加湿器は大きく分けて4種類あります
- スチーム式(加熱式)
- 気化式
- 超音波式
- ハイブリット式
今回は、この4つの中の「ハイブリッド式」について見ていきますが、そんなハイブリッド式加湿器を使うとき、
- 電気代は安いのか?
- 掃除・お手入れは簡単なのか?
- オススメには何があるのか?
いろいろ気になる事がありますよね。
簡単にですがいきなり結論を言うと、
少し値段は高いけど満足の能力
気化式加湿器のパワーアップ版
こんなわかりやすい特徴があります。
この他にも、メリット・デメリットがたくさんあります。
今回は、そんなハイブリッド加湿器の特徴をいっしょに見ていきましょう。
ハイブリッド加湿器とは?メリットとデメリット
ハイブリット式加湿器と聞いて、
名前だけでちょっと期待してしまうところもありますが、ハイブリッド式加湿器は4つの中でもかなり性能の高い加湿器になっています。
この加湿器の最大のメリットは、
ということなんですね。
他の加湿器にはそこそこ弱点があったのですが、それをかなり広い範囲でカバーしていて満足度が非常に高い加湿器がハイブリッド式なんです。
ハイブリッド式加湿器とは、気化式加湿器にヒーターを取り入れてより能力をアップさせたものです。
簡単に説明すると、気化式は
気化式加湿器の仕組みはこんな感じ。
ただ、これだと加湿に時間がかかったり部屋が寒いと能力が落ちたりして、少し使いづらい面がありました。
そこでヒーターを取り付け、この弱点をカバーしようとしたんですね。
簡単に説明すると、ハイブリッド式は
このように進化させました。
これによって加湿の早さや強さなどがかなりパワーアップして、とても使いやすくなったんです。
では、具体的にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
ハイブリッド加湿器のメリット
- 加湿スピードが早い
- 室温20℃以下でも加湿に期待できる
- 湿度50%以上でも加湿に期待できる
- 気化式ほど排気に冷たさを感じない
- 動作音は比較的静か
- 気化式と切り替えれるタイプもある。
ハイブリッド式加湿器のメリットは、気化式の弱点でもあった
- 加湿に時間がかかる
- 湿度が50%以上に上がりにくい
- 風が冷たい
- 室温が下がる可能性がある
こういうデメリットを、ヒーターを取り付けることでかなり改善することができました。
温風を使うので、部屋の気温や湿度に大きく左右されにくくなって加湿のスピードも上がるようになりました。
また、温風を使うので、排気される風も冷たさを感じにくくなり室温が下がる可能性も減ったのですね。
また、機種にもよりますが、
というのが発売されています。
つまり最初はハイブリッド方式で加湿をして、安定してきたらヒーターを切って気化式に切り替える。
これによって、ヒーターに使う電気代を抑えて省エネ運転にするんです。
必要な時に必要な分だけパワーアップすることができるわけです。
これだけ能力が向上したハイブリッド式加湿器ですが、それでもやはりデメリットはあります。
では、デメリットにはどんなことがあるのか見ていきましょう。
ハイブリッド加湿器のデメリット
- 手入れやカビの繁殖に注意が必要
- 本体価格は高め
- 気化式に比べ電気代が上がった
このような感じです。
デメリットもだいぶ少ないので、使っていて満足できる事が多いですが、気化式と同じくフィルターを使っているのでやっぱり手入れは必要です。
それでも2万円ほどあれば結構良いものが買えます。
オススメのハイブリッド式は、
【ダイニチ ハイブリッド式加湿器(木造8.5畳~洋室14畳)HD-5020】
先ほど
「気化式と切り替えれるタイプ」
について話しましたが、これがその機能の付いている加湿器です。
ハイブリッド加湿器は、気化式にヒーターを付け温風を出しているので、その分電気代は上がってしまいます。
これはデメリットにはなってしまいますが、「タイミングを見て気化式に切り替える」ことで、その電気代を少しでも抑えようといった仕組みですね。
こういう機能がついていると、ユーザーの使用幅が広がるので嬉しいです。
こういう
- 「エコモード」
- 「省エネモード」
は他のハイブリッド式にもついているものがあるので、購入前に確認してくださいね。
ハイブリッド加湿器の電気代はどのくらい?
さて、このハイブリッド式のデメリットにもあった、
という問題がありますが、ハイブリッド式の電気代はいくらくらいなのか。
この具体的な数字を、先ほどのダイニチのハイブリッド加湿器を例にしてみていこうと思います。
まず、気化式加湿器の電気代ですが、今回は「パナソニック加湿機気化式8畳FE-KFT03」で、その性能を見ていきたいと思います。
この商品のスペックが
加湿量弱:170mL/h
強:300mL/h
弱:4W
強:10W
ここから1時間の電気代は
弱:約0.1円
強:約0.3円
このようになります。
1kWh=27円で計算
そして先ほどの「ダイニチ ハイブリッド式加湿器HD-5020」の消費電力と電気代は、
eco:11W
静音:161W
標準:163W
eco:約0.3円
静音:約4.3円
標準:約4.4円
このようになります。
気化式の電気代の安さはかなりですが、ハイブリッド式もそんなに高い電気代ではありませんよね。
ハイブリッド式とスチーム式の電気代
ちなみに加湿器の中で、最も電気代が高いと言われるスチーム式加湿器の消費電力と電気代は、
【象印スチーム式加湿器 EE-RM35WA】
消費電力加湿時:305w
湯沸し立ち上げ時:985w
加湿時:約8.2円
湯沸し立ち上げ時:約26.6円
このようになっています。
通常運転の時だと、電気代は
ハイブリッド式:約4.3円
スチーム式:約8.2円
倍くらい違いますね。
ハイブリッド加湿器の手入れや掃除は?
ハイブリッド式は気化式と同じくフィルターを使っているため、わりとこまめな掃除が必要になります。
掃除の場所は気化式とあまり変わらないので、注意することも似ています。
ハイブリッド式も気化式と同じくフィルターに水を含ませて、そこに温風をあてて気化させるため、水の中の不純物はフィルターの中に残ります。
このフィルターの掃除をしないと雑菌やカビの繁殖が起こって、放っておくと異臭に繋がってしまいます。
また、タンク内にずっと水を入れておくと、そこでも雑菌が増えたりしてヌメリの原因になります。
だから基本的には、
こうやって常に新しい水に変えてから使う方が衛生的です。
メーカーにもよりますが、ハイブリッド式加湿器の場合はいくつか掃除を必要とする場所があって、
- タンク
- トレー
- 加湿フィルター
おそらく、この3つがメーカー共通で掃除が必要だと思います。
メーカー別で、これに加えて
「背面のエアフィルター」
「イオン除去ユニット」
など、それぞれの商品別に掃除するところが追加されたりすると思います。
ハイブリッド式加湿器の掃除の頻度や方法
ハイブリッド加湿器の場合、タンクの水は毎日変える事をオススメします。
また、その時にヌメリがあるなら一緒に洗っておくと手間がありません。
トレーや加湿フィルターは、1ヶ月に1回程度の掃除が必要です。
ただ、稼働時間や環境によっても変わるので、あくまで目安です。
これらは基本的にはスポンジなどを使っての水洗いです。
ずっと掃除をしていないと水垢のヌメリやスケール(水道水に含まれるミネラル分)が目立つ場合があります。
そんな時は水垢などは洗剤、スケールにはクエン酸、カビには漂白剤など、汚れによって掃除をしていかないといけません。
定期的につけ置き洗いなどをしていると、大ごとにならずに済みます。
詳しい掃除方法は、各商品の説明書にも載っていると思いますが、
【暮らしのクエン酸】
クエン酸は安いし、ホームセンターとかどこでも売ってます。
また、掃除を楽にするアイテムに、
【加湿器の除菌タイム 液体タイプ 除菌・ヌメリ防止専用除菌剤】
こういうのを入れておくと、普段の掃除が楽になるかもしれません。
ハイブリッド式加湿器の掃除と水道水について
加湿器の汚れの原因は使用している水なのですが、
加湿器には絶対に水道水を使わないといけません。
と思って使う人もいますが、水道水に含まれている塩素が雑菌の繁殖を抑えてくれています。
もし、ミネラルウォーターを使って加湿すると、時間が経つにつれトレーやフィルターでどんどん雑菌が繁殖し衛生面で悪くなります。
だから、ハイブリッド式に限らず加湿器には水道水を使いましょう。
これは説明書にも記載があります。
浄水器の水とかもダメです。
ミネラルウォーターの方がきれいな感じがしますが、実はそれが落とし穴だったりするので注意してくださいね。
「超音波式+ヒーター」のハイブリッド式について
今回見てきたハイブリッド式は、「気化式+ヒーター」のものでしたが、最近は「超音波式+ヒーター」のハイブリッド式も販売されています。
「超音波式+ヒーター」のハイブリッド式は、ヒーターで温めた水を超音波振動子にあてて霧状にして噴射するといったタイプです。
超音波のハイブリッド加湿器の仕組みはこのような感じですね。
ヒーターで温め、雑菌の繁殖を抑えることを目的としているようですね。
ただ、ヒーターで温めると言ってもスチーム式のように沸騰させるわけではないので、スチーム式ほどのクリーンさは難しいと思います。
また、結局フィルターを通すわけではないので、そこも変わらないですね。
超音波式のデメリットは、
ここにあるわけですが、結局のところヒーターがついていても超音波振動子の部分やタンク部分にヌメリなど発生するので変わりはなさそうです。
また、超音波式加湿器のもう一つのデメリットでもあった、
これもいろんな商品レビューを見ましたが、大幅に解消はされてない感じで白い粉が出ている意見も多いです。
そればかりか、超音波式の最大のメリットでもあった、
これが完全に失われている感じです。
何やら見た目が「四角四角」してきたので、良さが無くなってきました。
このデザインは今後いいものが出るかもしれませんが、どうなるでしょう。
ただ、加湿スピードやパワーは温水にしているので上がってると思います。
私の個人的な意見だと「気化式+ヒーター」の
あとがき
ハイブリッド加湿器とは、どんなメリットやデメリットがあるのか。
また、その電気代と気化式、スチーム式と比較した場合。
そして掃除・手入れの方法や頻度と、最近目立ってきた「超音波式+ヒーター」のハイブリッド式について触れましたがいかがでしたか。
ハイブリッド式加湿器とは、気化式のデメリットをヒーターで補い、不満点が大きく減ったことが魅力的ですね。
だから、この加湿器を選ぶなら、
- ある程度加湿のパワーが欲しい
- ちょっと電気代がかかってもいい
- お金がかかっても良い物が欲しい
- 子供がいるから安全な方がいい
- 音が静かなものがいい
- 掃除はマメにできる
こんな人にはピッタリハマります。
ぜひ購入の際の参考にして下さいね。
加湿器には今回見てもらったものも含めて、大きく4つに分かれます。
それが、
- スチーム式(加熱式)
- 気化式
- 超音波式
- ハイブリット式
この4つの方式です。
それぞれの加湿器で電気代やお手入れ、加湿能力など特徴があるので、どれを選べばいいのか難しいですよね。
そこで加湿器の方式の違いや、それぞれのメリット・デメリットなど加湿器についての記事をこちらにまとめています。
ぜひ、こちらも参考にしてください。
コメント