加湿器は大きく分けて4種類あります。
今回は、この4つの加湿器の中の「気化式」について見ていきますが、そんな気化式加湿器を使うとき、
- 電気代は安いのか?
- 掃除・お手入れは簡単なのか?
- オススメには何があるのか?
いろいろ気になる事がありますよね。
簡単にですがいきなり結論を言うと、
電気代の安さがトップクラス
こんなわかりやすい特徴があります。
この他にも、メリット・デメリットがたくさんあります。
今回は、そんな気化式加湿器の特徴をいっしょに見ていきましょう。
気化式加湿器とは?メリットデメリットについて
加湿器にはいろんな種類がありますが、その中の
この加湿器には、どんな特徴があるのか気になりますよね。
気化式加湿器とは簡単に仕組みを説明すると、専用のフィルターに水をしみこませ、そこに風をあてて気化させるといった方法です。
イメージとしては、
そんな感じです。
その気化式加湿器の仕組みはこんな感じです。
スチーム式のように水を沸騰させるわけではないし、超音波式のように霧状に飛ばすわけでもありません。
そのため、気化式加湿器は
このように言われる場合もあります。
こんな仕組みや特徴を持つ気化式加湿器のメリットとデメリットを、それぞれピックアップしてみました。
気化式加湿器のメリット
- 電気代が安い
- 蒸気が熱くないので安全性が高い
- 静音性が高い
気化式の大きなメリットの一つは、電気代がとても安いことです。
スチーム式やハイブリット式のように、ヒーターを使わないのでかなり消費電力が低いです。
具体的な電気代の金額は、後ほど例と一緒に見ていこうと思いますが、電気代が購入の目安ならかなりオススメ。
蒸気が熱くないので安全性が高い
ヒーターを使わないので熱い空気が出てきません。
子供が触っても火傷することがないので、取り扱いも安心できます。
静音性が高い
加湿器の種類や運転設定にもよりますが、動いている時はファンが回る程度なので音もかなり静かです。
寝る時に加湿器の音が気になるようなことは少ないでしょう。
運転モードにもよりますが、15dB程度の音しか出ない設定もあり
10dB:呼吸音
20dB:木の葉のすれ合う音
この程度なので相当静かですよね。
ただ、静音設計されていないものもあるので購入前には確認してください。
気化式加湿器のデメリット
- 風が冷たい
- 室温が下がる可能性がある
- 加湿に時間がかかる
- 湿度が50%以上に上がりにくい
- 室温が低いと湿度が上がりにくい
- 手入れやカビの繁殖に注意が必要
気化式加湿器のデメリットもいくつかありますが、出てくる風が冷たくなる点がよく言われます。
スチーム式のようにヒーターを使用しないため、簡単に言うと、
だから風が冷たく感じます。
そのため、長時間の運転になると室温も若干下がる可能性があります。
加湿に時間がかかる
簡単にですが、気化式は水を含んだフィルターに、ファンで風を当てている方式なのでフィルターで蒸発する水分量は少なめです。
ただ、最近の気化式加湿器も能力が上がってきていて、加湿にかかる時間も短縮される運転設定が組み込まれたりしています。
加湿に時間がかかるのがイヤだという方は、そういった機能があるものを選ぶ方がいいかもしれませんね。
湿度が50%以上に上がりにくい
加湿をする上では室温も大切で、温度が高いとその分空気中にも水も含みやすくなります。
夏は温度が高く湿度も高い
冬は温度が低く湿度も低い
これは温度の高低が湿度に関係しているからですね。
気化式は風を当てる方式なのでフィルターで蒸発する水分量は少なめです。
それでも湿度が上がっていきますが、それにつれてファンから送り出される風の湿度も高くなります。
するとフィルターから蒸発する水分量はなかなか増えません。
だから、いろんな気化式加湿器の商品で口コミなどでもよく聞かれますが、
ここの効率の悪さは欠点でしょうか。
だから、ある程度暖房と併用して、室温を20℃ほどに保ちながら使うと性能を発揮してくれると思います。
手入れやカビの繁殖に注意が必要
水の中の不純物はフィルターに残るので、そこでカビや雑菌の繁殖があったり、トレーやタンクもヌメリがつくので掃除が必要になります。
こまめな掃除が必要ですが、最低でも1ヶ月に1回ほどはメンテナンスをしておかないといけません。
このように気化式加湿器には特徴的なメリットとデメリットがありますね。
気化式加湿器の電気代は?
気化式加湿器の大きなメリットには、
電気代の安さ
ここに魅力を感じる方も多いんじゃないでしょうか。
その電気代はどのくらい安いのか、具体的に一つ商品を例にしてみていきたいと思いますが、今回は「パナソニック加湿機気化式8畳FE-KFT03」で、その性能を見ていきたいと思います。
この商品のスペックが
加湿量弱:170mL/h
強:300mL/h
弱:4W
強:10W
ここから1時間の電気代は
弱:約0.1円
強:約0.3円
このようになります。
1kWh=27円で計算
1日8時間使っても約2.4円なので、この電気代はかなり安いです。
加湿能力は8畳なので、部屋の広さがあうならオススメの商品ですね。
気化式とスチーム式の電気代の違い
ちなみに最も電気代がかかると言われる「スチーム式加湿器」の電気代は、
【象印スチーム式加湿器 EE-RM35WA】
加湿時:305w
湯沸し立ち上げ時:985w
加湿時:約8.2円
湯沸し立ち上げ時:約26.6円
このようになっています。
気化式加湿器は、ほとんど電気代はかからないと考えてもいいくらいです。
超音波式の加湿器も電気代は安いですが、この気化式ほどではありません。
同じくらいの加湿能力(300mL/h)の超音波式加湿器の
【APIX超音波式加湿器AHD-015】
この加湿器で
消費電力:32W
電気代:約0.9円
こうなっています。
もちろん商品によって違いはありますが、電気代なら気化式加湿器ですね。
気化式加湿器のカビや手入れの特徴とは?
気化式加湿器の場合は、その仕組みからフィルターを使っています。
フィルターに水を含ませて、そこに風をあてて気化させるため、水の中の不純物はフィルターの中に残ります。
このフィルターの掃除をしないと雑菌やカビの繁殖が起こって、放っておくと異臭に繋がってしまいます。
また、タンク内にずっと水を入れておくと、そこでも雑菌が増えたりしてヌメリの原因になります。
だから基本的には、
こうやって常に新しい水に変えてから使う方が衛生的です。
メーカーにもよりますが、気化式加湿器の場合はいくつか掃除を必要とする場所があって、
- タンク
- トレー
- 加湿フィルター
おそらく、この3つがメーカー共通で掃除が必要だと思います。
メーカー別で、これに加えて
「背面のエアフィルター」
「イオン除去ユニット」
など、それぞれの商品別に掃除するところが追加されたりすると思います。
気化式加湿器の掃除の頻度や方法
気化式加湿器の場合、タンクの水は毎日変える事をオススメします。
また、その時にヌメリがあるなら一緒に洗っておくと手間がありません。
トレーや加湿フィルターは、1ヶ月に1回程度の掃除が必要です。
ただ、稼働時間や環境によっても変わるので、あくまで目安。
これらは基本的にはスポンジなどを使っての水洗いです。
ずっと掃除をしていないと水垢のヌメリやスケール(水道水に含まれるミネラル分)が目立つ場合があります。
そんな時は水垢などは洗剤、スケールにはクエン酸、カビには漂白剤など、汚れによって掃除をしていかないといけません。
詳しい掃除方法は、各商品の説明書にも載っていると思いますが、
【暮らしのクエン酸】
クエン酸は安いし、ホームセンターとかどこでも売ってます。
また、掃除を楽にするアイテムに、
【加湿器の除菌タイム 液体タイプ 除菌・ヌメリ防止専用除菌剤】
こういうのを入れておくと、普段の掃除が楽になるかもしれません。
気化式加湿器の掃除と水道水について
加湿器の汚れの原因は使用している水なのですが、
加湿器には絶対に水道水を使わないといけません。
と思って使う人もいますが、水道水に含まれている塩素が雑菌の繁殖を抑えてくれています。
もし、ミネラルウォーターを使って加湿すると、時間が経つにつれトレーやフィルターでどんどん雑菌が繁殖し衛生面で悪くなります。
だから、気化式に限らず加湿器を使う場合は水道水を使いましょう。
これは説明書にも記載があります。
ミネラルウォーターの方がきれいな感じがしますが、実はそれが落とし穴だったりするので注意してくださいね。
あとがき
気化式加湿器のメリットやデメリットとその特徴は何なのか。
また、1時間の電気代や音の静かさ、カビの手入れと掃除の方法などをまとめましたがいかがでしたか。
気化式加湿器には効率が途中悪くなったり寒いなどの欠点もありましたが、電気代の安さや安全性は魅力ですね。
だから、この加湿器を選ぶなら、
- 電気代がとにかく安い方がいい
- 子供がいるから安全な方がいい
- 音が静かなものがいい
- 掃除はマメにできる
- 部屋は暖かくして使うから大丈夫
こんな人にはピッタリハマります。
ぜひ購入の際の参考にして下さいね。
加湿器には今回見てもらったものも含めて、大きく4つに分かれます。
それが、
この4つの方式です。
それぞれの加湿器で電気代やお手入れ、加湿能力など特徴があるので、どれを選べばいいのか難しいですよね。
そこで加湿器の方式の違いや、それぞれのメリット・デメリットなど加湿器についての記事をこちらにまとめています。
ぜひ、こちらも参考にしてください。
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