主に湿度の下がる冬場に活躍する便利な電化製品の加湿器ですが、加湿器はいつから使うのか迷う方も多いのではないでしょうか?
早い時期から加湿器をつけるとうまく湿度コントロールが出来なかったり、準備のタイミングを逃してしまったりします。
より効率よく快適な室内の湿度を保つために、加湿器はいつからいつまで使うのが良いのか?
ベストなタイミングについて、温度や湿度の関係をまとめました。
加湿器はいつから使うのがベスト?
加湿器は室内の湿度を効率よく上げる便利な電化製品です。
湿度が低いという事は空気が乾燥していると言うワケですが、湿度が低く乾燥している時期と言えば冬場です。
11月ごろになると湿度は10%ほど下がり、1月や2月ごろになると湿度50%を切る日も出てきますよね。
年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年の値 |
2015 | 52 | 59 | 57 | 71 | 62 | 75 | 80 | 78 | 79 | 66 | 74 | 57 | 68 |
2016 | 55 | 56 | 61 | 67 | 66 | 75 | 80 | 78 | 86 | 72 | 71 | 59 | 69 |
2017 | 53 | 49 | 60 | 66 | 72 | 73 | 78 | 83 | 79 | 82 | 67 | 56 | 68 |
2018 | 54 | 56 | 65 | 66 | 71 | 80 | 77 | 77 | 86 | 74 | 72 | 61 | 70 |
2019 | 51 | 59 | 60 | 63 | 65 | 81 | 89 | 80 | 79 | 80 | 69 | 66 | 70 |
気象庁:観測開始からの毎月の値 東京の相対湿度の月平均値(%)
表で1年間の湿度を見てもわかるように、夏と冬では大きな違いがある事がわかります。
1月2月は絶好の加湿器の活躍時期ですが、10~11月ごろから徐々に使い始める方もいるようですね。
湿度と気温の関係
また10月ごろから気温も下がってくるため、空気中に含むことが出来る水分の量にも影響があります。
簡単にいうと、気温が低くなるほど空気中に水分を多く含むことが出来なくなります。
ですので、気温の高い夏場は空気中に水分を多く含むので蒸し暑い気候になります。
逆に冬場は晴れの日でも蒸し暑いという感覚はあまりないですよね。
冬場の晴れの日は、天気予報とかでも「カラッとした陽気」と表現されることが多くなります。
実はこの「気温と湿度」の関係は、室内の湿度を上げる時にも重要なファクターになってくるので、少し心にとどめておいて下さい。
加湿器をいつまで使うかは湿度を確認
一方で加湿器をいつまで使うかという事も考えますが、こちらもやはり空気中の湿度が大きく関係してきます。
湿度としては先ほどの上の表を見ていただいてもわかるように、4月ごろまでは加湿器を使う人もいると思います。
3~4月ごろになると気温も上昇し春の陽気が戻ってきますよね。
すると空気中に含まれる水分の絶対量も増えるため、空気の乾燥も徐々に少なくなってきます。
6月になると梅雨時期となり加湿器の出番はほぼなくなると思うので、4月頃まで加湿器の活躍場面があるでしょうね。
インフルエンザ対策に加湿器を使おう
加湿器の効果としては「乾燥を防ぐ」という事が最も大きなものだと思いますが、乾燥を防ぐことによって、
- 肌の乾燥を防ぐ
- 喉の渇きを防ぐ
- ウイルスの増殖を防ぐ
こういったメリットがあります。
特にインフルエンザ対策には加湿器は非常に有効です。
インフルエンザウイルスは高い温度と湿度に弱く、
- 室温20℃付近
- 湿度が50%以上
この条件にすると活動が抑えられます。
だから加湿器で湿度50~60%を保ちエアコンなどで室温20℃以上にすれば、インフルエンザウイルスは活発な活動ができません。
インフルエンザは11月頃になると流行しだすのは、この気温と湿度がウイルス活動を活発化させるためなんですね。
こういう事も加味すると、加湿器は10~11月ごろから使うようにするといいんじゃないでしょうか。
加湿器は暖房と併用して使うと効果的
先ほど「温度と湿度の関係」について話をしましたが、加湿器は部屋の湿度を上げるために有効な家電です。
でも、室温があまりに低いと加湿器を使っても湿度が上昇しにくくなってしまいます。
だから加湿器を使う時は室温も上げると効果的に活用することが出来ます。
例えば加湿器の中でも、スチーム式加湿器であれば室温も一緒に上昇させる効果が期待できます。
逆に気化式の加湿器だと、なかなか湿度が上がらないなあなんて感じる方もいるんじゃないでしょうか。
加湿器の種類によって「加湿の仕方」が違うので、自分のスタイルに合った加湿器選びというのも大切になってきますよ。
こちらのページで加湿器の選び方、メリットデメリットを比較してますので、ぜひ読んでみてください。
⇒加湿器の方式の違いとは?種類別メリット・デメリットの比較おすすめ
加湿器を使うタイミングは?
加湿器を使うタイミングですが、乾燥していると感じれば使うのが良いと思います。
そのタイミングをわかりやすくするために、室内の湿度というものが目安になります。
湿度を知るためには「湿度計」を見るのが一番わかりやすいでしょう。
私たちの生活では湿度40~60%ほどが最も適していると考えられています。
湿度計を見て40%前後になれば積極的に加湿器を使うようにしたいですし、逆に60%以上になるなら使用を控えるようにすると効果的に活用できます。
また、暖房器具を使う時にも乾燥に気を付けたいですね。
だから暖房と加湿器は併用して使うことで、より効果的な対策ができるようになります。
しかし湿度は高ければ良いわけではなく、蒸し暑く感じるくらいなら止めるようにしてください。
湿度が上がりすぎると
- 結露
- カビ
- ダニの繁殖
などのデメリットにもつながりますので注意しましょう。
加湿器を使う時期は地域によっても違う
加湿器はいつからいつまで使うのかという事も、やはり地域によっては大きく異なります。
冬の北海道と沖縄では気候が違うので、もちろん湿度も全然違いますよね。
空気の乾燥しやすい地域では加湿器を使う期間も長くなりますし、感じ方も違うと思います。
体感や湿度計を活用しながら、「喉が渇きやすい」「肌がカサカサな日が多くなってきた」と感じる前に加湿器は準備しておきたいですね。
あとがき
加湿器はいつからいつまで使うのか?という事でまとめましたが、基本的には12~2月頃が最も活躍する時期だと思います。
その前後の10~11月、3~5月頃は日別の天気や地域によっても違いますし、人それぞれ部屋の環境も違います。
ですので、加湿器は10月ごろから備えるようにして、いつでも使える準備をしておけば安心できるんじゃないでしょうか。
- 電気代はどのくらいなのか
- 音は静かなのか
- 子供には安全なんだろうか
- オススメの加湿器って?
心配や悩みが多いですよね。
そこで加湿器の方式の違いや、それぞれのメリット・デメリットを一つにまとめた記事を作りました。
ぜひ、こちらも参考にしてください。
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