余寒見舞いの時期はいつからいつまでなのか。
これは寒中見舞いが終わってからになるので、
この期間に出す季節のお便りです。
ただ、地域によって寒さの厳しい土地もあるので、それによって時期がいくらかずれることもあるようですね。
その余寒見舞いは「喪中の時の年賀状の扱い」をフォローする役割でも使われることもあり、活用の幅もいくつかあります。
そこで今回は、余寒見舞いの時期と書き方や文例についてまとめました。
ぜひ参考にして下さい。
余寒見舞いの時期はいつからいつまで?
寒中見舞いはよく耳にするけど、余寒見舞いとはあまり聞く機会が少ないのではないでしょうか。
余寒見舞いは、寒中見舞いの時期が終わった後の季節のお便りのことを言います。
では、そんな余寒見舞いの時期はいつからいつまでなんでしょうか。
そのためには、まず寒中見舞いの時期を知る必要があります。
寒中見舞いの時期は、
この期間となっています。
1月7日は「松の内」と呼ばれ、門松など飾りをつけておく期間にもなっており、この1月7日が区切りとなっていることも多いですよね。
新学期のスタートや会社の休みも松の内を境に、といったケースも多いと思います。
そして2月4日ごろは「立春」になります。
2月4日ごろとしたのは、立春が毎年同じ日とは限らないからなんですね。
その立春の前日、つまりは節分までが寒中見舞いの時期になります。
余寒見舞いの時期は立春から
寒中見舞いが終わると、すぐに余寒見舞いの時期に代わります。
つまり、余寒見舞いの時期は立春から始まるわけですね。
実は、2月4日ごろはすでに立春となり、暦の上では春になります。
まだ寒い時期ですが、ここから徐々に温かさを取り戻していくのですね。
そして余寒見舞いの時期がいつまでなのかというと、
あいまいな表現ですが、一般的にはおよそ1ヶ月くらいが余寒見舞いの時期になります。
ですので、時期でいうと2月下旬ころまで。
暦の上でいうと、3月6日ごろの啓蟄(けいちつ)あたりが基準になるのではないでしょうか。
ただ「寒さが続くころ」という時期があいまいなので、地域によってもだいぶ変わります。
例えば、寒さの続く北海道などは2月末まで寒中見舞いとし、3月に余寒見舞いとして送ることもあるようです。
余寒見舞いの時期はいつからいつまでなのか。
という事で覚えておくと大丈夫だと思います。
余寒見舞いの書き方や喪中について?
では、実際に余寒見舞いを書こうとして、どのように書けばいいのか悩むと思います。
とはいえ、余寒見舞いの書き方も寒中見舞いの時と同じように、ポイントを押さえればそう難しくはありません。
その余寒見舞いの書き方は、5つのポイントを押さえて作成していきます。
- 余寒見舞いの挨拶
- 時候の挨拶、相手の安否
- 自分の近況報告
- 相手の健康や無事を祈る言葉
- 後付(日付、差出人名など)
これに沿って書ければ、うまく余寒見舞いのハガキが作れるでしょう。
例えば、
年賀状の返信を出せなかった友人に送る余寒見舞い
これを例にして、余寒見舞いの文面を作成したのが次のようになります。
年賀状の返信を出せなかった友人への余寒見舞い
①余寒お見舞い申し上げます
②立春とは名ばかりの残寒の日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしとのことで何よりです。
③先日はご丁寧な年賀状ありがとうございます。挨拶が遅れてごめんなさい。
こちらは家族一同、元気に過ごしております。
④春の訪れを待ちつつ、風邪などひかないようくれぐれもお体大切になさってください。
⑤令和○○年 2月
このような感じでしょうか。
年賀状の返事ならば、できれば寒中見舞いの時期には済ませておきたいところです。
ただ、相手から年賀状が来たけど何らかの理由で返信ができなかった時などは、この余寒見舞いも便利ですね。
また、寒中見舞いが届いた相手への返事にも、使われます。
余寒見舞いと喪中での扱い
さて、この『年賀状の返信』という事ですが、寒中見舞いは喪中で年賀状が送れなかった時によく活用されます。
余寒見舞いも同じく、
という時によく活用されますね。
例えば、
こういう時は、相手に年賀状を送っていないけど、自分には年賀状が届いたことになります。
でも、相手は返信がないので、
- 何かあったのかな?
- 何か変なことしたかな?
- 何か郵便事故でもあったのかな?
というように状況が分からないわけなので、返信しないと失礼ですよね。
そこで、どんな返事を余寒見舞いとして相手に出すのか、という文例を一つ用意してみました。
喪中欠礼の不備で年賀状が届いた余寒見舞いの文例
余寒お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状を頂き、誠にありがとうございました。
昨年10月に祖母が他界いたしましたため、年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
欠礼の挨拶が行き届かず、大変失礼いたしました。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
令和◯◯年 2月
もらった年賀状に対してのお礼と、喪中欠礼の知らせが遅れたことのお詫びなどが書ければ大丈夫だと思います。
ただし、これもできれば寒中見舞いの時期に済ませておきたい返信です。
余寒見舞いの文例とは?
ここまでは年賀状の返信の文例を用意してみましたが、一般的な余寒見舞いの文例も作成してみました。
友人や親戚などに送る文例として用意したので、参考にして下さい。
余寒見舞いの文例:友人へ
余寒お見舞い申し上げます
もうすぐ3月にもなるのにまだまだ寒い毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
こちらは変わらず、家族一同元気で過ごしております。
今年は大雪の日が多いので子供たちは喜んでいますが、大人は雪かきが大変で困ったものです。
まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
令和○○年 2月
余寒お見舞い申し上げます
春の陽気が待ち遠しいこの頃ですが、お元気ですか。
私は1月に正月旅行で始めて海外のハワイで過ごしました。
あちらの気候は穏やかで、芸能人たちがこぞって海外で正月を迎える事がなんとなくわかった気がします。
日本に帰ってからは、夢から覚まされたように苦手な寒い日が続いています。
また旅行の事など色々話したいこともあるので、また休みに会えればいいですね。
残りの寒さも気合で乗り切り、風邪などひかぬよう頑張っていきましょう。
令和○○年 2月
余寒お見舞い申し上げます
立春とは名ばかりの残寒ですが、風邪などひいてませんか。
こちらもまだ雪がちらつく日々が続いておりますが、家族一同元気に過ごしております。
4月から子供が小学生になるので、今からすでにランドセルを背にはしゃいでおります。
また、GWあたりに一緒に集まれるといいですね。
もうしばらくは寒い日々が続きますが、風邪などひかないよう体を大切にしてくださいね。
令和○○年 2月
友人あての余寒見舞いの文例なので、言葉遣いなどはそこまで気にせず作成しています。
色々と伝えたいことなど、自由に書ければいいんじゃないでしょうか。
そんな中でも、相手の安否や健康を気遣う言葉を入れて、季節のお便りらしい形に持っていくと良いと思います。
余寒見舞いの文例:親戚へ
余寒お見舞い申し上げます
間もなく3月だというのに、依然として厳しい寒さが続く毎日です。お風邪など召されていらっしゃいませんか。
私どもも、おかげさまで忙しいながらも充実した日々を過ごしております。
今年の春から子供が社会人になり、東京で勤めることとなりました。
ようやくここまで来たと一安心したところでございます。
もうしばらくは寒い日々が続きますが、ぜひご自愛専一にてお過ごしください。
令和○○年 2月
余寒お見舞い申し上げます
残寒いまだ去らぬ今日この頃でございます。いかがお過ごしでしょうか。
こちらは家族一同元気で過ごせております。
正月の親戚一同の集まりでは、子供の面倒を見ていただいてありがとうございます。
余寒も厳しいようですので、くれぐれもご自愛のほどお祈りいたします。
令和○○年 2月
余寒お見舞い申し上げます
立春とは名ばかりの日が続きますが、お変わりございませんでしょうか。
お陰さまで私たちは皆元気にしております。
もうすぐ春の足音も聞こえ桜の季節を迎えるころとなりますが、また花見などご一緒できればと考えておりますがいかがでしょうか。
また近いうちにご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
どうぞお風邪など召しませぬよう、お体を大切にお過ごしください。
令和○○年 2月
先ほどの友人宛に比べると、やはり言葉遣いなどには気を付けますが、基本的な余寒見舞いの構成は同じです。
あとがき
余寒見舞いの時期はいつからいつまでなのか。
また、余寒見舞いの書き方や喪中の年賀状への扱いについて。そして一般的な余寒見舞いの文例など用意しましたがいかがでしたか。
ただ、年賀状の喪中欠礼などに関する場合では、早めの返事がいいので、できる限り寒中見舞いの時期で済ませるのがいいですね。
その寒中見舞いについては、別の記事で文例を用意しています。
参考ページ寒中見舞いの文例:友人や親戚、ビジネスや上司、喪中で出す場合は?
ぜひ、こちらも参考にして下さいね。
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