SPF30やSPF50の強さの意味や最高値は?日焼け止めにSPF100がない理由

SPF30

日焼け止めにはSPFという表示がありますが、これにはSPF50やSPF30といったように数字が変わっていきますよね。

これは日焼け止めのパッケージを見るとどれにも書かれてますが、なんとなく

数字の大きい方がいいのかな?

こんなふうに思いますが、実はこの数字も高ければいいというものではないんですね。

日焼け止めのSPFの数値は、できれば使う場面に合わせて使い分けていくのが肌にも優しい選び方なんです。

そこで今回は、

SPF30やSPF50の意味とはいったい何なのか。

またSPFの最高値SPF100の日焼け止めがない理由。

そしてSPF30とSPF50の数値の比較と、オススメする使いどころについてまとめました。

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SPF30やSPF50の強さの意味とは?

日焼け止めを買う時に気になるのが日焼け止めの強さですよね。

その日焼け止めの強さを表すのがSPFの数値なんですが、SPF30とかSPF50とかいろんな数値のものが書かれています。

でも、これってSPF50って意味がよく分からないと思うんですよね。

たぶんネットなどでSPFの意味を調べないと、日焼け止めにはそこまで詳しく書いていないです。

私も最初はSPFが日焼け止めの強さを表すことすら知りませんでした。

そんな日焼け止めのSPF30やSPF50の意味はいったい何なのか?

ここで知っておいて欲しいのは

  • SPFとは何なのか?
  • SPFの数値は何を表しているのか?
  • SPFの最高の数値は?
  • SPF100の日焼け止めがない理由は?
  • SPF30とSPF50ではどちらがいいのか?

といったところです。

では、それぞれについて見ていきますね。

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SPFとは何なのか?

日焼け止めのSPFの意味ですが、まずこのSPFの読み方は

サン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor)の略で、紫外線防御指数とも言います。

そして日焼け止めのSPFの意味は、シミやソバカスの原因となる紫外線B波(UVB)を主にカットする目安となる数値なんですね。

日焼け止めのSPFの数値はどういった意味を持っているのかというと、

日焼け止め化粧品を塗った場合、塗らない場合に比べて何倍の紫外線量をあてると翌日かすかに赤くなるかを示しています。

SPF 測定法の模式図

参照:「紫外線環境保健マニュアル」より

https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf

 

で、この図の説明なんですが、

左の「試料無塗布部」と「試料塗布部」
右の「試料無塗布部」と「試料塗布部」

それぞれで見てみると

左と右の「試料無塗布部」を比べると、右の絵では紫外線量が1.25で赤くなり始めてます。

次に、左と右の「試料塗布部」を比べると、右の絵では14.1で赤くなり始めてます。

 

日焼け止めを塗らない時は紫外線量1.25で赤くなり始めたけど、日焼け止めを塗ったら14.1で赤くなり始めた。

という事で、14.1÷1.25=11.3

この「11.3」という数値をSPFとして表示しているわけです。

だからSPF10よりもSPF20、SPF50と数字が上がるほど紫外線量を抑え、肌が赤くなることを防ぐことができるという目安の数値になるわけですね。

 

SPFの数値は何を表しているのか?

紫外線散乱剤 日焼け止め 市販

最初に結論ですが、

SPFの数値は「抑えることができる紫外線量の割合」を示すものです。

さて、ネット上などでは

SPF30は20分×30=600分で10時間日焼けが抑えられる!

こういう表記がよくありますが、実際に10時間抑えれるかどうかはわかりません。

この20分というのがどこから出てきたのかというと、

素肌に夏の紫外線に当たると、だいたい肌が赤くなり始めるのが15~20分だから。

というところからきているようです。

でも、人によって肌が赤くなる時間には個人差があります。

色黒の人は若干赤くなりにくいですし、場所によっても沖縄はかなり紫外線量が多いです。

快晴なのか曇りなのかなどでも変わります。

そして日焼け止めをつける時って、野外で活動するときですよね。

だから当然汗も出ますし、そうなると日焼け止めも流れていきます。

また衣服にこすれたり、肌と肌がこすれると薄くなります。

他にもいろんなことが考えられる中で、実際の使用でそんな長い時間は持たないと考えるのが普通です。

だから日焼け止めのSPFの数値は時間ではなくて、紫外線量ということを理解しておきたいですね。

ただ、結果的にそれが時間につながるという事も言えるとは思うので、この計算方法はあくまで目安として捉えるくらいがいいと思います。

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日焼け止めのSPFの最高値は?

SPFにはSPF30やSPF50といった数値がありますが、

SPFの最高値っていくらなんだろう?

って思いますよね

そのSPFの最高値は日本では「SPF50+」です。

ここでSPF50の後に「+」と書かれていますが、これは「SPF50以上ありますよ」という意味の数値です。

じゃあどうしてSPF60とかSPF100とかの数値で表さず、SPF50+が最高値になったのでしょうか。

 

SPF100の日焼け止めがない理由は?

日焼け止めのSPFにSPF60とかSPF100とかの数値がないのはどうしてなのか。

実はこれは過去に問題になったようなんで、消費者に混乱を招かないようにSPF50以上の数値は書かないよう日本化粧品工業連合会で決められたようです。

私たちもキチンと情報がなかったら

「高い数字の方がいいに決まってる!」

といったようにSPF100などの数値に目が行きますよね。

でも、一般的な日本人が国内で最も紫外線の多い場所で、一日中日光浴をする場合でも、サンバーンを起こさせないために必要なSPFは47(約50)である事から、SPFは50以上の数値が表記されていないんです。

だから日本ではSPF100とかの数値で販売はされていないんですね。

海外はSPF100もある

このSPF50+やSPF100は日本の話で、海外ではSPF100の製品も販売されています。

例えばこちらの、

【ニュートロジーナ SPF100日焼け止め】

 

こちらはニュートロジーナの日焼け止めでアメリカ製です。

水・汗に強いウォータープルーフでつけ心地が軽く、べたつかない、さっぱりとした使用感です。

SPF100のものが日本で必要かどうかは難しいですが、一応こういった商品もあります。

 

SPFの低い日焼け止めの

日焼け止めのSPFが低いものでは10以下のSPF2とかもあります。

こういった数値のものは主に「サンオイル」に多いです。

サンオイルはSPF10以下くらいにして、UVBを少し防いでサンバーン(肌が赤くなる日焼け)を和らげてくれます。

ただUVAは通すので黒くなりやすい(サンタン)わけです。

日焼けサロンとかはUVBをカットした紫外線を放射して、肌が赤くならず皮膚を黒くするようにしてるんですね。

 

SPF30とSPF50ではどちらがいいのか?

日焼け止めを選ぶときによく悩むのが

SPF30とSPF50ってどっちがいいの?

ということではないですか。

先ほどの考えから行くと、

SPF50の方が多く紫外線を防げるんだから、当然SPF50の方がいいに決まってる。だからSPF50の日焼け止めを買ったら間違いない。

ってなりますよね。

実際にこの考えは間違っていません。

実際に、長時間野外でスポーツや海水浴などするときには、SPF50の日焼け止めはすごく活躍してくれるでしょう。

ただ、SPF50のような高い数値になると、紫外線から守るための成分の配合量も多くなり、肌への刺激にもつながるんですね。

だからどんな時もSPF50の日焼け止めを使う方がいいのかというと、実際はそうではないんです。

例えば、犬の散歩で夕方30分程度出かけるようなとき。

この時に海水浴でも使うようなSPF50の日焼け止めは必要ありません。

SPF10~20くらいでも十分なんですね。

このような使い分けをすることで、日焼け止めによる肌へのダメージも少なくし有効に活用することができるんです。

じゃあ、いつどんな時ならSPF30の日焼け止めの強さで、SPF50はどんな時に使ったらいいの?

こんなふうに考えちゃいますよね。

そこで、ある程度目安になるSPFの数値をまとめました。

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日常の日焼け止めのSPFとPAの選び方

この日焼け止めの選び方ですが、その目安となるSPFとPAの数値が環境省のマニュアルの方でも公表されています。

日焼け止めの選び方

参照:「紫外線環境保健マニュアル」より

https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf

 

これを見て参考にしてもらうといいのですが、

日常生活(散歩・買い物等)

SPF10~20/PA+~++

屋外での軽いスポーツやレジャーでの活動

SPF20~30/PA++~+++

炎天下でのレジャー・リゾート地でのマリンスポーツ等(非常に紫外線の強い場所や紫外線に特別過敏な人たち等)

SPF30~50+/PA+++~++++

このように分かれています。

だいたいはこの通りに選んでもらうと大きく間違うことはないですね。

 

1日の中での日焼け止めのSPFとPAの選び方

ただ、この日焼け止めのSPFとPAの選び方ですが、

1日の中でどの時間に外出するか。

というのも一つポイントになります。

簡単に想像できると思いますが、昼の12時と夕方16時では紫外線量が全く違います。

1日の紫外線量の違いはこちらで確認できますが、その違いに驚くかもしれません。

参考ページ

【知らないうちに大ダメージ?】紫外線量ピークは朝昼夜でここまで違う!?

 

沖縄での紫外線量が一番わかりやすいですが、夏の紫外線量で12時は11.5あるのに夕方16時だと2.4まで下がっています。

すべてこういう日ばかりではないですが、時間帯によって半分以下になることもよくあるので、日中出るときは強い日焼け止めで、夕方はそこまで強い日焼け止めは必要ないと思います。

時間も考えて日焼け止めの強さを選んでいきたいですね。
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オススメの日焼け止めのSPFとPAの選び方

個人的なオススメの日焼け止めの選び方ですが、1つだけでなく数種類の日焼け止めを用意することが最も賢い方法だと思います。

よく外出する人で紫外線を浴びる時間が長い人は、いろんな種類の物を持っておくと使い分けができて便利です。

例えばですが、

買い物や散歩にはSPF20程度の日焼け止めスプレー

これは短い時間なのでいちいち塗るのが面倒だから、スプレーでサッと済ませちゃおうというものです。

また、日焼け止めの塗りなおしや髪の毛、頭皮の紫外線対策でもスプレータイプは便利です。

外で長時間遊ぶとき用のSPF50の日焼け止めクリーム

これはやはり長時間の紫外線から身を守るために、UVカットの効果が一番期待できるものを持っておきたいからです。

会社へ出勤用のSPF30の日焼け止めクリーム

会社でも外回りでたまに出たり、外での活動がある人はこのくらいの日焼け止めの強さが必要かもしれません。

このように何種類か持っているといろんな使い方ができて便利ですね。

ちょっと外に出るくらいの人でも、スプレータイプの日焼け止めを1つ持っていると便利ですよ。

オススメの日焼け止めスプレーは別のページでまとめています。

参考ページ

【サッと一吹き!】日焼け止めスプレーの人気やおすすめは?

 

敏感肌に優しいものもあるので、ぜひこちらも参考にしてください。

 

季節別での日焼け止めのSPFとPAの選び方

じゃあ、日焼け止めっていったいどの季節から使い始めればいいんだろう?

という事なんですが、冬場は日常ではほぼ必要ないと思います(スキーなどは別)

必要になってくるのは、早くても3~4月の春先当たりではないでしょうか。

日焼け止めを使い始める季節はいつからいつまでなのかという事については、別のページで提案させてもらっています。

参考ページ

【4月はすでに9月並み?】日焼け止めを塗る季節はいつから何月まで?

 

日焼け止めを使い始めるタイミングがちょっとわからないなあ、と思う人は参考に読んでみてください。

 

あとがき

SPF30やSPF50の意味とはいったい何なのか。

またSPFの最高値やSPF100の日焼け止めがない理由。

そしてSPF30とSPF50の数値の比較と、オススメする使いどころについてまとめましたがいかがでしたか。

日焼け止めのSPFの数値は購入するとき必ず目に入りますが、何でもかんでもSPF50というのはオススメしません。

それぞれの使いどころに合った強さを選んでいくのが、紫外線対策にも肌への刺激にも考えられた使い方だと思いますよ。

そんな紫外線対策ですが、なにも日焼け止めだけではないですよね。

他にも帽子や日傘、サングラスを始めいろんなグッズで対策することができます。

その紫外線対策の便利なグッズについて、いろんな方面からまとめてみました。

参考ページ

紫外線対策グッズのメガネやサングラスのおすすめは?帽子や日傘は?

 

こちらのページでオススメのものをすぐに探し出せるようにしてるので、ぜひ読んでみてください。

 

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