蚊帳の外の読み方や意味、語源とは?類語や英語は?

蚊帳の外 読み方

今ではあまり見かけなくなった蚊帳。

蚊帳の読み方は「かや」と読みます。

あまりなじみがないので、蚊帳が何なのかわからいない人も多いかもしれません。

その蚊帳を使った慣用句に「蚊帳の外」という言葉もあり、読み方は「かやのそと」と読みます。

ニュースでも「日本だけが蚊帳の外に置かれた状況だ」などと耳にする事もありますよね。

今回は、この「蚊帳」という物が何なのかを見て、その上で蚊帳の外とはどういう意味なのか触れていきます。

そんな蚊帳の外の意味と蚊帳の語源はなんなのか。

また蚊帳の外の類義語や英語での表現などについてまとめたので、ぜひ最後まで読んで下さい。

スポンサードリンク

蚊帳の外の読み方や意味は?

蚊帳の外の読み方は「かやのそと」というように読みます。

蚊帳(かや)は「かちょう・ぶんちょう」とも読みます。

蚊帳というのは、蚊などの害虫から身を守るためのカーテンのような役割のものです。

今ではあまり見かけないかもしれませんが、昔の貴族たちが使っていて、映画などでも結構登場するものですよね。

その映画などで登場するのは「吊り下げ型の蚊帳」をよくイメージするんじゃないでしょうか。

形的にはこういった物で、蚊帳は蚊取り線香などがない時代ではかなり役に立つアイテムでした。

では、この蚊帳(かや)の外(そと)にいるという事は、どういう意味になるのか?

それはつまり蚊帳の内側にいる人よりも、不利な状況に置かれています。

そんな様子から、

  • 不利な扱いを受ける。
  • 大事な情報などを知らされない。
  • 仲間外れにされる。

このような意味になるわけなんです。

 

蚊帳の外に置かれるの意味は?

この蚊帳の外とは「仲間外れにされる」といったような意味ですが、

蚊帳の外に置かれる

という意味は、そのような「仲間外れにされた状況に置かれる」ことを指しています。

蚊帳の中には入れないので、

情報をもらえないし中の事情が分からない。

そんな不利な状況に置かれる立場にあるのが「蚊帳の外に置かれる」という意味になります。

仕事とか学校でも扱いがひどいと、蚊帳の外に置かれる状況が続いたりして取り残された感じがありますよね。

蚊帳の外に置かれるというのは、なんとも言えず不快で寂しい思いをするものです。

スポンサードリンク

蚊帳の語源とは?

蚊帳という言葉は「蚊屋」というようにも書き、「蚊を防ぐ家」という意味を持っています。

この蚊屋という言葉は『播磨国風土記』に記述があり、

応神天皇が賀野の里(かやのさと)というところで御殿を作り蚊屋をはった。

これが始めだと考えられています。

蚊帳は中国から伝わり、日本では五世紀前後には使われていたのではないかと言われていて、はじめは貴族たちが中心で使っていたようです。

蚊帳に使われる麻生地などは高級品だったため、あまり一般的には普及していませんでしたが、和紙や木綿などいろいろな素材を経て一般にも普及しやすくなって、江戸~明治時代ごろから広まっていったようですね。

 

蚊帳の外の使い方は?

蚊帳の外 意味

蚊帳の外を言う言葉の使い方は、

  • 蚊帳の外に置かれる。
  • 自分だけが蚊帳の外だ。
  • 蚊帳の外に追い出された。

このような使い方をして、状況を表す慣用句となっています。

よくニュースとかでも、

アメリカと中国だけで話が進み、日本だけが蚊帳の外に置かれている状況だ。

このような表現がされ報道されることもよくありますね。

こういった使い方をもとに、いくつか例文も用意してみました。

 

蚊帳の外を使った例文は?

  • たった一つのミスのせいで、仕事では会議に参加させてもらえなくなり蚊帳の外に追い出された。
  • 家で家族に話しかけても返事すら返ってこず、蚊帳の外に置かれてつらく感じた。
  • クラスの中で全く馴染めず、自分だけが蚊帳の外だ。

このように蚊帳の外を使った文章が作れると思います。

スポンサードリンク

蚊帳の外の類語や英語は?

蚊帳の外の類義語や英語はどのような言葉があるのか、いくつかまとめてみました。

蚊帳の外の類義語
  • 仲間外れ
  • 村八分(むらはちぶ)
  • 爪弾き(つまはじき)

このような言葉が類義語にあげられますね。

「蚊帳」を英語で表現すると、

mosquito net(モスキートネット)

と呼ぶようです。

一方「蚊帳の外」を英語で表現すると、

out of the loop

「loop=仲間、輪」という意味で「仲間の外・輪の外」という意味になります。

これは先ほどの蚊帳の外の意味を見てもらっても、この英語の表現はわかると思います。

他には

leave someone out of the loop(人を蚊帳の外に置く)

などとも表現できるようです。

スポンサードリンク

あとがき

蚊帳の外の読み方や意味と蚊帳の語源はなんなのか。

また蚊帳の外の類義語や英語での表現などについてまとめました。

現代ではあまり見かけなくなった蚊帳ですが、蚊取り線香や殺虫剤が肌に合わなかったり、やはり自然に蚊対策をしたい人にはまだまだ人気の高い蚊帳です。

寝てる時に何をやっても蚊に刺される人は、蚊帳があると安心ですね。

また蚊だけではなくて、ゴキブリやムカデなどの害虫もシャットアウトしてくれるので、意外と気づかない夏の最強虫よけグッズかもしれません。

赤ちゃんとかに優しく蚊対策したい家では、蚊帳を使ってみるのもいいですね。

そんな蚊帳ですが、実際に触ったことがない人も多いので、どんなメリットやデメリットがあるのかわからないですよね。

また使い方や片付け方もわからないと思うので、その様子を別のページでまとめました。

 

こちらのページでは動画とともに紹介してるので、何となくでも蚊帳のイメージが湧くと思います。

蚊帳の購入前にどんな感じなのか、頭の中で想像しやすくなると思うので、ぜひ読んでみてください。

 

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました