蚊の卵の孵化や幼虫がさなぎに成長する様子は?生息地や巣はどこ?

蚊 卵

蚊が卵から孵化して幼虫やサナギに成長する過程には、どんな環境の条件や日数が必要なんでしょうか。

あれだけ数の多い蚊ですが、その様子ってなかなか見ることがないですよね。

そこで今回は、あまり見る機会がなかった「蚊の成長過程」について触れていきたいと思います。

まず、蚊の卵の孵化にはどんな環境が必要なのか。

また幼虫のボウフラサナギのオニボウフラ、そして成虫へと成長していく過程やどうなっているのか。

そして蚊の巣や生息地は、蚊の種類によってどう違うのかをまとめました。

蚊の産卵や成長で欠かせないこと、生息地や活動のようすがわかると蚊の予防のヒントになるかもしれないので、ぜひ最後までご覧ください。

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蚊の卵が孵化する条件は?

夏場は蚊がたくさん発生してうっとおしいですよね。

蚊は卵を水場に産卵して、ボウフラやさなぎへと成長し、やがて私たちがよく見る成虫へと変化していきます。

でも、冬場は蚊がいないし卵が孵化して成虫になって刺しに来ることもないですよね。

その蚊の卵が孵化するにも条件があって、

  • 温度

これが特に重要になってくるのですが、蚊は水場でしか産卵しません。

でも少量の水場でも大丈夫で、雨水がたまった水たまりなどでも産卵します。

ただしあまり流れのある様な川とか、水温が45℃以上になるような場所や、エサとなる有機物のない水場では産卵しないそうです。

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蚊の卵の孵化に重要な温度

蚊の卵の孵化には温度が非常に重要で、その最適な温度は20~25℃くらいと考えられています。

この蚊の卵の孵化の温度についてのデータもあって、

「蚊や虫よけに関する研究・調査」

という事で、蚊の卵200個中、何個が孵化するのか?

それを10℃、15℃、20℃の5℃刻みで、蚊の孵化がどう変わるのか。

変化の差が最も大きく現れた4日目の孵化数をみると、

10℃で6個
15℃で18個
20℃で44個

このように気温が上がると孵化数も急増する結果となりました。

引用先:蚊や虫よけに関する研究・調査

http://www.dengue.jp/survey_research/index.html

 

10℃と20℃では7~8倍くらい違いますよね。

だから夏場のように夜でも20℃を越えるような日が続くと、蚊は爆発的に発生する原因になるわけなんです。

蚊の卵は乾燥にも強く、冬場は卵の状態で暖かくなるのを待ち、温度が次第に高くなってくると卵が孵化し始め成虫へと成長していくので、春先や夏場に蚊が増えてくるわけなんです。

 

蚊の幼虫がさなぎに成長する様子は?

蚊 生息地

蚊の一生は

卵 → 幼虫(ボウフラ) → さなぎ(オニボウフラ) → 成虫(蚊)

こんな風に成長していくわけですが、だいたい2週間ほどで卵から成虫になります。

ただ温度やエサの状態など条件が良ければ、約10日ほどで成虫に成長するんですね。

 

だいたいの感じですが蚊は卵から幼虫、成虫になるまでにどのくらいの日数がかかるのか。

その流れをまとめました。

  • 卵の状態(1日~5日)
  • 水中でふ化し幼虫(ボウフラ)に。(7日~10日)
  • 水中で脱皮を繰り返しさなぎ(オニボウフラ)に。(2日~3日)
  • 成虫(蚊)に。(約1ヶ月)

これも季節の温度にかなり左右されます。

 

夏場で蚊がたくさん生まれる時は、だいたいこういったサイクルの中で蚊の寿命があります。

そして成虫となったメスの蚊が3~4回ほど産卵を行います。

そしてこちらの動画の中に、卵から孵化してボウフラからオニボウフラ、成虫へと成長する様子が捉えられた動画があるのでご覧になってください。

 

ボウフラから蚊の成虫になるまで

動画の中でガンガン動き回っているのがボウフラです。

ボウフラの時は水中の微生物や落ち葉などの有機物を食べているので、いろいろと動き回っています。

そして、ほとんど動いていないのがサナギのオニボウフラですね。

このサナギの状態の時は成虫へとなる準備をジッと行っていて、エサはもう取らない状態になっているんです。

動画の終わりごろにサナギから脱皮し成虫の蚊へとなっています。

そして蚊がメスの場合はすぐに交尾をし、人間の血を吸いに来るんですね。

そして血を吸って卵に栄養を与えて産卵の体制が整うと、再び水場に来て産卵し、産卵が終わったらまた血を吸いに飛び立ちます。

卵はまたボウフラに成長し、このサイクルを繰り返していくわけなんです。

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蚊の生息地や巣はどこなの?

蚊の生息地や巣といったものはどこにあるのかというと、蚊は巣というものは作らず最適な水場があればそこに産卵し、血を吸いに行くといったサイクルを繰り返してます。

蚊の活動範囲なんですが、家でよく見かけるアカイエカなどは近くに血を吸う動物がいないと周りをけっこう探し回るために移動するようなんです。

この活動範囲にはいろいろ説がありますが、Wikiによれば

コガタアカイエカの通常の1日の行動範囲は1km程度、中には1日で5.1kmの距離を飛ぶ個体もあり。

このように記載がされていて、なかなか遠くまで探しに行きそうですね。

 

一方のヒトスジシマカ(ヤブカ)半径50m~100mの範囲で行動すると考えられています。

だから、巣というよりは蚊がすごしやすい生息地域に集まりやすいと考えた方がいいと思います。

日本で私たちがよく目にする蚊は主に

  1. アカイエカ
  2. チカイエカ
  3. ヒトスジシマカ

この3種類と言われていますが、それぞれの蚊で生息地域が少し違うんですね。

 

アカイエカの生息地や活動のようす

蚊 幼虫家の中に入って血を吸いに来る蚊の多くは、アカイエカと呼ばれる茶色の蚊です。

夕方から夜間に活動が活発になる。

暑い昼間の時間帯は、家とか木とかのいろんな影の部分でひっそりと身を潜めていて、温度が落ち着いてくる夕方ごろから活動が活発になるようです。

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チカイエカの生息地や活動のようす

蚊 成長

チカイエカというのは主に地下道や下水道、地下鉄の側溝部分とかで生息している蚊のことです。

見た目がアカイエカと同じく茶色い蚊なので、アカイエカとの区別がつきにくいんですね。

そのチカイエカは家にも入ってくることがあり、押し入れや靴箱の奥などの薄暗い場所に潜んでいることもあるんだとか。

低温にも強いので、冬場暖房をつけていると部屋で潜んでいたチカイエカがひょっこり現れることもあります。

 

ヒトスジシマカの生息地や活動のようす

蚊 さなぎヒトスジシマカは夜になるとジッとしていて、昼間に活動するタイプです。

生息地は公園や草むらなどの茂みに多く潜んでいて、吸血対象が4~5mくらいに近寄ってくると襲い掛かってくる待ち伏せタイプの蚊です。

だから、自分からいろいろと飛び回って移動するような蚊ではないんですね。

2014年のデング熱の騒ぎで東京代々木公園の閉鎖がありましたが、デング熱を媒介する蚊がこのヒトスジシマカでした。

だからこの蚊はあまり移動をしないので、公園一帯を閉鎖し封じ込めて駆除を行ったわけなんですね。

だいたいですが、蚊の種類によってこのように生息地域や活動時間も変わってくるようです。

 

あとがき

蚊の卵の孵化にはどんな環境が必要なのか。

また幼虫のボウフラやサナギのオニボウフラ、そして成虫へと成長していく過程やどうなっているのか。

蚊の巣や生息地は、蚊の種類によってもかなり違うことがわかりましたね。

蚊って本当に知らない間に部屋に入って血を吸っていきますが、こんな一生があるんですね。

私たちがよく目にする蚊には「茶色い蚊」「シマシマの黒い蚊」があると思いますが、家の中では茶色い蚊を見かけることが多いですよね。

実はそれぞれに特徴があり、襲われやすい場所や吸血行動にも違いがみられます。

この蚊の特徴を知ることで色々な予防法を身に着けることができるので、この機会にぜひチェックしておいて下さい。

 

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