ジャックオーランタンの英語のスペル、そして由来や意味はなんなのか。
ハロウィンにはカボチャの存在が欠かせませんよね。
あのカボチャのことを「ジャックオーランタン」と呼んでいますが、英語でどう書くのか?
なんてふうに思わないでしょうか。
実は、元々はカボチャではなく全く別の物だったし、ジャックオーランタンにはとても悲しい話があります。
ハロウィンを深く知るためにも、このカボチャのことについてもっと知りたいですよね。
そこで今回は、
ジャックオーランタンの英語のスペルはどのように書くのか。
また、その由来のジャックの話やランタンの意味。
そしてカボチャが使われる理由や作り方など、ハロウィンに欠かせないジャックオーランタンについてまとめました。
ジャックオーランタンの英語のスペルはどう書くの?
ハロウィンでは「ジャック・オー・ランタン」と言う言葉がよく使われるのを聞いたことがあると思います。
このジャックオーランタンの英語のスペルは
Jack-o’-Lantern
このように書きます。
でも、ジャックオーランタンって何なのか、意味も知りたいですよね。
疑問に思う所もありますよね。
ジャックオーランタンの由来や意味は?
ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)は「ランプを持つ男(ジャック)」という意味です。
アイルランドやスコットランドに伝わっているお話で、日本で言うところの「鬼火」のような扱いです。
ジャック・オー・ランタンというと、今では一般的に「顔の形にくり抜かれたカボチャ」を思い出すんじゃないでしょうか。
なぜ、このカボチャがジャックオーランタンと呼ばれるのかというと、その由来を見ていくとわかってきます。
実はこのジャック・オー・ランタンの由来には、ジャックという男の悲しい話があります。
ジャック・オー・ランタンとなったジャックの話
昔、アイルランドにジャックというずる賢い男がいましたが、悪いことばかりをしたり、乱暴したりなど堕落した人生を送っていました。
ジャックは酒が好きで、とある10月31日の夜にも酒場で酒を飲んだくれていました。
そんな悪者のジャックが酒場から家に帰る途中、ついに悪魔が魂を奪いにやってきました。
ただ、ジャックは魂を取られたくないので
といって頼みます。
悪魔もジャックの最期の願いを聞き入れて、酒代のお金に変身しました。
するとジャックは、そのお金を財布に入れて悪魔を閉じ込めてしまったのです。
この時ジャックは悪魔に
と言って約束し開放しました。
そして10年後に再び悪魔がジャックの魂を取りにやってきました。
しかしジャックはまだ魂を取られたくありません。
そこで
と悪魔に頼み、悪魔を木に登らせました。
するとジャックは、木の幹にナイフで十字架を刻み、悪魔を怖がらせて降りられないようにしました。
そこでジャックは
と言って悪魔を脅し、魂を取らない約束をさせました。
しかし、ジャックも寿命を迎え本当に死ぬ時がやってきました。
でも、日頃の行いのせいで地獄行きを言い渡されました。
しかし地獄にいた悪魔は
と言われ、ジャックは天国にも地獄にも行けなくなり行き場を失いました。
悪魔に訊ねると元の場所に戻れと言われますが、暗くて周りもよく見えず、どこに行っていいのかわかりません。
そこでジャックは悪魔に頼んで石炭をもらい、それに火を付け火種にして、近くに転がっていたカブをくりぬいて提灯(ランタン)を作りました。
その火種を入れた提灯(ランタン)を片手に持って、この世とあの世の間を永遠にさまよっていると言われています。
ジャックオーランタンの火の意味
このようなジャックの話が由来となって、ハロウィンに作るカボチャのロウソク立てをジャック・オー・ランタンと呼びます。
このジャックオーランタンには意味があって、
- 悪霊達を遠ざける(魔除け)
- ご先祖様の霊を正しい方向に導く
このような意味があると言われています。
「ご先祖様の霊を正しい方向に導く」というのは、日本のお盆で言う「送り火・迎え火」と同じような意味合いがあると言われていますね。
実は、ハロウィンの日はお盆のような要素も入っていて、「ご先祖様の霊が帰ってくる日」ともされているんです。
この辺のハロウィンの意味や由来、起源については別ページで詳しくまとめてます。
ハロウィンはなぜ仮装するのか?などもしっかりわかるので、ぜひ一度読んでみて下さい。
ジャックオーランタンがカブからカボチャになった理由
このジャックオーランタンの由来の話では、ジャックはカブを切り抜いてランタンを作ったとなっていますよね。
だから元々、ジャックオーランタンは「野菜のカブ(ルタバガ)」で作られていました。
発祥国のスコットランドなどではカブ(ルタバガ)で作られていて、今でもその文化が残っているようです。
でも、どうしてカブがカボチャになったのかと言うと、発祥国であるアイルランドのケルト系民族が、飢饉のために大量の移民がアメリカに移って暮らすようになってからだと考えられています。
この時、アメリカではカブを食べるという文化がなかったため、この時期によく取れるカボチャを代用したところ、それが定着したようですね。
そしてそのカボチャで作ったジャックオーランタンが、世界中に広まってカボチャを使うようになったと考えられています。
ジャックオーランタンのカボチャの種類
海外のハロウィンでよく見かける、あのオレンジ色のカボチャがありますよね。
実は、食用ではなく鑑賞用のカボチャなんです。
すごくでっかいカボチャは「アトランティック・ジャイアント」と言う名前のカボチャで、100kg以上は超えてくるんだそう。
見た目からして、とても食べれるようなものではなさそうですね。
日本のカボチャとは大きく違って、完全に飾り物、置物として使われるため、時期的にはこの時しか売れないんだとか…。
そんなハロウィン用のカボチャにも色々種類があるようで、あのカボチャの中でも小さい物は「ペポカボチャ」と言う名前です。
スイカほどの大きさの物は「ハロウィンカボチャ」という名前がつけられていて、最近はホームセンターなどでも見かけやすくなりました。
ハロウィン用のかぼちゃの種類については他にもたくさんあるので、もし用意してみたい人はぜひこちらのページも読んでみて下さい。
ジャックオーランタンの置物の作り方
ジャックオーランタンの置物の作り方ですが、まずはカボチャを準備しないといけません。
4週間くらいは日持ちするようですが、中身をくり抜いてしまうとあまり日持ちしないようです。
ホームセンターなどでも売っているようですが、すべての場所であるとは限らないので一度確認して下さい。
一応ネットでも販売はあります。
ハロウィン用のカボチャが用意できたら、さっそく作成していくわけですが、まずは作り方について見ていきましょう。
基本のジャック・オ・ランタンの作り方
ハロウィンのカボチャ
カービング専用ノコギリ
果物ナイフ
アイスクリームスクープもしくはスプーン
型紙
セロハンテープ
ハサミ
小さいフォーク
キャンドル(複数)
ライター
刃物を使うので、小さな子供と一緒に作るときは注意が必要です。
日本で売っている普通の食用カボチャだと、皮が固くて作るのが大変だし危ないのでオススメできません。
ジャックオーランタンの作り方【煙りモクモクおばけ】
準備するものは、先ほどの作り方にプラスしてドライアイス、LEDキャンドルを用意しましょう。
すると動画のように、目や口からモクモクと白い煙が出てくるので、ものすごくハロウィンの雰囲気が出ます。
ロウソクだとドライアイスで火が消えてしまうので、LEDキャンドルのほうが向いていますね。
ジャックオーランタンを作るのは作業が多いですが、雰囲気はかなり出ると思うので、機会があれば動画も参考にしながら作ってみて下さい。
日本に定着したハロウィンはコスプレの印象が強くなって、もともとの意味や由来については知らない人も多いかもしれません。
仮装だけでなくハロウィンの起源や歴史を知ったり、カボチャの種類や料理、折り紙の作り方などの視点からハロウィンに注目すると面白く興味深いこともたくさんあります。
そんなハロウィンについて、いろんな方向から記事にしたものをまとめました!
トリックオアトリートやジャックオーランタンといったハロウィン特有の言葉の意味などにも触れているので、より楽しめるようにマメ知識として知っておきましょう!
あとがき
ジャックオーランタンの英語のスペルはどのように書くのか。
また、その由来のジャックの話やランタンの意味。
そしてカボチャが使われる理由や作り方など、ハロウィンに欠かせないジャックオーランタンについてまとめましたがいかがでしたか。
日本では仮装の方が強くなって、コチラのジャックオーランタンの習慣はちょっと薄いですよね。
そんなハロウィンの日にはカボチャを使った料理があると、雰囲気が出て良いんじゃないでしょか。
仮装するのに抵抗があったりする人は、料理や装飾で楽しむこともできますよね。
でも、カボチャ料理ってどんなものを作ろうか迷ったりします。
そこでハロウィンにピッタリのカボチャ料理を、コチラのページでまとめました。
一品としてもカボチャを使った美味しい料理が色々あるので、ぜひハロウィンのメニューの参考にしてください。
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