、それだけ広くなると暖まるのに時間がかかるし電気代も大きくかかると思います。
また、商品によっては温度センサーが付いていて、設定温度になると運転能力を弱めて温度を維持するような機能がついているものもあります。

住宅環境で部屋の気密度や断熱材の有無、また、外環境の温度や使用する時間帯などで、セラミックヒーターで暖かくなる温度や時間も変わってきます。
いろいろな意見を見て感じたことは、外が10℃以下になるような環境ではセラミックヒーターをメインで使うというのは物足りないと思います。

あくまでセラミックヒーターは「補助的な役割」というように割り切った方が、何かと使い道が見えやすいのではないでしょうか。
エアコンがない環境で石油やガスも使えない、電気で何とかまかないたいというのであれば、
- コタツ
- ホットカーペット
- 電気毛布
これらを軸として、補助的にセラミックヒーターや電気ストーブを使うといったところでしょうか。

あとがき
セラミックヒーターとはどんな原理で動いているのか。
また、その特徴や暖かさについてまとめましたがいかがでしたか。
セラミックヒーターはトイレや脱衣所など、
- エアコンなどの暖房が届きにくいけどちょっとだけ暖まりたい。
- 火事の心配も少なく、すぐに暖まれる。
- 必要な時に必要な分だけ。
こんなシーンに向いてる暖房器具です
冬場はセラミックヒーターをはじめお世話になる暖房器具はたくさんありますが、消費電力や電気代、体に悪い使い方にならないためのメリットやデメリットなど、別のページでもまとめています。
低温火傷や火事の危険性、洗い方などのメンテナンスを含めてわかりやすくまとめてるので、ぜひ参考にしてください。
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