石油ファンヒーターはランニングコスト的にも性能が良いし、暖房効率の高い家電なので、生活スタイルにピッタリはまる人も多いでしょう。
そんな石油ファンヒーターの寿命って何年くらいもつの?
これも気になりますよね。
家電にはつきものですが、この石油ファンヒーターも使い方やメンテナンスによって3年以内でつぶれるものもあれば10年以上持つものも。
今回まとめていて意外に思ったのですが、暖房家電の中でも石油ファンヒーターは特にデリケートな部分が多いと感じました。
やはり「灯油と電気」という2つの燃料を扱うことも、影響してるんだと思います。
今回は、そんな石油ファンヒーターの一般的な寿命の年数や、寿命を縮める原因。
そして、換気と臭いの原因や掃除の重要性についてまとめました。
石油ファンヒーターを長持ちさせるためには、意外と細かい注意点もあるのでぜひ最後まで読んでください。
石油ファンヒーターの寿命は何年くらいなの?
石油ファンヒーターの寿命って何年ぐらいなのか。
そんな中で石油ファンヒーターの寿命の目安の一つ言われているのが、
これが耐用年数(使用期間)の目安となっています。
例えば、エアコンとかだと10年となっていて、本体にもその表記があると思います。
参考ページ石油ファンヒーターの耐用年数は6年となっているので、これが寿命の目安にもなるんじゃないでしょうか。
ただ、メーカーによってはこの保有期間が9年だったりすることもあるので、あくまで参考程度です。
これはダイニチ石油ファンヒーターの説明書ですが、9年って書いてます。
メーカーによって違いはあると思いますが、最低でも6年です。
やはり使い方によって寿命の長さはかなり左右されるようなので、無理のない使い方をしておきたいですね。
石油ファンヒーターの寿命を早める使い方
そんな石油ファンヒーターの寿命ですが、使い方によってだいぶ長さが変わってくるようです。
石油ファンヒーターはその名のごとく「石油(灯油)」を使ったものなので、燃料を使うものはいろいろと気をつかう部分が多いようですね。
そんな中で気を付けたいのが「灯油の劣化」です。
長期間ポリタンクで保存されたような灯油は、紫外線や熱で劣化したり、ポリタンクの成分などが溶けだしたりホコリが混ざったりなどで不純物が入ることがあります。
そんな劣化した灯油を使うことで、不完全燃焼を起こしたりつまりの原因になったりして故障するといったことが多いとのこと。
灯油が劣化していないかの確認は、コップに入れて後ろに白い紙で壁をし、色が透明で何も沈殿物や浮遊物がなければ大丈夫ですが、薄く黄色くなったりゴミがあったら変えて下さい。
また、透明で大丈夫そうだったとしても、安全のために去年のものは使用しない方がいいかもしれません。
石油ストーブのところでもお話ししましたが、この灯油の劣化は気を付けないといけないので、灯油は1シーズン限定で使うほうがいいですね。
この灯油の劣化は寿命を早める悪い使い方の代表ですが、他にもこういった原因があるので、それをピックアップしてまとめてみました。
石油ファンヒーターの寿命の原因
- 灯油の劣化
- フィルターの詰まり
- ヘアスプレーなどシリコン剤の付着
これらがよく言われていることで、背面にあるフィルターの詰まりがエラーを起こすこともよくあるようですね。
説明書の中では、週一回くらいフィルター清掃することをすすめてます。
石油ファンヒーターは周りから空気を取り入れて燃焼に使っているため、周りのホコリなどを吸い込みやすくなります。
そうすると、そのホコリが溜まることでエラーや寿命を早める原因に繋がりやすいんだと思います。
石油ファンヒーターの置いてある場所で部屋干しとかしていると、結構そういうことが起こりやすいようです。
また、それと同じく「ヘアスプレーなどのシリコン剤の固着」も、よく寿命を早める原因と言われていますね。
石油ファンヒーターの近くでヘアスプレーを使ったり、スプレータイプの床ワックスとか、スプレーのりを使ってのアイロンがけも原因として上がっているようです。
ダイニチのホームページには、石油ファンヒーターのシリコンとの関係についてもこのような説明がありますね。
また、化粧品などにも含まれている場合があるので、女性の方は一度確認しておいた方がいいかもしれません。
石油ファンヒーターの換気は?
石油ファンヒーターも灯油を使った暖房器具なので、必ず換気が必要になります。
また、石油ストーブに比べても臭いが少ないからといっても、やっぱり多少の臭いもあります。
ストーブの時と同じく、換気は1~2時間おきに数分行うことが推奨されています。
また、寿命のところでも話があったように、シリコン剤も故障の原因にはいっているので、場合によっては換気の必要もあると思います。
換気をしないと不完全燃焼の原因になって、一酸化炭素中毒の危険もあるので忘れずに行ってください。
石油ファンヒーターの換気ランプエラーの原因
キチンと換気してるつもりでも「換気エラー」が表示されて、うまく運転がいかない方も多いようですね。
これもいくつか原因はあるようで、
- フィルターのほこり詰まり
- シリコン剤の付着
- ファンヒーターを設置する場所
これらが特に多いようです。
フィルターのホコリやシリコン剤については話に出てきましたが、石油ファンヒーターの設置場所も問題になるときがあるようですね。
例えば、部屋の端や周りに物が多いような「空気が溜まりやすいような場所」に置いていると、そこの二酸化炭素の濃度が濃くなって、それを検知しエラーになることも多いようです。
一度置く場所を変えてみて、それで換気エラーが出ないかどうか確認するのも方法の一つですね。
石油ファンヒーターの臭いの原因って?
石油ファンヒーターをつけたり消したりする時によく臭いがしますが、運転中でも臭いがする場合があります。
これも先ほどの「灯油の劣化」が原因となって不完全燃焼を起こし、それが臭いの原因になることがあります。
また、当然ホコリやゴミなどが臭いの原因につながることもあるので、やっぱり掃除はキチンとしていた方がいいですね。
燃料漏れと言ってもタンクから漏れているのではなくて、不純物が膜を作ったりしてヒーターでうまく燃えなくなり、気化した灯油が燃えずに空気中に漏れているというのですね。
経年劣化や掃除不足など、いろんなことが合わさって臭いになることも可能性にはあるので、石油ストーブとは違って結構デリケートな部分も多いように感じます。
石油ファンヒーターの掃除方法は?
石油ファンヒーターはホコリでエラーを起こすことが多いため、背面のフィルターや前面の排気口の周辺など、本体周りはこまめに掃除をしたほうがいいでしょう。
使用のたびに確認したいことや、週1回ほどのホコリの掃除は説明書にもありました。
このホコリもそうなんですが、寿命を縮める原因にも出てきた「灯油」に関しても注意が必要なんですね。
特に、石油ファンヒーターの使い始めと使い終わりは大切で、去年の灯油が入ったままで使うと故障の原因にもなります。
また、シーズン初めは油受皿内にゴミやホコリが溜まっていることも多いので、それを掃除してから使わないと、エラーの原因にもなります。
油フィルターの掃除などは説明書にも方法が載っていると思います。
石油ファンヒーターを使い始める前にやっていた方があとあと楽なので、忘れないようにしたいですね。
また、タンクに残っている灯油は最後まで使い切って、空の状態にしておくのがベストです。
そして本体内に残っている見える部分の灯油は、スポイトなどで吸って次のシーズンに備えることも大切ですね。
そんな石油ファンヒーターの掃除方法の動画もあります。
何もしていないとかなり汚れるのが早く、ホコリもたまりやすいので寿命も縮まってしまいますね。
こうやってこまめな掃除やメンテナンスをすることで、10年以上も長持ちすることも多いので定期的にケアしてあげて下さいね。
あとがき
石油ファンヒーターの寿命は何年くらいなのか。
また換気の必要性や掃除の方法について見てきましたがいかがでしたか。
石油ファンヒーターは、ちょっとしたメンテナンスをするだけで結構寿命も変わってくるようなので気を付けたいですね。
5年以上使っていて、エラーが頻発するようなら石油ファンヒーターの寿命と思って買い換えるのも1つの方法ですよね。
だいたい1~2万円の間でそこそこのものが買えます。
修理に出して1万円くらいとられるなら買い換えたほうが早いし、性能も向上しているので燃費が良くなっているケースもあります。
灯油の値段とかにもよりますが、使い方次第ではエアコンよりも得になるかもしれないんですね。
冬場は石油ファンヒーターをはじめお世話になる暖房器具はたくさんありますが、消費電力や電気代、体に悪い使い方にならないためのメリットやデメリットなど、別のページでもまとめています。
低温火傷や火事の危険性、洗い方などのメンテナンスを含めてわかりやすくまとめてるので、ぜひ参考にしてください。
コメント