お月さんにはうさぎがいて、お餅をついている。
こんなお話を子供の頃にも聞きましたし、今もよくありますよね。
お月見の時にはウサギの話も思い出すし、お月見のイメージイラストやCMなどでもお餅をつくうさぎがよく目に入ります。
9~10月の「中秋の名月」と呼ばれる、月がきれいに見える時期のお月見とどんな関係があるのか。
今回は、お月見の由来や意味についてまとめました。
そして月うさぎの伝説や餅つきをする理由など、月見うさぎの海外での月事情も合わせて比較してみました。
お月見うさぎの由来や意味は?
お月見のうさぎの由来は、日本では月に映る影が「うさぎの形に似ている」ということから始まります。
月にうつる影の部分が、うさぎの形のように見えるため月にはうさぎが住んでいるというように語り継がれてきました。
わらべうたの「うさぎ」にも
うさぎ うさぎ なにみて はねる 十五夜お月さま みてはねる~
こんな歌詞もありますね。
この歌は江戸時代から受け継がれてきた歌だと言われています。
月うさぎ伝説と海外の事情
「ウサギがお月様でお餅をついている」というのは、さまざまな説がありますが、その月うさぎ伝説にはインドの「ジャータカ神話」のお話が有名です。
どんなお話かと言うと、
帝釈天(たいしゃくてん)と呼ばれる神様が、みすぼらしい老人に姿を変えて倒れたふりをし、キツネとサル、ウサギに食べ物を乞いました。
キツネは川で魚を捕まえてきました。
サルは木に登り木の実をとってきました。
キツネとサルは老人に食べ物をあたえましたが、ウサギには何もすることができません。
そこで考えたウサギは
「私を食べて下さい」
と言い残し火の中へ飛び込み、自分を老人に捧げました。
これを見た帝釈天はウサギを憐れみ、その姿を月に残したと言われています。
これには他にも説が色々あったり、国によっても伝説が違うようですね。
この話は平安時代末期の「今昔物語集」にも収録されています。
このような月のうさぎの由来から、かなり昔から言い伝えられてきたことだというのがわかりますね。
月見のうさぎも海外では違う?
日本の月のうさぎも、海外ではその見方がちょっと違うようです。
日本:うさぎ(餅つきうさぎ)
韓国:うさぎ
中国:不老不死の薬草をつくうさぎ、かえるなど
モンゴル:犬(嘘をつくと吠える)
ベトナム: 大きな木とその下で休む男性
インドネシア:編み物をしている女性
ヨーロッパ:大きなはさみをもつカニ、女性の横顔、本を読む女性
アメリカ:女性の横顔
アラビア:吠えるライオン
カナダ:バケツを運ぶ女性
ハワイ:大きな木
アメリカ南部:ワニ
南米:ロバ
このように見えるそうです。
そんな海外の月の見え方がわかる動画があります。
【月の中に何が見える?】~世界で違う月の模様~
すべて入っているわけではないですが、このように海外でもいろんな見え方がしているんですね。
日本と同じ角度で見えているわけではないので、月の影の見え方も海外で変わってきます。
そのあたりも月の見え方にはかなり影響しそうですね。
お月見でうさぎが餅つきする理由は?
お月見では、月のうさぎが餅つきをしていると言うお話もよく聞くと思います。
これは先程触れた月のうさぎの由来が日本に伝わったときに、
日本の「望月(もちづき)」
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