小麦粉にダニが発生して、それを食べてしまいアナフィラキシーショック症状が起きた!
という怖い話があります。
ダニと言えば布団や畳の中、カーペットなどが主な生息場所かと思いきや、実は、小麦粉のような食品の中にもダニが大量発生する可能性があるんです。
そんなダニ入りの小麦粉を食べるなんて、想像しただけでも気持ち悪いですが、あなたも他人事ではありません。
今こうしている間にも、あなたの台所の小麦粉でダニが大量発生している可能性があります。
しかも小麦粉以外にも鰹節やきな粉など、保存状態が悪ければダニにとって絶好の環境ができあがるかもしれません。
そんな食品のそばで繁殖するダニについて知っておかないと、いつ口にしてしまうかわからないのです。
そこで今回は、
小麦粉にダニはどのように発生するのか。
そして小麦粉以外の食品でのダニの発生や食べてしまったときのアレルギー反応、アナフィラキシーショック症状について。
また小麦粉に発生したダニの見分け方や予防のための保管方法など、食品に繁殖するダニの危険についてまとめました。
自分の身はもちろん、大切な家族を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください!
小麦粉にダニが発生する?
梅雨時期の5月頃から徐々にダニが増えていき、7~8月頃にはダニの数も増えてピークを迎えます。
そんなダニは布団や畳、カーペットやソファなどに多く潜んでいるのですが、そのダニの種類は大体10~15種類程度に絞られてきます。
チリダニが布団や畳の中に多くいるのに対して、「コナダニ」と呼ばれるダニが食品などに害を及ぼすとして問題となっているのです。
そしてそれが意外な場所で発生し、世間を騒がせたことがありました。
それが
お好み焼きの粉の中にコナダニなどが発生し、それを使って料理を作って食べた所、子供がアナフィラキシーショックを起こした。
と言った出来事です。
コナダニは食品を害するダニで、貯蔵食品に大量発生します。
具体的なところで、お好み焼き粉のような「動物性たんぱく質」が含まれている食品に多く繁殖するようです。
加熱処理をすればダニは死ぬかもしれませんが、アレルギーの原因となるダニの死骸や糞などは残ったままになるので危険なんですね。
他にも、ヒョウヒダニと呼ばれる「チリダニ」も食品で繁殖するケースがあると考えられています。
とにかく小麦粉のような食品にダニが少しでも入ってしまうと、そこからどんどんと袋の中で増えてしまうかもしれないんですね。
- お好み焼き粉
- ホットケーキミックス
- 天ぷら粉
などなどいろいろ粉物があると思いますが、長期間放ったらかしにしているとダニが発生し、とんでもない事になっているかもしれません。
一度、あなたの家でも長年放置している小麦粉などがないか確認してみましょう。
小麦粉以外の食品にもダニが発生する?
ダニは小麦粉などをエサにして大量に増えることがありますが、何も食品は小麦粉だけじゃないですよね。
家の中にはいろいろな食べ物が置いてあると思いますが、例えば
- 煮干し
- 干し椎茸
- かつお節
- 香辛料
- きな粉
- パスタ
- 砂糖
- 粉ミルク
- チョコレート
- ココア
- スナック菓子
このようなタンパク質やでんぷんを含む食品など、特に旨み成分などを含むものに繁殖しやすいようです。
ダニが繁殖するには
温度:20~30℃
湿度:60~80%
このくらいの環境でエサがある場所で大量に発生します。
台所でこういった食品を置いている所も薄暗い所に置くケースが多いですし、まさにダニの格好の繁殖場所になる可能性が高いのですね。
小麦粉のダニを食べてアナフィラキシー症状が出た事例とは?
小麦粉の中でダニが発生し、それを長期間放置したことで大繁殖してしまいます。
それがお好み焼き粉の中で発生したという事例ですが、それを使って調理してアナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難等に陥ったというのです。
ただ、よくよく調べると小麦粉にダニが大量発生していて、その死骸や糞を食べてしまったことが原因だと言うことがわかったようです。
またこのような事例が最初にアメリカで報告され、そのときはパンケーキからこのような症状に至ったため、
などという呼び名で表現されているとのこと。
だから食後に呼吸困難などが出て医師の診断を受けに行った場合、
という質問をされるくらいなんだそうですね。
このアナフィラキシーショックが起きるケースでは、食後10分ほどや少なくとも食後1時間以内に発症するケースがほとんどです。
症状は蕁麻疹や痒み、呼吸困難をはじめとして、意識低下やショック症状などの全身的なアナフィラキシーが報告されています。
小麦粉の中にいるダニの見分け方は?
でも、そんな小麦粉の中にいるダニをどうやって見分けるのか?
ふつうだと肉眼ではダニを見つけることはかなり難しいです。
乳白色だし、大きさも0.1~0.4mm程度なので、小麦粉の中に入ってたらまったく見分けがつかないですよね。
布団とかのダニも見分けるのは難しいですが、小麦粉の場合は周りが白いのでさらに難しいです。
その動画があったのでコチラで実際に見てみましょう。
【お好み焼き粉でダニが大繁殖!?】
このように通常見ただけではわかりませんが、じっと目を凝らせば何かモゾモゾと動いているものが見えますよね。
でも、なかなか肉眼では見えないので心配な場合は、
- 黒いお皿などに少し入れてじっと観察してみる。
- 水に溶かした時に異臭がないか確認する。
- 食べてしまった時に酸っぱいなどの変な味がしたら捨てる。
こういう対処法で少しでも違和感を感じたら、一度考える時間を作るために思いとどまってみましょう。
ずっと保存してある小麦粉などは、捨ててしまったほうが体のためにも安心です。
でも、少しの期間だと保存して置いておくわけですが、ダニが入らない、発生しないように予防するにはどんな保管方法がいいのでしょうか。
小麦粉にダニを発生させない予防や保管方法は?
お好み焼きとかパンケーキの粉って、普通に上部を輪ゴムで縛ったりとか、袋に入れてそのまま保管していることが多いですよね。
また袋のフチにコナがついていれば、それをエサに繁殖する可能性もあるし、その状態で口を開ければ簡単に中に入っていきます。
だから封を開けたら早めに使うのが一番いいですが、保存をしておく場合は袋から出して、蓋付きの瓶やしっかり閉じれるケースに入れておくのが理想です。
そのままで保存する場合は蓋をしっかりと締めましょう。
そういうチャックが付いていない場合は、ビニール袋などに入れてしっかり封をした後、ジップロックなどの保存袋にいれて口を閉めておければだいぶ安心度は高まります。
ダニが活発に動く温度は20~30℃の間くらいなので、温度を低くすればダニの活動も収まります。
だからもし小麦粉の中にダニがいても、ダニが増えることもなくなり食べたとしてもアナフィラキシーショックなどの重症化しにくくなります。
ただ冷蔵庫保存は小麦粉自体の劣化が酷くなりやすいデメリットがあるので、常温保存するならしっかりと蓋のできる容器などに入れておきたいですね。
一番ダメなのが、
- 封を開けたまま、
- 袋などにも入れず、
- 台所のシンクの下などに保管
暗くてジメジメした所に餌がたくさんあるといった、ダニが一番繁殖しやすい状況を作るのは避けて下さい。
あとがき
小麦粉にダニは発生するのか。
そして小麦粉以外の食品でのダニの発生や食べてしまったときのアレルギー反応、アナフィラキシーショック症状について。
また小麦粉に発生したダニの見分け方や予防のための保管方法など、食品に繁殖するダニの危険についてまとめましたがいかがでしたか。
今すぐあなたの家の中に、封を開けたままだったり期限が何年も切れている小麦粉などの食品がないか確認してみましょう。
危ないかもと思ったら食べずに捨てて下さい。
そしてその周辺もしっかりと掃除して、周りの環境もリセットしておきましょう。
そんなダニは食品に繁殖するのも怖いですが、布団にも数多くのダニが繁殖する可能性があります。
そちらの方でもしっかりダニ対策しておきたいですが、
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