大きな蚊のような虫のガガンボですが、でかいし見た目も気持ち悪くて近寄りたくない存在です。
そんな毛嫌いされるガガンボは、実は日本にもかなりの種類がいて、世界では15000種類以上もいるようなメジャーな虫の一つなんですね。
とは言え、ガガンボも虫が嫌いな人にとっては見たくもないですが、今回はそのガガンボについて触れていこうと思います。
ガガンボの別名や種類について。
そしてガガンボの幼虫や成虫の生態や食べ物。
また人間を刺したり害を与えたりするのか。
弱い体がゆえにもたらす被害やその対策と駆除方法など、ガガンボに関わる事をまとめました。
ガガンボの別名とは?
大きい蚊のような虫で、見た目が気持ち悪いと嫌がられる「ガガンボ」という虫がいます。
このガガンボは家の外壁とか、田舎の道の駅のトイレとかいろんなところで見かけますね。
そんなガガンボとは、地方によっていろんな別名があるようですが、
- 大蚊
- カトンボ
- アシナガトンボ
- カゲロウ
- ショウジハリ
英名では「crane fly」や「Daddy long-legs(あしながおじさん)」などとも呼ばれるようです。
ガガンボの種類は?
ガガンボとは日本だけでなく世界中でいる虫で、その種類も15000種類以上いるとも言われています。
日本のガガンボの種類だけでも、700種類以上のガガンボがいるようです。
日本でよく見かける種類は
- キリウジガガンボ
- ミカドガガンボ
- ベッコウガガンボ
他にも、キマダラヒメガガンボ、ミスジガガンボ、ベッコウガガンボ、マドガガンボなどいろんな種類がいるようです。
また、このガガンボのような虫もたくさんいて、ガガンボモドキやガガンボダマシとかもいるようですね。
ガガンボの羽は2枚なのですが、ガガンボモドキの羽は4枚になっています。
またガガンボは花の蜜などがエサなのに、ガガンボモドキは昆虫などを食べる肉食で、かなり違いがあります。
ガガンボの産卵や幼虫時期などの生態は?
ガガンボの産卵は水場や草むらで行われるようです。
ガガンボの雌は水中や湿地、樹林の中の湿ったコケ類などに産卵管をさしこんで卵を産むようですが、蚊の産卵とはかなり違うようですね。
蚊は少量でも水場が必要になります。
そこでボウフラ→オニボウフラとなって成虫へと成長しますが、ガガンボの幼虫は土の中でいることも多いようです。
ガガンボの生態としては活動時期はやはり蚊と同じく夏ごろの暖かい気候が向いているようです。
種類によっても変わるようですが、一般的には夏に産卵して約2週間ほどで孵化し幼虫となるものが多いようですね。
ガガンボの幼虫は土の中で暮らすものもいて、ガガンボの幼虫がイネやムギの根など、農作物を食べて被害を出すことがあるので害虫として扱われています。
ガガンボの弱い体で刺したりするの?
ガガンボで一番気になるのは、やっぱり「人を刺すのかどうか?」じゃないでしょうか。
形が蚊に似ているので心配になるところですが、ガガンボは人を刺したり血を吸ったりしません。
ガガンボの体は大きいですが、その体はもろくすぐに足や羽がちぎれたり、衝撃を加えるとすぐにバラバラになったりなど体は弱いです。
また素早い動きができるわけでもないので、体が大きく遅いことから別の生物にも狙われやすい虫です。
またガガンボの成虫の寿命も短く、1週間~10日ほどで死んでしまいます。
ガガンボの食べ物は?
ガガンボとは人を刺したり血を吸ったりはしません。
ガガンボの成虫の食べ物は花の蜜などを吸って生活しています。
【アザミの花の上で集団で吸密をするクチナガガガンボ】
だから基本的には蚊のようにガガンボが刺したり血を吸ったりすることはないんですね。
蚊が血を吸うのは産卵のため
そもそもですが、実は蚊の餌も花の蜜や樹液です。
蚊が血を吸うのは「産卵のとき卵へ栄養を送るため」に血を吸っているのであって、自分のエサのためじゃないんです。
しかも産卵のためなので刺すのはメスの蚊だけで、オスは人を刺したり血を吸うことはありません。
ガガンボ対策や駆除は?
ガガンボの幼虫は農作物を荒らす可能性がある害虫です。
ガガンボの成虫は刺したり血を吸ったりするわけではないので、一般家庭では大きな被害はないでしょう。
ただ、工場などではこのガガンボが異物混入の原因になる事も多く、対策が取られているようです。
ガガンボは体が弱くてバラバラになりやすいので、寄ってきたガガンボが粉々になって製品と混ざることもあるんだとか。
その対策として電撃殺虫気による駆除や薬剤散布、または物理的防壁などで対策をとることが多くなっています。
コンビニとかでも電撃殺虫器が店の端に置かれていますが、ガガンボは光に寄せられてやってくることが多いので、店の中に入られたりしたら厄介ですよね。
一般家庭でのガガンボの駆除は、普通に殺虫剤などで撃退できます。
もし家の中に入ってきて触りたくないなら、掃除機で吸うことでも撃退できます。
あとがき
ガガンボの別名や種類について。
そしてガガンボの幼虫や成虫の生態や食べ物。
また人間を刺したり害を与えたりするのか。
弱い体がゆえにもたらす被害やその対策と駆除方法など、ガガンボに関わる事をまとめましたがいかがでしたか。
大きくて気持ち悪いガガンボはを家の近くで見つけてしまうと、たとえ害がないといっても近寄りたくはないですよね。
ましてや部屋の中にでも入ってきたら、ちょっと鳥肌が立ってしまいそうになります。
ガガンボは光に寄ってくるので、夜は特に蚊とともに気を付けてくださいね。
私たちがよく目にする蚊には「茶色い蚊」と「シマシマの黒い蚊」があると思いますが、家の中では茶色い蚊を見かけることが多いですよね。
実はそれぞれに特徴があり、襲われやすい場所や吸血行動にも違いがみられます。
この蚊の特徴を知ることで色々な予防法を身に着けることができるので、この機会にぜひチェックしておいて下さい。
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