日焼け対策にビタミンCが良いってよく耳にすると思います。
レモンやキュウリのパックを顔にすると紫外線対策ができるなんてよくテレビとかでも聞いたりしませんでしたか?
「あれってきっとビタミンCが何かいい働きをしてるんだろうな~。」なんて考えていると恐ろしいことが待っているかもしれません。
実は柑橘系の果物などの中には、紫外線による活性酸素を促進しシミやシワを増やしてしまう可能性があります。
というと、決してそういうワケではないんですね。
何が良くて何が悪いのか、しっかりと区別する必要があるんです。
そこで今回は、
日焼けにビタミンCは効果があるのか。
またキュウリやレモンパックの効果はどうなのか。
「光毒性の作用」も含め、どんな果物や野菜を食べると紫外線対策につながるのかなどまとめました。
日焼けにビタミンCは効果あるの?
日焼けをすると肌がヒリヒリして痛い!
しばらくしたら肌も黒くなってくるしなかなか戻らなかったり、皮がむけてまだらになったり。
肌の黒くなった部分も放っておいたらシミになりそうで心配ですよね。
そんな日焼け後のシミやシワ、メラニン色素の沈着など、女性にとっては悩みのタネになる紫外線ですが、これをなんとかケアできないものか?
そこで体の内側からシミやシワを防ぐため
ビタミンCにその効果が期待される。
という事で注目がされています。
[st-mybox title=”ビタミンCの働き” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]ビタミンCは、紫外線によってダメージを受けたコラーゲンの合成やメラニン色素の抑制(チロシナーゼ活性酵素を阻害)などから、シミやそばかすなど予防する働きがあります。[/st-mybox]そして日焼け後の肌に蓄積されているメラニン色素を無色化する効果もあるので、日焼け前と日焼け後のどちらにも必要とされる栄養素なんですね。
またビタミンEの作用を助ける働きもあるため、セットでとっておきたい栄養素です。
そのビタミンCを多く含む食べ物には
赤ピーマン、黄ピーマン、ピーマン、ゆず(皮)、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、パプリカ、トマト、レモン、ケール、柿、キウイ、オレンジ、イチゴ、グレープフルーツ、スイカ
こういった物があります。
日焼けケアにビタミンC以外でとって欲しい栄養素
日焼けケアにはビタミンCが必要不可欠だといってもいいほど大切です。
また、紫外線対策にはビタミンC以外でも取って欲しい栄養素があるんですね。
それが
- ビタミンA(β-カロテン)
- ビタミンE
- リコピン
では、それぞれについてみていきますね。
ビタミンA
ビタミンAは抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えてくれます。
また皮膚のターンオーバーをすすめるので、日焼けによるダメージの回復にも必要でしょう
β-カロテンという栄養素が体内でビタミンAに変わるので、β-カロテンが豊富な緑黄色野菜などを食べるようにしたいですね。
β-カロテンも活性酸素を抑え、肌荒れなど肌の劣化を防いでくれます。
ビタミンA・β-カロテンを含む食べ物
ニンジン、ピーマン、ホウレンソウ、コマツナ、カボチャ
鶏卵、牛乳、レバー、バター、牛乳、チーズ、ウナギ
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用を持つ栄養素で、肌の老化を防止に役立ってくれます。
そして血行を良くし肌のハリを保つなど、新陳代謝を促す働きもあり、日焼け後の肌の改善には必要な栄養素なのですね。
ビタミンEを含む食べ物
油脂類:ひまわり油、綿実油、べにばな油、米ぬか油、とうもろこし油
種実類:アーモンド、ラッカセイ、大豆など
魚卵類:キャビア、いくら、たらこなど
青魚、 マヨネーズ
ここまでがビタミンですが、
- ビタミン「A」
- ビタミン「C」
- ビタミン「E」
ということで
というように覚えておくと非常にわかりやすいかと思います。
このビタミンACEを含む食べ物が紫外線対策で日焼け後のシミ、シワなどの助けとなってくれますね。
ビタミンACEを含む食べ物
さつまいも、ピーマン、カボチャ、パプリカ、トマト、いちご
リコピン
リコピンは、植物などに含まれる赤色やオレンジ色の色素成分のカロテノイドの一つです。
リコピンは抗酸化作用が高くビタミンEの100倍以上あるとも言われ、日焼けによるメラニン色素の生成に関係する酵素のチロシナーゼの生成を抑える作用があります。
油に溶けやすい性質のためリコピンを多く含むトマトと、オリーブオイルの組合せは相性がいいですね。
イタリア料理のトマトとオリーブオイルは、かなりの紫外線対策になっていると思います。
リコピンを含む食べ物
トマト、スイカ、グレープフルーツ、柿、さくらんぼ、赤パプリカ、ニンジン、チリパウダーなど
もちろん食べ物はこれだけではいけません。
バランスよく食べることが何より必要ですが、肌のためにと思ってできれば意識して食事の中に入れていきたいですね。
日焼けにキュウリやレモンパックは効果ある?
日焼けのケアや紫外線対策でキュウリを薄切りにしてパック状態にしてる人っていますよね。
また同じようにレモンを薄くスライスして、顔に乗せて紫外線対策する人もテレビとかで見たことがあると思います。
あるならやってみたいなと思うかもしれませんが、
でも、ビタミンCって紫外線対策に良いのに、レモンみたいなビタミンCのたくさんあるものは効果あるんじゃないの?
って思いますが、実はレモンなど柑橘系には「ソラレン」と呼ばれる光毒性の物質が含まれているものが多くあります。
柑橘系に含まれるビタミンCなどの栄養素がシミの原因となるわけではなくて、ビタミンCを含む食材に含まれている「ソラレン」という物質が、光毒性を起こしシミの原因となってしまう場合があると言われています。
光毒性って何?
光毒性とは紫外線に当たることで活性酸素の発生を促してしまい、肌にダメージを与えてしまう性質のことです。
光毒性をもつソラレンという成分ですが、柑橘類や一部の野菜などに含まれてます。
ソラレンは紫外線吸収作用があるので、ソラレンを含むものを肌に塗ったり食べたりしてから紫外線を浴びると、肌荒れや炎症を起す可能性があります。
またメラニン生成の活性化もあって、シミなどの原因にもなっちゃうんです。
光毒性の作用で短時間で日焼け状態となり、肌の赤みやヒリヒリ、シミや色素沈着などの原因になってしまうんですね。
そのソラレンを含む食べ物には、
柑橘類:レモン、オレンジ、グレープフルーツ、キウイなど
香草類:セロリ、きゅうり、パセリ、しそなど
だからレモンやキュウリのパックをすることは、光毒性を持つソラレンを顔に塗っていることと同じ行為なので絶対にやらないでください。
日焼けケアに良いビタミンCをもつ果物や野菜
光毒性を持つ食べ物には柑橘系のレモンであったり、キュウリであったりといくつかありますが、顔にパックするとかはやめてください。
この光毒性は食べる際にも注意が必要なんですが、
このソラレンは摂取後2時間でピークを迎えるようで、その後7時間程その作用が続くと言われています。
なので、ソラレンを多く含む食材は3時のおやつくらいから夕食以降に食べる方がいいでしょう。
食べるなら夕食ですね。
ただ、ソラレンを含まずビタミンCなどが豊富な果物や野菜というのもあります。それが
こういった食べ物を朝に軽く食べておくことで、抗酸化作用を高めた状態で日焼け予防ができると思います。
日焼け対策に優秀なトマト
ここまで日焼け対策にいろんな食べ物や飲み物を見てきましたが、その中でも特に優秀な食べ物が
トマト
上でもリコピンのところで少し触れたのですが、リコピンは抗酸化作用が高くビタミンEの100倍以上あるとも言われ、日焼けによるメラニン色素の生成に関係する酵素のチロシナーゼの生成を抑える作用があります。
リコピンは油に溶けやすい性質のため、イタリア料理を代表するトマトとオリーブオイルの相性は抜群ですね。
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