加湿器に掃除は欠かせません。
というのも、フィルターなどの掃除がしっかりできていないと、カビの臭いがしたり音がうるさくなったり、いろんな不具合が出るからなんです。
とまあ、死亡例は極端ですが、それでも体調不良を起こすくらいはあるので、加湿器を使うなら掃除の仕方も知っておきたいポイントですね。
そこで今回は、加湿器の掃除をうまく楽にするために、
- 加湿器の掃除が必要な部品や道具
- クエン酸や重曹を使った掃除の仕方
- タンク内の水について
これらの3つのポイントを中心にまとめてみました。
気持ちよく加湿器を使うために掃除が必要となってくるので、いろいろ確認しながら順番に進めていきましょう。
加湿器の掃除の仕方は?
加湿器を使っていると水垢でヌメリが出たり、フィルターに白い粉のようなものが付いたりしますよね。
加湿器は水を使うので時間が経つと雑菌が繁殖したり、水に含まれるミネラル分が白い粉になって出たりします。
これを掃除しないで放っておくと、
- 加湿器から変な臭いがする
- しっかり加湿してくれなくなった。
- 音がうるさくなった。
- 水の減りが早い
こんな症状が出たりして、加湿器の寿命を縮めてしまうかもしれません。
だから加湿器の掃除が必要なわけですが、主に掃除しておきたい部分が
- タンク
- トレー
- 加湿フィルター
特に水が触れる部分は汚れやすいので、こまめな掃除が必要です。
メーカー別で、これに加えて
- 背面のエアフィルター
- イオン除去ユニット
など、それぞれの商品別に掃除するところが追加されたりすると思います。
加湿器の掃除で特に気になるのは
- けっこう汚れてるけど、ゴシゴシこすったら形が崩れそう。
- ちゃんと奥まで洗えるのか不安
- 道具は何を使ったら便利なの?
などなど、不安な部分もあると思うので、まずはフィルターの掃除の方法について見ていきましょう。
加湿器のフィルター掃除の仕方とクエン酸
まず、加湿器のフィルター掃除の仕方を見ていきますが、掃除する前にまずは必要なものをそろえましょう。
フィルター掃除で必要な道具は、
- クエン酸
- フィルターを入れるバケツ(容器)
- スポンジ
- ぬるま湯
以上です。
掃除の仕方も簡単で、
バケツを使ってクエン酸をぬるま湯に溶かして、そこにフィルターをつけるだけ。
バケツでなくても、しっかりフィルターが浸かる容器であればOKですし、洗面所などでも構いません。
詳しい掃除方法は、各商品の説明書にも載っていると思います。
【クエン酸】
クエン酸は安いし、ホームセンターとかどこでも売ってます。
こちらはメール便だと送料無料となっているので、1㎏と量も多くそのまま購入してもらっても十分安く手に入るでしょう。
クエン酸の溶かし方
クエン酸は大さじ1杯を、2Lのぬるま湯に入れて混ぜます。
そこにフィルターを1~2時間ほどつけおき洗浄します。
トレイなどの細かいパーツがあれば一緒に入れておきましょう。
取り切れない汚れやカルキはスポンジなどで軽くこすって、フィルターを傷めない程度に取り除きましょう。
毎回忘れずに掃除をしていれば、そこまで大きな汚れにはつながりませんし、フィルターも長持ちします。
これが何か月も忘れたままでいると、クエン酸を使った掃除方法でうまく汚れが落ちなかったり、カビが繁殖したりします。
もしカルキがかなりついていると、時間とともに中和の力が弱くなってくるから、追加でクエン酸水を足したり何度か回数を重ねてみましょう。
長持ちさせたり不快な臭いを出したりしないことと、よけいなコストがかからないようにするために、定期的な掃除はしっかりしておきたいですね。
加湿器のタンクの掃除の仕方
もう一つ気にしておきたいのは、加湿器の水を入れるタンク
実は、フィルターの掃除よりタンクの水の方が危険になる場合があります。
余ったタンクの水は捨てて、新しい水に変えること。
この時、軽くタンク内の水洗いをしておきましょう。
そして、使わない場合はタンクは空の状態にして乾燥させておきましょう。
というのも、水道水は放っておくと20~30分ほどすると、徐々に塩素が抜けていって水は劣化していきます。
そうすると雑菌が繁殖して臭いやヌメリの原因になります。
そんな水を使って加湿したら、加湿器内は汚れるし、出てくる空気も汚れてるしあまり良くないですよね。
加湿器のタンクの水について
という考えで、ミネラルウォーターや浄水器の水を使う人がいますが、加湿器には必ず水道水を使いましょう。
ミネラルウォーターや浄水器を通した水には、塩素が含まれていないため水道水よりも劣化スピードが早いです。
そうなると、なおさらタンクの水は注意しないといけなくなります。
水が空気に触れて、時間とともに雑菌が繁殖していくので、水道水でないと傷みやすいんですね。
これは加湿器の説明書にも書かれているので、しっかり守りましょう。
加湿器の掃除でクエン酸洗浄の仕方は?
加湿器の掃除には、フィルター洗浄で使ったクエン酸が有効です。
クエン酸は弱酸性なので、水に含まれるカルシウムなどが結晶化した
これを取り除くのに役立ちます。
よくトレイの隅やフィルターに白く塊のような物が残りますが、この正体はスケール(炭酸カルシウムなど)と呼ばれるものです。
これって水には溶けないし固まるので取りにくいんですね。
それがクエン酸を使うとスケール(カルキ)が溶けて取りやすくなります。
ただしそれには多少時間が必要なので、先ほどのフィルターと同じく1時間ぐらい浸けておきましょう。
その後、スポンジで水洗いしながらこするとキレイに取れると思います。
細かい部分は歯ブラシなどを使う必要があるかもしれないので、その時に応じて用意してください。
加湿器のフィルターやトレイ以外の掃除
加湿器はフィルターやタンク、トレイの部分を中心に掃除してもらうといいですが、それ以外に本体周りも気を付けたいですよね。
背面のエアフィルター、イオン除去ユニットなど機種によって掃除が少し違う面もあると思います。
説明書を見ながら掃除を確認してもらえればいいと思うますが、
もう一つ気になるのは、噴出口周辺ですね。
ここもたくさん水に触れる部分なので、普段から拭き掃除をして水滴を残さないようにしておきましょう。
本体にも背面フィルターがついている物もあるので、1ヶ月に1回くらいは見ておきたいところです。
ここまで話した内容は、フィルターやトレイのある加湿器になります。
主に気化式やハイブリッド式の話になっていますが、スチーム式や超音波式にはフィルターやトレイがなかったりします。
それでも、クエン酸を使った掃除方法は有効なので活用してください。
ただ、製品によってはクエン酸を推奨しないものもあるので、掃除の前に必ず説明書を確認して下さい。
加湿器のカビの臭い取り方法で重曹を使う?
加湿器の掃除には重曹を使って洗浄する掃除方法も見かけますが、基本的には先ほどのクエン酸洗浄をして掃除しましょう。
重曹を使う掃除は、カビや雑菌で臭いが気になる場合です。
ただし、ここで注意なのですが、重曹を使う場合は加湿器が研磨されて傷つく恐れがあります。
また、弱アルカリ性なので、加湿器の部品が変質や変色の可能性もあるので説明書に従ってください。
この重曹を使って、カビや雑菌の臭いをとるときに用意するのが、
- 重曹大さじ3~4杯
- ぬるま湯1リットル
- バケツ(容器)
要領はクエン酸を使った掃除の時と同じで、重曹に変えて臭い除去をするといった感じですね。
カビの除去はフィルターにこびりついていると取れないことも多く、その場合交換が必要になるかもしれません。
加湿器の臭い取りにワイドマジックリン
加湿器の臭い取りには、
という洗剤を推奨しているメーカーもあります。
鍋の油汚れ、パイプのつまりやニオイ、洗濯槽のカビ汚れなどに使われる粉末タイプのつけ置き洗剤です。
4リットルのぬるま湯
大さじ:4杯(約36g)
浸け置き時間:60分
このように加湿器の説明書にも書かれているので、臭い取れない時はワイドマジックリンも使ってみましょう。
加湿器の普段の掃除はクエン酸でも十分
重曹を使う掃除の仕方もありますが、普段の掃除ではクエン酸を使ったやり方で十分です。
大切なのは、重曹やクエン酸のどちらを使うかではなく、
こまめに掃除をする事
これが一番大切です。
汚れがひどくなってからでは掃除も大変になるので、最低でも月に1~2回はやっておきましょう。
毎日クエン酸を使った掃除までは必要ないですが、超音波加湿器は加熱式ではなくフィルターも使わないので、加湿器の汚れがダイレクトに体に影響します。
極端な例では、レジオネラ菌による死亡例もあるのでたかが掃除くらいでと油断はしない方がいいです。
加湿器の掃除とカビない、臭い対策
加湿器も使っているとすぐにヌメリが発生して嫌な臭いが出たりします。
そんな加湿器の掃除を楽にするアイテムに、
【加湿器の除菌タイム 液体タイプ】
こういう物も販売されています。
これで普段の掃除が楽になったり、汚れが少なくなるかもしれませんね。
また、私はたまにミョウバンスプレーをかけたりします。
普段は靴の臭い消しなどにも使っているのですが、使わない時に加湿器のフィルターやトレイにかけておくと臭い対策ができます。
ミョウバン水の作り方は、焼きミョウバン15gと水500mlを混ぜるだけで原液ができます。
これを10倍に薄めてスプレーボトルに入れ、それをスプレーする形で使ってください。
加湿器の臭いの原因はカビなの?
加湿器は放っておくと臭いがしてきますが、あれはすべてカビが原因なのか気になりますよね。
加湿器の水は空気に触れていると、そこから雑菌が繁殖して臭いのもとになりますが、その臭いは
- カビのような臭い
- 洗濯物の生乾きの臭い
- 使い古した雑巾の臭い
いろんな表現がされますが、加湿器で繁殖してる雑菌には、
と呼ばれる菌が多く繁殖をすると言われています。
空気中にも普通に存在する菌で、これが増えると嫌な臭いを発生させちゃうわけなんです。
こんな菌が繁殖するには
- 湿度80%
- 25℃~30℃ほどの温度
- 酸素が豊富な場所
こういった条件とともに、
ということなので、加湿器の中ってカビにとっては最適な環境なんですね。
だから、タンクやトレイに残った劣化した水は、塩素が抜けて雑菌を繁殖させやすくなります。
さらに、水がカビの繁殖しやすい湿度を保ちます。
そして酸素も多くあり、トレイのプラスティックやフィルターの繊維、ホコリなどがカビの栄養源になります。
こんな環境が揃ってしまって、カビが繁殖し臭いの原因になるんですね。
それぞれの加湿器で電気代やお手入れ、加湿能力など特徴があるので、どれを選べばいいのか難しいですよね。
そこで加湿器の方式の違いや、それぞれのメリット・デメリットなど加湿器についての記事をこちらにまとめています。
ぜひ、こちらも参考にしてください。
あとがき
加湿器のフィルター掃除の仕方はどうすればいいのか。
またクエン酸や重曹を使ったカルキやカビの洗浄、掃除を楽にするアイテムなどまとめましたがいかがでしたか。
加湿器内の湿度や温度はカビの発生する条件が揃いやすく、特にフィルターのような場所をカビは好みます。
だから、使わない時はタンクも空にして、しっかりと水洗いをして乾燥させておくのが一番です。
使わない時にタンクに水を入れっぱなしで、そのままの状態にしてあると、どんどん汚れていってしまいます。
加湿器と掃除はほぼセット位だと考えて、こまめなメンテナンスで大事に使ってあげてくださいね。
この加湿器の掃除の仕方も、種類によってだいぶ変わってきます。
掃除がめんどくさいと感じる人には、すごく魅力的ですよね。
今回見てもらったように、実際に加湿器を買うときって他にも注目ポイントが多いんです。
- 電気代はどのくらいなんだろうか
- 音は静かなのか
- 子供がいるけど安全なんだろうか
心配や悩みが多いですよね。
そこで加湿器の方式の違いや、それぞれのメリット・デメリットを一つにまとめた記事を作りました。
参考ページ今回の掃除の話も含めて、それぞれの特徴を分かりやすくまとめてます。
どれがいいのか決めかねているなら、ぜひこちらも参考にしてください。
コメント
詳しく説明ありがとうございました!
取り敢えず大急ぎでホームセンター行ってきます!
ももももさん、コメントありがとうございます。
参考になったようで何よりです。
最近、大分の介護施設でレジオネラ菌が加湿器から発生して死亡した高齢者がいたというニュースが流れたので、加湿器の掃除の大切さを改めて感じさせるニュースです。
こまめに掃除して安心できる状態にしておきたいですね。、