寒中見舞いの文面の書き方ですが、作成のポイントは5つです。
- 寒中見舞いの挨拶
- 時候の挨拶、相手の安否
- 自分の近況報告
- 相手の健康や無事を祈る言葉
- 後付(日付、差出人名など)
これに沿って書ければ、うまく寒中見舞いのハガキが作れるでしょう。
この寒中見舞いの書き方を軸にして、様々なケースでの文面についてまとめました。
そこで今回は、
- 年賀状の返信を出せなかった友人
- 結婚・出産報告を交えた文面
- 喪中で年賀状を出せなかったケース
- 寒中見舞いと句読点
- 挨拶と一言メッセージの作成
- 年賀状の遅れに対するお詫びの一言メッセージ
このような「寒中見舞いを書く時に悩みに上がりそうな項目」をピックアップし、触れていこうと思います。
ぜひ、最後まで読んで下さい。
寒中見舞いの文面の書き方
寒中見舞いとは、寒さが厳しい季節に相手の体調を気遣って出す季節のお便りです。
また、喪中欠礼のお知らせができず年賀状が届いてしまったときなど、そのお詫びの返信としての役割も持たすことができるので便利なんですね。
その寒中見舞いの書き方ですが、初めてだとどうやって文面を作成すればいいのか迷ってしまいます。
でも、寒中見舞いの書き方は、ポイントを押さえて文面を書けばわかりやすくなります。
そして、その構成には5つのポイントがあります。
- 寒中見舞いの挨拶
- 時候の挨拶、相手の安否
- 自分の近況報告
- 相手の健康や無事を祈る言葉
- 後付(日付、差出人名など)
これに沿って書ければ、うまく寒中見舞いのハガキが作れるでしょう。
例えば、
これを例にして、寒中見舞いの文面を作成したのが次のようになります。
年賀状の返信を出せなかった友人への寒中見舞い
①寒中お見舞い申し上げます
②毎日寒い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしとのことで何よりです。
③先日はご丁寧な年賀状ありがとうございます。挨拶が遅れてごめんなさい。
こちらは変わらず同じ仕事を続けていて、もう15年目になりました。
おかげ様で元気に生活していますよ。
そんなこんなで、のらりくらり頑張っていきますので、今年も変わらぬお付き合いよろしくお願いします。
④まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
⑤令和○○年 1月
このような感じでしょうか。
相手から年賀状が来たけど、何らかの理由で返信ができなかった時などは、この寒中見舞いが非常に便利ですね。
寒中見舞いの書き方と句読点
年賀状の作成のところで少し触れているのですが、句読点を付けることで、「区切り」が付くというような考えがあるんですね。
それは「区切り」がつくと縁起が悪い、つまり「離れる」「離婚」「縁切り」みたいな意味合いを含むと考えられています。
そういう事で、年賀状でも句読点はつけないという考えが一般的です。
ただ、今では文章中に関しては句読点を入れる場合も多く、そこまで厳しくする必要はないとは思います。
目上の人や上司に対しては、少し気を付けておけばいいと思います。
参考ページ
そしてこの寒中見舞いの書き方に関しては、年始の挨拶の意味合いではなく「相手の健康を気遣うお便り」なので、別に句読点の有無は気にしなくていいと思いますよ。
寒中見舞いでの結婚報告や出産報告
寒中見舞いでは、様々な内容の文面を書いても大丈夫だと思います。
- 友人に近況を伝える
- 相手が喪中の時に年賀状を出した場合のお詫び
- こちらが喪中の時に年賀状を受け取った返信
などなど、いろんな場面で使えます。
そんな寒中見舞いの文面に、結婚報告や出産報告を入れて作成する場合もあります。
でも、普通に考えたら、
と思いますよね。
実際に、年賀状で結婚報告や出産報告を兼ねて送るケースも多いです。
参考ページ年賀状の文例:友人や親戚、ご無沙汰の友達に送る文面は?結婚報告
それでも寒中見舞いで送ることになる理由には、
つまり、
- 自分の都合で時間的に年賀状が書けなかった。
- 相手が喪中のため、年賀状を出せなかった。
- こちらが喪中のため、年賀状を出さなかった。
こういった場合が考えられますよね。
特に喪中の時には無理なので、寒中見舞いで結婚や出産報告をするというケースもあるのではないでしょうか。
と思うかもしれませんが、寒中見舞いは年賀状のように「お祝い」の意味ではなく、「相手の健康を気遣う季節のお便り」なので出しても構いません。
では、例えばそれぞれどんな文面になるのか、その寒中見舞いの文例を作成してみました。
寒中見舞いでの結婚報告の文例
寒中お見舞い申し上げます
例年にない寒さの中での年が明けになりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
私事ではございますが昨年の10月に結婚しました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
寒さ厳しき折から、風邪などひかれませんように。
令和〇〇年 1月
寒中見舞いでの出産報告の文例
寒中お見舞い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私事で恐縮ですが、昨年○月○日に長女を出産いたしました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
今年の寒さはこれからが本番のようですので、くれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。
令和〇〇年 1月
このような感じでしょうか。
喪中という事をイメージして作成したので、あまり多くは書かず文面の中にさりげなく結婚報告や出産報告を入れるといいと思います。
喪が明けてから送るなど目安はありますが、その日にちは各家庭や親族間で基準があると思います。
宗教などの関係もあると思いますし、ここでは具体的に日にちは提案できないので話し合って下さい。
また、結婚や子供の写真なども控えるのが一般的ですね。
ちなみに一般的な喪中の期間は、
祖父母:90~150日
父母:13ヵ月
兄弟姉妹:90日
などとなっています。
時期的に寒中見舞いでの報告が無理な場合は、また別の機会にしたり口頭で連絡するなどの方がいいかもしれませんね。
寒中見舞いでの挨拶と一言メッセージの作成
寒中見舞いは、年賀状を出していなかった人への返信として出す場合もありますよね。
その寒中見舞いでも年賀状と同じように、一言メッセージを文面の中に入れることがあります。
例えばですが、
久しくお会いしておりませんがおかわりございませんか。こちらはおかげさまで家族一同元気に暮らしております。
ご無沙汰している親戚へ送る一言メッセージに、このような感じで挨拶の添え書きするとどうでしょうか。
また、昨年のお礼や、正月にどう過ごしたのかなど、色々添えれる内容がありますよね。
このような感じで、友人や親戚に送る寒中見舞いの一言メッセージを用意してみました。
寒中見舞いの一言メッセージ:友人へ
- お仕事は順調ですか。またみんなでご飯食べに行こう。
- 最近忙しくてなかなか会えないけど、今年こそ会いたいですね。
- また、近く同窓会の予定があるのでそちらでお会いしましょう。
- 最近ヨガを始めました。まだまだ初心者ですが楽しくやっております。
- 以前教えてもらったカフェでの朝食が日課になっています。
- 外出するのも寒いですが、寒さに負けないでくださいね。
- もうすぐ立春で春を迎えようというのに寒いですね。
- まだまだ正月気分が抜けないので、早く切り替えようと思います。
- 正月太りが激しいので、またダイエットに励みます。
- お正月はどこにも出かけず寝正月でした。
- 年末はカウントダウンライブに行きましたよ。
- 今年は親戚が増えたので、お年玉が大変でした(笑)
寒中見舞いの一言メッセージ:親戚へ
- ご無沙汰しておりますがお変わりなくおすごしでしょうか。
- なかなかお会いする機会もございませんが、近くにお越しの際はぜひお寄りください
- いつも野菜や果物の仕送りありがとうございます。とても助かっています。
- 昨年は旅行の計画を取り仕切って下さってありがとうございます。
- 平素の疎遠をお詫びし、皆々様のご多幸をお祈りいたします。
- 温かいお心遣いにいつも感謝しています。
- お変わりありませんか。今年は一度家族でお伺いしたいと思っております。
- 正月は家族そろって旅行先で新年を迎えました。また近いうちにお土産を持っていきます。
- お仕事は大変だと思いますが、無理をされませんように。
- 近くに住まいながらご無沙汰を重ね、申し訳ございません。
- ○○様のお加減はいかがですか。まだまだ寒さが厳しい季節なのでどうかご自愛ください。
- 昨年はお世話になりました。今年も私たち家族を暖かく見守ってください。
このように色々と一言メッセージが書けると思うので参考にして下さい。
ただ、相手が喪中であったりする場合は、手放しで楽しんでいるような一言は入れない方がいいと思います。
また、寒中見舞いは「年賀状の返信などを送れなかった時のお詫び」にもよく利用されます。
そんな、
というのも用意してみました。
寒中見舞いの年賀状の遅れに対するお詫びの一言
- ご丁寧な年賀状をありがとうございました。新年のご挨拶が遅れましたこと深くお詫び申し上げます。
- ご丁寧な年賀状を頂きながらご挨拶が遅れ、誠に申し訳ございません。
- 年末年始とバタバタしていて挨拶が遅れてしまいました。
- この度はご丁寧なお年始状を頂きありがとうございました。当方よりのご挨拶が遅れ大変失礼いたしました。
- 先ごろは、新年のご祝辞を頂きながらご挨拶が遅くなり、誠に申し訳ございません。
- 実は送り先の住所を間違えてしまい、年賀状が送れませんでした。申し訳ございませんでした。
このような感じでしょうか。
年賀状が遅れた具体的な理由は、無理に書かなくてもいいと思います。
喪中でのやり取りのマナーで気を付けたいのが「年賀状」という言葉で、
年賀状の「賀」はおめでたいといった意味が含まれます。
なので、ここでは「年賀状を頂き~」とかではなく
「お年始のご挨拶」「お年始状」
というように置き換えるのがマナーのようですね。
あとがき
寒中見舞いの文面の書き方はどうすればいいのか。
また、年賀状の返信を出せなかった友人への寒中見舞いの文例や、結婚・出産報告を交えた文面。
そして、挨拶と一言メッセージの作成などまとめましたがいかがでしたか。
でも、その反面で純粋に「相手の健康を気遣った寒中見舞い」としての趣旨で送る事は少ないようです。
まあ近くに年賀状という大きな習慣があるので、こちらでしっかりと書くことができればいいと思います。
もし、いろんなケースでの寒中見舞いの文例を見たい人は、こちらの記事も参考にして下さい。
参考ページ寒中見舞いの文例:友人や親戚、ビジネスや上司、喪中で出す場合は?
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