加湿器は大きく分けて4種類あります
今回は、この4つの加湿器の中でも特徴的な「スチーム式(加熱式)」について見ていきますが、そんなスチーム式加湿器を使うとき、
- 電気代は安いのか?
- 掃除・お手入れは簡単なのか?
- オススメには何があるのか?
いろいろ気になる事がありますよね。
簡単にですがいきなり結論を言うと、
電気代の高さはトップクラス
手入れの簡単さもトップクラス
こんなわかりやすい特徴があります。
この他にもいろいろとメリット・デメリットがあるし、さらにスチーム式の中でも系統が分かれるんですね。
今回は、そんなスチーム式(加熱式)の特徴を一緒に見ていきましょう。
スチーム式加湿器の電気代は安い?高い?
家電量販店でもよく
というのを見かけますが、スチーム式加湿器の代表的なものです。
これはスチーム式加湿器の中でも
ポット型
と呼ばれる、最もわかりやすい形の加湿器です。
イメージとしては、
そんなスチーム式加湿器の性能はもちろんですが、もう一方で気になるのは電気代ですよね。
実はスチーム式加湿器の電気代は、かなり高い方だと考えて下さい。
では、具体的な数字を見るために、実際に販売されているスチーム式加湿器の消費電力や電気代を見ていきます。
【象印スチーム式加湿器】
加湿時:305w
湯沸し立ち上げ時:985w
このスチーム式加湿器の消費電力はこのようになっています。
ここから1時間当たりの電気代を計算していきますが、1kWh当り27円として計算すると、
加湿時305×27÷1000=約8.2円
湯沸し立ち上げ時985×27÷1000=約26.6円
このようになります。
加湿開始までの時間は、水温や室温、また水量によって変わるので計算が難しいですが、この商品では室温20℃で20℃の水を満水まで入れたとき、加湿開始まで20分かかるようです。
ちなみにこの電気代は、加湿器の中でもダントツに高いです。
最も安いと言われる気化式加湿器では、その1時間の電気代は
これと比べると一目瞭然です。
スチーム式加湿器(蒸発皿)の電気代は安い?高い?
スチーム式加湿器で先ほど見てもらったのは「ポット型」という一番シンプルなものですが、もう一つ
こんなスチーム式加湿器もあります。
家電量販店でもよく見かけますが、
【山善スチーム式加湿器】
こういった加湿器です。
先ほどのポット型はそのまま沸騰させて加湿するといった仕組みでイメージもすぐに湧きますよね。
ですが、この蒸発皿型は「蒸発皿」という所を経由して、そこに熱を加えて加湿するといった流れなんですね。
簡単にですが、スチーム加湿器蒸発皿式の仕組みはこんな感じです。
この蒸発皿型は、先ほどのポット型よりも消費電力が抑えられていて電気代の面では少なくなります。
イメージしやすいのは、
サウナみたいな感じですね。
では先ほどの「山善スチーム式加湿器KS-A252」で、具体的な電気代を見ていきましょう。
このスチーム式加湿器の消費電力と1時間あたりの電気代は、
消費電力270W
1時間あたりの電気代270×27÷1000=約7.3円
このようになりました。
これより小さな「卓上タイプ」のものも多く、小型のものは200Wもいかないくらいで、この場合だと電気代にすると1時間5円もかかりません。
このように、スチーム式加湿器の中でも「ポット型」と「蒸発皿型」ではかなり内容が違ってきます。
それは、家電量販店でも見られる、
これでもわりと見分けがつきますが、この2つの違いを見ていきましょう。
スチーム式加湿器の掃除や手入れが簡単なのは?
スチーム式加湿器の小型と大型のものと分けますが、ざっと分けると、
- ポット型
- 蒸発皿型
というように分かれます。
ポット型は、先の象印の加湿器のように直接水を入れるタイプ。
一方の蒸発皿型は、いったんタンクに水を入れてそれをセットするタイプ。
このように分かれます。
*今回の話はスチーム式加湿器の中でのことです。ここでは気化式やハイブリッドなどは関係ありません。
ポット型のものは見てもわかるように、非常に簡単な構造なので掃除や手入れが非常に楽です。
このポット型は、加湿器の中でも群を抜いて掃除や手入れが簡単なので、シーズンの使い終わりに掃除するくらいでも大丈夫です。
説明書には1~2か月に1回のポット内のクエン酸洗浄や、上ブタ部分の手入れについて書かれてます。
使う頻度にもよりますが、水を沸騰させて蒸気を出すといった単純でわかりやすい仕組みのため、カビや雑菌も煮沸されて残りにくいんですね。
病院の空調設備の設計指針にも、このスチーム式の加湿が望まれています。
だから喉の痛みや肺が弱い人など空気の汚れに敏感な人は、いろいろな加湿器の中でも1番キレイな空気で加湿できるのは大きなメリットでしょう。
蒸発皿型の掃除は少し面倒
2,000~4,000円くらいで販売されているスチーム式加湿器(加熱式)で小型のものは、ほとんどが蒸発皿タイプの物と思ってもいいくらいです。
タンクがあるのでそれで見分けがつくと思います。
このスチーム式加湿器の蒸発皿タイプですが、ポット型に比べるとかなり面倒になりました。
まず、蒸発皿の部分や本体内部、ダクト部分など、いったん分解して掃除しないといけません。
スチーム式加湿器のメリットデメリットとおすすめは?
スチーム式加湿器には主に
- ポット型
- 蒸発皿型
この2つのタイプがありますが、同じスチーム式加湿器なのにだいぶ特徴が違いますよね。
だからオススメできるものもだいぶ変わってきます。
そこで、どちらがあなたに向いているのかを確認するために、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
ポット型のメリットデメリット
お手入れが簡単
カビや雑菌が残りにくく清潔
室温が若干上がる
室温に影響されにくい
人によって音がうるさく感じる
火傷の危険がある
電気代が高い
インテリア性がない
加湿され過ぎる場合がある
オススメの商品は、
【象印スチーム式加湿器】
やはりダントツでコレです。
大きさの違うバージョンもあるので、そちらも同じくオススメです。
直感的にもわかりやすく機能も豊富で、安全面もだいぶ進化しています。
ポット型のメリットデメリットの補足
ポット型のメリットで、
というのがありますが、ポット型は沸かしたお湯の蒸気で加湿を行っているので、蒸気吹き出し口の温度は60~70℃ほどになる場合もあります。
だから、使用環境によっては少し温度が上がる場合もあるようですが、逆に「やけどの心配」が出てきます。
また、室温が低くても加湿に影響を受けにくいのもメリットかもしれませんでしょう。
スチーム式は自分から発熱してお湯を沸かして、その蒸気を部屋に噴出して加湿しているので、室温が多少低くても加湿が進みます。
気化式の場合だと、室温がある程度(20℃くらい)ないと、私の体感的にもあまり加湿が進みませんでした。
加湿器によっては35db以上になるような運転設定もあり、
30~35db:郊外の深夜、落葉の音
40~45db:図書館、しとしと降る雨
このくらいの音になるので、寝るときは気になってしまうかもしれません。
加湿され過ぎる場合があるのは、運転モードの設定でいくらか調整できると思いますが、どんどん加湿してくれる反面この問題が出てきます。
加湿され過ぎると結露やカビ、ダニの問題が出てくるので注意が必要です。
蒸発皿型のメリットデメリット
ポット型より電気代が安い
ポット型より火傷の心配が少ない
小型化されている
室温に影響されにくい
ポット型よりお手入れが面倒
音が少し気になる
オススメの商品は、
【アイリスオーヤマ加湿器SHM-120R1】
せっかく小型化ができた加湿器なので、卓上などでも使えるものが良いかと思って選びました。
他にも能力の高い蒸発皿型が結構あるので、卓上に置くにはデカいですが先ほどの山善のものも良いと思います。
蒸発皿型のメリットデメリットの補足
蒸発皿型は、ポット型よりも電気代や火傷の心配は抑えられます。
また、小型化されているものも多いので、卓上にも起きやすくいろんな場所で使いやすいです。
ただ、スチーム式加湿器のポット型最大のメリットである「手入れの簡単さ」というのが無くなったため、中途半端な形になったように思います。
あとがき
スチーム式加湿器の電気代は安いのか、掃除の手入れが簡単なのかまとめましたがいかがでしたか。
特にポット型は加湿器の中でもトップクラスに特徴がハッキリしています。
だから、このポット型スチーム式加湿器を選ぶなら、
- 面倒な掃除はイヤ
- 電気代はかかってもいい
- 部屋の加湿はしっかりして欲しい
- 火傷の危険はあるがキチンと扱える。
- 多少の音なら気にならない
こんな人にはピッタリハマります。
加湿器には今回見てもらったものも含めて、大きく4つに分かれます。
それが、
この4つの方式です。
それぞれの加湿器で電気代やお手入れ、加湿能力など特徴があるので、どれを選べばいいのか難しいですよね。
そこで加湿器の方式の違いや、それぞれのメリット・デメリットなど加湿器についての記事をこちらにまとめています。
ぜひ、こちらも参考にしてください。
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