暖房

オイルヒーターは暖かくない?上手な使い方とやけどや火事の危険性

オイルヒーター暖かくない

いきなりですが、オイルヒーターは暖かくないと言われることが多いです。

購入するときに

「電気ストーブやコタツのように、大きな熱源として近くにあるもの」

をイメージすると、

全然暖かくないし・・・。

このような不満を持ってしまうことも多いでしょう。

また、部屋が暖まるまでに時間もかかるし、部屋の環境によっては時間が経っても暖まらない場合もあります。

いったい何がそんなにいいのか、実際に購入してうまく合わなかったも多いと思いますが、その一方でオイルヒーターの良さにハマってしまうと、他では味わえないような心地よさがあるという意見も多いんですね。

そんなオイルヒーターですが、その使い方によっても暖かさが変わってくる部分もあります。

そこで今回は、

  • オイルヒーターが暖かくないと感じる理由
  • 上手な使い方のポイント
  • 火事や火傷の危険性について

この3つを中心にまとめました。

購入しようか考えている人の参考になると思うので、ぜひ最後までご覧になって下さい。

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オイルヒーターは暖かくないの?

オイルヒーターも日本の暖房器具として浸透してきましたが、まだまだ持っている方は少ないですよね。

そんなオイルヒーターがそこまで広がりを見せないのは、

オイルヒーターは暖かくない

こんな話がよく聞かれるのも原因の一つだと思います。

でも、実際オイルヒーターの暖かさってどうなんでしょうか?

 

オイルヒーターと日本の家の関係

オイルヒーターは日本で生まれたものではなくて、主にヨーロッパで活躍していた暖房器具です。

オイルヒーター大手のデロンギも、イタリアで生まれた会社なんですね。

そんなオイルヒーターがヨーロッパで愛されているのは、家屋の気密性が高くて熱が逃げにくい構造になっているからです。

オイルヒーターの特徴は「空気を暖めること」で、暖まった空気が外に逃げにくいので部屋全体が暖まるというワケなんです。

それに比べると、昔から日本の家屋は通気性を重視してきました。

というのも日本は四季があって、夏や梅雨などの雨の日を考えると湿気で家がダメになってしまったりするのを避けるためです。

またヨーロッパの電圧は一般的に200Vなのですが、日本は100Vなので比べてパワーが出にくいんですね。

今では気密性の高い家も多くなっていますが、昔ながらの木造の通気性の高い家で使うとオイルヒーターでは暖かくないといったことも十分あり得る事なんですね。

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オイルヒーターは時間がかかる

パワーの問題もありますが、一般的にオイルヒータは暖まるまで30~1時間はかかると言われています。

オイルヒーターを使ってみると、本体に近くてもそんなに熱くありません。

手で触ってみてようやく熱さを感じるくらいで、フィンの表面温度はおよそ60~80℃となっています。

だから安全で子供のそばにも起きやすいのですが、即効性が全くないため暖かいと感じにくいかもしれません。

ストーブやコタツのように「熱源が温かくつけたらすぐに暖まれる」といったものではないので、そこを知らずに買ってしまうと不満が溜まります。

オイルヒーターは、

  • 気密性の低い家では向いていない。
  • 部屋が暖まるまで時間がかかる
  • 近くに行っても熱くない

こういった特徴があるので、暖かくないと感じる人が多くなっているんじゃないかと思います。

 

オイルヒーターの上手な使い方は?

オイルヒーターとは

暖かくなるのに時間がかかるオイルヒーターですが、やはり部屋の気密性が低いと性能が生かしきれません。

だから、暖房の途中で換気をしてしまうとせっかく温まった空気が逃げてしまうので、換気をしたい場合は使う前にやっておきましょう。

こんなふうに、オイルヒーターの使い方にはいくつかポイントがあって、それを一つずつチェックしていくとわりと効率が良くなると思います。

そんなオイルヒーターの使い方のポイントをまとめました。

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オイルヒーターの効率の良い使い方のポイント

  • 換気は頻繁に行わない
  • カーテンをつける
  • 断熱シートを張る
  • 窓際の冷気が侵入しやすい場所に置く
  • 出入り口には置かない
  • 最初にエアコンで部屋を暖める

 

オイルヒーターの上手な使い方は、熱を逃がさないこと。

オイルヒーターはとにかく暖まるまで時間がかかるので、その暖まった熱が逃げてしまうといつまでたっても温かくなりません。

だから、部屋に隙間が多いと向かない場合が多いです。

また、カーテンや断熱シートを使って外の冷気を入れない、外に熱が逃げにくい状態を作っておきたいですね。

例えばこういう断熱シートを使って、窓からの放熱を防ぐ工夫をするといいですね。

また、火事の心配が少ないと言っても、燃えるものが近くにあるとさすがに危険なので、カーテンからは20~30cm以上は離すようにしてください。

 

オイルヒーターの設置場所

オイルヒーターの設置場所は「窓際の冷気が侵入しやすい場所に置く」というのが一つポイントになっています。

窓際の冷気が侵入しやすい場所に置くことで防ぐことができます。

オイルヒーターの暖気がエアカーテンの役割となり、部屋の中に冷気を入れないようにしているわけです。

オイルヒーター設置場所03

 

これが出入り口のドア付近に置くと、ドアから暖かい空気がすぐに逃げてしまい部屋を効率よく暖められなくなります。

オイルヒーター設置場所02

こんなふうに小さな冷気の侵入には効果的ですが、大きな空気の流れがあると効率の良い暖房ができません。

その辺がオイルヒーターの使い方のコツかなと思います。

 

オイルヒーターと他の暖房器具の併用

他の暖房器具との併用に抵抗がなければの話ですが。エアコンと組み合わせると部屋が暖まりやすくなります。

環境にもよりますが、部屋が結構冷たいとオイルヒーターだけでは暖まるのに時間がかかりすぎてしまいます。

そこでエアコンを使い、ある程度温度が暖まってきたころにエアコンは切り、オイルヒーターにバトンタッチするといった使い方です。

そうするとオイルヒーターの弱点であった「暖まりにくい」という部分をカバーすることができます。

ただし、

エアコンの風やホコリが舞うのが嫌だったからオイルヒーター買ったのに。

こういう人には使えませんね。

ただコタツやホットカーペットと組み合わせたり、他にも暖房器具はたくさんあります。

そういう暖房器具とうまく使い分けると、さらに快適な使い方もできると思うのでいろいろ試してください。

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オイルヒーターのやけどや火事の危険性は?

オイルヒーターの仕組みには「輻射熱」というものが大きく利用されています。

通常の暖房器具だと、室温自体をあげるようなエアコンであったり、熱源に近づくことによって暖を取る電気ストーブなどがあります。

たくさんある暖房器具の中で、オイルヒーターの場合は壁や床などの表面温度を直接暖めて、さらにその壁や床からも暖かい熱が2次的に発生する仕組みを利用しています。

だから部屋全体が温かく包まれるため

  • 陽だまりの中にいるよう
  • 小春日和の暖かさ

なんて言う表現がされるのですね。

そんなオイルヒーターのメリットに「安全性」があります。

オイルヒーターのフィンの部分は、電気ストーブなどのように急激に温度が上がるわけではなく60~80℃程度になっているので、すぐに物が燃えたり火傷になったりする心配がありません。

なので、小さな子供が少し触った程度では火傷にならないですし、今では転倒防止のキャスターロックや、子供の誤操作を防げるチャイルドロックなど機能でついているものもあります。

高齢者が扱う場合も、ストーブ類に比べれば格段に火事の心配は少なくなります。

だから、火事の心配が少ないので就寝時にオイルヒーターを使う方も多いようですね。

ただ、そうは言っても家電である限り火事の心配がゼロではありません。

コードのねじれや劣化、タコ足配線などによる発火や、燃えやすいものがずっとフィンの部分に置いてあったりすると火事の心配もあります。

フィンの部分は60~80℃ですぐに火傷はしないと言っても、長時間触り続けているともちろん低温やけどの危険はあります。

絶対に安心という事ではないですが、使い方さえ大きな間違いをしなければかなり安全な暖房器具なので、心配な点は少ないですね。

この安全性も含めて、オイルヒーターにはメリットがたくさんあります。

そんな特徴を良いところと悪いところも含め、別の記事でまとめたのでこちらもぜひご覧ください。

参考ページ

オイルヒーターの仕組みや評判とは?メリットとデメリット

 

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あとがき

オイルヒーターが暖かくないと言われるのはなぜなのか。

また、上手な使い方のポイントや火事、低温やけどの危険性などについて見てきましたがいかがでしたか。

オイルヒーターの特性や使い方を知った上でないと、なかなか理解されにくい部分がありますよね。

だから

  • 家に帰ったらすぐに暖まりたい
  • 冷たい手をすぐに暖めたい

というのであれば、完全に不向きな暖房器具になってしまいます。

ただ、今回の話でオイルヒーターの特徴もイメージが沸いたと思うので、購入する前の参考にしてくださいね。

冬場はオイルヒーターをはじめお世話になる暖房器具はたくさんありますが、消費電力や電気代、体に悪い使い方にならないためのメリットやデメリットなど、別のページでもまとめています。

低温火傷や火事の危険性、洗い方などのメンテナンスを含めてわかりやすくまとめてるので、ぜひ参考にしてください。

 

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