蚊は地上何階の高さまで飛べるのか?一日の飛行距離や雨の日は?

蚊 何階

蚊はマンションの何階くらいの高さまで飛べるのか。

よく引越しの条件に「蚊が飛んでこれない高さ」というのを考える人もいると思います。

まあどうせ住むなら蚊やゴキブリとか虫が現れない方がいいので、マンションも高い階層の方がいいと思っちゃいますよね。

そんな気になる蚊の飛行高度ですが、それを実際に実験し研究結果にまとめた人もいます。

そこで今回は、

蚊は地上何階の高さまで飛べるのか。

また一日の飛行距離や、雨の日の蚊の行動など、蚊がどんな飛行能力を持っているのかという事も含めまとめました。

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蚊は地上何階の高さまで飛べるのか?

マンション○○階には蚊はいない!

なんていうような目安もありますが、蚊は地上何mくらいまでの高さなら飛んでいくことができるのか。

その飛べる高さって気になりますよね。

蚊の飛行能力というのは時速約2.4kmほどで、そんなに早くはありません。

だから風のあるところでは影響を受けやすく、風の強い日は飛ぶことができません。

ビルの地下や下水道などで発生するチカイエカでは、通常マンションの3階ぐらいまでが限界という話もあります。

ただ蚊の種類によっても飛行能力や活動時間、活動範囲が違うのでいろいろと違いはあるようです。

そこで、

蚊はマンション何階くらいの高さまで飛ぶことができるのか?

そのような研究もされ、

地上13階付近(高さ40m)までは飛んできて、16階(高さ48m)で蚊は飛んでこれない。

という結果もあるようです。

 

蚊の飛べる高さの研究

蚊 飛ぶ高さ

そんな蚊の飛行高度の研究ですが、中田五一氏の論文で「蚊の垂直飛翔能力について」という研究が1954年に行われたようです。

地上5mから毎晩5m間隔でライトトラップを高くしていき、最終的に地上何mの高さまで蚊が採集できるか?

という実験でした。

最終的に地上48mの高さで蚊を捕獲できなかったようです。

マンションの高さは1階で3mだとして、この研究結果をまとめると

  • 地上15m付近(5階)まではほとんどの種類の蚊が飛べる。
  • 地上25m付近(8階)も多くの種類の蚊が飛べる。
  • 地上35m付近(12階)でも蚊の活動範囲となっている。
  • 地上40m付近(13階)で極めて少なくなる。
  • 地上48m(16階)で蚊が飛んでこない。

こんな結果が出たようです。

古い研究論文ではありますが、大いに参考になる結果ですよね。

しかし当然ではありますが、立地条件やその日の気象状況、周りの環境などいろんなことが左右するので、必ずしもこの通りではありません。

数日かけて各階で休みながら登っていけば、もっと高くまで到達する可能性もあります。

ただ上の階に行けば行くほど、蚊の数も減るのはほぼ間違いないでしょう。

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蚊の一日の飛行距離は?

蚊の飛べる高さはマンション何階くらいまで飛べるのかを見てきましたが、では一日にどのくらいの距離を蚊は飛ぶことができるのか。

この飛行距離も気になりますよね。

近くに蚊が生まれるような場所は全くないのに、それでも蚊がやってくるという事もよくあります。

実は蚊の飛行距離というのは種類によってもかなり変わるようで、それは蚊の生息地域にも関係していると考えられています。

例えば、体がシマシマ模様の黒い蚊のヤブカの場合は、一日に50~100mほどしか移動をしないようです。

蚊 飛行高度

普段はじっと草むらなどの陰に隠れていて、近くに吸血対象の私たちが通ったりすると血を吸いに襲い掛かってくる「待ち伏せ型の蚊」なんですね。

一方の家の中で見かけるアカイエカの場合、なんと1日の移動距離は数kmにも及び、飛行距離の長い個体では5km以上も飛ぶこともあるようです。

蚊 飛べる高さ

アカイエカはすごい遠くから二酸化炭素を検知し寄ってくるといった「行動型の蚊」なので、一日の飛行距離もかなりなものになるようですね。

 

蚊が高い階層にも表れるワケ

蚊 何階

蚊の飛行能力だと、あまりマンションの高い階には表れなさそうに思いますが、それでも現れるケースもあります。

例えば、人と一緒にくっついてきてエレベーターに乗ると、地上何階とか関係なく蚊は侵入してしまいます。

また屋内に非常階段があったりすると、風もないので上の階に上がってきます。

そして屋上の貯水槽や水たまりなどでボウフラがわいて、そこから蚊が下降してくる可能性もあるようです。

蚊のような小さな生物でも、いろんな方法でマンションの高層階にも出現する可能性はあるようですね。

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蚊は雨の日でも飛べるの?

蚊は雨の日でも飛べるのか?

というと、体感的に雨の日は蚊が少ないと感じるのではないでしょうか。

蚊の飛行速度は時速約2.4kmほどだし、体重も2~3㎎ほどなので雨の日にはなかなか飛ぶことは難しくなるようですね。

蚊は風や雨の当たりにくい軒下や物陰などに隠れて、ジッとしていることが多いようです。

ただ、水をはじく体の性質や衝撃を逃がすことができる体があるので、雨粒に当たっても飛べなくなるわけではないようですね。

また、蚊は雨になる前の湿気の動きなどを感知できる能力を備えているようで、事前に雨の情報をキャッチして逃れているようです。

 

「蚊柱が立てば雨になる」ってなんのこと?

蚊 飛ぶ高さ

天気・気象を表す時に、

蚊柱が立てば雨になる

こんなことわざがあるのですが、蚊柱が立つ事は繁殖行動なので、卵を産むためには水が必要になります。

その水のもとになる「雨」が降りやすそうな気圧や湿度の変化を、蚊は本能的に感じているとも言われています。

だから蚊柱が立つときには、数日中に雨が降るとも言われていますが、田んぼなど産卵場所がある所では当てはまらない場合もあるようですね。

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蚊対策は扇風機で!?

蚊の飛行速度は時速約2.4kmほどなので、風が吹くとうまく飛ぶことができなくなります。

そこで頼りになるのが扇風機。

蚊対策の中の一つに、扇風機の風を使って蚊を寄せ付けないという方法があるんですね。

特に寝てる時に蚊に刺されることが多いに人には、夏の暑さと蚊対策を同時に解消できる方法なのでかなりいいですよね。

ただあたりすぎると体調を崩す原因にもなるので、うまくバランスを取りながら扇風機を使ってみましょう。

 

あとがき

蚊は地上何階の高さまで飛べるのか。

また一日の飛行距離や、雨の日の蚊の行動などまとめましたがいかがでしたか。

よく蚊はマンション5階くらいになると現れないなど聞きますが、やっぱり高度が上がるとそれだけ見かけにくくなるのは確かなようです。

とは言え、可能性としてはゼロではないので「マンション16階だから安心だな!」と断定はできないので、あくまで目安として参考にしてください。

私たちがよく目にする蚊には「茶色い蚊」「シマシマの黒い蚊」があると思いますが、家の中では茶色い蚊を見かけることが多いですよね。

実はそれぞれに特徴があり、襲われやすい場所や吸血行動にも違いがみられます。

この蚊の特徴を知ることで色々な予防法を身に着けることができるので、この機会にぜひチェックしておいて下さい。

 

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