七夕

七夕に食べるものが「そうめん」の由来は1000年以上前にあった!

七夕 食べるもの

七夕に食べるものと聞いて、そうめんがパッと思い浮かぶでしょうか?

このそうめん、実は七夕の行事食になっていて「全国乾麺協同組合連合会」でも「7月7日はそうめんの日」に設定がされているようです。

そんな七夕の食べ物として「そうめん」が選ばれている由来や意味は、実はとっても歴史のあったのです。

意外と知られていない「七夕とそうめんの関係」と、そうめん以外で子供にも嬉しい7月7日の料理の献立には何があるのか?

定番の「ちらし寿司」やハンバーグなど、七夕が楽しくなるメニューを紹介していこうと思います。

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七夕に食べるものがそうめんの由来は?

七夕で食べるものと言えば、そうめんがよく食卓に並ぶようになりました。

七夕の日に食べるものと聞かれて、パッとそうめんが思い浮かぶ人は少ないかもしれませんが、ここ数年でその人気も上がってきているようです。

そうめん自体は夏の食べ物ですし、ノド越しもよく食べやすいので夏バテ対策などでも食べられる食事ですよね。

七夕 食べるもの 風習

他の日の行事食に比べそこまで有名ではないですが、実は七夕のそうめんも、「年越しのそば」や「端午の節句の柏餅」といったように、しっかりとした意味や由来があります。

 

実はその歴史は深く、始まりは平安時代からそうめんは七夕の日に食べるものとして親しまれてきました。

そんな七夕のそうめんは「全国乾麺協同組合連合会」でも

7月7日はそうめんの日 7月7日はそうめんの日

このように設定がされています。

また、そうめんには「五色そうめん」と呼ばれるそうめんもあり、七夕の歌にもある「五色の短冊」とあわせてつくられた・白・黒()」に見立てた色をしたそうめんも販売されています。

 

五色そうめんは1635年からおよそ400年も続く伝統的なそうめんです。『森川の五色そうめん』は、江戸時代初期に創業した伝統的なそうめんです。

愛媛県の松山市にあり、俳人の正岡子規も、「文月のものよ五色の糸そうめん」と詠んでいるほど有名なそうめんなんですね。

その七夕の行事食でもある「そうめんの由来や意味」について、伝来した中国と日本で進化を遂げたそうめんについて触れていきましょう。

 

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七夕の行事食がそうめんになった由来や意味とは?

7月7日は七夕ですが、七夕自体は中国の文化が日本にわたってきて、それが歴史とともに変わっていき今のようなスタイルになったと言われています。

 

短冊に願い事を書いたり、七夕飾りを笹の葉に吊るすことは、日本独自で生まれた文化だと考えられてます。

 

その中国に七夕の起源がありますが、中国から伝わったものの中に

「索餅(さくべい)」

と呼ばれる小麦料理がありました。

小麦粉と米粉を混ぜて作る麺だったと言われていますが、この索餅がそうめんの原型だとされているのです。

中国では

  • 「索」:太い縄
  • 「餅」:小麦粉と米粉を混ぜ合わせたもの

という意味から、小麦粉と米粉を練り合わせ縄状に伸ばしたものとされています。

 

このそうめんの原型ともなった「索餅(さくべい)」について、平安時代の927年延喜式という法典の中に

索餅が旧暦の7月7日の七夕の儀式で供えられた。

といった記述があります。

 

実は、この「索餅(さくべい)」を食べることで、

今年1年、無病息災で過ごせる。

といった伝説が中国にあり、それにならって日本の宮中行事でも食べられるようになったのですね。

これが、七夕の日に「索餅(さくべい)」が食べられる由来と考えられているのです。

 

そしてこの「索餅(さくべい)」こそが、今のそうめんの由来になったと言われています。

中国から伝わった「索餅」が、日本で進化していき「そうめん」となって、それが七夕の日の行事食になったという意味なのですね。

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七夕の行事食がそうめんになった他の由来

この中国から伝わった

「索餅」によって、そうめんが食べられるようになった。

これが由来として最も有力とされていますが、実はこれ以外にも他に説がいくつかあります。

では、どんなものがあったのか紹介したいと思います。

 

そうめんを白い糸に見立てた説

七夕は中国から伝わったもので、その由来の1つでもある「乞巧奠(きこうでん)」という宮中行事では、「機織りや裁縫の上達を願った」という意味のある行事でした。

そのことから、機織りに使われる糸をそうめんと見立てて、それにあやかるような形で七夕でそうめんを食べるようになったと言われています。

 

そうめんを七夕の天の川に見立てた説

流しそうめんなどでもわかるように、その姿がまるで天の川のように見えることから、七夕にそうめんを食べるようになった。

 

そうめんと恋の成就説

七夕と言えば、七夕の夜に年に1度会うことができる織姫と彦星の伝説がありますが、その話にあやかって、行事食でもあるそうめんを食べることで

「恋が成就する。」

というように、おまじないの意味も込めて食べられたという説があります。

七夕でそうめんが食べられるようになった由来や意味にはたくさんありますが、ここまで理由がそろっていると7月7日はそうめんで決まりですね!

ただ、七夕のご飯がそうめんだけというのも料理のメニューとしては少ないと思います。

他に七夕に合う献立はないかな~?

そこで次は、七夕の食べ物でそうめん以外の献立について考えてみました。

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七夕の食べ物でそうめん以外の料理の献立は?

七夕の食事のメニューの一つはそうめんで問題ないと思いますが、これだけではちょっと味気ないですよね。

さすがにもう1,2品は用意したいところでしょう。

そこで七夕の日に合う献立をいくつか紹介したいと思います。

 

七夕の食べ物でそうめん以外のご飯

ちらし寿司

七夕 食べ物 子供

ちらし寿司はとても色鮮やかで、七夕以外でも端午の節句やひな祭りなど、いろんな行事にも合うしおいしいメニューですよね。

アレンジも効きやすいので、織姫や彦星、お星さまなどのちらし寿司の中で描いたりされる方もおられますね。

また、七夕の料理は子供と一緒に作るのも、イベントの一つとして考えておくとちらし寿司は子供にも手伝ってもらえやすいメニューの一つです。

チーズやハム、卵焼きを薄ーく焼いて、それを星型でくりぬくだけでも雰囲気が出ますよ。

ちらし寿司の具材には、海老やレンコンがよく使われますが、

  • 海老:腰が曲がるまで長生きするように
  • れんこん:将来の見通しがよくなるように
  • 豆:健康でマメに働き、マメな生活ができるように

 

こんなふうに、具材の中に願いを込めて作られているのですね。

 

星形ハンバーグ

七夕 食べ物 子供

これはふつうにハンバーグを作って、星形のチーズを上に乗せるだけで七夕の雰囲気が出るといった食事ですね。

また、ご飯も添えて織姫や彦星などの絵にして、一緒にするのもいいと思います。

ハンバーグを作るのときに、星型にすることもできますね。

できた星形ハンバーグをお皿に乗せて、それをメインにケチャップやマヨネーズなどで絵をかいたりすることもできます。

このように、「星形の型」というのは非常に重宝します。

100均などでも売っているので、一つ持っておくと非常に便利ですよ。

 

オクラ入りにゅうめん

七夕 食べ物 子供

ちょっとそうめんに近いですが、にゅうめんという形でオクラを入れると、それが星形になっているので七夕の雰囲気も出ますね。

オクラを切ると勝手に星形になっている食べ物なので、雰囲気作りに非常に便利です。

 

オクラ入り茶碗蒸し

七夕 食べ物 風習七夕の食べ物として茶わん蒸しはどうでしょう。

こちらもオクラを一個入れて星形を付けていますが、かたどったニンジンとかを入れてもいいですよね。

こちらも色々とアレンジが効きそうです。

 

子供と楽しむ七夕の流しそうめん

さてこの七夕の食事ですが、そうめんをメインにした楽しみ方で、流しそうめんにするといった方法があります。

でも、実際に竹で作るのは大変すぎるし、そんな場所も確保できません。

そこで便利なのが「流しそうめん機」

自宅で流しそうめんの雰囲気がすごく味わえるパーティグッズです。

これに、五色そうめんを流したりするとその雰囲気は抜群ですね。

いっしょに切った星型のオクラを流すなんてのもアリです。

七夕はもちろん、それ以外の日でも楽しめますよね。

 

そんな七夕の短冊などが歌詞になった七夕の歌もありますね。

参考ページ

七夕の歌詞や意味は?童謡「たなばたさま」の笹の葉さらさらや砂子とは

七夕には童謡の「たなばたさま」という歌詞はどうだったのか。

「笹の葉サラサラ」「砂子」「五色のたんざく」など、どんな意味なのかまとめたので、ぜひこちらも読んでみてください。

 

七夕の食べ物がそうめん以外の風習がある地方

ここまで七夕の行事食がそうめんというお話をしてきましたが、地方によってその形は少し違うようです。

例えば、長野県では「ほうとう」と呼ばれる平べったい麺に、あんこをのせて食べるという

七夕ほうとう

という風習があります。

これは山梨県を中心にみられる「ほうとう」とは違うようで、冷たいほうとうにあんこを混ぜお茶碗などに入れて食べる風習があるようですね。

ただ、この地方では旧暦の七夕、つまり8月のお盆のころに食べる風習のようですね。

 

奈良県のしんこ団子の風習

奈良県では七夕になると「しんこ団子」と呼ばれる、中にあんこの入ったお団子を食べる風習があるようです。

これも元は索餅(さくべい)で、奈良県では形を変えて「しんこ」として食べる風習が残っているのです。

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子供も喜ぶ七夕のアレンジそうめんの作り方

七夕にピッタリの食べ物のそうめんですが、流しそうめんのようにすると楽しいですよね。

また作り方も湯がいて冷やすだけなのでとても簡単です。

 

あとがき

七夕で食べるものがそうめんになのは、どんな由来や意味があるのか。

また、この日の料理の献立にメニューにしたい、ちらし寿司やご飯のメニューを一つにまとめ紹介しましたがいかがでしたか。

七夕のそうめんの原型は中国から伝わったものですが、そこからは日本で色んな進化をして行事食として定着していたのですね。

そんなそうめんを七夕のメニューにぜひ加えて下さい!

そして他の七夕らしいメニューも、参考にしてもらえたらと思います。

七夕には短冊や飾り付け、願い事など様々なキーワードがありますが、これらの意味や由来を知っておくと月見がさらに楽しめるようになります。

そんな七夕を100倍楽しむためにたくさんの豆知識をまとめました。

非常に興味深い話がたくさんあるので、ぜひ気になる記事をご覧になってください!

 

また、七夕の食事が終わったらおやつも欲しいところですよね。

もし、おやつ作りでもどんなものがいいか迷ったら、こちらのページをぜひご覧になって下さい。

 

このページで出てきた索餅(さくべい)の作り方も載せてますよ!

 

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