喪中にやってはいけないことって何なのだろう?
父母が亡くなってしまって、お祝いなどする気になれないという時期もしばらく続いたり、遠い親戚が亡くなってしまったのだけど喪中になるのかな?
そんな時でも結婚式とか参加したらダメなんだろうか?
いろいろと難しく考えてしまいますし、意外とこれって喪中でも大丈夫なんだ。
と思うような行事もあったりします。
そこで今回は、そんな喪中にやってはいけないことについて結婚式に出席参加、入籍、旅行や遊び、忘年会や飲み会、厄払い、年賀状、お歳暮やお中元、七五三といった行事についてまとめてみました。
喪中にやってはいけないことって何なの?
親族が亡くなる不幸があると悲しく、喪に服す期間があります。
そんな喪中にやってはいけないこと、控えておいた方がいい行動というものがあります。
例えば、年賀状を出すというのは知っている方も多いんじゃないでしょうか?
喪中では年賀状は出さずに、年内に「今年は喪中のため年賀状を控えます」という旨の喪中はがきというものを出します。
喪中にやってはいけないことは「お祝い事」というのが一つのポイントとなるでしょう。
年賀状も新年を祝うという趣旨の手紙なので、喪中には控えるという形になります。
でも、中にはややこしい事もありますよね。
自分の感覚では喪中でも大丈夫な行動だと思っても、一般的にはダメだと言われていることもあると思います。
その中でも特に話題にのぼる
- 結婚式に出席参加
- 入籍
- 旅行や遊び
- 忘年会や飲み会
- 厄払い
- 年賀状
- お歳暮やお中元
- 七五三
これらについて触れていこうと思います。
喪中に結婚式に出席参加してはいけないの?
喪中だと結婚式に参加してはいけないのか?
一般的に喪中の場合は結婚式に参加しない方がいいと言われています。
理由として、結婚式はお祝い事であるということからです。
喪中の人は「故人を悼む」という意味から、結婚式には参加しない方がいいという考えですね。
ただ、今では50日を過ぎた忌明けであれば問題ないとする考えが多くなってきています。
また、喪中で自分が大丈夫だと思っても相手が嫌がる可能性があるので、喪中であることを主催者側に伝えて、それで出席するかどうか決める場合もあります。
結婚式も一生の内で何度もするような事ではないので、そのタイミングで大事な人のために出席できないというのはかなり残念ですよね。
だから忌明けであれば一度相談して決められると良いと思います。
でも、通常は結婚式の招待状が来て、喪中だけど参加できないと直接伝えるのは気を使わせてしまうので、「やむを得ない理由で」と書き結婚式の招待状を返信する場合が多くなると思います。
また、結婚式を行う側も同じような考えで、忌明けであれば喪中であっても式を執り行うケースもあるようです。
結婚式場を決めているような時はなおさらで、式の招待状を送っていたり日取りも段取りも決まっているのを変更するのは大変です。
式場の日程の変更なども料金がかかったりする場合もあるので、故人が生前から「結婚式の日取りは替えなくていい」など話していれば、それに従って行うこともあるようです。
結婚式の2次会はどうなのかというのも、同じような考えで喪中は控える方がいいでしょう。
結婚報告なども送らない方がいいという事ですが、暑中見舞いや寒中見舞いという形に変えて送る場合もあります。
結婚式は自分だけの判断で参加していいかどうか決めれない部分があるので、相手側がどのように感じるか、宗派などで喪中はダメだという考えもあるので、相談が必要です。
喪中の期間や範囲に関しては様々な意見があって、宗教や考え方が絡んでくるので一定ではありません。
喪中といってもどの親族が亡くなったかによっても期間が変わります。
喪中の範囲はどこまでなのかというと、0親等~2親等の親族までが一般的な喪中の範囲です。
- 0親等とは夫・妻などの配偶者にあたります。
- 1親等とはあなたと配偶者の父母、子供にあたります。
- 2親等とはあなたと配偶者の兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、祖父母、孫
このようになっています。
表にしてまとめると現在の一般的な喪中期間は、
親等 | 自分との関係 |
0親等 | 12~13ヵ月 |
1親等 | 12~13ヵ月 |
2親等 | 3~6ヵ月 |
3親等 | 喪中としない |
ただ、これもあくまで目安であって、必ずしもこの通りではなく、親しい親戚などの場合は喪に服す期間も変わると思います。
詳しいことはこちらのページに書いてるので、気になる人はチェックして下さい。
こっちのページでも話してますが、結構あいまいな部分や自分の考えの部分も多いです。
でも結婚式の場合は自分のこともあるけど相手があってのこと。
新婦側、新郎側でも考えが違うし、新郎新婦は気にしなくても身内の方が気にされることもあります。
喪中に入籍をやってはいけないの?
結婚式に似ているような入籍ですが、入籍はお祝い事ではないので喪中にやってはいけないことに入りません。
少し違和感があるかもしれませんが、結婚式と入籍は別だと考えてよさそうです。
ただ、絶対にこの日にしないといけない理由、この日と決めたのでないなら、忌明けまで待つという人もいるようです。
喪中に七五三をやってはいけないの?
喪中に七五三はやってはいけないのか?
七五三というのは昔に生まれた行事で、今でこそ食べ物に困っていないし病院もあって病気にかかってもしっかりと子供は成長しますよね。
でも昔は食べ物もそこまで豊富ではないし、医学の発達もしていないし、薬なども飲めるような人ばかりではないくらい貧困の中にある時代もありました。
だから子供たちがよくこの年齢まで生きてこられたよね。というお祝いのために行われた節目の行事なんです。
だからお祝いの行事なので、喪中なら七五三はやってはいけないという考えですね。
ただ、こちらも50日の忌明けならいいだろうという考えや、一生のうちに一度だけのことなのでお祝いする。
そもそも七五三というのは、7歳、5歳、3歳の子供の健やかな成長を祝う日本の行事です。
数え年3歳(満年齢2歳)は「髪置きの儀(かみおきのぎ)」を行います。
数え年5歳(満年齢が4歳)は「袴儀(はかまぎ)」を行います。男の子のみ祝います。
数え年7歳(満年齢が6歳)は「帯解きの儀(おびときのぎ)」を行います。女の子のみ祝います。
年齢は満年齢で3歳、5歳、7歳で行う場合もあるので、ここはちょっとあいまいです。
だから最初は数え年の年齢で行うと決めておけば、万が一喪中が重なった時に来年すればいいという事もできますよね。
また七五三を行う時期というのもズラすことは可能です。
一応、七五三は11月15日という事になっていますが、10月中でも構わないし11月下旬などで混雑を避けるというケースもあります。
喪中に厄払いをやってはいけないの?
喪中だけど初詣に行きたい、厄払いをしてもらいたいなどあると思います。
そんな時に鳥居はくぐっちゃだめだから脇を歩かないといけないとか言われることがありますよね。
あれは意外と間違いも多いようで、別に喪中であってもくぐって構わないんだとか。
神社に行くときには鳥居がありますが、鳥居は邪気の侵入を防ぐ結界の役割と、神様の世界の入り口としての役割があります。
「喪中は鳥居をくぐってはいけない」などとも言われますが、忌中でなければ神社へ行っても大丈夫のようです。
そういうこともあって喪中は厄払いはダメとか言われますが、実は大丈夫なんですね。
あと忌中は神社でのお参りは控えた方がいいですが、それは神社の鳥居について関わっているためで、お寺への参拝は大丈夫と考えられています。
ここまでくると色々こじつけているような感じではありますが、気になる方はお寺へ行って初詣などされるのがいいんじゃないでしょうか。
喪中に旅行や遊びはやってはいけないの?
喪中の時に旅行や遊びをしてはいけないのか?
あまり派手に遊んだり、何日も家を空けるような旅行は避けるべきだという考えが多いように思います。
自分の気持ち次第というのもありますが、身内が亡くなったのにそんな派手に遊ぶ気分にならない人も多いでしょう。
旅行も含め遊びなどの遊興は控える方がいいという風潮は強いようですね。
喪中に忘年会や飲み会はやってはいけないの?
先ほどの旅行や遊びなどと同じく、あまり忘年会や飲み会などでバカ騒ぎするのは好ましくないという考えです。
喪中にやってはいけないほどではないにせよ、ある程度は控えて家で飲む程度なら問題ないのではないでしょうか。
少なくとも忌中の間は合コンとか派手な飲み会などは避けた方がいいように思います。
喪中に年賀状を出してはいけないの?
喪中に年賀状を出してはいけないのかという事ですが、こちらが喪中にやってはいけないことの代表ではないでしょうか。
喪中はがきというものがあるように、喪中の間は新年を祝う年賀状を出すことは控えられています。
ただ、こちらも結婚式の話でもあったように、忌中と喪中で判断が分かれることもあるようです。
また友人以外で会社関係に年賀状を送ることもありますよね。
その場合はビジネスとプライベートははっきり分ける、という人もいて、喪中であっても会社関係なら年賀状は出すという人もいます。
このあたりも個人の考えが大きくかかわってくるので、親や周りの人に相談してみて決めてもらうのも良いと思います。
喪中はがきを出すのであればどのようにして出すのか、別ページで詳しくまとめてるので読んでみてください。
喪中にお歳暮やお中元を送ってはいけないの?
喪中にお歳暮やお中元を贈るのってどうなんだろうと迷いますよね。
年賀状の話もあるし、これもなんとなく喪中にやってはいけない事と思いますが、お歳暮やお中元は問題ないとされています。
お歳暮などは「日頃のお世話になっていることに対する感謝の気持ち」であって、お祝い事ではありません。
だから別にお中元やお歳暮は喪中でも送って構わないという考えになります。
同じような考えに暑中見舞いや寒中見舞いといったこともありますね。
だから喪中で年賀状を送るのはダメであっても、そのあとに寒中見舞いでフォローするという事もできるんです。
ちょっとややこしく感じてしまいますが、喪中の時にやってはいけないことは「お祝い事」「派手な遊び」といった事なので、「相手に感謝する行為」というのは大丈夫なんですね。
あとがき
喪中にやってはいけないことについて、結婚式に出席参加、入籍、旅行や遊び、忘年会や飲み会、厄払い、年賀状、お歳暮やお中元、七五三といった行事についてまとめてみましたがいかがでしたか。
喪中や忌中という考えでしても良い、NGというのが結構分かれ目になると思います。
また、個人の考えや宗教的なこと、また相手によってOKかNGかも変わる行事もあるという事ですね。
こうやって全体を見てみると、個人の考えとか意外とアバウトなことが多いと思います。
さすがに49日の忌中は避けておいて、それ以降の判断については自分や家の風習で決めるのが良さそうです。
そんな喪中の範囲はどこまでの親族なのか、その期間はどのくらいなのか?
という事についてこちらのページでも詳しくまとめてます。
良かったらこちらもチェックして下さいね。
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