夏頃にあぜ道や公園を歩いていたりすると、急に顔の目の前に蚊の大群が現れて、その中に顔を突っ込んでしまうことがあります。
あの蚊の大群を蚊柱と言い、読み方は「かばしら」と読みます。
実は私たちがよく出くわす蚊柱は、血を吸わない種類の蚊が集まっている場合が多いんです。
血を吸わないというのは安心できますが、でもやっぱり見た目気持ち悪いし家には近寄って欲しくないですよね。
そんな蚊柱は他にもいろいろ特徴的なことがあって、中身を知ると面白いことが詰まっています。
そこで今回は、蚊柱の読み方や意味。
また蚊柱がなぜ人を追いかけてくるのか。
そして蚊柱が立つ原因や殺虫剤での対策など、蚊柱について注目しまとめてみました。
蚊柱の読み方や意味とは?
蚊柱という言葉をよく聞きますが、読み方は「かばしら」と読みます。
私も子供の頃はもちろん、今でも公園とかあぜ道を歩いていると、知らないうちに蚊の大群の中に顔を突っ込むことがあったりします。
これ、たまーにバイクに乗ってる時に突っ込んじゃうんですけど、あれ本当にヤバいですよね。
蚊柱というように呼ばれる理由は、大量に集まった蚊が柱のように見えることから、蚊柱(かばしら)と呼ばれるようになったようです。
そしてこの蚊柱ができるときは「立つ」という表現で「蚊柱が立つ」というようによばれます。
蚊柱を知らない人のために、一応その様子の動画も有るのでみてください。
【蚊柱のようす】
遠めから見る分にはいいですが、近づきたくはないですねー。
蚊柱の蚊はどんな種類なの?
蚊柱を作っている蚊の種類は「ユスリカ」と呼ばれる虫が主に作っている場合が多いようです。
よく出くわすのはこのユスリカの大群なんですね。
それで、このユスリカという蚊をよーく見てみると、緑っぽい色をしていないでしょうか?
でも、私たちがイメージする蚊って、茶色の蚊や黒と白のシマシマの蚊ではないでしょうか。
そうなんです。
実はこのユスリカは血を吸う蚊ではなくて、実際はハエの仲間なんですね。
ユスリカっていう名前がついてますが血を吸わないのでちょっと安心です。
でも気持ち悪いですね。
蚊柱はなぜ追いかけてくるの?
この蚊柱に出くわしてしまうと、なぜかずっと追いかけてきたりしないでしょうか。
結構追い払ったり速足で移動してるのに、追いかけてくることがよくあります。
というのも実は、ユスリカの蚊柱は、身近なものよりちょっと高いところに行く習性があるようです。
だから蚊柱に近寄ったりすると、周りに高いものがない場合は頭の付近に集まってきちゃうそうなんですね。
だから「頭虫(あたまむし)」という別名もあったりするくらいで、その蚊柱を作る蚊はユスリカ以外にも数種類いるようです。
蚊柱が立つ時期や場所は?
蚊柱が立ちやすい場所は近くに水があるところです。
ユスリカなど蚊の幼虫は水場に卵を産み、成虫するまでその場所で過ごしています。
池の周りや小川周辺など、近くに水場があるようなところで発生しやすくなります。
また、蚊柱が立つ時間帯は、
夕方ごろ
夜明けごろ
朝方や夕方ごろの、気温の落ち着いている時間帯に発生しやすいようですね。
時期については夏を中心に、そのの前後でも発生するようです。
蚊柱が立つ原因や対策は?
どうして蚊があんなに大群で寄り合っているのか。
あの蚊柱が立つ原因は「蚊の繁殖期」で集まっていると考えられています。
実は蚊柱に集まっている蚊は、オスが大群で集まっているようなんですね。
ユスリカは蚊柱を立てることで羽音を大きくして、メスへのアピールをしているようです。
そしてオスの大群がいる蚊柱のあの中にメスが数匹入っていくと、メスはその中から相手を選んで繁殖行動に入るようです。
*これも種類によって構成が変わることもあるようです。
そして成虫になると物を食べる口や消化器が退化してしまって、栄養摂取ができないために寿命も短いそうです。
だから早く繁殖行動をするために、オスが寄り合って少しでも目立ってメスに居場所をアピールできるように蚊柱を立てているんです!
蚊柱を立てる事は、ユスリカにとってはとても大切な意味があったんですね。
蚊柱対策は何をすればいいの?
ユスリカの蚊柱にはとても大きな意味があったわけですが、私たちにとっては遭遇すると非常に迷惑です。
まず、蚊柱の発生を防ぐためには、近くに水場がないようにすることが必要です。
ため池とか田んぼ等があったりすると難しいですが、家の周りでもちょっとした水たまりにボウフラが湧いたりします。
例えば
ここに雨水と蚊が溜まっていたりすると、そこから蚊が湧いてくることもあります。
他にも鉢植えの受け皿や空きタイヤの中。
放置していたビンの中に溜まった水からなど、ちょっとした水があれば卵を産んでしまいます。
まずはそういった蚊の発生しそうな場所がないか確認してみましょう。
蚊柱の駆除はどうする?
ユスリカは光に呼び寄せられるので、夕方や夜近くなってきてくると電灯などによく集まります。
だから夜に窓を開けたままにすると虫が入ってきますよね。
ここで網戸にしておくことはもちろんですが、窓際に蚊取り器などを置いておくと撃退しやすいです。
また、よく玄関の扉に引っ付いていたりすることも多いですが、玄関のドア掛け用の「虫コナーズ」というものも売ってます。
【虫コナーズ 玄関用】
こういったグッズを使って蚊の対策するといいでしょう。
蚊柱対策に殺虫剤は効く?
蚊柱を近くで見かけたり、ユスリカが多いなと感じた時は殺虫剤も効果があります。
蚊対策で使っていっるようなスプレーで十分ですが、ドアや窓に貼りつくことが多い家では、網戸や窓で使える虫よけスプレーもありますね。
【虫コナーズ 窓ガラス・網戸用虫除けスプレー】
こういったグッズを使って、ユスリカや普通の蚊の対策するといいですね。
「蚊柱が立てば雨になる」ってなんのこと?
天気・気象を表す時に、
こんなことわざがあるのですが、蚊柱が立つ事は繁殖行動なので、卵を産むためには水が必要になります。
その水のもとになる「雨」が降りやすそうな気圧や湿度の変化を、蚊は本能的に感じているとも言われています。
だから蚊柱が立つときには、数日中に雨が降るとも言われていますが、当てはまらない場合も多いようですね。
あとがき
蚊柱の読み方や意味とはいったい何なのか。
また蚊柱がなぜ人を追いかけてくるのか。
そして蚊柱が立つ原因や殺虫剤での対策など、蚊柱についてまとめましたがいかがでしたか。
蚊柱が立つのにも大きな意味があったのですね。
一方、私たちがよく目にする蚊はユスリカではなく「茶色い蚊」と「シマシマの黒い蚊」があると思いますが、家の中では茶色い蚊を見かけることが多いですよね。
実はそれぞれに特徴があり、襲われやすい場所や吸血行動にも違いがみられます。
この蚊の特徴を知ることで色々な予防法を身に着けることができるので、この機会にぜひチェックしておいて下さい。
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