夏場など普段日差しが暑い日ってありますよね。
そんな時は紫外線もすごい降り注いでるんだろうな~って思っちゃいます。
でも曇りの日だったら、
こんなふうに思ってしまうのも無理ないですよね。
でも実は、この曇りの日というのはその雲の暑さにもよりますが、
このように考えられています。
って思うかもしれませんが、ほとんど晴れと一緒の場合もあります。
むしろ晴れよりも紫外線量が多くなる可能性もあります。
って思いますよね。
どういうワケでそうなっているのかいろいろ気になってきますよね。
そこで今回は、
曇りや雨の日と晴れの日の紫外線を比較するとどう違うのか。
また春夏秋冬の季節による紫外線量の違いはどうなのか。
日陰や反射、標高の高さで紫外線の量もどのように変化するのかなど、その性質や注意点についてまとめました。
曇りや雨の紫外線と晴れの天気との比較は?
春先から夏にかけて徐々に気になり始める紫外線。
そんな紫外線対策も晴れの日にはしっかりと行うと思います。
日差しが強いと紫外線も強く感じるので、外に出るときには特に日焼け止めなどしっかりとしておきたいですが、曇りの日の紫外線量が意外と高いことはご存知でしょうか。
それってどういうことなのか、気象庁が用意してくれているグラフもあるので、それを見ながら説明していきますね。
曇りと雨と快晴の紫外線量の違い
参照:気象庁「雲と紫外線」
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-73uvindex_mini.html
これがその曇りと雨、快晴時などと比べた時の紫外線量のグラフです。
雲のない快晴時を100としたとき、雨や曇りの日が何%ほどなのかを示したグラフですが、雨の時はわかりやすいですね。
雨が降っている場合には、快晴時の約30%まで紫外線量が減ります。
さて、問題は曇りの日なんですが、
- 曇り
- 薄曇り
とありますよね。
曇りの場合は快晴の時と比較して、紫外線量は約60%ほどあります。
それでも結構降り注いでいるといった感じはしますが、薄曇りとなるとなんと約80~90%の紫外線が降り注いでいるというグラフになっています。
というのも、これは雲の散乱光で光が反射して余計に地表に降り注ぐなんてことがあるからなんだとか。
これはちょっと驚きの事実ですね。
曇りでも紫外線量が多いワケ
薄曇りの日だと快晴時の80~90%もの紫外線が降り注いでいることがわかりましたが、なぜそんなに量が多いんでしょう。
雲がかかったら気温も落ち着くし、熱い日差しを直接浴びていないのにちょっと疑問に思いますよね。
これはどうしてなのかというと、私たちが熱いと感じる日差しは「赤外線」によるものなんですね。
赤外線というとヒーターなどにも使われていますが、大雑把に言うとあれが熱として私たちが感じている暑さです。
でも、この赤外線は雲(水蒸気・湿気)に吸収されやすいので曇りの日には赤外線量は減少し気温も下がるからなんですね。
雲を突き抜ける紫外線UVA・UVB
さて、この紫外線についてですが紫外線にも3種類あって、その波長によって特徴が変わってきます。
まずはこちらが紫外線とその波長の図です。
この紫外線には
大気による吸収をあまり受けずに地表に到達します。生物への影響はUVBと比較すると小さい。
成層圏オゾンにより大部分が吸収され、残りが地表に到達します。生物への影響大。
成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しません。
この3種類の紫外線の波長があって、分けて考えられることも多いです。
この紫外線のUVA、UVBというのが曇りの日でも降り注いでくるので、曇っているからといって安心できないんですね。
参照:環境省「紫外線環境保健マニュアル」
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf
紫外線は春夏秋冬の季節でどう変わる?
夏が近づくにつれて、特に女性は紫外線が気になり始めるころだと思いますが、春夏秋冬の季節でどれだけ違うのか気になります。
その紫外線の量をそれぞれの季節のグラフで見るとわかりやすくなるので、少しピックアップしてみますね。
では地点を「つくば」として、それぞれ
春(4月)
夏(7月)
秋(10月)
冬(1月)
これらの日でそれぞれ見ていこうと思います。
春夏秋冬の紫外線量
春の紫外線量
夏の紫外線量
秋の紫外線量
冬の紫外線量
参照:気象庁「月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ」
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm_obs.html
春夏秋冬それぞれの季節でだいぶ紫外線量が違うのがわかりますよね。
想像はできていたと思いますが、やはり冬が一番少なくて夏はかなり多くなります。
また、こちらを見てもらっても同じように季節による違いがわかります。
東京の紫外線の月別累年平均値グラフ
参照:気象庁「日最大UVインデックス(解析値)の月別累年平均値グラフ」
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm56.html
これは1997~2008年までの東京のデータですが、年間の月別でどのくらいの紫外線量が降り注いでいるのかを現したグラフなんですね。
これを見てもわかるように、4月ぐらいには「中程度の4」を越えた「4.3」の数値が出ています。
5月6月になると「5.1」まで上がっていますね。
そして紫外線量がピークの7月8月では「6.0」を越えて「紫外線量が強い」といった数値を表すまでになっています。
そして9月になると「4.4」で4月あたりの数値にまで落ち着いています。
その後の月はだんだんと紫外線量も少なくなっていきますね。
一年間の月別の推移は大まかにこのように流れていると感じておくと、大きな間違いはないと思います。
だから春先の4~5月頃から紫外線の意識を始めないといけないのですね。
都道府県でどれだけ変わるかというのもピックアップしているので、こちらも一度読んでみてください。
紫外線量は一日の中でも違う?
ここまでは季節や時期によって紫外線の量がどう変わってくるのか見てきましたが、一日の中でも大きく違います。
普通に考えて、
- 朝や夜は紫外線量が少ない
- 昼は紫外線量が多い
というのは感覚的にも感じていると思います。
実際にその通りで、一日の中で紫外線量が最も多いのが
特に紫外線量に気を付けないといけない時間帯は、
朝の10時~昼の14時ごろ
このようになっています。
一日の紫外線量の推移グラフ:つくば
参照:気象庁「月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ 」
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm_obs.html
こちらも一日の紫外線量のグラフの推移をみるとすぐにわかるのですが、12時あたりの紫外線量が一番多いです。
時間や地域差についてまとめているので、こちらも参考に読んでみてください。
日陰や標高、反射で紫外線はどう変わる?
紫外線は曇りの日でも気を付けないといけないとわかりましたが、実は日陰や標高の高さ、そして地面からの反射でも大きく変わってくるんです。
例えば、日陰にいるだけで紫外線は約50%ほどカットできると考えられています。
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