インフルエンザの予防接種は何歳から受けさせればいいんだろうか困っていませんか?
日本の場合、生後6か月以上であれば予防接種を受けさせても良いことになっていますが、病院によっては1歳以上を推奨する病院もあります。
というのも、生後6か月未満の赤ちゃんでは、インフルエンザの予防接種を受けても十分な免疫ができないという理由があるからなんですね。
だから、生後間もない赤ちゃんに予防接種は推奨されていないので、もっと他の部分で気を付けたいことがあります。
そこで今回は、インフルエンザの予防接種の年齢事情と、一方の65歳以上の高齢者の予防接種の必要性についてまとめました。
今のあなたの生活事情と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください。
インフルエンザ予防接種は何歳から?
インフルエンザは冬の寒い時期に流行し始めますが、11~12月ごろによく聞くようになり、1~2月ごろにピークを迎えますよね。
子供から大人までいろんな人が受けますが、インフルエンザの予防接種はいったい何歳から受けることができるのでしょうか。
実は、このインフルエンザの予防接種を受けることが可能な年齢は「生後6か月以上から」ということになっています。
というのも、生後6か月たっていないとインフルエンザの予防接種を受けても免疫が付きにくいというように考えられているからなんです。
また、少し広げると1歳以下の子供もやはりインフルエンザの予防接種を受けても免疫が付きにくいようで、病院によってはあまりオススメされない場合があります。
厚生労働省のホームページにも、インフルエンザの予防接種が何歳からかについて言われていて、6カ月以上~13歳未満は2回接種、13歳以上であれば1回の接種というように推奨されています。
インフルエンザ予防接種の年齢と回数
Q.25: ワクチンの接種量及び接種回数は、年齢によって違いはありますか?
インフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりです。
6カ月以上3歳未満:1回0.25mL(2回接種)
3歳以上13歳未満:1回0.5mL(2回接種)
13歳以上:1回0.5mL(1回接種)1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいてかまいません。
(注1)13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。
(注2)一部のワクチンは、(1)については「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。
出典:厚生労働省インフルエンザQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
こうやって年齢別に分かれていますが、その年齢によって推奨される接種回数も違っていますよね。
どうして違うのか、また二回打つ場合はどんな間隔で打てばいいのか、ということについては別の記事でまとめているので、ぜひ併せて読んで下さい。
インフルエンザ予防接種は赤ちゃんでも大丈夫なの?
インフルエンザの予防接種は生後間もない赤ちゃんには、推奨されていません。
病院によっても1歳以上でないと受けれないと言われるケースがあると思いますし、病院によっては生後6か月以上ならいい場合もあったり様々なようですね。
とはいえ、赤ちゃんなので心配な部分が多いと思いますが、生後6か月ほどまでは母親の免疫機能が赤ちゃんの中で働いていると言われています。
だからこの間は、大きくインフルエンザにかかりやすいといった事は少ないようですが、この免疫は生後6か月頃からなくなってくると言われているんですね。
インフルエンザの予防接種を受けれない赤ちゃん
赤ちゃんがインフルエンザの予防接種を受ける場合、卵アレルギーがある時は注意しましょう。
インフルエンザワクチンには、鶏卵の成分が含まれているので卵アレルギーがあると副反応を起こす危険性があります。
卵ボーロのようなものを食べて、アレルギー反応が出るようなことがあったら危険ですので、事前に医師に相談するのが良いでしょう。
インフルエンザの予防接種は赤ちゃん以外が受けて対策
赤ちゃんにインフルエンザの予防接種をすることは不安が先に来るので、この時期は医師との相談によってまだ予防接種を受けさせない人も多いようです。
そこでできる対策としては
つまり赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまう原因に、周りの人から移されることが特に考えられるんです。
父親や母親、また、それ以外で赤ちゃんに接触する人がインフルエンザにかかっていたら、それを部屋に持ち込むことになるので移る可能性が高くなってしまいます。
そうならないように周りの人間が、まずインフルエンザにかからない、部屋に持ち込まないといった意識が大切になるんですね。
ですので赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんのインフルエンザ予防に加え周りの人間がしっかり予防することも大切になってくるというワケです。
インフルエンザ予防接種は65歳以上でも大丈夫?
インフルエンザの予防接種は何歳からか、赤ちゃんは大丈夫かといったポイントについて見てきましたが、一方で
という点で疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
インフルエンザの予防接種ですが、65歳以上の高齢者になってくると免疫力も弱まってくるので、成人と同じく予防接種を推奨されています。
むしろ65歳以上になると、成人よりもより強くインフルエンザの予防接種が求められてきます。
というのも、65歳以上になるとインフルエンザにかかってしまった場合、重症化することも多く、合併症で肺炎になったりなどの危険性もあります。
インフルエンザの予防接種は、かからないことの効果もですが、
といった部分でも大きな期待が寄せられているので、特に65歳以上では推奨されているのですね。
このことについては、厚生労働省の「インフルエンザQ&A」にも記載されています。
発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。
これをインフルエンザの「重症化」といいます。
特に基礎疾患のある方や御高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。
ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。
※平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」の報告では、
65歳以上の老人福祉施設・病院に入所している高齢者については
34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があった
とされています。
出典:厚生労働省インフルエンザQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
ですので、65歳以上の高齢者の方には予防接種を推奨しているわけなんですね。
老人ホームでのインフルエンザ予防接種
私は以前老人ホームで働いていたことがありましたが、そこでもインフルエンザの予防接種はしっかり行われていました。
集団で生活を共にしているような場所では、インフルエンザのようにノロウイルスなども感染しやすくなってしまいます。
また、家族様がこられたり職員などの外部との接触も多いので、インフルエンザにかかってしまう確率も高くなるでしょう。
幼稚園や保育所、学校などでもそうですが、集団での行動をとっている場所では、免疫力の低い子供や高齢者にすぐ感染が広がってしまうので特に注意が必要になります。
これも先ほどの赤ちゃんの時の予防と同じですが、本人に加えて周りの人の予防意識も高めておかないと、しっかりとしたインフルエンザ予防につながりにくいので覚えておきたいですね。
あとがき
インフルエンザの予防接種は何歳からなのか。
赤ちゃんや65歳以上の高齢者はどうなのかまとめましたがいかがでしたか。
インフルエンザに対して抵抗力の弱い人は、特に注意して予防接種を受けるのかどうか考えたいですよね。
予防接種をすることで絶対にかからないというわけではないですが、重症化を避けるためにも必要なら受けておきたいところです。
また、周りの人もうつさないようにできる事をしっかりと考えて予防対策をやっていきましょうね。
その予防についてや他のいろんな悩みについての記事をこちらのページに一つにまとめました!
インフルエンザの予防接種の時期はいつからいつまでなのか。そして予防接種の効果や副作用について。
そしてインフルエンザの潜伏期間からA型とB型の症状の違いについて、感染経路や期間も触れた記事を用意しています。
流行のピークを知って予防に努めたり、インフルエンザ対策の食べ物や湿度管理もまとめています。また学校や会社を休むときの出席、出勤停止期間などもあるので一緒に確認していきましょう!
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