母の日の起源や発祥の国とは?由来や意味、日本で定着した歴史は?
2018.02.01
母の日と言えば、5月第2日曜日というのは覚えているでしょうか。
母の日にはプレゼントにカーネーションを用意したり、メッセージを書いたりなど毎年贈り物をしている人も多いと思います。
でも、なぜこの「母の日」という日があるのか、不思議に思ったことはないでしょうか?
実は、この日本の母の日の発祥は日本ではなく海外にあります。
そんな母の日の歴史には、最期に悲しい結末もあったりするのですね。
そこで今回は、
母の日の起源や発祥の国はどうなっているのか。
また、母の日の由来やカーネーションの花の意味。
そして日本で定着した歴史や世界の母の日事情など、海外の母の日とも合わせてまとめました。
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母の日の起源や発祥の国とは?
毎年、5月第2日曜日は母の日となっていますが、皆さんプレゼントなどでお母さんに感謝の気持ちを伝えられているでしょうか。
私もあまり母の日というのには関心がなく、自分の母親に対して何もしてきませんでしたが、ここ数年は必ずプレゼントにお花などを贈っています。
今まで何もしてこなかったギャップなのか、ここ数年の贈り物にはとても喜んでくれるので、こちらも渡しがいがありますね。
そんな母の日ですが、
その起源や、
その発祥の国など、母の日の始まりや由来について知りたいと思うはず。
実は、日本の母の日の起源や発祥はアメリカから生まれたとされています。
アメリカの母の日も日本と同じく、5月の第2日曜日となっているのですが、その母の日の起源は、今より100年以上前の1870年にさかのぼります。
アメリカに起源を持つ母の日とは?
アメリカでは1861年~1865年にかけて、アメリカ合衆国の北部諸州とアメリカ連合国を称した南部諸州との間で行われた内戦がありました。
その南北戦争が終わった1870年、「ジュリア・ウォード・ハウ」という女性が戦争へ夫や子ども送ることに反対し、
「母の日宣言」(Mother's Day Proclamation)
と呼ばれる運動を起こしましたが、広く普及することはなかったと言われています。
この運動は南北戦争中にアン・ジャービスが起こした
と呼ばれる
敵味方問わず、負傷した人の介護や衛生状態を改善するための活動
これを参考に起こした運動だと言われています。
そのアン・ジャービスが亡くなった2年後の「1907年5月12日」に娘のアンナ・ジャービスが、亡き母親を偲び教会での記念会で
とされています。
これがアメリカや日本での母の日の起源と言われています。
この行動が徐々に広がりを見せ1908年の5月10日には、この日をみんなで祝ったとされていて、この日が
このような特別な日だったと言われています。
そこからアメリカでは母の日は5月の第2日曜日というように定着していったようですね。
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日本やアメリカの母の日の起源以外の説
ここまではアメリカやそれが伝わった日本の母の日の由来ですが、世界ではその起源にいくつかの説があります。
一般的には、古代ローマで神々の母リーアに感謝するための春祭りが行われていたのが起源という説があります。
また、17世紀のイギリスの復活祭(イースター)の40日前の日曜日を「マザーズ・サンデー」として、出稼ぎ労働者と母親が過ごせる日として定めたこの日を母の日とする説があります。
母の日の由来や意味とは?
この母の日の由来にはアメリカのアンナ・ジャービスの活動が関係していますが、この時に贈った
白いカーネーション
これが母の日のシンボルフラワーとなりました。
ただ、このアンナの母はすでに亡くなっているため、白いカーネーションは亡き母への思いとして贈られる花となったのです。
この活動から6年後の1914年には正式に「母の日」として、アメリカの記念日となり祝日へと制定されました。
もちろん日にちも5月の際に日曜日となって、この動きが日本に伝わった時もそのまま母の日はこの日付となりました。
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母の日の意味が薄れる商業利用
この母の日の由来にも出てくるアンナ・ジャービスですが、アンナは母の日に亡き母へ白いカーネーションを贈ったということでしたね。
ただ、この母の日のカーネーションを商売に利用する企業がたくさん出てきました。
また、カーネーションだけではなく、お菓子や食べ物など母の日に便乗した形で商売を始められたため、アンナはひどく悲しんだようです。
アンナの目的とは違い、母の日を金儲けのための日にされるのがどうしても耐えられず、カーネーションの不買運動まで起こしたと言われています。
アンナの不買運動はエスカレートし、抗議の集会や訴訟を起こすと警告するなど、様々な妨害運動を起こしていたようです。
そしてアンナは財産を失い、体も壊してしまい最期は療養所で亡くなったといわれています。
母の日のカーネーションの意味
母の日の代名詞ともいえるのが、アンナが亡き母に贈った白いカーネーションです。
この白いカーネーションの意味は、
このような意味になっています。
だから母の日では、普通にお母さんに渡すときには白いカーネーションは渡さないようにしましょう。
一方で母の日と言えば赤いカーネーションですが、この意味は、
このような意味になっています。
普通では、母の日には赤いカーネーションを渡すようにしましょう。
他にもカーネーションにはいくつか色がありますが、主なところでは、
ピンク:感謝・上品・気品
オレンジ:純粋な愛:あなたを愛します
紫:誇り・気品
このような意味になります。
ピンクなら大丈夫と思いますが、他の色はちょっと母の日とはずれているかもしれませんね。
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母の日が日本で定着した歴史は?
アメリカでは1914年に母の日として祝日になりましたが、日本の母の日の歴史では、伝わったのは1949年の終戦後となっています。
母の日自体は明治時代の末期には存在したようですが、今現在のような母の日ではなかったようです。
実は当時の青山学院の女性宣教師の働きかけによって、日本で徐々に母の日が定着していきました。
その働きもあってか、母の日運動の中心人物でもある、アンナ・ジャービスから青山学院にメッセージが届いたようです。
そしてそれをキッカケに1915年ごろには、教会などを中心に徐々に広まっていったようです。
ただアメリカの起源にある5月の第2日曜日ではなく、当時の皇后さまの誕生日であった3月6日が母の日とされていました。
その後、1937年に今現在もあるお菓子メーカーの「森永製菓」によって、イベントなどが執り行われ、その告知をキッカケに全国的にも広まっていったようなんですね。
それから戦争が始まり、母の日の歴史はいったん止まってしまったようです。
そして、終戦後の1949年にアメリカの母の日の影響を受けて、日本でも5月の第2日曜日が母の日というように広まりを見せました。
そしてそれが、今も続いている母の日へとつながっているわけなんですね。
母の日は世界共通?海外の母の日とは?
日本にある母の日は、アメリカが起源となって出来た母の日がもとになっています。
では、他の世界も共通して5月の第2日曜日なのかというと、実は世界各国で母の日にもさまざまな形や日にちがあります。
そんな母の日の日にちについて、世界の母の日事情というものを少しまとめてみました。
2月第2日曜日ノルウェー
Lent期間中の4回目の日曜日イギリス・アイルランド
イギリスではイースターがあり、そのイースターは毎年日にちが変わるため、母の日も毎年変わるようです。
イギリスではイースターが始まる前の40日間(日曜日を除いてカウントする)を、Lent(レント)と呼んでいて、その期間中の4回目の日曜日が母の日なんだそうです。
3月21日エジプト・サウジアラビア・アラブ首長国連邦など
5月8日アルバニア・韓国
5月第1日曜日ハンガリー・ポルトガル・スペインなど
5月最後の日曜日フランス・スウェーデン・チュニジアなど
8月12日タイ(タイ・シリキット国王妃の誕生日)
10月第3日曜日アルゼンチン
11月16日北朝鮮
12月22日インドネシア
他にもまだまだ国によって違うようですが、5月第2日曜日の国は結構多いですね。
5月第2日曜日日本、アメリカ、オーストリア、カナダ、香港、台湾、オーストラリア、ドイツ、イタリア、南アフリカ共和国、シンガポール、フィリピン、ベルギー、ブラジル、中国、マレーシアなど
世界各国で母の日というのはかなり違いがあるのですね。
母の日のためにしっかりとプレゼント選びをしたい!
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