加湿器は大きく分けて4種類あります
今回は、この4つの加湿器の中の「超音波式」について見ていきますが、そんな超音波式加湿器を使うとき、
- 電気代は安いのか?
- 掃除・お手入れは簡単なのか?
- オススメには何があるのか?
いろいろ気になる事がありますよね。
簡単にですがいきなり結論を言うと、
女子受けするインテリア性の高さ
でも手入れがすごく必要
こんなわかりやすい特徴があります。
この他にも、メリット・デメリットがたくさんあります。
今回は、そんな超音波加湿器の特徴をいっしょに見ていきましょう。
超音波加湿器とはどんな仕組みや原理なの?
超音波加湿器とは、どんな仕組みや原理で動いているのか、ちょっと想像がつきにくいですよね。
でも、超音波加湿器の原理は簡単で、タンクの水に超音波をあてて振動を起こすと、水の表面で弾けて非常に細かな水滴が発生します。
それをファンで空気中に排出することで加湿を行っているわけですね。
簡単な説明ですが、
この超音波式加湿器の仕組みや原理はこんな感じです。
イメージしやすいところで言うと、
そんな感じです。
もちろん、霧吹きのなんかよりももっと細かな水滴になっているのですが、スチーム式のように加熱して蒸気が出ているわけではありません。
また、気化式のように、フィルターを通して気化させたもので加湿をしているわけでもありません。
つまり、一種の
この原理から、よく超音波式加湿器の欠点として言われるのが、
- 白い粉問題
- カビの掃除や手入れ
- 病気や危険性
こういったことをよく聞きますよね。
だから、パッと聞いたりすると
こんなふうに感じてしまうかもしれませんが、ある程度仕組みが理解できていると対策もできるというものです。
では、具体的に、超音波加湿器のメリットやデメリットには、どんなことがあるのか?
購入するときや使用上の注意点、白い粉の正体や掃除・手入れなどと一緒に見ていきましょう。
超音波加湿器のメリットデメリットとは?
超音波式加湿器はとても特徴的で、メリットとデメリットもけっこうはっきりとした項目が多いです。
そんな超音波式の最大のメリットは、
インテリア性
これは他の加湿器では、なかなか見られないメリットですね。
よく雑貨屋とかで販売されている加湿器には、超音波式が結構多いです。
- スチーム式はポットの形をしていたり、タンクが丸見えだったり。
- 気化式やハイブリッドは「ザ・四角」
機能としては頼もしいものが多いですが、家電を単なる機械としてではなく、インテリアの一部と考えたい人には大きなメリットだと思います。
しかも、超音波式加湿器のメリットはこれだけではありません。
他にも、別の方式には負けないくらいのメリットがたくさんあるので、それらをまとめてみました。
超音波加湿器のメリット
- 電気代が安い
- 本体価格の安く購入しやすい
- アロマが使えるものが多い
- コンパクトなものが多い
- 加湿スピードがわりと早い
- 火傷などの心配がない
このような感じでしょうか。
超音波加湿器のもう一つの大きなメリットには、電気代の安さがあります。
具体的な商品を一つピックアップして、その電気代を見てみると、
【APIX超音波式加湿器AHD-015】
この加湿器で
消費電力:20W
1時間あたりの電気代:約0.5円
こうなっています。
ただ、気化式加湿器に比べるとこれでもだいぶ高くて、気化式は0.1~0.5円くらいの安さです。
ちなみに最も電気代がかかると言われる「スチーム式加湿器」の電気代は、
【象印スチーム式加湿器 EE-RM35WA】
加湿時:305w
湯沸し立ち上げ時:985w
加湿時:約8.2円
湯沸し立ち上げ時:約26.6円
このようになっています。
だから、超音波式加湿器の電気代はかなり安い方と考えて良いですね。
超音波式本体面のメリット
超音波加湿器の本体の特徴として、
- アロマが使えるものが多い
- コンパクトなものが多い
こんなメリットがあります。
当然モノによって違いますが、アロマが使えるようになっていたりコンパクトなものが多いので、卓上アロマとしても使えます。
また、LED搭載で暗がりでイルミネーションのようになるものもあります。
これも女性受けしやすいインテリア性の高さですよね。
超音波加湿器の性能面のメリット
超音波加湿器の性能として、
- 火傷などの心配がない
- 加湿スピードが早い
こんなメリットもあります。
超音波で霧状にした水を排出しているので、スチーム式のように触っても熱くなくやけどの心配もありません。
また、室温(20℃以上が望ましい)は必要ですが、動かしてすぐ加湿も始まり、湿度50%あたりまで到達するスピードも早く能力は高めです。
超音波加湿器のデメリット
- マメな掃除・手入れが必要
- 雑菌をまき散らす危険がある
- 設置場所の注意が必要
- 給水しにくいものも多い
- 家具などに白い粉が浮きでる
たくさんのメリットがありましたが、残念なことにそれに負けないくらい多くのデメリットもあります。
超音波加湿器の中でも、最大のデメリットと言われているのが、
- マメな掃除・手入れが必要
- 雑菌をまき散らす危険がある
しっかりと掃除ができれば雑菌をまき散らす危険も減りますが、ちょっと掃除をしないと雑菌を空気中にまき散らす危険があります。
というのも、水道水には塩素が入っていますが、この塩素の効果は20分以降は徐々に無くなると考えられてます。
そんな汚れた状態で運転し続けると、スチーム式のように加熱せず、気化式のようにフィルターを通すわけでもなく空気中に排出しているので、雑菌だらけの空気をそのまま吸い込んでしまう危険があるわけです。
これが超音波式最大のデメリットでしょう。
ということなんですが、
これも、メーカーによって推奨される頻度は違うと思いますが、私が以前使っていた物は、「毎日必ずお手入れを行ってください」とありました。
だから、使った食器を毎日洗うかの如く、使用後にはしっかりと掃除が必要になるわけです。
これがメンドクサイと感じたら超音波加湿器はオススメしません。
超音波加湿器の使用時のデメリット
超音波加湿器の手入れは大変ですが、使い方もいくつか注意が必要です。
- 設置場所の注意が必要
- 給水しにくいものも多い
- 家具などに白い粉が浮きでる
こういったデメリットがあります。
超音波加湿器は意外と設置場所も考えないといけないのですが、PCや家電の近くに置くと故障の原因になります。
家具や壁、カーテンや天井近くも家具や壁紙をダメにする危険があります。
床に置くのも床がビショビショになる事があるので、床から50cm以上の高さの場所に置いておきたいところです。
これはその商品によりますが、インテリア性を重視しすぎて給水しにくいものが結構多いようです。
色々とまあ大変なことも多いですね。
超音波加湿器の白い粉の手入れや危険性とは?
超音波式加湿器のデメリットに、
これもよく取り上げられますが、これは水道水に含まれているカルシウムやナトリウムなどのミネラル分が浮き上がったものです。
スチーム式や気化式なども、この白い粉のようなものが残りますが、主に加湿器内やフィルター部分に残ります。
超音波加湿器の場合は、加熱しないしフィルターも通さずそのまま空気中に散布されるので、部屋の黒い家具などは白い粉が目立つ場合があります。
ただ、これも蓄積によるものなので、すぐに出たりはしません。
ある時気づいたら、
といった感じでしょうか。
超音波式加湿器の仕組みのところでも見たように、超音波で空気中に細かな水滴を飛ばして加湿してるんですね。
もちろん細かい粒子なので空気中で気化しやすいですが、あくまで自然に任せた気化なので、近くの家具や家電などにつくことも多くなります。
ましてや室温が低かったり、水蒸気飽和量が限界に近かったら気化せずそのまま落ちます。
そうやって周りの物を傷めたり、白い粉が浮いて来たりしやすくなる危険性は考えておいた方がいいですね。
超音波加湿器のデメリットには雑菌や白い粉の問題がありますが、これに紫外線を当てて雑菌の繁殖を抑えたり、フィルターや除菌カートリッジを採用して白い粉が出ないよう工夫されたりしているものもあります。
ただ、こうなると非常に高価な加湿器になってくるし、フィルター交換などのオプション費もかかってきます。
安全性を得るには、
- こまめな手入れや掃除
- 使用時の細かな配慮
- お金を使って安心ゲット
何かしらは必要になりそうですね。
加湿器病とは?
加湿器病とは「過敏性肺臓炎」とも呼ばれるアレルギー性の肺の病気のことなのですが、どうしてこの話をいきなりするのかというと、
ということなんですね。
とかいうことではなく、先ほど見てもらったように、
ということなんです。
実際に、2007年の新潟で加湿器病が起こり死亡しています。
この時の様子ですが、全く掃除をしていなかった超音波加湿器にレジオネラ菌が発生し、その菌が加湿器を通して空気中に噴出されてしまい、それを吸い込んだことで死亡しました。
かなり極端な例ですが、私たちが普段使うときに手入れがしっかりできていないと体調がおかしくなる危険があるということです。
こんなメンテ不足は気化式加湿器でも良くないことですが、超音波加湿器はフィルターを通さずダイレクトなので、特に影響が出やすいんですね。
その点では、スチーム式加湿器は加熱するので安全性は高めです。
超音波加湿器を使うときは、特に掃除が必要なんですね。
あとがき
超音波加湿器の仕組みや原理はどうなっているのか。
またメリットやデメリットと一緒に手入れや白い粉の問題、危険性について見てきましたがいかがでしたか。
見た目の可愛さに惹かれて購入したのはいいけど、いざ使ってみると
- 掃除メンドイ
- 床ビチャビチャ
- この白い粉ナニ?
こうならないようにしたいですね。
加湿器には今回見てもらったものも含めて、大きく4つに分かれます。
それが、
この4つの方式です。
それぞれの加湿器で電気代やお手入れ、加湿能力など特徴があるので、どれを選べばいいのか難しいですよね。
そこで加湿器の方式の違いや、それぞれのメリット・デメリットなど加湿器についての記事をこちらにまとめています。
ぜひ、こちらも参考にしてください。
コメント